地球環境科学研究科 植物生態学セミナー   2009-06-23 (Tue) 10:30
(場所: A804 )

野幌天然林における森林構成と根返りマウンドの土壌理化学性

三好祐司

 野幌天然林は,札幌市に接して江別市および広島町にまたがり,その面積は約 1,500haである。土壌母材は,新生代第四紀洪積層に属する野幌層や恵庭,支笏火山 放出物(軽石流堆積物)で,野幌層は粘土と砂礫の互層からなり,その上に褐色森林 土が分布している。

 2004年9月8日,野幌天然林では台風18号により人工林を主として被害面積は71haと いう大規模な風倒の被害を受けた。また,被害を受けた各所における残存木の成立箇 所は,トドマツの約9割,その他の広葉樹の約8割と大部分が根返りマウンド上に成立 していた個体であることが報告されている(春木,庄山,板垣,猪股 2008)。しか し,土壌理化学性に関する調査は行われていない。

 以上のことから,私は,根返りマウンドの役割や地形・林分によるマウンドの土壌 性質の違いを明らかにしたいと考えた。そのため,本研究では,種々の森林(アカエ ゾマツ林,トドマツ林,ハルニレ林,シナノキ林,等)で調査区を設定し,森林植生 や構造の調査,深さごとの土壌理化学性の調査を行う。また,地形は,マウンド(凸 地)の他に,ピット(凹地),平坦地を対象とする予定である。


セミナー index | A 棟 7-8F の研究室