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(2017年6月25更新) [ 日本語 | English ]

教育 (education)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

会議の生産性向上のために

6つの原則
  1. 会議は決めて実行するためにある
    ・結論を出し、実行課題を明確にする
  2. 終了時間を明確にする
  3. 自分の意見をはっきりと言う
    ・反対する場合、対策提示に努める
  4. 人の意見は素直に聞く
  5. 要点を分かりやすく発現する
  6. 事実に基づいて意見を言う

環境教育, 自然教育, 樹木園, 理科教育法 (教科教育法)
教育原理, 教育史, 社会環境教育論, 番外
ジオパーク (GeoPark), 野外実習 (field trip)
アウトリーチ (outreach)

アクティブラーニング (active learning, AL)

教師からの一方通行の知識を受ける授業(座学)ではなく、課題について自分で考え、教材を活用し、周囲と討議し、理解したことを外化(発表・執筆)する行為を伴う学習
ルーブリック (rubric)
学生の学習到達状況を複数の項目から評価する基準 → ルーブリック表: その一覧表

例: 内容に関する知識 + 図表 + 目線 + 声・意思
⇒ メタ認知力: 自分が何を学んでいるかを認知できる力

(1983年 = 過去の参考資料)

理科教育法 (教科教育法)


学習の特性
structure
学習を成立させる要素
知能の発達段階と学習
知能には各種の発達段階が有り、各段階に応じた指導が必要である development

理科教育とその内容

理科の性質: 理科教育に求められるもの
 90%以上の子供が当たり前の様に高校進学する現在、子供達の60-70%は理科を嫌う。この様な子供達に如何にして単位を与えるような教え方を考えねばならないか。ユネスコ・フォール報告’32によると科学の授業は知識と科学の実践を関連づける努力を殆どせず、創造性とか直感や創造性を引き出すことも殆どないと分析される。又、科学実践では仮説は試みられるものであり、法則は発見されるものであると述べられる。
 「理科 ≠ 自然科学」という意識を身に付け、「理科 = 人間形成、科学的態度の育成」と思う様にする必要
自然科学と理科

自然科学の基本的性格: 自然現象の成り立ちや仕組み・原理・法則を解明し、それらの体系化を計り自我を統一する概念を生み出す学問

理科の基本的性格: 自然の事物・現象についての直接的経験(生徒の五感を通じ体得させる)を通じ科学の方法の習得と基本的概念形成を図り、科学的能力と態度を育成する教科

理科学習指導の基本的観点
  1. 学習者の知的好奇心や創造性を刺激し、主体的に自然事象の探究に入り組む様に方向付ける
  2. 学習者の直接経験を通じて科学の方法の習得と科学的知識の体系化を図る
理科教育の目的と目標
① 豊かな人間性 + ② 自分に対する正しい認識 + ③ 科学的能力・態度 の育成
「理科」の目標

小学校: 自然の事物・現象についての直接的体験を重視し、自然を愛する豊かな心情を培う

中学校: 自然環境についての基本的理解を得させ、自然と人間の関りについての認識を深める(やはり自然を調べる能力・態度を重視)

高校: 総合的な自然観の育成を図り(科学的自然観)、自然を尊重する態度を養う。自然を探究する能力・態度を養い、概念的理解を深めることが要求される

content

理科の授業

授業のシステム化
システム化の観点: システム化とは最も効率良く目標を達成するために関連する要素を合理的・機能的に組み合わせること。授業のシステム化とは学習最適化のための指導の効率化を意味する
システム化の観点
  1. 学習の過程における生徒の反応の適確な把握と分析
  2. 効果的適応情報の即時的提示
システム化した授業の展開

教師の授業活動____生徒の学習活動
情報提示________↓ 情報受容
↓ 反応分析______反応
適応情報の提示__反応の修正・確認

学習システム化の手順と観点

事前診断(pre test): 学習者の学力把握(教師) + 自己の学力認識(学習者)
← 行動目標設定: 学習可能な具体的到達目標の設定
← 指導計画作成: 教材研究(strategy) ← 最適教材選定 ← 教材取扱手順・提示法決定tactics
← 学習活動の診断: 学習反応分析診断 ← 適応情報の提示 feedback
← 評価(post-test)

索引

理科の学習形態

1) 探究学習: 生徒が自己探究の過程を通じ原理や法則を理解

段階:
① 問題(課題)を把握する
② 探究の計画を立てる
③ 情報を集める(実験・観察・文献等)
④ 情報を処理する(グラフ・式等)
⑤ 情報を解釈する(法則・原理等)

2) プログラム学習: 短期的に学習効果を上げようという試み

特徴
個別学習 ← 学習者個人が自分のペースで学習する
学力に応じた学習 ← 学習者の能力に応じたプログラムの準備
小ステップ学習 ← 低次元から高次元内容へと展開し途中での挫折解消
効果的feedback ← 学習の誤りの即時的指摘(適応情報提示による学習進展に繋がる)
学習自動化 ← 学習機器導入による自主的・個別的学習の実践
プログラムのタイプ:

直線型: スタートからゴールまで1組のプログラム
type
分枝型: 学習者に対応し別コースの学習(補助的プログラム)可能

3) 凡例学習

学習上効果的と思われる凡例(具体例)を示し理解を図る。大切なことは効果的に原理・法則を最も良く示す凡例を探し出すこと

4) モジュール学習 (module: 単位)

モジュール: 数時間程度でまとまった内容の学習を終えることの出来る一連の学習教材
モジュール構成内容
学習活動的内容

① 前提条件(学習進行に必要なレディネス)
② 学習目標(行動目標で示す)
③ 診断テスト(学習前自己診断) pretest
④ 教材・教具(実験用具・材料・視聴覚教材等)
⑤ 教授学者課程(学習の進め方指示)
⑥ 事後テスト(学習の成果の評価) posttest

教授活動内容

① 教材観(教材の持つ教育的意義)
② 授業計画(目標設定、学習過程の作成等)
③ モジュールの評価(モジュールの改善)

モジュール学習の長所

① 学校・生徒の実態、教師の自作教材によるカリキュラム編成可能
② 生徒が自主的に学習を進めることが可能
③ 学習目標と評価の一貫性が図れる

教材機器の利用
長所(強化刺激としての視聴覚教材の利点)
① 活字に無い新鮮さ ← 感覚的・直感的に教材への関心理解が図られる
② 反覆提示の安易さ ← 反覆学習による学習の定着化が図られる
③ 適応情報の適切な提示 ← 必要場面で効果的に提示し学習の効率化が図られる
実験・観察指導の観点
↓ 事前指導

1. 実験・観察のねらいの適確な把握 (ねらいの把握)
2. 実験・観察手順の理解と操作の熟練 (手順の理解と操作の熟練)

↓ 実験・観察過程

3. 手順・操作の適確な実践 (適確な実践)
4. 注意深い観察と結果の正確な記録 (記録・観察)

↓ 結果のまとめ

5. データの適切な処理とまとめ方の工夫 (データ処理)
6. 考察の観点の適確な把握と多角的検討 (考察の観点と検討)
7. レポート作成の観点の理解と実践 (レポート作成)

↓ 事後指導

8. 用具類の点検と後始末の徹底 (点検と後始末)
9. 実験・観察の結果の適切な評価 (適切な評価)

理科における評価

評価: 行為に対する価値を認めたり、その行為に対し価値を与えたりすること
教育評価には「管理評価・診断評価・教授活動評価」の3種類がある

管理的評価: 学力の到達度合を判定するための評価で学習の成果を一定の基準で測定(評定)する。 例: 単位の習得、進級・卒業の認定
診断的評価: 学習過程での挫折を早期解消するための評価であり、学習過程における行動の変更過程の確認である。 例: 学習活動の評価
教授活動的評価: 教授の学習計画有効性判定のための評価であり、学習活動の遅速、挫折状態等のチェックをし指導計画・指導法改善を促す

