活動報告

年度 [ 23 | 22 | 21 |20|19|18|17|16|15|14|13|12|11|10|07|06|05|04|03|02|01|00|99| 未整理 ]


 2023年

2023年度北海道植物学会大会および総会

2023年度北海道植物学会 大会・総会・懇親会
日時: 2023年12月19日 (火曜日) 13:30-
会場
総会:          北海道大学理学部5-203 大講堂
発表会

口頭:       北海道大学理学部5-203 大講堂
ポスター: 北海道大学理学部5号館2階ロビー

懇親会:       北海道大学理学部5-201

13:30-14:50 < 講演会1 > (北大理学部5-203 大講堂)

13:30–13:35 はじめに    露崎史朗(北大・院地環境)

13:35-14:05 雑草の都市進化と生物間相互作用:虫の目で植物を見て、植物の目で虫を見る    内海俊介(北大院・地球環境)

14:05-14:30 細胞外の低分子化合物による植物のシグナル伝達への影響    蔭西知子(北見工業大学)

14:30-14:55 麻酔薬剤が植物根の環境応答に与える影響    陽川憲(北見工業大学)

15:00-16:25 < ポスターセッション > (北大理学部5号館2階ロビー)

  1. コケ植物を利用した土壌形成技術の開発    河原快明(1), Marcel Pascal Beier(1), 藤田知道(1)  (1)北大・理
  2. 上流ORFによる翻訳制御を介した植物のマグネシウム恒常性維持機構    海藤篤(1), 林憲哉(1), 平郡雄太(1), Zhihang Feng(2), 藤原徹(2), 渡部敏裕(1), 内藤哲(1)(3), 尾之内均(1)  (1)北大院・農, (2)東大院・農学生命, (3)北大院・生命
  3. Understanding the association between HSFA2 and ONSEN expression    ZHIYU GE(1), XIAOYING NIU(1), HIDETAKA ITO(2)  (1)Life Sci, Hokkaido Uni, (2)Fac Sci, Hokkaido Uni
  4. 植物の重力屈性について、その応答経路の進化を探る    若山健太郎(1), 末満寛太(2), 藤田知道(3), 楢本悟史(3)  (1)北大・理、(2)北大・生命科学院、(3)北大・理学研究院
  5. DNA methylation mediates transcriptional regulation of heat-active retrotransposons by HDAC    XIN SUN(1), XIAOYING NIU(1), Hidetaka Ito(2)  (1)北大・生命, (2)北大・理
  6. 歌才湿原におけるハイイヌツゲの分布    熊倉彩花(1), 露崎史朗(2)  (1)北大・環境科学, (2)北大・地球環境科学
  7. 宇宙開発を見据えたヒメツリガネゴケの環境ストレス耐性に関する研究    井上敦子(1), Maeng Chang Hyun(2), Marcel Pascal Beier(3), 藤田知道(1)  (1)北大・理、(2)北大・高機構、(3)北大・院生命
  8. シロイヌナズナの維管束形成を司るLONESOME HIGHWAYの上流ORFによる翻訳制御の生理学的役割    狩野泰平(1), 梅原俊一(1), 木俣薫織(1), 平郡雄太(1), 林憲哉(2), 内藤哲(1,2), 尾之内均(1)  (1)北大・院農、(2)北大・院生命科学
  9. 植物のC/N栄養ストレス応答に関与する膜交通制御因子MIN7/BEN1/BIG5の機能解析    遠藤海斗(1), 松井博輝(2), 眞木美帆(3)(4), 高木純平(4), 佐藤長緒(4)  (1)北大・院生命, (2)北大 理, (3)北大 創成, (4)北大 院理
  10. StayGreenクロロフィルMg脱金属酵素の新しい機能:さまざまな金属を取り込んだクロロフィル誘導体の形成    佐藤颯真(1), 田中亮一(1)(2), 廣瀨光了(3)(4), 民秋均(4), 伊藤寿(1)(2)  (1)北大・環、(2)北大・低温、(3)成蹊大・理、(4)立命大・生命
  11. プラシノ藻Nephroselmisの淡水適応に伴う光化学系の分子進化    高村有咲(1)(2), 亀尾辰砂(1)(2), 田中亮一(1), 高林厚史(1)  (1)北大・低温研、(2)北大・院環境
  12. Revisiting the early light-induced protein hypothesis in the sustained thermal dissipation mechanism in overwintering yew leaves    Zihao Ye(1), Mina Sawada(1), Makiko Iwasa(1), Ryo Moriyama(1), Debayan Dey(1), Miyu Furutani(4), Mitsutoshi Kitao(2), Toshihiko Hara(1), Ayumi Tanaka(1), Junko Kishimoto(1), Makio Yokono(3), Seiji Akimoto(4), Atsushi Takabayashi(1), Ryouichi Tanaka(1)  (1)Inst. Low Temp. Sci., Hokkaido Univ, (2)Grad. Sch. Env. Sci., Hokkaido Univ, (3)Div. Photobiol., NIBB, (4)Grad. Sch. Sci., Kobe Univ,
  13. 神経伝達物質アセチルコリンによるシロイヌナズナ根接触応答の抑制    野口紅羽(1), 陽川憲(1)  (1)北見工大・工
  14. 脂肪酸の不飽和度によって異なるシロイヌナズナ根の伸長と側根形成への影響    小野萌花(1), 陽川憲(1)  (1)北見工大・工
  15. From Green Algae to Land Plants: The Photosynthetic apparatus of the Green Alga Mesostigma viride Exhibits Intermediate Traits    亀尾辰砂(1)(2), 高林厚史(1)(2), 田中亮一(1)(2)  (1)北大・環境、(2) 北大・低温
  16. ササ当年葉の越冬における光防御と光阻害    島田康平(1), 岸本純子(1), 高林厚史(1), 田中亮一(1), 小野清美(1)  (1)北大・低温
  17. The evolution of membrane trafficking system to establish polar auxin transport    末満寛太(1), 藤田知道(2), 楢本悟史(2)  (1)北大・生命科学、(2)北大・理
  18. シダ植物 リチャードミズワラビの発生・成長における植物ホルモンの作用機序解析に向けて    瓦吹英毅(1),藤村綾乃(2), 秦有輝(2), 経塚淳子(2), 楢本悟史(3)  (1)北大・理、(2)東北大・院生命科学、(3)北大・院理学

16:30-17:30 < 講演会2 > (北大理学部5-203 大講堂)

16:30-17:00 Root microbiota interfering with host root growth-defense coordination

Jana Hucklenbroich(1), Tomohisa Shimasaki(2), Ryohei Thomas Nakano (中野亮平)(1, 2)  (1) Max Planck Institute for Plant Breeding Research (MPIPZ), (2) Fac. Sci., Hokkaido Univ.

17:00-17:30 紅葉は樹冠内部の葉を守り、樹冠全体での窒素回収に貢献する  北尾光俊(森林総研)

2023
授賞式の様子
左から高村さん、佐藤さん、熊倉さん

17:40–18:00 総会 (北大理学部5-203 大講堂)

1. 活動報告: 異議なく了承された
2. 会計報告: 異議なく了承された
3. 会計監査報告: 異議なく了承された
4. その他: なし

18:30–20:00 懇親会 (北大理学部5-201)

学生発表賞受賞者

投票の結果、以下の3名に賞状および副賞が送られました。

  • 熊倉彩花さん (北大・環境科学)
  • 高村有咲さん (北大・低温研)
  • 佐藤颯真さん (北大・環境科学)

 2022年

2022年度北海道植物学会大会および総会
日時: 2022年12月20日(火)
開催形式: ハイブリッド (オンライン・オンサイト)
場所 (オンサイト): 総会・講演会: 北海道大学理学部5-203 大講堂
                          懇親会: 北海道大学 理学部理学部5-301
       (オンライン): zoom
時間項目演者座長
13:30–13:50総会
< 講演会 >
13:55–14:00はじめに露崎史朗 (北大・院地環境)
14:00-14:35森林生態系の微生物による樹木分解機構の解明堀 千明* (北大・院地球環境)三輪 京子
14:35-15:00The dynamics of tropical dry forest ecosystem in MexicoYan Gao (FEES, HU)綿引 雅昭
15:00-15:25温帯性コンブであるアントクメの藻食動物に対する戦略秋田 晋吾* (北大・水産科学研究院)長里 千香子
15:25-16:05植物転写因子研究 (招待講演)光田 展隆 (産総研・生物プロセス研究部門)高林 厚史
16:05-16:20休憩
16:20-16:45An activity of phytoene desaturase negatively regulates
auxin biosynthesis and signaling
許 亢* (Xu Kang) (北大・生命科学院)藤田 知道
16:45-17:10Biological invasion mechanisms in national park
of Bangladesh investigated by remote sensing
Marzia Sultana (GSES, HU)首藤 光太郎
17:10-17:35緑藻の発生多様性からみる生活環の進化堀之内 祐介* (北大・FSC・室蘭)小亀 一弘
17:35-18:15スズラン(Convallaria keiskei)の生活史戦略 (招待講演)大原 雅 (北大・院地球環境)露崎 史朗
18:30–     懇親会オンサイト(理5-301)/オンライン

