地域生態系学講座セミナー 2003.12.18 (金) 10:30

修論経過報告ゼミ
シウリザクラのクローン構造と花粉の移動

森洋祐 yomori@ees.hokudai.ac.jp

本研究では、SSRマーカーによる遺伝解析からシウリザクラ個体群の遺伝構造と花粉の移動を明らかにすることを目的とした。

受粉操作実験の結果、シウリザクラには自家和合性があることが明らかになった。しかし、自殖をした種子は実りが悪くなる結果になった。

クレーンサイトと緑のトンネルにおいてDBH≧10cmの個体について調べたところ、クレーンサイトでは32、緑のトンネルでは30のジェネットが確認された(緑のトンネルでは永光データで異なるジェネットと判定されていたものがいくつか消失した)。ラメット総数はそれぞれ133個体、総数102個体であった。

また、得られた種子の父性解析の結果、クレーンサイトでは112種子について父親が特定され(総数300種子)、緑のトンネルでは45種子の父親が特定された(総数173種子)。

これらの結果から、母親としての成功と父親としての成功とを分けて考え、それぞれどのような要因が効いているのか検討する。


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