地球環境科学研究科 植物生態学セミナー 2006.05.30 (火) 10:30

Review:"facilitation効果と、その環境勾配による変化について"

松田深雪

生物間相互作用は、種の分布や種多様性に影響するため、群集構造を規定する要 因として重要である。これまでは生物間相互作用の中でも、マイナスの相互作用 (competition)が注目されていたが、近年になって群集生態学におけるプラスの 相互作用であるfacilitationの存在も重要視されるようになってきた。

また、近年の野外研究によってfacilitationとcompetitionは同時に作用すると いうことが知られており、非生物的ストレスの傾度に沿ってfacilitationと competitionの相対重要性が変化すると予測されている。つまり、facilitation の重要性は非生物的ストレスが増加するにつれて大きくなると仮説が立てられて いる。

今回のセミナーでは、この仮説を検証した数例を紹介するとともに、 facilitationの位置づけと、環境勾配とfacilitation効果の変化に関するレ ビューを行う予定である。

紹介するのは以下の論文(予定)です。


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