地域生態系学講座セミナー 2003.05.12 (月) 13:00

レビューセミナー
クローン繁殖により形成される集団間での花粉・種子の散布

森洋佑 yomori@ees.hokudai.ac.jp

シウリザクラ (Prunus ssiori) は、種子による実生繁殖とroot suckerによるクローン繁殖をすることが知られている (小川ら 1996)。

苫小牧のシウリザクラ個体群において、マイクロサテライトマーカー (SSR:simple sequence repeat) による親子判定が行われた (Nagamitsu et al in press)。 その結果、調査された188個体 (DBH≧5cm) は44のジェネットに分けられることが明らかになった。 また、ジェネット間の近交係数は負となり (Wright's F=-0.069)、 自殖種子による実生は成木になる前に死んでいることが示唆された。

このような特徴を持つシウリザクラ個体群においてジェネット間、 ラメット間で花粉はどのように散布されているのだろうか? また、生産された種子はどこに散布されるのだろうか?

今回のレビューセミナーでは、 マイクロサテライトマーカーを使った同様の研究を紹介する。


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