地域生態系学講座セミナー 2003.09.01 (月) 13:00

当年枝の繁殖戦略としての機能分化〜Hasegawa & Takeda (2001)詳説(?)

長谷川成明 shasegaw@ees.hokudai.ac.jp

樹木はモジュール(基本単位)の繰り返し構造をしている。モジュールは個体の構成要素でありながら、あたかも個体であるかのような自律的な挙動を示すことが知られている。

モジュールの挙動の総和が樹木個体全体の挙動であると言える。自律的なモジュールの挙動は、はたして個体全体としての利益を損なわないのだろうか。 Hasegawa & Takeda (2001)はヤマハンノキを材料に、当年枝サイズと繁殖の関係について調査し、当年枝の繁殖量はサイズに依存するが、繁殖を行う当年枝サイズに上下限値が見られることを明らかにした。この結果から当年枝が生涯の繁殖量を増加させる繁殖戦略として機能分化を行っていることを提唱した。

今回の発表ではこの論文を取り上げ、さらに樹木のモジュール研究の抱える問題点と将来の方向性について議論を行う。

Hasegawa & Takeda (2001) Can. J. Bot. 79(1). 38-48. (クリックすると pdf ファイルをダウンロード)
別刷りを先着100名様に差し上げます。希望者は長谷川まで。


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