地域生態系学講座セミナー 2003.05.26 (月) 13:00

レヴューゼミ
湿原植生の遷移と泥炭採掘後の植生回復・復元について

西村愛子 aiai@ees.hokudai.ac.jp

泥炭湿原は、気象や水文環境など特殊な環境の上に成立した比較的安定したシステムであると考えられている。このような泥炭湿原は世界中に広く分布しており、遷移過程やその成立環境について多くの研究がなされてきた。

なかでも燃料や土壌改良資材としての利用のために古くから泥炭の採掘が行なわれ、湿原面積の減少やこれまでの埋没泥炭量の減少が問題になっており、その植生の遷移過程や環境の変化、最近ではミズゴケを使った泥炭採掘後の湿原の復元についての研究がなされてきている。

今回は、このような湿原の自然遷移から、排水や泥炭の採掘という撹乱後の植生の遷移について、また、泥炭採掘後の植生の回復・復元の手法、ミズゴケの定着に関する論文の紹介を行ない、サロベツの泥炭採掘後の遷移過程と比較し、今後の遷移の予測について考えていきたい。

紹介する予定の論文


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