Trendy セミナー   2008-10-09 (木) 17:00   北大・大学院地球環境 北大地球環境 A804

日本の森林樹木に対する対流圏オゾンのリスク評価

渡辺誠 (北大農学院造林学研究室)

 対流圏におけるオゾンは植物に対する毒性が高いガス状大気汚染物質であり、 その濃度の増加が問題となっている。一方で、大気から森林生態系への窒素沈着 量の増加も指摘されている。窒素は植物体内において様々な生理・生化学的反応 に関与する元素であるため、窒素沈着量の増加は植物のオゾン感受性を変化させ る可能性がある。もし、窒素沈着によって森林を構成する樹木のオゾン感受性が 変化するのであれば、地域による窒素沈着量の違いが森林に対するオゾンリスク の過大あるいは過小評価を引き起こす要因になる。しかしながら、窒素沈着量の 違いが樹木のオゾン感受性に与える影響はほとんど明らかにされていない。そこ で我々は、日本の代表的な6樹種のオゾン感受性に対する土壌への窒素負荷の影 響に関する実験的研究を行ってきた。本講演ではそれら実験的研究の結果を紹介 する。さらに現在取り組んでいる、窒素沈着の影響を考慮にいれたオゾンリスク の評価についても紹介する。


Trendy Seminar http://hosho.ees.hokudai.ac.jp/~trendy/2008/
世話役:矢澤佳子
email:yyazawa@||@ees.hokudai.ac.jp
Phone:011-706-2267
Facsimile:011-706-4954
北海道大学大学院環境科学院 植物生態学