 2021年

2021年度北海道植物学会大会および総会

日時: 2021年12月21日 (火曜日)
場所: オンライン(Zoom)

時間項目演者座長
13:30–13:50総会
会計報告があり、意義なく了承された
2023年度大会を北海道開催とすることが報告された
< 講演会 >
13:55–14:00はじめに藤田知道 (北大・理学研究院)
14:00–14:25北海道大学総合博物館陸上植物標本庫(SAPS)の全貌と活用法首藤 光太郎 (北大・総合博物館・助教)露崎史朗
14:25–14:50海苔の原料である紅藻スサビノリにおけるエチレン前駆物質
の役割
宇治 利樹 (北大・水産科学研究院・助教)長里千香子
14:50–15:10High temperature tolerance of sporangium in the moss
Physcomitrium patens
Maeng Chang-Hyun (北大・生命科
学院・DC2)
田中亮一
15:10–15:20休憩
15:20–16:10単細胞生物の多様性研究〜種多様性・進化から細胞内共生まで堀口 健雄 (北大・理学研究院・教授)小亀一弘
16:10–16:20休憩
16:20–16:45Mechanical properties of Arabidopsis roots under boron
and sucrose supply
Beier Marcel (北大・高機構・助教)楢本悟史
16:45–17:10菌根の共生動態の研究から見えてきたその難しさと面白さ小八重 善裕 (酪農学園大学・農食環境学
群・准教授)
三輪京子
17:10–17:30窒素応答性花成におけるSnRK1キナーゼの活性制御機構久保 晃生 (北大・生命科学院・MC2)佐藤長緒
17:30–17:40休憩
17:40–18:30植物の栄養応答山口 淳二 (北大・理学研究院・教授)藤田知道
18:30–19:30懇親会

開催状況: Zoomを使ったオンラインでの開催であったため,遠距離からも(北海道以外からも)参加があり,多くの方に参加いただいた。講演会の後,講演者をまじえてZoomでの懇親会を行った。


 2020年

2020年度北海道植物学会大会および総会

日時: 2020年12月22日 (水曜日) 13:40 開始
場所: Online (Zoom)

時間項目演者座長
13:40–13:50総会
会計報告があり、意義なく了承された
< 講演会 >
13:55–14:00はじめに藤田知道 (北大・理学研究院)
14:00–14:30オーキシン極性輸送を司る新しい分子基盤楢本 悟史 (北大・理学研究院・助教)藤田知道
14:30–15:00小胞体-ゴルジ体間の膜交通の分子機構高木 純平 (北大・理学研究院・助教)佐藤長緒
15:00–15:30野生イネが放射状の草姿を形成するメカニズムの解明小出 陽平 (北大・農学研究院・助教)尾之内均
15:30–15:40休憩
15:40–16:05褐藻ムチモ(異形配偶子接合)における受精時のミトコンド
リアの挙動
申 元 (北大・環境科学院・DC3)長里千香子
16:05–16:30秋から冬にかけてのイチイの光化学系II量子収率の漸次的変化
冬期常緑樹の光化学系
澤田 未菜、森山 亮 (北大・生命科学院・MC2)田中亮一
16:30–16:55被陰に対するトドマツ個葉の順化能力と産地間の遺伝的変異菅井 徹人 (北大・農学研究院・PD)田中亮一
16:55–17:10休憩
17:10–18:10止まって働くリボソーム - 意地とこだわりの遺伝生化学内藤 哲 (北大・農学研究院・教授)千葉由佳子
18:20–19:20懇親会 (Zoom)

開催状況: 今回はZoomを使ったオンラインでの開催であったため,遠距離からも(北海道以外からも)参加があり,例年より多くの方に参加いただいた。内藤先生のご講演は,pre-最終講義とも言えるもので,皆さん,感銘を受けていたようである。講演会の後,講演者をまじえてZoomでの懇親会を行った。


 2019年

2019年度北海道植物学会大会および総会

日時: 2019年12月18日 (水曜日) 13:25 開始
場所: 北海道大学理学部5号館大講堂(5-203室)

12月18日 (水) 13:00開場

時間項目演者座長
13:25-13:30はじめに小亀一弘 (北大・理学研究院)
13:30-14:00混合栄養性渦鞭毛藻の系統分類学的研究横内 洸 (北大・理学院・DC1)小亀一弘
14:00-14:30クラミドモナスの集団光応答に現れる非対称パターン飯塚洸介 (北大・生命科学院・MC2)藤田知道
14:30-14:40休憩
14:40-15:10非光合成細菌から獲得されたクロロフィル分解酵素小畑大地 (北大・生命科学院・DC2)伊藤 寿
15:10-15:40シロイヌナズナの栄養応答におけるユビキチンシグナルと膜交通制御の解析長谷川陽子(北大・生命科学院・DC3)綿引雅昭
15:40-15:50休憩
15:50-16:35植物フェノロジーを理解する -安定同位体比自然存在度からの視点-滝沢侑子 (北大・低温研・助教)綿引雅昭
16:35-17:35利己的な遺伝子トランスポゾンと宿主植物の生存戦略伊藤秀臣 (北大・理学研究院・准教授)伊藤 寿
17:35-18:00総会
会計報告があり、意義なく了承された
18:00-19:30懇親会 (理学部5号館 5-206室)

 2018年

2018年度北海道植物学会大会および総会

日時: 2017年12月18日 (火曜日) 13:30 開始
場所: 北海道大学理学部5号館301号室
12月18日 (火) 13:15より受付開始

時間項目演者座長
13:30-13:35はじめに小亀一弘 (北大・院・理)
********
13:35-14:05褐藻カヤモノリの寒流域に分布する単為生殖系統星野雅和 (北大・院・理)小亀一弘
14:05-14:35選択的スプライシングを介した植物の核小体ストレス応答機構佐々木 駿 (北大・院・農)尾之内 均
14:35-14:45休憩
14:45-15:25褐藻遊泳細胞の持つ異質2本鞭毛について本村泰三 (北大・室蘭臨海実験所)長里千香子
15:25-16:15Tree of lifeの構築と植物の進化田中 歩 (北大・低温研)田中亮一
16:15-16:25休憩
16:25-17:25Redox regulation during leaf development in a single cell C-4 photosynthesing plant, Bienertia sinuspersicaIsmail Turkan (Dep Biol, Fac Sci, Ege Univ, Izmır, Turkey; Grad Sch Life Sci, Tohoku Univ, Sendai, Japan)藤田知道
17:25-18:00総会
会計報告があり、意義なく了承された
18:00-19:30懇親会 (理学部5号館 5-206室)

 2017年

2017年度北海道植物学会大会および総会

日時: 2017年12月20日 (水曜日) 14:40 開始
場所: 北海道大学理学部5号館301号室
12月20日 (水) 14:30より受付開始

時間項目演者座長
14:40-14:45はじめに長里千香子 (北大FSC)
14:45-15:00原始紅藻ウシケノリにおけるストレス記憶に基づく高温耐性能獲得〇岸本育也・三上浩司
(北大・院・水産)
藤田知道
15:00-15:15オーキシンによる紅藻スサビノリ糸状体の先端生長制御〇田谷賢祐・三上浩司
(北大・院・水産)
15:15-15:35Parasitic oomycetes that infect marine red algae〇Tatyana A. Klochkova
(Kamchatka State Technical
University)・Gwang Hoon Kim
(韓国・公州大学)
長里千香子
15:35-15:55緑藻アオノリの性染色体領域の発見と生殖型の進化市原健介 (北大・FSC)三上浩司
15:55-16:15Evolutionary (photosynthetic) history of early apicomplexans and
their bizarre relatives
WAKEMAN Kevin
(北大・国際連携機構・理学院兼務)
16:15-16:25休憩
16:25-16:40Effect of environmental stresses on cell morphology and chloroplast
division in the moss, Physcomitrella patens
Pongthai Prapaporn
(北大・院・生命科学)
尾之内均
16:40-16:55シロイヌナズナホウ酸輸送体BOR1のホウ素濃度依存的な翻訳制御と
その生理的意義
相原いづみ
(北大・院・環境科学)
16:55-17:10ガラクツロン酸転移酵素 GAUT10変異はシロイヌナズナのホウ素
要求量を低下させる
船川寛矢
(北大・院・環境科学)
伊藤 寿
17:10-17:30翻訳アレストによる植物栄養センシングの分子機構山下由衣
(北大・農学研究院)
17:30-17:50針葉樹林の葉量は過去数年の気象の影響を受ける隅田明洋 (北大・低温研)・
宮浦富保 (龍谷大・理工)・
渡辺 力 (北大・低温研)
露崎史朗
17:50-18:10次世代バイオマス浮き草の魅力と微生物共生作用森川正章
(北大・地球環境科学院)
18:20総会
会計報告があり、意義なく了承された
19:00交流会 (理学部5号館305号室)

 2016年

2016年度北海道植物学会大会および総会

日時: 2016年12月20日 (火曜日) 午後 (13:30-18:10)
場所: 北海道大学理学部5号館301号室
12月20日 (火) 13:30より受付開始

