Trendy セミナー   2009-11-05 (木) 16:30   北大・大学院地球環境 工学部N301 (案内図)

小笠原諸島における外来木本種の侵入が在来生態系に及ぼす影響

畑憲治 (首都大学東京 理工学研究科)

 海洋島である小笠原諸島は独自性の高い生物多様性や地質学的特徴をもち、我が国で4番目の世界自然遺産地としてユネスコに仮申請中である。しかしながら、小笠原諸島では、侵略的外来生物の影響によってその固有生態系が改変されつつある。これらの侵略的外来種が固有生態系に及ぼす影響の解明とこれらの順応的管理手法の確立は、小笠原諸島の固有生態系の保全、復元を遂行する上で不可欠である。

小笠原諸島では、外来木本種であるトクサバモクマオウ (Casuarina equisetifolia, 以下モクマオウ)が、人為的な攪乱跡地や一部の在来森林群集へ侵入している。侵入したモクマオウは、その落葉が林床を覆い尽くすこと、成長が速いことなどの要因により、他種の生育を阻害して純林を形成すると言われている。しかしながら、モクマオウの侵入が在来植物に及ぼす影響に関する定量的な情報は少ない。本セミナーでは、モクマオウ林の林床における在来木本種の定着の現状とリターの堆積が在来木本種の定着に及ぼす影響、リターの堆積、分解過程について紹介したい。さらに、現段階で研究、事業ベースで実際に行われているモクマオウの駆除とその後の植生回復手法に関して紹介したい。

(このセミナーは、平成21年度文部科学省グローバルCOEプログラム 「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」 (url) の支援を受けた人材育成自由企画として実施しています)

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世話役:宮田理恵
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北海道大学大学院環境科学院 植物生態学