評価の観点と目標
評価の実施: 手順には次の様な段階がある
← 評価目標設定: 学習行動のどの様な変容をどの観点で評価するか行動目標を定める
← 評価場面設定: どの評価目標をどの学習段階で実施するか評価の場合を定める
← 評価問題作成: 評価目標や場面に適した評価用具選定し評価問題を作る
← 評価実施診断: 評価実施し、その結果を分析し目標達成状態を判定する
評価方法
(1) 客観テスト
(2) 論文体テスト: 要点を自分の言葉で表わす
(3) 観察法: チェックリスト
(4) パフォーマンステスト performance test
観察・判定・分類・実験等の直接的行動を通じ解答を見出すテスト = 特に理科で重視

理科教育計画


理科カリキュラム

カリキュラムcurriculum (L.currere 走る ← 日本に入って来た時に教育課程と翻訳)

欧米では単なる授業における指導計画でなく、学校で行われる各種教育計画を総合しcurriculumとし扱う
日本では学校における教育全体計画であり、個人個人への指導計画等の部分計画は含まれない

カリキュラムのタイプ
  1. 教科カリキュラム: まず理科・数学といった教科を立て高学年になるにつれ科目分化していくタイプ(日本)
  2. 広域カリキュラム: 幾つかの教科を合体し一つの大きな教科を作る型。米国で環境研究に関しこのタイプのカリキュラムが試みられている
  3. 中核カリキュラム: 例えば理科を中心としてその周辺に社会科・数学科などを総合したカリキュラムで中核となるテーマ(theme, topics)を生活の中から取り上げることが多い
  4. 経験カリキュラム: 学問の体系よりも、児童・生徒の経験の積み重ねを重視したカリキュラム
教育課程編成と理科カリキュラム

carriculum 教育課程編成の基本手順

基本方針を立てる時の必要条件
例: 高校教育課程変性の必要要件(S56年以降入学者の教育課程の編成)
  1. 各教科・科目の編成は必修教科・科目を含め、その標準単位を下らないようにする
  2. ホームルーム及びクラブ活動をそれぞれ1単位時間以上配当する
  3. <全日制課程>各学年の週当りの授業時数は32単位時間を標準として定めること ← 一般に34単位位
  4. 卒業までに修得出来る各教科・科目の単位数の合計を必修教科・科目を含め80単位以上とする

理科の指導計画

理科指導の全体計画
小学校では問題ないが、高校では科目をどの学年に配属するか、またそれぞれの単位を何単位にするかという問題が出る。この具体案が全体計画である。全体計画を立てる時の注意点は、ある特定年度にその学校としてこうするという計画の他にどのような履修ができるかという年度を越えた数ヶ年を見通す計画が出来なければならない
年間計画作成上の留意事項
  1. 指導要領に示される教科・科目の目標と自校の教育目標との関連上に教科科目の指導目標をとる
  2. 教科書内容構成及び生徒の実態・地域特性等を考慮し単元配列、単元内容構成・配当時間を決める
  3. 各単元で扱う実験・観察・教具・副読本なども適切に位置付けする

学習指導計画

学習指導 = 戦略 (strategy) + 戦術 (tactics)
Strategy: 生徒が理解出来るようにする計略
Tactics: 生徒に対応し行われる方策 (実際の授業展開上での手段)
    学習指導要領  生徒の実態、理科の施設・設備
         ↓             ↓
      自学における理科の指導目標
         ↓
    ----------------------------
    |     単元の指導目標       |   単元指導計画
    |   単元の学習内容の構成   |   (単元展開案)
    |   (学習事項その配列)     |
    |   (実験観察の位置づけ)   |
    ----------------------------   学習指導計画
         ↓                        (学習指導案)
    1. 題材指導の具体的目標 (学習の行動目標の設定)
    2. 学習内容の展開 (学習事項の指導手順)
    3. 評価の観点の方法

図. 学習指導計画作成手順

学習指導計画策定の基本的観点
(1) 学習の到達目標確立 ← どこまで何を教える
(2) 目標達成の確立strategy ← 具体的方策
(3) 学習成果の適切評価
← どこまで達成したかを評価
学習目標の立て方
学習目標
(1) 学習内容に関する目標 ← 学習事項に対応して多様を極める
(2) 科学的能力に関する目標 ← グラフを作る能力・読み取る能力
科学的能力に関する目標
(1) 知的領域に関する能力 ← 科学上の知識・分析・判断力、結合する能力
(2) 技能的領域に関する能力 ← 実験技術・スケッチ・グラフ
(3) 態度的領域に関する能力 ← 自然事物に関する興味・関心、探究的態度
目標を立てる上で重要な事
学習において到達すべき目標を具体的行為として示す行動目標を立てる。行動目標で大切なことは学習の前には出来なかったことが学習後には出来るようになっていることである。
指導案の作り方
学習指導案の基本的構成
(1) 対象者(学年・組・課程・生徒の概況)と実施年月日、授業者
(2) 使用教科書、教材(副読本・資料等)
(3) 単元名
(4) 単元の指導目標(一般目標で示す)
(5) 単元指導計画の概要(指導項目及び時間配当、本時の位置)
(6) 本時(本題材)の指導計画

a) 学習目標(行動目標で示す)
b) 学習展開計画
c) 評価の観点と方法


    時間 段階 教授活動 学習活動 留意事項

         導入 
         展開 
         整理 

指導案をフローチャートで示す利点
(1) 学習過程を時間的経過の中で段階的に示せる
(2) 学習の各段階における学習の手順や必要な情報を要領良く的確に指示出来る
(3) 生徒の学習の進行状況を的確に把握し適切なフィードバック情報の提示が行い易い
(4) 教師指導計画と生徒学習活動のずれが適確に把握でき学習指導計画の改善に有効である
(5) 客観化された指導計画として教師間の情報交換や指導法の研究等を効果的に行うのに便利である

高等学校理科 (1985年)

I 物質と反応
  1. 純物質と混合物、単体と化合物、元素
  2. 化学の基礎となる4法則 = ドルトンの原子、アボガドロの分子、化学式、原子量、分子量、mol (ボーア・モデル、イオン、化学結合、モル濃度扱わない)
  3. 化学反応式(実験で求める: M9の燃焼、M9とHClの反応etc.)燃焼の反応と反応熱(熱化学方程式・ヘスの法則扱わない)
II 物体の運動
  1. 変位、速度、加速度、力、仕事・エネルギー。力学的エネルギーの保存
  2. 熱量の保存、状態変化と熱、仕事と熱(摩擦熱・熱機関)
  3. エネルギーの保存、仕事のできるエネルギー
III 地球
  1. 地球の構成・構造:気圏・水圏・固体地球、地殻・マントル・核
  2. 地球の運動:自転・公転、地球の熱収支、気象
  3. 地球の変化: 侵食、造山運動、地球の歴史
IV 遺伝と進化
  1. 細胞説、核の役割、体細胞分裂、生殖、減数分裂、初期発生・核相交代(進化との関連)、遺伝・変異・適応、進化、(地球の歴史)
V 生物の社会・人間の社会
  1. 生態系: 生物と生物のつながり、生物と環境 (太陽エネルギーによって物質循環が維持されている系, 全体と要素が互に影響しあう系)
  2. 人間と自然:持続する人間社会のために
    a) 資源・エネルギー消費型経済は持続できるか
    b) 効率と安定性をともに上げられるかC)人間社会の物質的成長に限界があるか
    など
    (生態系に依存しないで人間社会を維持できるか…)