時間項目演者座長
13:55-14:00はじめに長里千香子 (北大FSC)
14:00-14:30頑健なシグナル伝達に関わる遺伝子を同定するには?
-自然免疫シグナル伝達を例に-
佐藤昌直
(北大・農学研究院 助教)
尾之内 均
14:30-15:00不等長2本鞭毛を有する褐藻配偶子の走化性と走光性木ノ下菜々
(北大・院環境 D3)
露崎史朗
15:00-15:30Interaction between plant colonizers and ectomycorrhizal fungi through
nitrogen transfer in the early stages of volcanic succession
(火山遷移初期段階における窒素移動を介した定着植物と菌根菌の相互作用)
TaeOh Kwon
(北大・環境科学院 博士研究員)
長里千香子
15:30-15:40休憩
15:40-16:10冷温帯におけるリター分解特性と生態遷移の関係大瀧みちる
(北大・院地球環境 博士研究員)
長里千香子
16:10-16:40Phosphorylation regulation of exocyst subunit Exo70B2 functions on distinct
cellular pathways.
Ooi-kock Teh
(北大・国際本部ISP 助教)
藤田知道
16:40-17:10光化学系の進化は緑藻の陸上化に貢献したか?
-クロロフィルbと緑色植物の深い関係
高林厚史
(北大・低温科学研究所 助教)
伊藤寿
17:20-総会
庶務報告・会計報告があり、異議なく承認された
18:00-懇親会 (理学部5号館305号室)

 2015年

2015年度北海道植物学会大会および総会

日時: 2015年12月11日 (金曜日) 午後 (14:00-18:05)
場所: 北海道大学農学部多目的室 (W109号室)

12月11日 (金) 13:30より受付開始。

時間項目演者座長
13:55-14:00はじめに田中 歩 (北大・低温研 教授)
14:00-14:30核内でpolyA 結合タンパク質は何をしているのか?今井 亮三 (農業・食品産業技術総合研究機構
プロジェクトリーダー)
千葉 由佳子
14:30-15:00アブシジン酸依存的な原形質連絡制御北川 宗典 (理化学研究所・環境資源科学研究
センター 博士研究員)
15:00-15:30VIP1は(根の屈性制御における) Very Important Protein か?津釜 大侑 (北大・農学研究院 助教)
休憩
15:40-16:10植物の「炭素/窒素」栄養バランスに応答した成長制御機構
の解析
青山 翔紀 (北大・生命科学院 D1)伊藤 寿
16:10-16:40微小重力環境がシロイヌナズナの成長におよぼす影響--宇
宙植物学の現場--
笠原 宏一 (東海大学・生物学部 准教授)
16:40-17:10Plant diversity after volcanic eruption, case study: Mt. UsuLea Végh (北大・地球環境科学研究科 D2)
17:10-17:40薬用植物カンゾウ(Glycyrrhiza uralensis)の二次代謝産物
生成について
高上馬 希重 (北海道医療大学・薬学部 准教授)
休憩
17:50-18:05総会
  • 庶務報告・会計報告があり、異議なく承認された
  • 今後の大会形式について、現在の形で継続すること
    が承認された
18:10-19:50交流会

 2014年

第58回北海道植物学会大会 講演会と総会

日時: 2014年12月22日 (月曜日) 午後 (14:00-18:15)
場所: 北海道大学理学部5号館大講堂 (5-203号室)

時間項目演者座長
13:55-14:00はじめに藤田知道 (北大・院理)
14:00-14:30かたち、葉緑体、色素合成 単細胞生物の進化を考える山田 規子 (北大・院理・自然史科学専攻 D3)小亀 一弘
14:30-15:00無殻渦鞭毛藻類の盗葉緑体から探る三次共生確立へ
の初期進化
大沼 亮 (北大・院理・自然史科学専攻 D3)小亀 一弘
15:00-15:30ササ類一斉開花枯死に与える地下茎伸長様式の影響:
進化生態モデリング
立木 佑弥 (北大・院地球環境
学振特別研究員PD)
佐竹 暁子
休憩
15:40-16:10タイトル:オオバキスミレにおける繁殖様式の種内変異と集団分化速水 将人 (北大院・環境科学院 D2)大原 雅
16:10-16:40植物の免疫応答における膜局在型ユビキチンリガーゼの解析安田 盛貴 (北大・院理 生物科学部門
形態機能学分野 PD)
佐藤 長緒
休憩
16:50-17:20uORFがコードする新生ペプチドによる翻訳制御 工藤 凜 (北大・農学院 M1)尾之内 均
17:20-17:50光化学系Iと光化学系IIは超複合体を形成している横野 牧生 (北大・低温研 PD)田中 亮一
休憩
18:00-18:15総会
  • 庶務報告: 2014年12月22日に大会および総会を、北大理学部
    5-203号室で行った。
  • 会計報告: 前年度残金は47300円、収入は植物学会より補助金
    が9600円、支出は19082円であった(2014年12月18日まで)。
  • 北海道植物学会の規約の変更を議決した。
  • 次期会長: 地区代議員の互選により「田中歩氏(北大・低温研)」
    が次期会長職 を務めることとなった。
18:20-19:50交流会

 2013年

第58回北海道植物学会大会 講演会と総会

12月12日 (木) 14:10-
北大理学部5号館 大講堂 (5-203号室)

14:25-14:30はじめに藤田知道 (北大・理学研究院)
14:30-15:00珪藻Phaeodactylum tricornutumの細胞分裂と二次葉緑
体の分裂制御機構の探索
田中厚子(北大・北方圏)
15:00-15:30Chlorophyllase turns chlorophyll into a potential defensive
compound against insect herbivores
Hu Xueyun (胡 学運) (北大・低温研)
15:30-16:00イネ穂篩部ショ糖輸送モデルによる顆粒成長予測関 元秀 (北大・環境科学院)
16:00-16:30RNAサイレンシングを介した植物ウイルスの病徴誘導志村華子 (北大・農学院)
16:30-16:45休憩
16:45-17:45緑と白の植物科学町田泰則 (名古屋大学・大学院理学研究科)
18:00-18:10総会
18:15-19:30親睦会

 2012年

第57回北海道植物学会大会 講演会と総会

2012年11月30日(金)

14:00開会の挨拶大原 雅 (会長)
14:05-14:40湿原遷移における植生およびシードバンクの発達機構江川知花 (北大・環境科学院)
14:40-15:15ライブイメージングによる細胞レベルでの高分子の細胞間輸送制御の解析北川宗典 (北大・生命科学院)
15:15-15:50褐藻シオミドロにおける細胞壁の微細構造観察とプロテオーム解析寺内 真 (北大・環境科学院)
15:50-16:00休憩
16:00-16:35ユビキチンリガーゼによる植物の栄養素ストレス適応制御佐藤長緒 (北大・理学研究院)
16:35-17:10根粒形成の遠距離抑制で働く2つ目の受容体様キナーゼ宮澤日子太 (北大・農学研究院)
17:10-17:30 総会
  • 庶務報告: 2012年11月30日に大会および総会を、北大理学部5-301号室で行った。
  • 会計報告: 前年度残金は0円、収入は植物学会より補助金が8600円、支出は0円であった。
  • 次期植物学会大会準備進行状況について報告があった。
  • 次期会長: 規約に基づき、「藤田知道氏(北大・理)」が2013年1月1日より会長職を務めることとなった。
18:00懇親会 (北大生協中央食堂・会費 2500円)

 2011年

第56回北海道植物学会大会 講演会と総会

平成23年12月2日(金)
北海道大学 大学院地球環境科学研究院(D棟2階:201講義室)

14:00 開会の挨拶 大原 雅
14:05-14:40RNAサイレンシングを強化するタバコのウイルス防御機構中原 健二 (北海道大学大学院農学研究院)
14:40-15:15クロロフィル合成にかかわるジビニルクロロフィライド還元酵素の多様性伊藤 寿 (北海道大学低温科学研究所)
15:15-15:50Sagebrush (Artemisia tridentata)の被食防衛反応と植物間コミュニケーション石崎 智美 (北海道大学大学院地球環境科学研究院)
15:50-16:00休憩
16:00-16:35高機能性物質を含有する海藻の資源増幅と新しい利活用の試み安井 肇 (北海道大学大学院水産科学研究院)
16:35-17:10Interaction with plant signaling networks during parasitic invasion by root-knot nematodeGoto Derek (北海道大学創成研究機構)
17:10-17:20総会
18:00懇親会北大生協中央食堂・会費 2500円

 2010年

第55回日本植物学会北海道支部大会 講演会と支部総会

平成22年 8月 3日 (火)
北海道大学 理学部5号館大講堂(203号室)

