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露崎 史朗 (Shiro TSUYUZAKI)
植物群集生態学・環境保全学

有珠山/サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ
(2011年1月25日更新)

標本 (specimen)


目次
標本 (specimen)
植物標本

 植物の全体または一部を、後々までデータが得られるように保存されたもの。

乾燥標本: 乾燥状態で保存
液浸標本: 液体(アルコール等の保存液)に浸し保存
プレパラート: 組織標本等として保存

完全標本

 その植物種の特徴をおおむね全て保有した標本。種子植物の場合は、根・茎・葉と生殖器官(花または実)が揃ったもの。
 分類学では、完全標本を理想とするが、生活史研究などでは、実生などの標本も採取・保管される。

作成目的
  • 同定
  • 学術資料(証拠標本): 分布・変異・季節性等
  • 命名(基準標本)
  • 展示学習
  • 記念品
  • 工芸趣味
駒ケ岳採取標本 specimens collected from Mount Koma

北大総合博物館(SAPS)保管標本

Chimaphila umbellata (L.) W. Barton
オオウメガサソウ
Drosera rotundifolia L.
モウセンゴケ
Campanula lasiocarpa Cham.
イワギキョウ
Chimaphila Drosera Campanula
2000年8月3日、駒ケ岳南西斜面、標高550 mにて採集。標本個体はパッチ状に生育しており、この時期にはさく果を付けていた。 2000年8月13日、駒ケ岳南西斜面、標高850 mの礫地にて採集。 2000年8月3日、駒ケ岳南西斜面、標高850 mにて採集。

スケールバーはすべて2 cmを示している。

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作成法 preparing specimen

手順

 サク葉標本は、通常、新聞紙1ページを半分に折った大きさ(30 cm × 40 cm)である。採集時に、その大きさに納まるよう意識して採集すると、後の作業が楽だし、使いやすい標本ができる。

採集時の心がけ
  • 周辺を荒らさず、必要以上に採らない
  • 保護区等では事前に採取許可が必要である
  • 事故防止に心がけ危険を伴う場合は採取しない
採集

準備 (その他は野外実習準備に準ずる)

野外調査道具 (植物採取用 collecting plants)

胴乱 または ビニール袋(一斗程度の大きさ)
野冊(段ボールやべニア板で代用可)
剪定鋏
根掘り
新聞紙(できればその場で押してしまうため)
マジック(新聞紙に記録するには消えないようにマジックで)

 採ったらできるだけ土を落としておく。できれば、その場で、記録を書いた新聞紙に形を整えて挟み野冊に挟み込む。できなければ、ビニール袋や胴乱に入れて持ち帰る。

作成

道具

吸水紙(吸湿紙) (新聞紙可)
挟紙(= 新聞紙)
重し(普通の草10 kg程度、枝の硬い樹木20 kg程度)
押板
ピンセット

標本圧搾
呼吸熱で吸水紙温かい間は1日2度程度吸水紙を代え、その際ピンセット等で標本整形

特別処理法

タヌキモ、キンギョモ等: タオル等で予め水を切る。海藻標本を作る要領で行なうのもよい
多肉植物: 熱湯に浸してからか、アルコールに1日程度浸けてから標本にする
照葉樹: アルコールに1日程度浸けてから標本
花に厚みがある → 重しを使わず竹製野冊に挟み乾かす。花にアルコールを塗りカビを防ぐ

台紙に張る

台紙: 上質紙B判135 kg(葉書程度の厚さ)を8つ切り(おおよそ 縦39 cm × 横27 cm)
帯紙(糊紙): 大学ノート程度の厚さの上質紙片面にアラビアゴムを塗布
ピンセット、紙きり鋏、スポンジ

標本ラベル specimen labels

自分が最近使ってるもの
Label
ラベルに良く使われる表記

同定者(Det., determined by)
採集地(Loc., locarity)
生息地(Hab., habitat)
採集年月日 (Date)
採集者名 (Coll., collector)
記録 (Note)

保存

 高湿度を避ける。
 虫害防止に、パラジクロールベンゼンを適宜梱包する

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参考 references

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