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露崎 史朗 (Shiro TSUYUZAKI)
植物群集生態学・環境保全学

有珠山/サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ
2004年11月7日更新

植物科学の新展開

- 分子から群集まで広視野研究をめざす-

ごあいさつ

 北海道大学での先端シンポジウムとして「植物科学の新展開:分子から群集まで広視野研究をめざす」を開催できますことを心から喜んでおります。主催は北海道大学 低温科学研究所 植物凍害科学部門で吉田静夫先生のご指導のもと、学生として、あるいはスタッフとして学ばせていただいた仲間です。

 21世紀を迎えて科学と社会の両面で研究者に求められることが多くなりました。新しい視点で研究を推進し、意味のある研究に育て上げ、社会に対しても成果を説明することが、研究者の責任と言われるようになっています。社会的な財を利用し消費して研究をしているので、これらの要請を受け入れざるを得ません。

 しかし今日は、もう少し頭を柔らかくして、学問・研究のはじめの部分、つまり生物を理解する新しい研究のための新しい発想を得るための機会としたいと願っています。分子生物学はテクノロジーと共にいっそう磨きをかけ、数多くの生物のゲノム解析が進み、網羅的解析としてプロテオーム、メタボロームも推進され、そしてナノテクノロジーの成果により一分子観察の成果も生み出されています。これらの研究には多額の予算と労力が必要で、担うべきグループが推進しています。私たちすべての研究者がそれに参加する必要はなく、それらの成果を自らの研究土俵に活かすことで共有できます。

 本日の「分子から群集まで広視野研究をめざす」は、具体的な研究は特定の生物、限られた手法でとりくんでいても、研究者としての興味と視野は少しでも高く広くありたいという意味での企画です。もちろん、生態学的視点をもった分子生物学が求められていることも考慮しています。シンポジウムでご紹介いただく研究は、きっと私たちの脳をインスパイアーしてくれるはずで、それぞれの研究土俵を充実することにつながるものとおもいます。ご出席いただいたそれぞれの方にとって、ヒントやひらめきが得られますことを祈りつつ、皆さんとの再会を楽しみにしています。

前島正義
名古屋大学生命農学研究科

日時・場所

P ポスター

日時: 2004年10月29日(金曜日) 午後

場所: 遠友学舎 (地下鉄南北線北18条駅徒歩10分)


シンポジウム プログラム

P シンポジウム要旨 (3.7 Mb)

13:00 受付開始
13:30-13:40 開会挨拶 前島正義 (名大院・生命農学)
第1部: 植物科学と低温科学 座長: 佐藤利幸・石川雅也
13:40 細胞膜が変われば冬の寒さなんか平気?! 上村松生 (岩手大学)
14:05 寒さで甘くなるジャガイモたちは... 遠藤千絵 (北農研)
14:30 酸性雨が雪に変わると植物はどうなるのか 荒川圭太 (北大・農学研究科)
14:55 どのような仕組みで冷温誘導性の細胞質の酸性化は起きるか?: 冷温傷害機構の解明に向けて 河村幸男 (岩手大学)
15:20-15:40 休憩
第2部: 広領域研究を目指して 座長: 前島正義・上村松生
15:40 分子から個体まで、植物の水輸送を階層的に考える 村井麻理 (東北農研)
15:50 蘚類ヒメツリガネゴケは植物耐凍性研究のモデル系となりうるか 竹澤大輔 (北大院・地球環境)
16:05 寒さ・雪・山岳は植物に何を与えるか: マクロスケールからの想い 佐藤利幸 (信大・理学研究科)
16:30 スサビノリにおける細胞膜一次ポンプと膜輸送機構 - 到達点と今後の課題 長谷 昭 (北教大函館校・生物)
16:55 種子が目覚めるとき: 発芽を促すジベレリンの作用 鷲尾健司 (北大院・地球環境)
17:20 石の下にも20年: 埋土種子研究の進展状況 露崎史朗 (北大院・地球環境)
17:45-18:00 講評 (閉会挨拶に代えて) 吉田静夫 (北大名誉教授)

懇親会

Photo

場所: 遠友学舎

時間: シンポジウム終了後できるだけ早く始めます

シンポジウム・懇親会の写真は - こちら


実行委員会

大会会長 前島正義 名大院・生命農学研究科
会計 村井麻理 東北農業研究センター
プログラム 露崎史朗 北大院・地球環境
会場 鷲尾健司 北大院・地球環境
懇親会 荒川圭太 北大院・農学研究科
プロシーディング 露崎史朗 北大院・地球環境