地球環境科学研究科 植物生態学セミナー   2010-01-12 (Tue) 10:30
(場所: 工学部 N302 )

群集レベルでの開花フェノロジーとマルハナバチを巡る競争

川合由加

高山植物の開花フェノロジーは消雪時期に強く依存する。そのため高山生態系では雪渓の非同期的な雪解けがモザイク状に形成する季節性や生育期間の異なる局所環境を反映して、開花フェノロジーの幅広い種内変異がみられる。つまり雪解け傾度に沿って開花フェノロジーが異なる局所群集が成立していることになる。そのため高山生態系での雪解け傾度は、繁殖成功や遺伝的構造に対するフェノロジーの種内変異の生態学的な重要性を評価するために優れた野外実験場となっている。

今回は北海道大雪山系の高山帯において群集内で早咲き、中咲き、遅咲き種であるマルハナバチ媒花の草本3種を用いて、群集の開花フェノロジー構成の季節変動に伴ったマルハナバチを巡る競争形態の変化を種ごとに検証してみた。


セミナー index | A 棟 7-8F の研究室