地球環境科学研究科 植物生態学セミナー 2006.06.20 (火) 10:30

Variation in Seedling Architecture with Microhabitat Conditions

田辺沙知

 自然林に共存する植物種の間では多様な構造パターンが見られる。実生の構造 パターンは定着サイトや生存、生長と密接に関係していると考えられており、今 までに地上部の構造パターンについての研究は多く行われてきている。一方地下 部は観察が困難なため根の形態については実生に限らずあまり明かされていな い。地下部は水分や栄養吸収の他、地上部の物理的支持を維持する役割を持つこ とから、地上部・地下部双方の形態を見ることが重要だと考えられる。

 先行研究により、種子サイズによって種別の根系構造のアロメトリー関係に有 意な差が認められた。また、実生が主根 (tap-root) あるいは側根 (lateral-root) の構造をとるかは定着場所として選択されるmicrohabitatと密 接に関係していると仮定されている。

 本研究では地下部を含めた実生の構造パターンを調べ、各樹種の種子サイズお よび定着条件との関係性を明らかにする事を目的とする。そのために屋久島・苫 小牧研究林でのギャップ・林冠下における主要構成種の実生の根系・地上部構造 でのアロメトリー関係を比較する。


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