 I, II, III, IVの順序はどれが先でも構わないが、互に関連している点と、Vにつながる点を明らかにしておく
 Vは「理科1」の「まとめ」、即ち、国民としての「一般理科教育」の総まとめ。選択の理科各科は、専門教育の入門とする

Education of science
生物I内容関連図 (1985年)

理化教育における地学

興味を持つ Ex. 最近の話題からの導入 ← 目的 ← 対象
  1. HEIMATKUNDE Ex. 浦河沖地震: 被害調査 ← 地震の伝わり方一様ではない = 非同心円状
  2. 天然資源 natural resource: エネルギー energy (地下化石 underground fossils, metals)
  3. 磁石 = N-Sを指す ← 過去の磁場と異なる = マグマ上昇し海底で冷え固まる時に地磁気方向に岩石磁化
    双極子・伏角・磁力線方向 ← normal epoch ⇔ reversed epoch (地軸逆転を地球上各地調査)
目的: 地球(自然) = 具体的・俗物的(身近な材料) Ex. 地形 ← 岩質、営力(最大は重力)

内因 + 外因: 地形は地質の反映 = 構造地形 ← 自然界の平衡 内容の観察及びその例

対象 Ex. 石切山: 支笏火山による火山灰堆積 ← 地層学(層位学)導入 ← 広範な地学へ ← 地史

年代測定技術: 化石学・堆積鉱床学 (Ex. 化石: 珪藻diatom・放散虫・海綿・OST)
地史: 氷河 ← 氷河性の海水準変動(最近の海水準変動の殆どは氷河性)

生物学 (biology)


高校「生物基礎」(以前)
  1. 生物の多様性と進化
  2. 生態系
  3. 遷移
  4. 撹乱
  5. 光合成
  6. 炭素循環
  7. 窒素循環
  8. 呼吸
  9. 作用
  10. 環境形成作用
高校「生物基礎」(2016年現在)
  1. 生物の特徴
  2. 遺伝子とその働き
  3. 体内環境と恒常性
  4. 植生の多様性と分布
  5. 生態系とその保全
HS Biology

環境教育 (environmental education)


用語は合州国「環境教育法」(1970)中初見

ベオグラード憲章

ベオグラード開催、国際環境国際会議(1975)で採択 ← 環境教育の目的・目標明確化
目的
「各国民が各文化に基づき、全環境(total environment)という文明の中で「生活の質」、「人間の幸福」等の基本的観念の意味を自ら明確にする。自国領域の限界を越え、他国文化に対する明確な理解と正当な評価にまで拡大されるべきものである。いかなる行動が、人間の可能性の保全と進展を確保し、生物物理的及び人工的な環境と調和して、社会的・個人的幸福を増進させうるかについての共通理解を明確にする。」
目標
関心(awareness)・知識(knowledge)・態度(attitude)・技能(skills)・評価能力(evaluation ability)・参加(participation)を身につける

STS教育

= 科学技術社会論 (study of technology and society)

古典的科学史・科学哲学分野から、より現代の科学関連問題群に対処する目的で分派

科学技術と社会の界面に起こる問題を発見し、問題解決方法を生徒に模索させる。環境問題の多くは科学技術と密接に関わるため、科学教育と環境教育の横断的役割を果たす

自然教育 (natural education)


自然教育と自然保護教育
現在の自然観は歪んでいる(つつある) Ex. 潮干狩: 満潮時に子供を連れた親
← 正しい自然認識ない者に自然教育は無理 / 地域地域の自然伝承が重要
← 自然見えない人間発生 ← いらぬ迷信(= コマーシャリズム)が世間動かす
Ex. 森林浴のフィトンチッド効果 ← 科学的証明なし ← 都会の人間は病み続ける ← 自然教育の必要性

自然観察指導

地域: 原始自然 ↔ 農山漁村の自然 ↔ 都市の自然
自然: 地学的自然 + 生物的自然 + 人文的自然
教育: 守る(a), 知る(b), 親しむ(c)

成人: a (1/10) + b (1/10) + c (8/10)
生徒: a (3/10 + b (7/10)
児童・幼児: (10/10)

自然観察指導心がけ
  1. 道具を使わず感覚を生かす(五感)
  2. まとまりある見方に努める(本質)
  3. 描いて良く見る(描写・記述)
  4. 話し合い分かっていく見方
  5. 疑問形で観る習慣(解を常に求める必要はない)
  6. 普通の生物を大事にする
  7. 採らないで見る(指導者/研究者の立場分ける)
  8. 時間軸でみる
  9. 自然の仕組み及び自然と人間のあり方を考える

自然観察指導

指導員の姿: 生物識別能力を有することが理想

[ 自然保護家 ]______________[ 研究者 ]
___└─────────┼────────┘
_____________[ 指導者 ] [ 自然観 ] 自然観察指導員
図. 自然観察指導員の立場を天秤に例えると

自然保全 nature conservation (wise-use)
生態系保全学 ecosystem conservation (自然保護学 nature protection)
自然保護教育: 自然界の釣合いを変えないよう自然の開発利用を考えることを目的とする教育
課題 (Swan & Tapp 1974)
  1. 高学年になるにつれ指導法は問題解決型学習から遠ざかる
  2. 高学年になるにつれ教科内容が細分化されてしまう
  3. 付随してでてくる価値観の問題を避けたがる
  4. 教師側に自然保護問題教育に対する訓練不足がある
学芸員
博物館法に基づく専門職員
職務: 資料収集・保管、展示及び調査研究その他関連事業専門的事項
資格: 学士称号有し大学で文部省令に定める博物館に関する科目単位を修得した者

表1. 大学で修得すべき博物館関連科目単位: 博物館法(昭和26年法律第285号)第5条第1項第1号規定
規定科目 ____ 単位数
博物館学 _____ 4
教育原理 _____ 1
社会教育概論 _ 1
視聴覚教育 ___ 1
博物館実習 ___ 3

資格認定: 博物館法第5条第1項第3号規定による試験認定関連科目(下表)

年1回、博物館法施行規則第4条第1項規定に基づく告示により実施
表1により資格取得者は、資格認定不要
試験科目: (必要科目)
必須科目: 表1から博物館実習を除く全科目 (全科目)
選択科目: 文化史, 民族学, 美術史, 考古学, 自然科学史, 物理, 化学, 生物学, 地学 (左記科目から2科目選択)
注: 一般教育課程科目は対象とならない。選択科目は、上記の他、各学部の相当科目が認められる

環境教育の場

学校教育における環境教育: 小・中・高における
環境教育の視点: 中教審答申 (H8)
  1. 「環境から学ぶ」/「環境の中で学ぶ」 ← 自然に対する豊かな感受性・環境に対する関心等を培う
    直接体験: すばらしさ、美しさ、楽しさ、危険、一筋縄ではいかない ··· 大切なもの、かけがえのないもの感得
  2. 「環境について学ぶ」 環境・自然と人間との関わり、環境問題と社会経済システムのあり方、生活様式との関わりを学ぶ
    知識、技術が必要に広範な領域が関係考える力、思考力
  3. 「環境のために学ぶ」環境保全や環境創造を具体的に実践する態度を身につける
    実践的なもの - 知ることが行動する、行動スタイル、ライフスタイルを作る、現に活動する判断力、表現力

    学校での環境問題
    学際的で幅広い広がり各教科、道徳、特別活動などの連携・協力
    学校全体でクロスカリキュラム関連・立体的に中核的な教員がコーディネート必要