15:00 開会の挨拶 本村 泰三
15:05-15:25光合成サイクリック電子伝達を行うタンパク質超複合体滝澤 謙二(北海道大学低温科学研究所)
15:25-15:45有糸分裂にともなう植物核膜タンパク質NMCPのダイナミクス木村 祐太・増田 清(北海道大学農学研究院)
15:45-16:05異なる有性生殖様式をとる褐藻のミトコンドリア細胞質遺伝機構の比較木村 圭(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
16:05-16:35褐藻カヤモノリ種複合体の構造小亀 一弘(北海道大学理学研究院)
16:35-17:05高等植物における細胞操作技術を利用した生殖細胞の解析星野 洋一郎(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
17:05-17:35温暖化操作実験によるミズナラの被食防衛物質の変化とその光学的評価の試み中路 達郎
(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
17:35-17:45支部総会
「日本植物学会の現状と問題点」
日本植物学会会長 福田 裕穂
17:45閉会の挨拶山本 興太朗
18:00懇親会(北大生協中央食堂 会費2500円)参加希望者はメールで山本(kty (at) sci.hokudai.ac.jp)までご連絡下さい。

問い合わせ先: 本村 泰三
〒051-0003 室蘭市母恋南町1-13
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 室蘭臨海実験所
Tel: 0143-22-2846, FAX: 0143-22-4135
e-mail: motomura@bio.sci.hokudai.ac.jp


 2007年

例会

1) 演題:樹幹に代表される二次肥大成長中の茎の光屈性

日時:2007年5月24日(木)16:00より
場所:北海道大学 理学部5号館 8階 5-813室
演者:松崎潤(北海道大学・理 博士研究員)


選挙

 2007年12月25日15時より北大地球環境科学院A805にて工藤岳氏立会いのもとで開票を行った。有効投票数は31票である。

開票結果
会長
当選 田中 歩 (8票)
次点 高橋 英樹 (6票)
以下略

 以上より、田中歩氏が次期会長として選出された。

2007年12月25日


 2006年

日本植物学会北海道支部会/日本生態学会北海道地区会共催セミナー

題名: The ecology of invasions: Japanese species in the northeastern North American landscape.
演者: John A. Silander, Jr. (Ecology and Evolutionary Biology, University of Connecticut) http://hydrodictyon.eeb.uconn.edu/people/silander/
日時: 2006 年 10 月 24 日 (火) 午後 1 時 - 2 時 30 分
場所: 北大地球環境 A 棟 8F A803 室
地図 http://hosho.ees.hokudai.ac.jp/~kubo/image/map.png

 John Silanderさんの現在の専門は、ベイジアン推定を用いた北米への移入植物の空間拡散モデルの開発とその適用です。 Silnader さんは現在 IPANE (Invasive Plant Atlas of New England) というプロジェクトも主催されており

http://nbii-nin.ciesin.columbia.edu/ipane/

 こちらのサイトも今回のセミナーの参考になるかと思います。 また、デジタル化されている日本全国の植物分布データベースを探されており、これに関してアドバイスがあればご教示いただければ幸いです。
 日本では現在、宇都宮大学雑草科学研究センターに客員教授として所属し、3ヶ月間、日本での北米移入種の分布、生態を調査中です。この度北海道の訪問は、彼の大学があるコネチカット州を含むニューイングランドが北海道と類似するため、北海道の野外を歩いてその分布の違いを確認したいとのことです。


 2005年

支部大会

平成17年8月20日 (土)
場所: 北海道大学大学院理学研究科5号館大講堂
参加費: 無料 (動物学会支部の一般講演会に参加される場合には、一般2,000円、学生 1,000円)
懇親会費: 3,500円 (懇親会のみの参加も歓迎します)
内容: 動物学会支部一般講演 (午前9時半より)
高校生生物学研究発表会(ポスターセッション:一般講演と並行開催)
特別講演 (公開・無料) (15時?17時)

下澤楯夫 (北大・電子科学研究所)
「神経系はなぜ束なのか? -神経系の基本構造に関する情報論的考察」
山崎健一 (北大・院地球環境)
「転写調節機構の研究と、その応用」
 この10年間は、転写コアクチベーターの研究を中心に進めてきた。全ての真核生物において、転写のコアクチベーターは、遺伝子特異的な転写活性化因子と基本的な転写因子とを結びつけることやクロマチン構造や転写因子の修飾によって、転写をさらに活性化することが知られている。転写コアクチベーターの一種である multiprotein bridging factor 1 (MBF1) は転写活性化因子、主にbasic region/leucine zipper (bZIP)型転写因子と TATA box binding protein (TBP)との間を橋渡しすることによって転写を活性化することが酵母や動物で知られている。MBF1のアミノ酸配列は真核生物の間で高度に保存されている重要なタンパク質である。
 我々はゲノム配列が明らかとなっているシロイヌナズナのデータベース解析により、3つの MBF1 ホモログ (AtMBF1a, AtMBF1b, AtMBF1c) が存在することを明らかにし、アミノ酸配列を比較したところ、AtMBF1a と AtMBF1b との相同性は 90%以上と高く保存され、AtMBF1c とはそれぞれ 50% 程度と低いことが分かり、2つのグループに分けられることを示した。これまでは、ほとんどの種では一種類の MBF1しか報告がなかったので、シロイヌナズナにおいて複数の遺伝子が見つけられたことは大変興味深い発見である。これらの3つのシロイヌナズナ MBF1 ホモログが MBF1としての機能を保持していることを、酵母の mbf1 欠損変異株を用いての相補性試験で確かめた。また、ゲルシフトアッセイやファーウェスタンアッセイを用いて3つのシロイヌナズナ MBF1 全てが酵母の bZIP 型転写活性化因子であるGCN4と普遍的転写因子である TBP とに結合して橋渡しする能力があることを確かめた。これは植物における MBF1 の機能を示した初めての報告であった。 現在報告がある30種の真核生物の MBF1のアミノ酸配列を用いて、系統樹を作成したところ、植物のMBF1はAtMBF1aとAtMBF1bが属するPlant group IとAtMBF1cが属するPlant group IIに分類されることが分かった。シロイヌナズナのMBF1のそれぞれのプロモーター領域をクローニングし、その下流にレポーター遺伝子としてGUS遺伝子をつなぎ、これらの遺伝子を植物体に導入した。GUS 遺伝子産物の活性をもとにして、それぞれの MBF1 の転写活性を調べたところ、AtMBF1a や AtMBF1b では葯や莢の中の種子で発現が高いことが分かった。このことはシロイヌナズナにおいてAtMBF1aとAtMBF1bは花粉形成や種子形成に関与している可能性を示唆するものである。
 これまでの研究から植物の MBF1 は様々なストレスに応答して発現することが知られているが、植物におけるMBF1の発現パターンの統一的な見解は得られていなかった。そこで、シロイヌナズナに様々なストレスを与え、それらの植物から全RNAを回収し、ノーザン法によりmRNAの蓄積量を調べた。その結果、AtMBF1aやAtMBF1bは様々なストレスにいずれも顕著な応答を示さなかった。ところが、AtMBF1c は熱ストレスや乾燥ストレス、過酸化水素による酸化ストレスで顕著な応答が見られた。乾燥ストレスやABAは酸化ストレスを引き起こすことが知られているため、これらの結果よりAtMBF1cは酸化ストレスにおいて何らかの役割を持っていることを示唆した。シロイヌナズナを実験材料とすることによって、植物におけるMBF1は2グループに分けられ、それぞれ別の役割を持っている可能性を示した。
 このような研究における知見を基礎として、形質転換シロイヌナズナを用いて、エストロゲン活性を持つ物質を検出する簡便で安価な方法の開発を応用研究として行っている。作製した形質転換シロイヌナズナの細胞内では、常時、キメラエストロゲン受容体とキメラ転写コアクチベーターの2種のエフェクターおよび、エフェクター間のエストロゲン依存的な相互作用によって転写が活性化されるレポーター遺伝子が存在している。我々はこれを「植物ツーエフェクターシステム」と名付けた。このシステムは、水中に存在する 50 pM (1,000 億分の 1)程度の17?-エストラジオールを検出できるだけでなく、エストロゲン様物質であるジエチルスチルベステロール, p-n-ノニルフェノール, ビスフェノール A, ゲニステインなどを検出することもできた。

各支部総会 (17時-17時30分)
懇親会 (17時30分-) 於、北海道大学 大学生協 中央食堂1F (理学部より徒歩5分)

