地球環境科学研究科 植物生態学セミナー 2007-02-26 () 10:30

海浜植物の成長および繁殖動態について

稲葉遥子

海浜は植物にとって過酷な環境であり、特有の植物が生育する。これらの植物のなかには、林床などに生育する植物とは異なり、非常に長い開花期間を持つ種が存在する。植物の成長と繁殖のスケジュールは繁殖成功を最大にするように決定されているはずである。そこで本研究では、この成長スケジュールと繁殖スケジュールとの関係を調べることによって、開花期間を長くすることによるメリット、長い開花期間を維持する機構を明らかにすることを目的とする。

昨年5月から11月まで、石狩川河口に位置する石狩浜においてハマエンドウ、ハマヒルガオ、ウンラン、エゾカワラナデシコの4種を対象として、個体レベルでの成長と繁殖の季節変化を追った。開花期間の長さに影響する要因としては、気象条件、訪花昆虫や食害昆虫の季節的な動態が考えられるが、本研究では気象条件と食害昆虫に着目し、植物の動態と合わせて解析する予定である。今回はそのうちハマエンドウのみを取り上げる。


セミナー index | A 棟 7-8F の研究室