総合的な学習の時間
H14からの学習指導要領
趣旨: 各教科等の学習で得た個々の知識を結びつけ総合的に働かせることのできる学習
狙い: 知識を教え込むのではなく、自ら課題を見付け、考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質・能力育成。学び方や調べ方を身につけさせる

時間
小学校3年生以上 = 年間105-110時間 (週3時間程度)
中学校 = 年間70-130時間 (週2-4時間程度)
高校 = 年間105-210時間 (週2-6時間程度)

学習内容例

自然体験・ボランティア活動等の社会体験、観察・実験、見学・調査、発表・討論、ものづくり・生産活動等、体験的学習・問題解決的学習を積極的に。国際理解、情報、環境、福祉等、横断的・総合的課題。児童生徒の興味関心に基づく課題、地域や学校の特色に応じた課題等

学習形態

グループ活動、異年齢集団学習、地域住民参加、地域の自然・施設を生かす学習等多様に

課題
  1. 教員の関心と指導実践の乖離、教育能力開発
    9割以上の教師が関心 ↔ 学習指導実践は小学校4割、中学校5割、研修への参加は小中とも5割弱
    校内で研修実施校: 小学校1割、中学校2割
    県・指定都市教育センター・環境教育担当: 研修講座開設約8割のセンター。大部分が幅広い教員対象、2-3日間。年間に20-40名程度。担当者自身の研修参加約4割
  2. 地域の資源・人材の活用: 社会人の受け入れ特別非常勤講師制度、学校支援ボランティア
  3. 教科教育との実質的な連携: プログラム開発、カリキュラム充実
  4. 教育方法としての深化、教育評価の深化
    「環境のための地球規模での学習及び観測プログラム(GLOBE計画)」
    中学生主体 ← 環境観測と世界的環境データ共有を目的に、気温・降水量・水温等を観測・調査し、インターネット通じデータ交換し国際協力
    「環境教育推進モデル市町村指定」事業
    「環境学習フェア」
    「エコ・スクール」 ハード整備 太陽光利用・雨水再利用・太陽光発電
社会教育における環境学習・教育
文部科学省
  1. 地域社会教育活動総合事業への市町村補助
  2. 全国子どもプラン 子ども長期自然体験村
  3. 野外教育モデル事業
  4. 青少年の野外教育体験月間
  5. 青少年の地域エコプログラム推進事業
環境学習実践事例
  1. 子供に対する
    徳島県徳島市東富田公民館「子どもの豊かな科学体験活動」
    御座船側・新町川の水質調査(観察) / 市民環境部「身近な川の一斉調査」の呼びかけに応じた小学生による調査事業として実施 / 東富田の植物と昆虫(採集と標本作り) / 水生昆虫調査(採集と標本作り) / やさしい理科実験(ロケット製作) / 秋のバードウォッチング(観察)
    長崎県諌早市本野公民館「本野もっと遊び隊」子ども自然体験講座
    夏シリーズ(小4以上、6回): 公民館に段ボールで家を造り泊まる、河水質検査、手作そーめん流し、筏作り・川遊び、三度・アート、岩場遊び
    秋シリーズ(小4以上、3回): 普賢岳登山・火山不思議体験、草そり作り、親子鮎返しの滝探検・バーベキュー
  2. 大人に対する
  3. 地域全体に対する
課題
  1. 社会教育主事(行政)の資質能力の向上
  2. 地域リーダーの発見、育成
  3. グループ・NPOの育成・支援
  4. 学習成果活用の場の整備まちづくりへの視野
関係省庁
建設省 「水辺の楽校プロジェクト」
建設省・環境庁・文部省 「子どもの水辺再発見プロジェクト」体験活動の場としての河川の利用
農水省・文部省「森の子くらぶ活動推進プロジェクト」入門的な森林体験活動促進
国土庁 水資源問題啓発
経済企画庁 消費者の自主活動推進
環境庁 「こどもエコクラブ事業」小中学生の地域における環境活動支援地方公共団体と連携して、4,200クラブ、7万人の小中学生に。分かりやすい情報提供、全国交流会、GLOBE計画参加支援
「環境学習支援事業」 各種環境学習プログラムの整備、教材の作成提供、自治体目家の情報誌の作成
「総合環境学習ゾーン推進事業」 全国4地域
その他、学習機会の提供、環境保全知識の普及・啓発等
環境庁・文部省 「環境教育の総合的推進に関する調査」
「子どもパークレンジャー」 事業国立公園で子供が環境保全活動等の自然体験活動を行う
学社融合事業としての環境学習
考え方: 子供の健全な育成という共通目標を持つ学校教育と社会教育とが連携を進め、学習の場や学習内容の一部を共有しつつ一体となり活動(学社連携の一歩進んだ形態)を進めようとする
形態: 典型は、学校教育活動かつ社会教育活動と位置づけられる活動。Ex 社会教育施設が学校教育に即した事業企画することで、学級・講座等受講がそのまま社会科・理科・美術等授業履修と認められる場合
学校教育(学校)や社会教育(地域社会)が、有機的連携を進め、新たな教育効果を生み出すことを目的とすることから、緊密な連携が図られる場合、学社融合と言える
(なぜ、学社融合) 本来、子供教育は子供の生活全体を通じ行われるべき。子供は家庭での価値観や社会的な風潮等に強く影響される。学校だけでは、学校の使命を果たすことができにくいことが明確化
実践事例
ミュージアムパーク茨城県自然博物館
「環境学習ネットワーク推進事業」
茨城県立自然博物館と連携12公立学校・3関連施設がネットワーク
  1. エコプレイス事業: 博物館が水環境実験装置設置 - 環境学習実践の場を整備 + 連携学校の協力を得て、博物館での効果的環境学習実施プログラム開発 学校は博物館から資料提供・助言を受け、環境学習展示室を開設し、併せて校庭や公園等を利用した自然観察園設置・活用も行った
    両者教育連携 = 博物館開発CD-ROM環境学習ソフトを各学校利用 + インターネットテレビ授業試行。Ex 「タネのしくみ」、「平地と山地の自然の様子と、昆虫の体のつくりを調べよう」等のテーマで、テレビ音声・画像を使って相互のやりとりをしながら授業
  2. 海外博物館とのネットワーク構築
  3. 環境学習フェア等の事業(平成9-11年度、文部省委嘱事業)を実施
滋賀県立琵琶湖博物館
「びわ湖・ミュージアムスクールモデル事業」

[目標] 「湖と人間」考える総合的環境学習支援 ← 博物館体験的活動組み込む学習プログラムを学校と連携実施
小(5年生)、中(1年生)、高校(3年生)各1校でモデル事業として平成10年度から。高校では、博物館実習(学芸員による講義、船上実習、レポート作成等を5日間で実施)が高校正規単位に認定

教職員養成の改善

専修免許状標準化
大学院修士課程における現職教育
研修の計画的な拡大全体の研修定数拡充の中で(企業研修等が中心に)
大学院修学休業制度平成13年度から
対象者;国公立、小・中・高・中等教育学校・障害児学校・幼稚園の教諭・ 養護教諭・講師
期間: 1年から3年の間
条件: 専修免許状取得を目的 ? 1種免許状(特別免許状)所有、最低在職3年以上
処遇の改善 - 今後の検討事項

国立大学整備(大学設置基準)

