TRENDY SEMINAR (第125回)

日時 1月29日(水)16:30
場所 北大地球環境A棟804

植物標本の意義
― 北海道・クリル・サハリンの植物分類地理解明のために ―

高橋英樹(北大総合博物館)

 植物標本(押し葉標本)を作り、保管することは一般的に古臭いことだと思われている。私は昨年までに3万点の標本を作り、これからも作りつづけようと思っているので、今でも古臭い研究をしていると言えなくもない。これら植物標本を使って研究してきた事例を紹介し、古臭いばかりでもない、という点を分かっていただければ幸いである。
 まず、1)植物標本から得た花粉の微細形態を比較することで分類システムや地理的な種内変異を明らかにした研究を、腐生植物からなるシャクジョウソウ科を例に述べる。次に2)植物標本の形態学的な定量比較によってその地理変異を明らかにした例をオオウメガサソウとエゾルリソウ−チシマルリソウで紹介する。さらに、3)北太平洋に分布するエゾコザクラで見られる、花の多型性の地理的変異について紹介する。最後に、4)クリルとサハリン地域における植物調査の歴史の概略紹介と植物標本DB化の展望について述べる。

ふるってご参加ください

問い合わせ先
北海道大学大学院地球環境科学研究科地域生態系学講座
赤坂宗光(DC1)・塩寺さとみ(DC1)
Email: shiodera@ees.hokudai.ac.jp
URL: http://hosho.ees.hokudai.ac.jp/~trendy/
Tel: 011-706-2267