総会

2005年8月20日(土) 17:00- 理学部講義室

議題

  1. 会長挨拶
  2. 庶務報告
  3. 会計報告
  4. 来年度支部大会について
  5. その他

審議内容

2. 2005年8月までの活動

4月1日 役員交代
8月20日 支部大会を(社)日本動物学会北海道支部と合同で開催

3. 日本植物学会北海道支部会会計現状報告

 2005年6月2日に前会計幹事 嶌田智氏より、新会計幹事 工藤岳が会計を引き継いだ。
引き継ぎ内容は以下の通り。

17年度繰越金353,876円(平成16年12月28日監査)
収入11,100円(植物学会から活動費として4月5日入金)
総額364,976円

+ 特別会計として全国大会(平成15年11月6日)の残金、1,978,404円を保管。
なお、植物学会への活動報告と会計監査は例年、年末に行っている。

4. 支部大会

 来年度支部大会の開催形式として以下の案を提案する。ただし、本年と同じく、動物学会支部会と合同開催の場合には、動物学会との調整が必要となる。

  1. 植物学を数分野に分け、それぞれの分野から、講演者を選出する。分野は、一案として、分子・細胞、集団、系統、農学、の4分野が提案されたが、今後幹事会で詰める。
  2. 各分野から1名ずつ講演者推薦委員を選出し、委員会(名称未定)を構成しする。その委員会の推薦に基づき、講演者を決定する。
  3. 講演は、近年に優れた研究を行った者に依頼し、”Researches of the year”のような色彩のものとしたい。また、全分野の視聴者が理解できるようなものとし、そのためにも、最低で一講演あたり30分程度の時間配分を考える。
  4. 若手中心の講演となる場合には、賞等の配慮を考える。これについては、今後の検討が必要である。
  5. 開催日は、従来、遠隔地からの参加を考慮し、土曜日となっていたが、交通事情の変化した現在、土曜日に拘る必要はないことが確認された。平日の夕方、例えば17時から19時程度に大会を開催し、その後、総会・懇親会を行う、とした方が、参加しやすいのではという案も提案されたが、幹事会にて、今後検討することとなった。

 2004年

一般講演
1.シロイヌナズナ糖高感受性変異体ghs1 (glucose hyper-sensitive 1)の遺伝学的・生理学的解析筒井友和,森田?山室千鶴子,池田亮,田中歩,山口淳二 (北大院・理,北大・低温研,科学技術振興機構)
2.恒常的細胞死形質変異株cad1の単離と解析山室千鶴子,筒井友和,佐藤昌直,玉置雅紀,小川大輔,松浦英幸,吉原照彦,池田亮,上田一郎,山口淳二 (北大院・理,北大・農,環境研,科学技術振興機構)
3.植物を用いた環境ホルモン検出法の構築東條卓人,津田賢一,和田朋子,山崎健一 (北大院・地球環境研究科)
4.シロイヌナズナのシスタチオニンγ?シンターゼ遺伝子におけるmRNAの安定性の自己制御:試験管内翻訳系でのmRNA分解中間体の解析原口雄飛,永見陽子,櫻井玲子,尾之内均,内藤哲 (北大院・農)
5.イネ等の夏作物の葯成育過程における糖蓄積の多様性について川口健太郎,神繁樹,蔵之内利和,船附秀行,石本政男(北農試・冷害生理,産総研,作物研)
6.アスパラガスで見つかった花器官ホメオティック突然変異系統の解析浅田ゆみ,菅野 明*,笠井 登,増田 清 (北大・院・農学研究科,*東北大・院・生命科学研究科)
7.ニンジンにおけるprotein disulfide isomerase遺伝子の多様性木村祐太,白井菊子*,増田 清(北大・院・農学研究科,*産総研)
8.有珠山2000年噴火口周辺の植生回復と土壌生成舘崎圭,石渡智,桑原宜裕,鈴木貴洋,春木雅寛(北大地球環境)
9.北大植物標本庫のタイプ標本の現状と整理村上麻季,高橋英樹 (北大院・農,北大.博物館)
10.日本産寄生性渦鞭毛藻類の系統分類学的研究原田愛,大塚攻,堀口健雄(北大院・理,広大・生物圏科学)

2004年3月10日13:00-14:00 理学部5-807 植物支部幹事会 資料

2004年の活動

支部大会の開催(9月4日)
総会の開催(9月4日)
支部長選挙(12月)
支部例会
支部大会
 開催日: 2004年9月4日(土)
 開催場所: 北大・理学研究科5号館大講堂
 シンポジウム
 懇親会
総会
 2002年支部大会以降から2004年支部大会までの活動報告
 2002年,2003年の決算報告
 (2002年の会計監査は奥山英登志氏,2003年の会計監査は未定であった。)
 2004年予算案の承認
 他の議題
支部長選挙
 11月の中旬までに選挙の案内を発送し,12月の初めに開票して次期支部長を決める。
支部例会
----- 会計 -----
2003年度の決算
2004年度の予算
2003,2004年度の会費の請求

平成16年度 日本植物学会北海道支部総会式次第
一,開会の辞
一,支部長挨拶 (山本支部長)
一,議長選出
一,諸報告(齊藤庶務幹事)
一,議題
1 平成15年度収支決算ならびに監査報告(嶌田会計幹事・加藤会計監査)
2 平成16年度予算案審議(嶌田会計幹事)
3 その他
一,議長解任
一,閉会の辞

日本植物学会北海道支部 平成16(2004)年度 総会諸報告
会員数187名(平成16年9月1日現在)

平成15年度以降の活動
・支部例会
平成15年2月28日北海道大学理学部5号館
植物のエピジェネティクス 角谷 徹仁 博士(国立遺伝学研究所)

平成15年5月13日北海道大学百年記念館
いかに熱帯雨林は成り立っているか? -確認された仮説,未解決のパズル- Professor Peter Grubb (英国・ケンブリッジ大学)

平成15年7月23日北海道大学理学部5号館
海洋細菌の付着生存戦略 木暮 一啓 博士(東京大学海洋研究所)

平成15年7月25日北海道大学理学部5号館
シアノバクテリアの概日システム 近藤 孝男 博士(名古屋大学)

・臨時総会
平成16年5月27日北海道大学理学部5号館にて
議題:平成15・16年度会計監査選出
北海道大学理学研究科加藤敦之教授が選出された.

2004年日本植物学会北海道支部幹事会

支部長:山本 興太朗(やまもと こうたろう) 北海道大学 大学院地球環境科学研究科 生態環境科学 環境分子
060-0810 札幌市北区北10条西5丁目
Tel./Fax. 011-706-2253  kty (at) sci.hokudai.ac.jp
庶務幹事:齊藤 玉緒(さいとう たまお) 北海道大学大学院理学研究科 生物科学 Tel. 011-706-4469  Fax. 011-706-4851 tasaito (at) sci.hokudai.ac.jp
会計幹事:嶌田 智(しまだ さとし) 北海道大学先端科学技術共同研究センター ニーズ育成 環境系 Tel. 011-706-3581  Fax. 011-726-3476  sshimada (at) sci.hokudai.ac.jp
池田 亮(いけだ あきら) 北海道大学大学院理学研究科 生物科学 Tel./Fax. 011-706-3482  ikeda-ak@sci.hokudai.ac.jp
藤野 介延(ふじの かいえん) 北海道大学大学院農学研究科 生物資源生産学 Tel. 011-706-2472  kaien (at) res.agr.hokudai.ac.jp
鷲尾 健司(わしお けんじ) 北海道大学大学院地球環境科学研究科 生態環境科学 Tel. 011-706-5299  Fax. 011-757-5994  washi (at) ees.hokudai.ac.jp
竹澤 大輔(たけざわ だいすけ) 北海道大学低温科学研究所 低温基礎科学部門 Tel. 011-706-7356  Fax. 011-706-7142  daisuket (at) pop.lowtem.hokudai.ac.jp
阿部 剛史(あべ つよし) 北海道大学 総合博物館 Tel./Fax. 011-706-4507  tabe@museum.hokudai.ac.jp
(支部ホームページ担当)

 2003年

例会

1) 演題:植物のエピジェネティクス

日時:2003年2月28日(金)14:00-15:30
場所:北海道大学 理学部5号館 8階5-813室
演者:角谷徹仁 博士 (国立遺伝学研究所 育種遺伝研究部門)

要旨:細胞分裂後に継承される染色体上の情報は塩基配列だけではない。塩基配列以外の形で遺伝子発現情報が継承される現象が、酵母からヒトまで真核生物に普遍的に観察される。このような「エピジェネティック」な制御の、個体発生や染色体機能やゲノム構造維持おける役割が解明されつつある。本セミナーでは、シロイヌナズナの突然変異体を用いたアプローチについて紹介したい。

連絡先:加藤敦之

北海道大学大学院理学研究科 生物科学 形態機能学講座III
e-mail: atsushi (at) sci.hokudai.ac.jp; tel. 011-706-4468

主催:日本植物学会北海道支部


例会

2) How tropical rainforests work: some ideas justified, and some outstanding puzzles
 「いかに熱帯雨林は成り立っているか? -確認された仮説,未解決のパズル-」

日時:2003年5月13日(火)16:00-17:30
場所:北海道大学百年記念会館・大会議室 (札幌市北区北9条西6丁目)
演者:Professor Peter Grubb (英国・ケンブリッジ大学・名誉教授)

要旨:熱帯雨林の際立った種多様性はよく知られている事実だが,長期的な種間の共存をもたらす機構についてはまだ不明な面が多く,いまだに諸説入り乱れている.この講演の前半では,1977-1996年のあいだに私が提示してきた以下の3つの仮説を支持する最近の結果を概観する. (1) 更新特性の種差の重要性,(2) 定着抑制の一般性,(3) 少しの「安全な」種子と多くの「冒険的」種子の生産.また,後半では,まだうまく説明されていない以下の種間差について概説する.(1) なぜある種群は他より必ず高頻度で存在するのか,(2) 高耐陰性種の間にみられる葉形と生理特性の多様性はどのような意義があるのか.

