地域生態系学講座セミナー 2003.10.07 (火) 13:00

研究経過報告ゼミ
『シウリザクラの被食防衛戦略についての研究』

大澤剛士 takeshi@ees.hokudai.ac.jp

植物の植食性昆虫による被食は、光合成効率の低下や着葉期間の減少などを 通して適応度の低下をもたらす。よって植物は被食に対抗するための防御手段 を進化させていることが考えられる。

これまでに披食防衛を説明する仮説はいくつか示されてきており、 遺伝型によって違う、成育する環境によって違うなど様々な報告がなされているが、 近年では成育環境における資源獲得によって決められているという考えに 注目が集まってきている。

そこで本研究では、特にシウリザクラの葉の動態に注目して2002年、2003年の 5-10月にかけて以下の調査を行った。

  1. 野外における葉の食害程度の追跡調査
  2. 野外における着葉期間の観測
  3. 葉の物理、化学的性質の分析

そして葉の被食、生死、性質を決めている要因が何であるかについて検討した。

今回はまだ解析の途中なので 現時点での結果を示して今後の展開について 議論したいと考えている。

また同時に 根萌芽による個体間の地下接続による影響を調べるため、 個体周囲を円周状に堀りこんで地下接続を断ち切る実験も行っているので (まだ実験中)そちらの内容についても現状について報告したい。


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