地域生態系学講座セミナー 2003.07.28 (月) 13:00

研究計画セミナー
「外生菌根とマイクロハビタットが木本植物の定着に与える影響」

赤坂宗光 muu@ees.hokudai.ac.jp

菌根の形成はストレスの多い環境における実生の定着に重要な役割を果たす。菌根形成によって植物は生存、成長に大きな影響を受けるが、その影響は菌根の形成率や植物個体内の菌根タイプの多様さと関連がある。また菌根の形成率や効果の程度は、生育環境よっても挙動が異なることが知られている。

火山のような苛酷な環境ではマイクロハビタットによって、種子や実生にとって温度や風などの環境条件が異なることから、マイクロハビタットは植物の定着に重要な役割を果たしている。マイクロハビタットのちがいによって菌根の効果は異なると期待されるが、その違いは標高が変化しても一定のままだろうか?

本研究ではカラマツ(Larix kaempferi)とカラマツに菌根を形成する外生菌根を対象として

  1. 外生菌根形成率(以下形成率)の標高・マイクロハビタットによる変化。
    形成率の標高・マイクロハビタット間の相互作用
    形成率と成長量との関係
  2. 同一個体内の外生菌根の多様性の標高・マイクロハビタットによる変化。
    標高・マイクロハビタット間の相互作用
    同一個体内の外生菌根の多様性と成長量と関係

を明らかにすることで、 火山という初期遷移において、標高/マイクロハビタットが木本植物の定着、成長に与える影響を、菌根の効果という観点から検討する。


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