懇親会: 引き続き,同会館,きゃら亭において懇親会を持ちます(17:30-19:30).
懇親会ご出席希望は,前日(5月12日)午前中までに以下までご連絡ください.

問い合わせ先: 甲山研究室・雪野奈津子 Email: yukino (at) ees.hokudai.ac.jp 電話: 011-706-2260
世話人: 甲山隆司(北大・地球環境)・山本興太朗(北大・理)


例会

3) 海洋細菌の付着生存戦略

日時:2003年7月23日(水)15:00-16:00
場所:北海道大学大学院理学研究科5号棟8階813室
演者:木暮一啓 氏 (東京大学・海洋研究所・海洋生態系動態部門)

要旨:海洋は高塩分、低栄養が卓越する水環境で、そこに生息する生物はこれらの要因への適応が必要である。細菌の一つの生存戦略は有機物濃度がより高い固体あるいは生物体表面へ近接し、付着することであり、もう一つの戦略は"何もせず"に有機物に出会うのを待つことである。しかし、これまで細菌の遊泳と付着とを繋げるメカニズムの提案はなく、前者の戦略は具体的なモデルを欠いたものだった。本講演ではナトリウム依存性のべん毛による遊泳運動と付着の関わりを中心に述べる。

連絡先: 馬渡 駿介(北海道大学大学院理学研究科)Email: shunfm (at) sci.hokudai.ac.jp

主催:(社)日本動物学会北海道支部
共催:(社)日本植物学会北海道支部


例会

4) シアノバクテリアの概日システム

日時:2003年7月25日(金)15:30-16:30
場所:北海道大学大学院理学研究科5号棟8階813室
演者:近藤孝男(名古屋大・理学研究科・生命理学)

要旨:近藤先生は、シアノバクテリアの概日時計の分子機構を明らかにされて、世界の概日時計研究を先導しておられます。先生には隔年で生物科学科の集中講義をお願いしており、今回もその機会を利用して、概日時計研究の現状についてうかがいます。

連絡先: 山本 興太朗(北海道大学大学院理学研究科) Tel. 011-706-2739(ダイヤルイン)


講演会

下記の通り、植物学に関する講演会の開催が予定されております。この講演会は日本植物学会北海道支部の主催ではありませんが、会員の方々にとりましても有益な情報と思われますので、当欄にてご紹介する次第です。

古代DNA分析の最前線と最新ゲノム情報データベースの開発

演者:
植田 信太郎 (東京大学大学院理学系研究科 教授)
斎藤 成也 (国立遺伝学研究所 教授)
鈴木 善幸 (国立遺伝学研究所 助手)

日時:平成15年11月6日(木)午後3:00-6:00
場所:北海道大学理学部 5号館 大講堂(5-303室)

講演内容:
 化石、考古標本および長期間保存された生物標本からDNAを取り出し遺伝情報を解読する古代DNA分析は、人類や絶滅種を含めた分子進化学研究において急速に発展している。その最前線の成果および分析技術上の問題点を紹介する(植田先生)。また、演者らによって最近開設された古代DNA データベース"AGE"の利用法ならびにこれまでに蓄積された遺伝情報を紹介する(斎藤先生)。さらに、種々の生物のゲノム解析から得られた最新のゲノム情報データベースについて紹介しその活用法を解説する(鈴木先生)。
 皆様のご来場をお待ちしております。

連絡先:
北海道大学 先端科学技術共同研究センター 遺伝的多様性研究室 増田隆一
masudary (at) ees.hokudai.ac.jp, Tel. 011-706-2798


日本植物学会第67回大会 (札幌)


 2002年

例会

演題: The Control of Plant Morphogenesis: For Whom the BELL1 Tolls

日時:2002年1月23日(水)13:30 - 14:30
場所:北海道大学 理学部5号館813号室
演者:Prof. George Haughn (カナダ ブリティッシュコロンビア大学生物学科 教授)

内容:シロイヌナズナにおける花ホメオティック遺伝子の相互作用等について解析

連絡先:米田 好文
北海道大学大学院理学研究科
生物科学専攻(生物) 形態機能学講座I (ykomeda@sci.hokudai.ac.jp)
Tel/Fax 011-706-2739

主催:日本植物学会北海道支部
共催:北海道分子生物学研究会


例会

演題: LOCALIZATION OF POLLEN TUBE NpCDPK7 PROTEIN IN GENERATIVE CELL MEMBRANE MEDIATED BY AMINO TERMINAL MYRISTOYLATION

日時:2002年5月28日(火)午後5時から
場所:北海道大学 地球環境科学研究科 C-104講義室
演者:綿引雅昭 博士(エディンバラ大学博士研究員)

内容: Calcium dependent protein kinases (CDPKs) are a group of protein kinases whose primary function is the interpretation of Ca2+ signals. We have investigated the localization of a calcium dependent protein kinase (CDPK) in the germinating pollen grain and growing pollen tubes. Pollen specific CDPK of Nicotiana plumbaginifolia, NpCDPK7, has 52 N-terminal amino acid residues containing a putative myristoylation site and 34 amino acids in the C-terminal domain which includes a putative microbody targeting sequence. Green florescent protein (GFP) was introduced between the N-terminal domain and kinase domain of NpCDPK7 and pollen grains were transformed with this construct by biolistic gun. In pollen tubes, GFP florescence was observed on the surface of the generative cell (containing the two sperm cells), on the plasma membrane and in granules in the ungerminated pollen grain. Mutation or deletion analysis of the N-terminal domain supports the localization of NpCDPK7 protein as determined by the N-terminal region myristoylation. NpCDPK7 may be involved in localized calcium signaling, sensing calcium transients directly under the plasma membrane.

連絡先:奥山英登志
北海道大学大学院地球環境科学研究科
Tel: 011-706-4523; Fax: 011-706-2347; e-mail: hoku@ees.hokudai.ac.jp

主催:日本植物学会北海道支部
後援:日本生化学会北海道支部


日本植物学会北海道支部第49回大会

1. 開催日: 平成14年8月10日 (土)
2. 会場:

大会会場: 北海道大学学術交流会館 (札幌市北区北8条西5丁目)
懇親会会場: 北海道大学クラーク会館きゃら亭 (札幌市北区北8条西8丁目)

3. プログラム:

9:00-12:00 一般口頭発表
12:00-13:00 総会
13:00-14:00 昼休み
14:00-14:45 高校生ポスター発表
14:45-15:00 表彰式
15:00-17:30 公開シンポジウム「これからの生物科学 - 基礎から応用へ」

「微生物の超能力」奥山英登志(北海道大学大学院地球環境科学研究科)
「ホウレンソウの不定胚形成」駒井史訓(北海道グリーンバイオ研究所)
「サケの母川回帰-分子から行動へ」上田宏(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
生命科学分野で世界に泳ぎだすメダカ」田中実(北海道大学大学院理学研究科)

18:00-20:00 懇親会


例会

演題:Enzymes in plant metabolism: Recent results on ferrochelatase and sulfurtransferases

日時:2002年10月21日(月)16:00-17:00
場所:北海道大学 低温科学研究所3階会議室
演者:Dr. Jutta Papenbrock ((ドイツ、ハノーファー大学)

 Papenbrock博士は、ドイツ、ハノーファー大学の若手研究者で、これまでに、高等植物のクロロフィル合成やヘム合成の制御などについて、重要な仕事をされています。最近は、硫黄代謝についても研究を進められています。
 今回のセミナーでは、Ferrochelatase(ヘム、ビリン合成)とSulfurtransferases(硫黄代謝)の研究についてご紹介していただく予定です。
内容: In the first part I would like to talk about the contents of our paper published in Plant J 2001 Oct;28(1):41-50 and additional and more recent results on ferrochelatase: Protoporphyrin IX is the last common intermediate of tetrapyrrole biosynthesis. The chelation of a Mg2+ ion by magnesium chelatase and of a ferrous ion by ferrochelatase directs protoporphyrin IX towards the formation of chlorophyll and heme, respectively. A 1700-bp tobacco FeCh cDNA sequence was expressed in Nicotiana tabacum cv. Samsun NN under the control of the CaMV 35S promoter in antisense orientation allowing investigation into the consequences of selective reduction of the plastidic ferrochelatase activity for protoporphyrin IX channeling in chloroplasts and for interactions between plastidic and mitochondrial heme synthesis. Leaves of several transformants showed a reduced chlorophyll content and, during development, a light intensity-dependent formation of necrotic leaf lesions. In comparison with wild-type plants the total ferrochelatase activity was decreased in transgenic lines leading to an accumulation of photosensitizing protoporphyrin IX. Ferrochelatase activity was reduced only in plastids but not in mitochondria of transgenic plants. By means of the specifically diminished ferrochelatase activity consequences of the selective inhibition of protoheme formation for the intracellular supply of heme can be investigated in the future.
In the second part I would introduce into sulfurtransferases: Sulfurtransferases/rhodaneses (STs) are a group of enzymes widely distributed in plants, animals, and bacteria that catalyze the transfer of a sulfur atom from suitable sulfur donors to nucleophilic sulfur acceptors. The best characterized ST is bovine rhodanese which catalyses in vitro the transfer of a sulfane sulfur atom from thiosulfate to cyanide, leading to the formation of sulfite and thiocyanate. However, in vivo neither substrates nor sulfur acceptors could be clearly identified in any of the organisms investigated. From Arabidopsis two very similar STs were isolated and characterized so far; these STs consist of two domains (N-and C-terminal) of nearly identical size connected by a short linker sequence, similar to the structure of the bovine rhodanese. By using different strategies to mine the databases 18 ST-like proteins containing typical rhodanese domains or signatures could be identified in Arabidopsis. Despite the presence of ST/rhodaneses activities in many living organisms, the physiological role of the members of this multi protein family (MPF) has not been established unambiguously. The aim of our research project are the isolation and characterization of all members of ST protein family in Arabidopsis, the identification of their in vivo substrates and acceptors, and the determination of the respective reaction mechanisms. Finally, the function in the plant organisms of each single member of this MPF is going to be elucidated.

