地域生態系学講座セミナー 2003.07.24 (木) 13:00

樹木の個体発生にともなった個葉・枝の変異と種間差

塩寺さとみ shiodera@ees.hokudai.ac.jp

 樹木は毎年シュート(1本の茎とその茎につく葉とを表す単位)を積み重ねて成長を行うために, どのような形態のシュートモジュールを形成するかということが, 長じてどのような形の樹木になっていくのかを決定しているといえる. また, シュート内での個葉の配置は, 自己被陰を避け, 効率良く光合成が行えるように決定されている. このため, シュートモジュールサイズの分布, モジュール内分配などはこれまでにも多くの研究がなされてきた.

 シュートモジュールの形状は種によってある程度決定されており, また植物の初期の葉の大きさは種子の大きさとも関係があるといわれている. このような制限を受けた中で, 初期の発生において, 植物はどのようにしてある特定の樹形を形成していくのだろうか.

 本研究では, 北海道苫小牧市の冷温帯落葉広葉樹林における優占種7種について, 個体発生に伴う個葉・シュート・樹形のあいだの関係の変化を明らかにすることを目的としている. 今回は, 特に, 個葉と当年枝の変異について考察する.


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