専門大学院制度高度な専門性を要する職業等に必要な高度の能力を専ら養う目的
特に必要な分野の教育実施 Ex. 経理管理、法律実務、ファイナンス、国際協力、公共政策、公衆衛生
プロフェッショナル養成をどう説明できるか ← 固有の職業資格取得との関連
H12.4 一橋大学国際企業戦略研究科「経営・金融専攻」、京都大学医学研究科「社会健康医学系専攻」
H13.4 九州大学公衆衛生系
修業年限 2年(2年未満の規定の適用なし)社会人リカレント教育1年の方向
教員基準 従来の2倍必要になる - 新規増は易しくない

いずれも事前に、地図入手、所要時間(対象年齢に応じた)を把握

実践


肝試し

子供達は、未知の世界、夢の世界に感心 = 冒険心
夜知らない土地を、極少人数で歩くこと自体好奇心を高め、欲求を満足させると思われる
  1. 活動場所: XXXきもだめしコース
  2. 実施時期: YY月-ZZ月
  3. 用具: (1) 個人準備: 軍手・帽子・外ばき用運動靴・懐中電燈。(2) 団体準備: 呼子笛・救急薬品。トランシーバ(携帯電話)・携帯用メガホン・(オカルトの面)
  1. 注意事項
    1. 樹木傷つけたり、自然壊す行為しない
    2. 指導者指示に従い定めたコースを歩く
    3. 指導者は、日中のうちにコース下見を十分に行い、危険のないようにする
    4. 防虫スプレー、かゆみ止め等の準備
  2. きもだめしコース地図

パットパットゴルフ

ゴルフを元に考案されたレクリエーション的スポーツで、気軽に誰にもできる
  1. 活動場所: XXX(①YYコース②ZZ川コース)
  2. 実施時期X月-Y月
  3. 用具 スティック・ボール・スコアーカード
  4. 人数 1パーティ3-4人が適当(1度に50人が楽しめる)
  5. ルール
    1. 一般的にゴルフルール適用
    2. 1パーティ3-4人でプレー
    3. 前パーティがホールアウトするまで、次パーティはプレーをしてはならない
  1. プレー中に次の打球が打てない場合、打てなくなった場所より最も近い所に出し1打プラスしプレーを行う
  2. 先人のボールに後で打った人のボールが当たると、当てられた人は元の位置に戻し、当てた人は止った位置から打つ(罰なし)
  3. 左右打ち禁止。(右打ちの場合は最後まで右打し、左打した場合は罰として1打プラス)
  4. 上記以外でプレー中に勝手にボールに手を触れると1打プラス
  5. 立木等に損傷を与えた場合、1打プラス

注意: 1) プレー者はコース乱さない。2) ボールの行方に注意し怪我のないよう。スティック・ボールは大切に


ハイキング

野外活動中代表的活動であり、自然の中で心身を鍛え、友情を育みつつ自然への憧れを満足させ、困難に打ち勝つ感動を求め得る。しかし自然は厳く、自然に対する甘えや安易な行動は大事故に直結する。安全で楽しいハイキングにするには、リーダーが十分リーダーシップを発揮すると共に、参加者が個々の役割を果し、ルールやエチケットを守るよう心がける
  1. ハイキングコース
    Ex. 幌内。サンゴ沢の特徴を生かす変化に富むコース。幌内丸山山頂に続くコースをべ一スに①左右の山々に入りこんだ原生林コース、②サンゴ沢の流れを利用した沢つめコース、③スキー場山頂を窮める岡春部沢コース(スキー場林道コース)に大別できる。次の事項に留意する
    1. コース標識を見失わないよう注意する
    2. 雨具を必ず持参する
    3. 藪こぎ、沢つめ等があるので、長袖シャツ・長ズボン・帽子・軍手・手拭等の服装に注意する
    4. 沢づめは足元の石が動いたり、滑りやすいので注意する
    5. 笹道は小沢になっていたり、木の根や倒木が隠れていたり、穴があいている場合があるので注意する
    6. 急斜面の登りの時は落石や前の人に注意し、下りでは走らずに、また足を滑らさないように注意する
    7. 自然保護及びヒグマ出没防止のため、昼食等の残り物・ごみ等は必ず持ち帰る
    8. 鳴り物を持参し、定期的に音を出しながら歩く
  2. 実施にあたって: ハイキングの狙い達成のため、企画立案から実施、反省まで次の事に配慮
    1. 計画段階
      1. 狙いや意義をおさえ、人数・体力・年令・服装を考慮し、全員が目標達成できるコースを選択する
  1. 団体内班編成や個人の役割を明確にし、グルーブ内、リーダー-グループの連絡がとれる体制作り
  2. コースの事前踏査を行い、コース状況・ぺ一ス配分・休息場所等を確認する
  1. 準備(コース・ねらいに合う服装、携行品準備)
    1. 服装: 長袖シャツ・長ズボン・帽子・軍手・手拭・運動靴
    2. 携行晶: 雨具・ナップサック・水筒・弁当(又は、携行食)
  2. 出発
    1. 天候・コース状況・他団体動向を把握すると共に、雨天時決行の可否は所と十分打合せを行う
    2. 活動のねらい・団体行動のあり方・日程・コース等を確認する
    3. 出発時の点検 参加人数・健康状態・持物・服装
  3. 活動中の留意点
    1. 隊列: 体力ない人を先頭グループに入れ一定のぺ一ス守り1-2列で歩く
    2. 休息: 休息場所は事前に決め、最初の休息は出発30分位後にとり、衣服・荷物・靴紐の調整をする
    3. 安全: 急斜面の落石・沢づめの足元・隠れた倒木に注意する
    4. 自然保護: 弁当包紙・残した物及びジュースカン等のごみは必ず持ち帰る
    5. その他: 水を飲みすぎない。落伍者が出た時は、一人にせず適切な処置をとる
  4. 通信体制団体内で無線による連絡がとれるよう計画する
  5. 事後人員と健康状態を確認し、後始末をしっかりさせる
    距離と所要時間(小学生5・6年対象) [野外活動コース図準備]

サイクリング

 ペダルを自分自身の力で踏みながら、自然の中に優しさ、厳しさ、偉大さを求め、通りゆく未知の地域の生活文化を、自からの眼で確かめ生活体験を豊かにすると共に、広い視野に立ち物事を判断する態度を育成する機会となる。交通事故から自己の身を守る安全教育実践としての意義も大きい。
  1. ねらい
    (1) 自然に親しみつつ心身鍛錬
    (2) 交通ルール遵守態度を養う
    (3) 集団活動を通し社会性を養う
  2. 時期 XX月-YY月
  3. コース及び所要時間: 5-10 km (1時間30分-2時間)
  4. 貸出し用自転車のサイズ及び台数
    型式(子供・婦人・サイクリング用等) × サイズ(インチ)の各利用可能台数を事前確認 ← 修理中あると貸出し可能台数は保有台数と異なる
  5. 準備: 自転車・ヘルメット・ゼッケン・修理用具・無線機 + サイクリングコース地図。雨具・水筒・他必要晶
  6. 実施上の留意点
    • 走行前 a. コースについて自然の家と打合せ
      b. 目的・狙いを参加者に理解させておく
      c. 参加者健康状態・服装・携行晶について把握
      d. 自転車の点検と調整を行う
    • 走行中
      a. 競争防止徹底
      b. 車間距離(6-10 m)をとり追突事故防止を図る
      c. 疲労防止に、むらのない走行をさせる
      d. 一列走行をさせ隊列を乱さない等安全運転をさせる
      e. 事故発生時は、適切な処置と共に、速やかに所へ連絡
    • 走行後
      a. 参加者の健康状態を把握
      b. 自転車の手入れ(からぶき)と点検後、業務係に連絡のうえ自転車庫に格納
  1. 点検整備箇所(出発前後時)
    cycling
    出発前に確認すること
    • 各部折損: フレーム・前ホーク・ハンドル・リムの曲りや狂いの有無
    • ネジ緩み: 大ネジから順次小ネジの緩み有無
    • 各回転部分: 回転円滑か、異常音やがたつきの有無
    • ブレーキ: レバーを締め、よく効くかどうか
    • チェンジギア: レバーを動かしスムーズに作動するかどうか
    • タイヤ: きりきずや穴の有無・空気が十分かどうか
    • ベル・リフレクター: よく鳴るか、よく光るか
    • 調整方法
      a. サドル上下高調整: ペダルを一番下に下げ靴の踵をのせてみて膝が軽く伸びるよう緩めて調整
      b. サドル前後位置調整: ペダルを斜前方にし膝関節から紐を下げ紐がシャフトを通るようサドルを前後調整
      c. グリップ位置調整: 握り位置を決めるには、長さを計りサドルと握りの長さの方が約3 cm位短くするとよい