連絡先:田中亮一
北海道大学低温科学研究所 生物適応研究室
e-mail: rtanaka (at) lowtem.hokudai.ac.jp; tel. 011-706-5496

主催:日本植物学会北海道支部


 2001年

例会

1) 演題: Cold loving bacteria of Antarctica and molecular basis of cold adaptation

日時:2001年1月26日(金) 15:00-
場所:北大大学院地球環境科学研究科管理棟2階講堂
演者:Dr. S. Shivaji (Deputy Director, Centre for Cellular and Molecular Biology, Hyderabad, India)

The icy continent of Antarctica supports the growth of a number of cold loving Gram positive and negative bacteria belonging to various genera. During the last fifteen years my laboratory has identified a number of psychrotrophic bacteria upto the species level using methods of conventional microbiology and molecular taxonomic methods. In addition these cold loving bacteria have also been used as model systems to understand the molecular basis of cold adaptation . The investigations revealed that microorganisms in order to adapt to low temperature adopt various strategies such as their ability to sense temperature, ability to undergo changes at the membrane level, ability to catalyse enzymatic reactions at low temperatures, possess cold active genes etc.

連絡先:北海道大学大学院地球環境科学研究科
奥山英登志 tel: 011-706-4523 e-mail: hoku (at) ees.hokudai.ac.jp

主催:日本植物学会北海道支部


例会

2) 演題: シアノバクテリア生物時計の分子機構

日時:日時:2001年6月29日(金)午後3時-4時
場所:北大大学院理学研究科5-301号室
演者:近藤 孝男(名古屋大、生命理学、教授)

 近藤教授は生物時計の分子機構研究のパイオニアで、シアノバクテリアを材料に、生物時計に関するさまざまなアイディアを発表してこられました。生物科学科の集中講義に来られた機会を利用して、生物時計に関する最新の知見をうかがいます。
参考文献: H. Iwasaki, S. B. Williams, Y. Kitayama, M. Ishiura, S. S. Golden, T. Kondo (2000) A KaiC-interacting sensory histidine kinase, SasA, necessary to sustain robust circadian oscillation in Cyanobacteria. Cell 101, 223.

連絡先:北大・地球環境 山本 興太朗
(kty (at) ees.hokudai.ac.jp; tel. 011-706-2253)

主催:日本植物学会北海道支部


例会

3) 演題:アサガオの自然突然変異とトランスポゾン

日時:2001年7月10日(火)午後1時-午後2時
場所:北大理学部5号館・301号室
演者:飯田滋教授(岡崎共同研究機構・基礎生物学研究所・形質統御研究施設)

内容:奈良時代に薬用植物の牽牛子として渡来したアサガオは、江戸時代に園芸化されて多数の花や葉に関する自然突然変異体が分離され、昭和初期には詳細な古典遺伝学的解析が行われている。我々はアサガオの花の色や模様に関する自然突然変異として易変性(mutable)変異ばかりでなく、安定な自然突然変異についても検討したところ、江戸時代に分離された変異の大部分が、トウモロコシのDNA型トランスポゾンEn/Spm類縁の転移調節因子で、Tpn1ファミリーと名付けられた一群のトランスポゾンが主要自然突然変異原として花色発現に係わる遺伝子中に挿入された変異であることを明らかにできた。現在までに得られたアサガオのトランスポゾンは全て非自律性因子であって、アサガオゲノム内に存在する自律性因子の作用により転移脱離でき得るものと思われる。今回はこれらトランスポゾンの挿入による易変性変異の生成やその安定化と江戸時代に分離された園芸的に重要な自然突然変異体の作出について述べる。

連絡先:米田好文 北大/院/理/生物/形態機能I
(ykomeda (at) bio.sci.hokudai.ac.jp; tel. 011-706-2739)

主催:日本植物学会北海道支部


例会

4) 演題:The control of cell movement during Dictyostelium morphogenesis

日時:2001年7月19日(木)午後2時-午後3時30分
場所:北大理学部5号館・8-13号室
演者:Dr. Cornelis J. Weijer (University of Dundee, Wellcome Trust Biocenter, UK)

内容: Weijer博士は細胞性粘菌の形態形成のダイナミックな運動を蛍光プローブを用いて4次元(?)的に追跡して、生物体がorganizerの指令のもとに統一した動きを示すことを初めて(恐らく)リアルに示すことに成功しています。また、最近では形態形成運動の解析に留まらず、各種遺伝子のnull変異体へ解析を進め説得力を増す成果をあげています。これらの研究は粘菌の研究分野を越えた広い関心を集めているようで、国際発生生物学会、生物物理学会などの招待講演者として来日されます。

連絡先:落合廣,br /> tel: 011-706-4468
e-mail: hochiai@sci.hokudai.ac.jp

主催:日本植物学会北海道支部


例会

5) 演題:植物、植物関連微生物のゲノム研究 - 構造解析から機能解析へ -

日時:2001年9月26日(水)午後3時-午後4時10分
場所:北大理学部5号館・8-13号室
演者:田畑哲之 博士(かずさDNA研究所)

内容:田畑先生をリーダーとする「かずさDNA研究所」の人たちを主グループとする人たちは昨年12月、Nature 誌に顕花植物シロイズナズナの第5染色体のゲノムの完全塩基配列を報告しました。これらの成果は新聞紙上でも大きな話題と成りました。今回は植物ゲノムの構造と今後の展望についてお話を伺うよていです。

連絡先:落合廣
tel: 011-706-4468 / e-mail: hochiai (at) sci.hokudai.ac.jp

主催:日本植物学会北海道支部
共催:北海道分子生物学研究会


例会

6) 演題:New developments in dinoflagellate taxonomy with special emphasis on gymnodinioid species
渦鞭毛藻分類学の新展開 ~特に無殻渦鞭毛藻類を中心に~

日時:2001年10月10日(水)午後3時30分-午後4時30分
場所:北大理学部5号館・8-13号室
演者:Dr Gert Hansen (IOC Science & Communication Centre on Harmful Algae, University of Copenhagen)

内容: ハンセン博士は,渦鞭毛藻類を研究材料として微細構造学的手法を用いた鞭毛装置の三次元構造解析など,大変精緻な仕事を次々と発表されてきました。最近では,そのような形態データに加え分子系統学的手法を組み合わせて,問題の多い渦鞭毛藻類の分類系の再検討も活発におこなっておられます。今回は,特に人為的な属が多いとされるギムノディニウム目の渦鞭毛藻類の分類の現状に関して最新の研究成果をお話ししていただきます。

連絡先:堀口 健雄
Tel: 706-2738 Fax. 706-4851 e-mail: horig (at) sci.hokudai.ac.jp

主催:日本植物学会北海道支部


 2000年

例会

1) 演題:「遺伝子組み換えによる植物の環境ストレス耐性の改変」

日時:2000年2月22日(火)午後3:30~5:00
場所:北大・理学部・5号館8-13室
演者:林秀則 教授(愛媛大学・大学院理工学研究科・質理学専攻)

 遺伝子組換えによって植物のストレス耐性を強化する試みが進められている。そのような一例として、適合溶質の一つであるグリシンベタインを遺伝子操作によって蓄積させたシロイヌナズナの塩ストレス耐性や高温や低温に対する耐性の解析について紹介する。

連絡先:北海道大学大学院地球環境科学研究科
奥山英登志 tel/fax: 011-706-5545 e-mail: hoku (at) ees.hokudai.ac.jp

主催:日本植物学会北海道支部


例会

2) 演題:「Regulation of early development in Dictyostelium

日時:2000年3月9日(木)午後3:30~5:00
場所:北大理学部5号館813室
演者:Professor Adam Kuspa (ベーラー大学医学部、テキサス)

