地域生態系学講座セミナー 2003.06.23 (月) 13:00

レビューセミナー
北海道東部の硫気孔植生の制限要因となり得る生理的性質について

奥田 将己 okupan@ees.hokudai.ac.jp

 硫気孔植生が広がっている硫黄山麓には、ハイマツ、イソツツジ、ガンコウランの3種が優占しており、低地でありながら高木性の植物が侵入できない状態をつくりあげている。この景観は特殊性の高いものでありながら単純であるため、種間の競争と環境要因の双方を考えながら、植生の成立機構を解明するには最良のフィールドとなっている。

 植生の成立要因としては、土砂の安定性や火山ガスの影響も大きいと思われるが、ここでは的を絞って気温と土壌成分(火山噴出物)が植生に及ぼす影響について論議したい。昼夜の温度差や温度の季節変動の幅が大きくなることで、野生植物の生存率を下げていることは、過去の生理学的な研究から推測することができる。調査対象地の植生を制限していると思われる、以下のトピックについて紹介する。


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