野外炊飯

野外活動中の楽しみは何と言っても仲間との食事である。協力し合い、役割分担と責任を持ち果たすことで"同じ釜の飯を食う"喜びが喚起きれ、友との絆を強める。さらに自然の中で協力し合う体験を通じ生活文化への理解を深めるまたとないチャンスとなる
← 班員全員が何らかの役割を持ち、その責任を果たして目標達成: 各活動の意義を十分理解させ行う
教師と生徒の役割とその内容(詳細は活動の進め方を参照)

(1) 教師役割担当
主担当 (__人): 野外炊飯全体指導
用具 (__人分): 用具貸出・返納指導
かまど (__個): かまどつくり・薪割指導
調理 (__人分): 材料分配・調理・洗浄指導
(2) 生徒班構成例
班長 (1人): 班のまとめ
用具 (2人): 用具準備・洗浄
かまど (4人): かまどつくり・薪割・火燃し
調理 (3人): 材料分配・調理・洗浄

用具: 各グループに下記の用具を貸し出す
火皿(10), コップ(1), 丼ぶり(1), 包丁(1), まな板(1), お玉(1), へら(1), 皮むき(1), 鍋(1), かま(1), 目皿(2), 鉈(1) (豚汁・シチューの時は丼ぶりを別に貸出す)
箸・スプーンは各自持参。グループ毎に洗剤付金たわしを用意できれば洗浄に便利。
メニュー: 小学生なら、カレーライス・豚汁・シチュー(いわゆる三種の神器)の3種類から選ぶのが無難

材料は用具庫前で職員から受取り、各グループに分配する
グループ編成: 1グループ10名以内で編成

石組みかまどの作り方
  1. 炊口を風上にし、大きめの石をコの字型に組み目皿をのせる。地面-目皿の高さは15-20 cm位が適当
  2. 目皿の上に石を補強し、目皿が動かないようにするとともに、火がすき間から逃げないように組みあげる
  3. 鍋をのせ、鍋が動かないよう更に石で補強し、がっしりしたものをつくる
    oven
    1) 石組み
    2) 土掘り: シベリアでは、これができないと悲惨
の使い力: けが防止のため事前指導を十分に行うこと
  1. 右利きの人は軍手を左手に2枚はき、なたをもつ方は軍手をはかない
  2. まきに鉈の刃をつけ2-3回まきに鉈をくいこませる。必ずまき割り台を使う
  3. くいこんだら両手で鉈をもち、薪を割る

注意
a. 薪を割る人の周囲は危険なので離さす
b. 薪と鉈は直角に直しながら割る


ウォークラリー (walk rally)

1枚の地図を頼りに見知らぬ土地を只歩くことは不安ながらも、未知への挑戦と言う楽しさもある。指示された地図により仲間と協力し合い行動し課題を解決し合うもので、その行動を通しチームワーク、冒険心や判断力、決断力を養える。やり通した成就感は自己に対する自信につながり心に残るものである。
実施期間・コース距離(数km)・所要時間(数時間): 対象に合わせ余裕を持ち決定する
準備: 地図・ゼッケン・鉛筆・軍手・帽子・長そでシャツ・長ズボン
実施方法
a) コースの事前踏査をし、監視人をおく必要箇所を確認しておく
b) 人数に応じグループ編成(1グループ3-5人)する
c) 活動にあたっての注意事項を指示し、参加者の服装・人数等を確認する
d) 全グループを集合させ、出発準備をする
e) 出発時間1分前に地図をグルーブに渡し、1-2分間隔で順次出発させる
ウォークラリーポイント問題と解答例
1. 日高と十勝を結ぶ峠の名は 日勝峠
2. 地図No 6で渡った橋の名は みどり橋
...
21. 日高支庁の支庁所在地(町)はどこか 浦河町
22. 日高少年自然の家の生活で一番楽しいことは何ですか 9
ウォークラリー地図(例)
map
ウォークラリー解答用紙(例)
P1 ___________________
P2 ___________________
P3 ___________________
...
P26 __________________
P27 __________________

団体名 _______________ 第 ____ 班

班員名 _________________________________________
ゴール時間 ______________________________________
スタート時間 _____________________________________
所要時間 _______________________________________
ペナルティ時間 ___________________________________
注意…次のことをよく守ろう。
1. ポストマークにいたずらをしない
。 2. 住宅地を歩くので、交通ルールやマナーに気をつける。
3. 他のグループにポストの場戸斤や答をおしえない。
4. 全員そろってゴールする。
5. きめられた時間になったら途中でもスタート地点にもどる。
※ペナルティは1問につき5分をプラスする。

登山 mountain climbing


計画

メンバーの性質・体力等を考慮し計画は作成される ← 目的地、コース、所要時間、日程

単独登山/集団登山
集中登山/放射状登山。ラッシュタクティク

パーティ編成
リーダ(チーフリーダー・リーダー・サブリーダー)ーとメンバー

荷物量、緊急連絡体制、避難路確保、役割

登山計画書
登山口で提出。日山協保険は、計画書提出が会中でなされていることが保険支払条件
登山計画書の作成、届出は、遭難のときだけ役立つものではない。計画を立てる際に
  1. 自分の体力と技術がその対象の山域に合っているか (コースタイムの計画)
  2. 日程は大丈夫か? (食料計画)
  3. 対象の山域で必要な装備は何か (装備計画)
  4. 緊急時連絡方法(無線・携帯電話所持。連絡つかない場合に警察への連絡等の事前打ち合わせ)
といった確認により、遭難事故の回避の意味合いがある
《山行プランの秘訣》
  1. 一番体力、技術の無い者を中心に計画
  2. コースタイムは、ガイドブックの1.5倍を目安とし、余裕のある行動時間を計画
  3. 早春や晩秋は日が暮れるのが早いので、早立ち早着きを基本
  4. 天候不順、体調不調の場合等、エスケープルートを常に計画に含め、遭難時捜索の参考となるようにする
リーダー leader
資格
  1. 責任感
  2. 判断・決断力
  3. 統率・指導力
  4. 登山経験豊富
  5. 体力・技術・精神力
  6. 危険に対し敏感な感受性
← 全てを持つ者はまずいないが、あればあるほど、安全登山が達成できるのも当然
責任: 遭難時等危険遭遇時等 ← メンバーがそれぞれの意見 ← リーダーが行動決断(責任)

誤決断 = 事故 (裁判により刑事罰が科せられるケース)
← 決断の『根拠』をメンバーに伝え、メンバーの意見を再度聞き、行動をとることが必要

[山岳遭難-法的諸問題]