Dr. Kuspaは、細胞性粘菌分野で最も活発に研究する若手の一人で、特に挿入変異体作成法のREMI (Restriction-Mediated Insertion) 法の開発者として知られる。セミナーではYakAと名付ける、増殖の停止と発生開始の転換を制御するserine/threonine kinaseについて報告する。このYakAカイネースは、酵母やヒトを含めた後生生物に広く保存されているYak関連カイネースのファミリーに属している。Yakファミリーは真核生物の増殖/分化切替えの調節に働く成分として知られている。粘菌では、増殖期に、細胞密度と餌の残存量をモニターするautocrine因子であるPSFの下流にあって、増殖から発生開始の切替えに働いており、このYak欠損株は分裂サイクルが促進され、発生開始が不能となる。著者らは、さらにyakA- の発生異常の回復させる yakAのサプレッサー変異体を選択し、シグナルをPKAに伝えるPufAを発見し、PufAはPkaCのmRNAの特定のエレメントに結合して翻訳調節因子に属するPufタンパクファミリーのメンバーである事を示す。

連絡先:北海道大学大学院理学研究科
落合 廣 tel:011-706-4468, fax:011-706-4851, e-mail:hochiai (at) sci.hokudai.ac.jp

主催:日本植物学会北海道支部
共催:北海道分子生物学研究会


例会

3) 演題:「The actin system in mitotic cell division」

演者:Professor Guenther Gerisch(マックス・プランク生化学研究所、ミュンヘン、元所長)
日時:2000年4月3日(月)午後3:30~5:00
場所:北大理学部5号館301号室

 ゲリッシュ先生の初期のお仕事としては細胞接着タンパク質contact sites Aの研究(1973)が有名です。この研究は接着タンパク質として世界に先駆けてなされたもので、もう歴史的事実になっています。その後この研究に刺激をうけて、EdelmanのCAMや竹市雅俊のCadherinの研究が生まれ、最近の活溌な細胞接着タンパク質研究の嚆矢となりました。最近は数々の新規Actin 関連タンパク質を発見し、それらの機能を各種の変異体を用いて分子遺伝学的に解析すると共に、優れた細胞生物学的解析技術を駆使して研究を進めています。北大とは交流が多く、大の親日家です。研究に対する情熱と迫力など、院生を始め若い人たちにも示唆する多くのものを持っています。

連絡先:北海道大学大学院理学研究科
落合 廣 tel: 011-706-4468, fax:011-706-4851, e-mail:hochiai (at) sci.hokudai.ac.jp

主催:北海道大学 理学研究科 生物科学教室
共催:日本植物学会北海道支部、北海道分子生物学研究会、日本生化学会北海道支部共催 日本動物学会北海道支部会


例会

4) 演題: 「Patterning without positional information in Dictyostelium development」

演者:Dr. Robert Kay(MRC Laboratory of Molecular Biology, Cambridge, England)
日時:2000年5月18日木曜日 15:00 ~ 15:55
場所:北大・理学部・5号館8-13室

 演者は、細胞性粘菌の柄細胞分化のモルホ- ゲンであるDifferentiation inducing factor (DIF)を発見した著明な研究者です。 研究スタイルはイギリス的という印象を持っています。現在Developmentの編集委員をしており、Cell誌の校閲者としても重用されているようです。

連絡先:北海道大学大学院理学研究科生物科学専攻、落合 廣
phone: 011-706-4468 Fax: 011-706-4851 E-mail: hochiai (at) sci.hokudai.ac.jp

主催:日本植物学会北海道支部
共催:北海道分子生物学研究会、日本生化学会北海道支部 支部長 西 信三


例会

5) 演題:「What is the functional role of phosphatidylglycerol in the maintenance of the function of photosystem II?」

日時:6月1日(木)午後2時-4時
場所:北大理学部5号館302室
演者:Zoltan Gonbos博士 (Biological Research Center of Hungarian Academy of Sciences; 現在、日本学術振興会 外国人招へい研究員として九州大学理学研究科に 滞在中)

概要:Phosphatidylglycerol (PG) is an important constituent of photosynthetic membranes. This lipid class has been suggested to give functional and structural background for photosynthetic processes. To avoid the difficulties of in vitro system a mutant of Synechocystis PCC6803 was produced which is without functioning PG phosphate synthase a key enzyme for PG synthesis. The mutant cells can grow in the presence of externally added PG. Due to the deprivation of PG the photosynthetic activity of cells decreased. A closer look at the individual steps of photosynthetic electron transport revealed that the main affect is bound to PS II. The decreased level of PG also the affinity of quinone binding to the reaction center as was demonstrated by oxygen-evolution measurements. The fluorescence measurements showed that the energy flow between QA to QB slowed down and electrons were trapped at the level of QA.

連絡先:奥山英登志
北海道大学大学院地球環境科学研究科
電話 011-706-5545
e-mail: hoku (at) ees.hokudai.ac.jp

後援:日本植物学会北海道支部、日本生化学会、北海道分子生物学研究会、北海道農芸化学協会


例会

6) 演題:「遺伝子操作による大気汚染ガス耐性植物の作成」

日時:2000年9月19日(火)13:30 ~ 14:30
場所:北海道大学 理学部5号館8階 5-813
演者:佐治 光 先生(国立環境研究所 生物圏環境部)

概要:大気汚染ガスは植物に様々な影響を及ぼし、我が国では大都市やその周辺にお いて、オゾンを主成分とする光化学オキシダントによる被害が毎年観察されている。 これまでの研究により、大気汚染ガスと接触した植物の葉内で活性酸素やエチレンが 発生し、それらの物質が傷害に関与することがわかってきた。そこで遺伝子操作によ り、細胞内におけるこれらの物質量を減らすことで、大気汚染に強い植物を作成しよ うと試み、若干の成果が得られている。このような研究の状況について説明し、大気 汚染ガスやその他のストレス要因による傷害発生の仕組み、特に細胞死の機構につい ての最近の議論についても紹介する。

連絡先:北海道大学 大学院理学研究科
生物科学専攻 米田 好文 Tel/Fax 011-706-2739
(ykomeda (at) pop.sci.hokudai.ac.jp)

主催:日本植物学会北海道支部会
共催:北海道分子生物学研究会


例会

7) 演題:「病原菌の認識と応答は植物細胞壁から始まる」

日時:2000年9月21日木曜日 15:00 ~ 16:00
場所:北大理学部5号館301室
演者:白石 友紀 教授(岡山大学農学部)

連絡先:北海道大学大学院理学研究科
生物科学専攻 山岡 直人 Tel:011-706-3482

主催:日本植物学会北海道支部会
共催:日本植物生理学会北海道部会


例会

8) 演題:「種子形成・発芽の分子生理学-糖と植物ホルモンのシグナル伝達を中心として-」

日時:2000年11月 29日(水)16:00~17:00
場所:北海道大学 理学部5号館3階 5-301
演者:山口 淳二 先生 (名古屋大学 生物分子応答研究センター 内環境応答統御分野)

連絡先:北海道大学 大学院理学研究科
生物科学専攻 米田 好文 Tel/Fax 011-706-2739
(ykomeda (at) pop.sci.hokudai.ac.jp)

主催:日本植物学会北海道支部会


 1999年

例会

平成10年10月29日 北大農学部S11講義室

ネナシカズラにおける寄生根分化の機構
山田恭司 教授(富山大学理学部生物学科)

平成10年11月27日 北大理学部W4室

Post Genomics Eraの総合戦略
小原雄治 教授(国立遺伝学研究所)

平成10年12月11日 北大理学部S203室

新しい細胞内シグナル伝達分子Smadファミリーの働き
中山卓哉 博士 (Cell Developmental Biology, Oregon Health Sciences University)

平成11年1月12日 北大理学部S203室

細胞性粘菌のSTAT(signal transducer and activator of transcription) familyと柄細胞分化
福沢雅志 博士(イギリス、ダンデイ大学)

平成11年1月21日 北大理学部S203室

ミトコンドリアでおこる脂肪酸の生合成とその生理機能
和田 元 博士(九州大学理学研究科)

平成11年2月5日 北大理学部 W2室

植物アポプラストの機能に関する研究-細胞接着と導管液-
佐藤 忍 助教授(筑波大学生物学系)

平成11年3月4日 北大理学部 W4室

The regulation of Dictyostelium development by STAT proteins:visualisation of cellular differentiation and movement in living organisms using GFP fusion proteins
Jeffrey Williams 教授 (イギリス、ダンデイ大学)

平成11年5月27日北大理学部5-3-01室

シアノバクテリアの概日時計 kai遺伝子による概日振動発生の機構
近藤孝男 教授 (名古屋大学理学研究科)

平成11年8月23日北大理学部5-3-01室

ゲノムから見た大腸菌:「これまで」と「これから」
森 浩禎 教授 (奈良先端大)

平成11年10月19日(火)北海道大学 理学部 五号館低層棟201室

Polyamines and translational regulation
Dr. Anthony J. Michael (Institute of Food Research Center, Norwich Research Park, Colney, Norwich NR4 7UH, UK)

平成11年11月9日北大理学部5号館301室

減数分裂を制御するRNAとRNA結合タンパク質
山本正幸 教授 (東京大学大学院理学研究科)


支部特別講演

平成11年6月25日低温研2階講堂

Acclimation of the Photosynthetic Apparatus to Light Enviroments
Anastasions Melis教授 (University of California, Berkeley)