地球環境科学研究科 植物生態学セミナー 2006.06.06 (火) 10:30

アラスカ、大規模山火事跡における植生回復とミズゴケの役割について

林魁庸

アラスカの北方林では、冷涼な気候であるにもかかわらず、低い降水量と、夏の 比較的高い気温の為に50〜150年という短い周期で頻繁に山火事が発生する (Bonan & Shugart 1989)。 山火事の頻度は中期完新世(6000年前)以降増加傾 向にあり、クロトウヒ林の拡大もそれに同調している(Lynch et al. 2003)。  そして山火事跡の二次遷移パターンを理解することは、北方林の植生動態を把 握するのに重要である。 また苔植物類はクロトウヒ林の林床で頻繁にかつ連続 的に見られ (van Cleve et al. 1986)、 特にミズゴケはクロトウヒの実生が定着するにおいて重要な役割を果 たしていると思われる。

今回の調査ではミズゴケがどのような成長パターンを示すのかを明らかにし、ミ ズゴケ上がクロトウヒにとっての定着適地であるかどうかを検証する。

参考文献
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