技術

a. 歩行
基本中の基本(視点を変えれば岩壁登攀やスキーは歩行の変形にすぎない) = 全身運動
歩幅を狭く、ゆっくりとした歩調で、足の裏全部に体重をのせて行
歩調: 山行中同じ歩調を保つ – 最初に飛ばすとバテル
一時間程度歩いたら5-10分休憩(歩き始めだけは早めにとる) – 疲れてから休んでも体力回復しない

休憩中に装備点検(靴紐・ザック・服装等)を行ないたい
食事時以外に長時間休憩は歩行ペースが乱れるので避けたい – 結果的にかえって疲れる

斜面でも、斜面に飲まれることなく体は垂直に保つこと
靴の種類によっても歩き方は変わる
パーティでは: 先頭 = ペースメーカー。2番 = 一番弱い者
雪山(含雪渓) ピッケル・手袋携行が望ましい

少しでも危険があればアイゼンを出す – 危険地帯に入ってからの装備は困難
ベタ雪ではワカンジキ
ラッセル: 体力消耗が著しいので効率よく交代
スキー: 山スキーの基本 = 平地行進・登り行進・キックターン

エチケット: 事故を起こさず心地よい山行とするために
  1. 登り優先 - 挨拶を忘れずに
  2. 落石に注意し、落とした場合には人の有無に関わらず大声で知らせる
  3. みだりに花や枝、昆虫等を採らない。標識はもってのほか
b. 露営(キャンプ)
大規模登山: ベースキャンプ(根拠地) – 前進キャンプ = ポーラーシステム polar system
移動キャンプ
手順
露営地選定: 乾燥した場所で水場が近く、落石・増水から守られた場所が理想。避難路確保

積雪期には、雪崩末端や雪庇も平であるため注意を要する。林の中でも雪崩は起こる

← 地ならし: 藪を切り開き、石を動かし、できるだけ凹凸のないよう
← テント設営 + 炊事場・トイレ設置 (長期滞在であれば快適さは重要)
← 荷物をテント内に配置(原則として外には置かない)
不時露営(フォースドビバーク): テントを使わない露営のこと

濡れることに注意 – ビバーク時死亡の主原因
安全な場所で悪天候時のビバーク訓練をしておくこと

習慣
各キャンプに挨拶忘れない
キャンプファイアー等を行なう際は開始終了時刻を近所のテントに知らせる
c. 炊事
行動力の元! – 極めて重要
「山火事注意」: 立木に火が移らないよう注意。消火確認。整理整頓 – 火が燃え移らないように
カマド: 大きなカマドは火が燃えにくく、炎も均一にならないので効率が悪い

焚火: シベリアで見たよう、焚火は命ともいえる

コンロ: 燃料を統一してコンロを準備しないと効率が悪い
d. ピッケルワーク
使用目的
  1. 歩行バランス確保
  2. 足場・手場を刻む(ステップカッティング)
  3. スリップ時墜落防止/グリセード
  4. ザイル確保(ジッヘル)の際の支点
e. ロープワーク(ザイルワーク)
基本は初級登山でも必要
「生兵法は怪我の元」 – 練習し実践に役立てる
マジック等で真中に目印
体に合わせて結び、決して緩く締めてはいけない – 墜落時に抜ける
ザイルはループになるよう収める – 次の行動に迅速に移れない
ザイルを踏むのは厳禁 – ザイルが痛む
結び方
ブーリン結び(もやい結び): 結びやすく解きやすい ← ハーネス連結には使用しない
末端側を持ち、もう一方にからめてひねり、ループを作る ← 手に握ったロープの端を主ロープにかけ、端を持ちかえる ← 手をループから抜く

rope rope
いろいろ応用できるが、正しい使い方を知ってから使うように心がける

タックドブーリン: ブーリン末端を、もう一度ロ-プにからめ結び目へ戻し通し締め込む。末端処理を兼ねた結び方

rope

ダブルブーリン(2重ブーリン): ループの大きさも簡単に調節できるので便利

rope

8の字結び: 一重結びより結び目大きく、比較的解けやすい。ロープ端の各種ストッパーに使われる

rope

二重8の字結び: 強度強く信頼おける結び方。クライミング・ハーネスへの連結は全てこれ(必ず末端処理行う)

rope
カラビナ-ザイルを結には二重8の字結び
エバンス結び: カラビナ-安全ベルトとの連結

インク・ノット(巻き結び): クライミングのセルフビレイ(自己確保)等に使われる

rope
カラビナで使用した場合、強加重が加わると、ほどけにくいのが欠点

ダブルフィッシャーマン・ノット: ロープ・スリングを作る時や、クライミングロープで懸垂下降時の捨縄(支点)に使用

rope
ロープ端の余裕を十分(ロープ径の10倍が目安)とること

テープ結び: 滑りやすい糸やテープに有効な結び方

rope
特にクライミングの平織りのテープ・スリングを結ぶ方法として使用する
ロープ端の余裕を十分(> 10 cm)とる

プルージック結び: コイル状の結び目と摩擦により、荷重がかかると結び目がブロックされる

応用範囲広いが強度の加重がかかると動かなくなるのが欠点

自在結び: テントのペグ等、長さを自由に調節できるのが特徴

rope

イアン結び (イアン・ノット): 解けずらい靴紐の結び方

rope

ジッヘル(確保)
これができないと自殺行為ととられても仕方がない – 常時練習を
確実なジッヘルの出来ないものはザイルを使用した登山をする資格はない
素早く足場(スタンス)、手がかり(ホールド)を捜しつつ登り、次者確保のためのジッヘルスタンスを見つける
ハーケン: 必要に応じ使う – 確実なリスを探すこと
アンザイレン: 1本のザイルにアンザイレンする人数は2-3人。それ以上は別パーティとする

隔時登攀(スタッカトクライミング)
同時登攀(コンティニュアスクライミング): 時間節約になるが危険であり熟練者以外用いるべきでない

アプザイレン(懸垂下降): 10-30 m程度できればよい
安全ベルト(ボードリエ)

rope
rope
図. ジッヘルの色々。ザイルワーク中で最も大切なのがジッヘル。登山技術の上手下手は、登り方よりむしろジッヘルで決まる。いついかなる時でも安全なジッヘルができる必要がある

f. 沢登り
最も総合的能力を必要とする。冬の沢登は断固として避けること
天候: 増水しやすいので天候には十分な配慮を
← 雨の日と冬の温かい日は何に入らない – 滑りやすく、落石・雪崩に飛ばされる
身支度: 脚絆・手甲は水切りのよいものを
わらじ: 地元の人が使っているものが、その沢に適することが多い
コルジェ: 川原がなくなり両岸が岩壁になった場所。滝を伴うこともある

注意: 腰まで水につかると浮くので、股までは水につけないよう。絶対転ばず、転んだら直ちに起きあがる

g. 草つき・藪漕ぎ

注意: 常に自分の位置を的確につかんでいる事。夜行動しない

h. 岩登り
個々の技術ではなく、登れるルートを一見して発見できる能力が大事(ルートファインディング)
バンド: 巨大な岩壁

クーロワール(ルンゼ): バンド等に食い込んで水の流れるような場所

クラック(割目)

チムニー: 体が中へ入る程度の大きな割目
リス: ハーケン・指先が入る程度の割目
チョックストーン: 割目に引っかかって止まっている石

ジェードル(凹角): 本を開いて立てたような形になっている壁
カンテ(リッジ、稜): 岩場が角になって突き出している部分
オーバーハング(庇岩): 岩が庇のように頭上に突き出している部分 – 基本的にはここを登らないようにする

注意: トラバース(横断) ← ハーケン・ザイルテクニックを適宜用いる

i. 人工登攀
この辺は思想の問題なので ···

植物園 (botanical garden)


