鉱山跡地における植物群集動態
- 目次
- はじめに
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鉱山採掘跡地といっても、鉱山にも様々な種類があり、それに応じて採掘方法が異なる。必然的に、生態系復元方法も異なることになろう。しかし、露天採掘であれば地表改変は共通であり、また、残渣で形成された土地についても復元手法の共通点を見出すことは可能なのではなかろうか。石綿採掘跡に関しては、「石綿鉱山採掘跡地等実態調査の結果」(経済産業省 2006年1月12日)が現状なようである(関連記事 EICネット)。しかし、31鉱山のうち5鉱山の所在地が特定できなかったとあり、管理体制がいかに杜撰なものなのかを物語っており、復元に必要となる基礎データすら乏しいことが伺える。
日本では現在全て(厳密には全てではない)の炭鉱が閉山され、その周辺には大量の採掘残渣(通称ボタ山)が残されている。これらの斜面は、多くが現在でも半裸地状態となっており、植物群集の回復は極めて遅く、早急な植生復元が必要である。オーストラリア西部では、現在、多くの重金属採取鉱山跡地が残り、これら跡地の生態系回復および緑化復元に関する研究が幅広く行われている。特に、ボーキサイト鉱山廃坑跡地においてBill Loneragan博士(University of Western Australia)らによって、群集レベルから生理生態レベルでの研究データが長期に渡り蓄積されており、世界的に見てもオーストラリア西部は人為撹乱跡の群集動態に関して優れた調査地である。本調査地において廃鉱跡地における調査研究を行うことは、日本、オーストラリアおよび多くの人為および自然撹乱地を有する諸国における荒廃地復元に関する研究発展に寄与できるものと考える。
- 廃坑跡地における植生回復(復元)上の問題
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- 復元をどうとらえるか? (これは、全ての復元について言えるが。)
採掘後に森は再生するか
まず、「復元」の定義をしないと、議論は水掛け論になってしまう。札幌オリンピックと時に作られた恵庭岳滑降コース復元でも、復元は成功した、いや不成功であるといった、同様の議論が起こっている。
もう一つの考え方として、自然に回復が望めないなら、なにもやらないよりはまし、という考え方も存在する。しかし、この時も、どの位の期間で自然回復が望めない、とするのかによって話はまた変わってくる。極端に言えば、時間を無限大にすれば、すべての撹乱跡地で回復は望める。 - 土壌特性 (石炭は土壌といえるのか?)
- 物理的特性
- 化学的特性
- 地域特性 - 特に潜在自然植生
- メモ -
釧路周辺のボタ山では、シバザクラが植えられていることが多いという話 (2003.8.7)
石炭のズリ山にシバザクラ釧路(共同通信) (2003.6.29) [WWW掲載期間終了]
- 復元をどうとらえるか? (これは、全ての復元について言えるが。)
- 調査課題
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クロノシークエンスはとれるか = ボタ山形成年代の特定は可能か
ボタ山の質は均一か = 採掘方法の時代的変化、炭質の時代的変化
土壌測定項目の選定 - 石炭特有の植物成長に影響する物質確認
下見
- 日本 (北海道)
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豊羽鉱山
北海道札幌市南区定山渓(豊羽鉱山株式会社, 新日鉱グループ)
金属鉱山: 銀、インジウム、亜鉛、鉛等を産出
南区石山地区: 選鉱所・配水場跡(立入禁止)
1800代後半 採掘開始 1914 久原鑛業株式會社が買収 1929 日本鉱業株式会社へ事業継承 1939/4/17 鉱石輸送用定山渓鐡道線
錦橋駅-オンコノ沢間 6.2 km、藤の沢駅-選鉱場間 2.1kmに貨物専用線敷設1963/9/21 錦橋駅-オンコノ沢間、藤の沢駅-選鉱場間貨物専用線廃止 1961 石山地区地下水汚染(豊羽鉱山石山堆積場)
1967 市-豊羽鉱山 排水水質覚書締結
1972 市-豊羽鉱山 排水水質協定書改定
1973 日本鉱業から分社し豊羽鉱山株式会社設立 2005 操業休止発表 (採掘可能鉱量枯渇) 2006/3/31 閉山 - オーストラリア
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世界の問題土壌とその再生への要素技術の開発: 松本 聰 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
オーストラリアには99の石炭鉱があり、そのうち31が長壁式採炭法である。長壁式採炭法の鉱山はニューサウスウェールズ州およびクイーンズランド州に全て位置している。
ボーキサイト採掘地 (Bauxite mining)
2004年2月18日。ハントリー、ボーキサイト(アルミニウム原鉱)採掘地。
[左] 採掘直後。これを20年位で、未採掘地の森に近づけるのが、復元目標ということだが。[中] まず、発破をかけて地表面を採掘しやすくしてから、重機を用いて土壌をかき集める。[右] なんとなく、人を写した写真。
土壌を見て ⇒ 火山灰
景観を見て ⇒ スキー場 - 文献・資料・リンク
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文献
北大で調べられるもの
リンク
- 北海道開拓記念館(編). 1978. 北海道における炭鉱の発展と労働者. 北海道開拓記念館研究報告 4: 1-112
- 北海道通商産業局(編). 1993. 北海道の石炭. 北海道通商産業局, 札幌 428 p. (+10 図版)
- 大黒俊哉・竹内和彦・今川俊明・高岡貞夫. 1990. 吾妻硫黄鉱山跡地における煙害と植生変化. 53: 151-156
- 丹治輝一. 2002. 北海道における炭鉱遺産収集・保存と活用について. 北海道開拓記念館調査報告 41: 51-66
- 薄葉 満. 1976. ボタ山の植生(予報). 福島生物(福島県植物同好会) 19: 9-13
北大図書本館で調べられるもの
- 浅田政広. 1999. 北海道金鉱山史研究. 北海道大学図書刊行会, 札幌 486 p.
- 窪田 昭. 1996. 夕張・高嶋: その後の日本. 講談社, 東京 250 p.
- 前川雅夫(編). 1990. 炭坑誌: 長崎県石炭史年表. 葦書房, 福岡 798 p. (+図版)
本当に年表 - 年代が分かれば調べるには便利 - 北海道未来総合研究所(編). 1983. 北海道石炭産業の現状と課題: これからの北海道石炭産業のあり方. 北海道未来総合研究所, 札幌 86 p.
石炭
- (財) 石炭エネルギーセンター
関連リンクで世界各国石炭関連団体にリンク - エイジアム研究所
- 炭鉱を旅する
- 炭鉱マニア
- 常磐炭田ネットワーク
私は、この炭鉱の中で育ちました。洟垂れ小僧がいっぱいいたような気がする - 山田市ページ内の炭鉱の歴史
- 北海道開拓記念館
- そらち・炭鉱の記憶の旅
- 日炭高松炭鉱の記憶 [写真がきれい]
金属・他
各地の鉱山および跡地