植物収集、保存、展示し、花と緑による市民の憩いの場とするとともに、植物調査・研究を行って植物・園芸についての知識の普及や社会教育、環境保全や自然保護を推進する施設

植物園: 植物学的機能を持つことが必須要件
公園: 植物学的機能有しない
← ともに都市公園的機能有する

植物学的機能
  1. 植物に関する調査・研究を行う能力
  2. 種々の植物を収集し、系統保存と保全を図る (生物多様性保全)
  3. 収集植物を教育的配慮のもとに植栽・配列・展示
  4. 植物にラベルを設置し、必要に応じ解説
  5. 利用者の知的要求向上のため積極的な事業、働きかけ
  6. 植物園および展示公開された植物が、小・中・高校の植物学および生態学等の学校教育、また、社会教育、生涯学習の教材および場として機能
  7. 植物園および収集された植物が、高等教育の教育・研究の対象として機能
  8. 植物に関する情報の整理と発信を組織的に実施

北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園概要

 この植物園は、北海道大学の施設として研究と教育、植物および博物資料の体系的な収集・保存・活用を主な目的としています。創立当初から一般に公開され、市民の自然教育に役立つように運営され「北大植物園」として古くから親しまれています。
 植物園の歴史の始まりは、はるか明治の初めにさかのぼります。開拓使はうっそうとした原生林の広がる道庁の西側を牧羊場と定め、明治15年その中に博物館を建てました。一方、札幌農学校(北海道大学の前身)の教頭であったクラーク博士は、明治10年に開拓使長官に対して、植物学の教育・研究には植物園が必要であると進言したことが機縁をなり、明治17年(1884)博物場とともに植物園用地が札幌農学校へ移管され、初代園長となる宮部金吾博士によって植物園の計画・設計がなされ、明治19年(1886)現在の原形が完成しました。
 面積13.3 haの園内には約4,000種の植物が育成・保存されています。植物園は石狩川の一支流である豊平川によってつくられた扇状地に位置しており、園内は緩やかな起伏に富み、大正の終わりごろまでは各所で泉が湧き出る地味豊かな場所でした。植物園には開園当時のハルニレ、イタヤカエデミズナラ、ハンノキ、ドロノキなどを主体とした広葉樹林が残っており、現在では開発によって失われてしまった石狩低地帯の原植生の面影を残す貴重な場所にもなっています。
 園内には、温室、高山植物園、草本分科園、北方民族植物標本園、エンレイソウ実験園、樹木園、灌木園などの標本園が整備されており、各テーマにそって植栽・展示がなされています。また、博物館建物群と植物園門衛所は平成元年(1989)に国の重要文化財に指定されています。北海道を中心とした学術上貴重な自然史・歴史資料を展示する博物館、北方民族の生活・文化資料を展示する北方民族資料館があります。

東北大学 植物園

map
標高
 最高 海抜145 m (見晴台付近)
 最低 海抜 60 m (出口付近)
 震災後の地図
 (通行止めの園路多)

[ 入園されるお客様にお願い ]

 植物園は、天然記念物「青葉山」に指定されています。
 貴重な自然を保護し、いつでも気持ちよく利用できるように、次のことを守ってください。
  • 植物や動物を大事にしましょう。
  • 山火事に注意しましょう。
  • 野生動物の行動に悪影響を及ぼしたり、他の入園者の迷惑になることはやめましょう。
    • 犬、猫などペットを連れて入らない。
    • 楽器演奏、大声などを出さない。
    • 酒、ビールなどアルコール類は持ち込まない。
    • 球技、スポーツなどは行わない。
  • ゴミは持ち帰りましょう。
  • 園内の掲示事項や係員の指導を守りましょう。

天然記念物 青葉山

昭和四十七年七月十一日指定

 青葉山は大部分がモミ林とアカマツ林でおおわれている。ここは仙台城跡背後の御裏林とよばれた丘陵の一部で、築城以来みだりに人手が加えられなった。そのため林の保存は大変よく、表日本の暖帯林と温帯林との接触地帯の自然状態をよく示している。特に、ここのモミ林は北限地帯のもので学術上貴重である。また、アカガシ、イイギリなどの暖地性植物も多く、ヒメノヤガラ、ムヨウランなどの腐生植物の種品にも富む。いままでの調査によれば、高等植物六百六十六種、コケ植物百三十七種が野生する。
 また、この地域で生息、繁殖する動物も多く、ムササビ、リスなどが現在でも見られる。特に、鳥類は豊富で現在までに七十三種が確認されている。そのうち、燕類が五十種を占め、ヒヨドリ、ウグイス、シジュウカラなどは四季を通じて生活している。キジが多く随時林内でみることができるほか、チョウゲンボウ、ヤマセミなど注目すべき種類も多い。このような自然林が残存していることは学術上価値が高い。
 昭和四十八年三月三十一日

文部省
東北大学

アカマツ林

 宮城県の丘陵地の尾根や斜面の上部の、土壌が浅く乾燥した場所に発達する二次林で、気候的極相林に対して度重なる伐採が行われた後に成立します。林冠はアカマツで覆われ、林床にヤマツツジ、アオキ、アズマザサ、シュンラン、ヒメヤブランなどが見られます。近年ではマツ材線虫病によって枯れる個体が多く、アカマツの個体密度は減少しており、モミなどの稚樹が育ちつつあることから、現在最も変化の著しい林です。

東北大学植物園 2014.3.20更新

モミ-イヌブナ林

 宮城県の丘陵地の気候的極相とされる森林。高木層にモミが多く、イヌブナなど落葉広葉樹が混生します。亜高木層はカスミザクラ、ウリハダカエデ、コシアブラなどが見られます。低木層にはスズタケ、アオキ、イヌツゲなどが見られ、草本層にはヤブコウジ、チゴユリ、ヒメカンスゲなどが見られます。
 モミ-イヌブナ林にあたる部分は過去の伐採の影響が少なくよく自然が保たれており、カヤランなどに代表される着生植物も豊富です。

東北大学植物園 2016.1.29更新

植物園を生活の場とする動物達

 大都市近郊にもかかわらず青葉山には豊かな自然環境が残されており、鳥類72種・哺乳類16種・両生類6種・爬虫類5種の生息が確認されています。

-青葉山に生息する動物達の一例-

ホンドキツネ (イヌ科) オオタカに並ぶ園内の最上位捕食者。ハンター歩きと呼ばれる、後ろ足を前足に重ねる特徴的な歩き方の足跡が見られる。
ホンドタヌキ (イヌ科) 人里によく現れる身近な雑食性の動物。おもに夜から明け方に活動しており、複数で行動する姿も確認されている。
ニホンアナグマ (イタチ科) おもに深夜活動しており複数で行動する姿も確認されている。姿や行動が似ているタヌキに間違われることが多い。
ニホンカモシカ (ウシ科) 園内では昼夜活動しており、稀に採食している姿を確認されることがある。国の天然記念物に指定されている。

東北大学植物園 2015.3.20更新

2016年3月23日確認


小石川植物園 (Koishikawa Botanical Garden)

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園内案内
甘藷試作跡
 青木文蔵(昆陽)は、江戸付近でも甘藷(サツマイモ)の栽培ができるならば、利益も大きく飢饉の時の食糧作物としても役立つと考え、享保20(1735)年に幕府に進言し許可を得て、この地で栽培を試みました。この試作は成功し、やがて全国的に甘藷が栽培されるきっかけとなりました。大正10(1921)年にこの業績をたたえる記念碑がたてられました。
精子発見のイチョウ
薬園保存園
 「小石川植物園」の通称で親しまれている、東京大学理学部附属植物園の前身は、徳川幕府直轄の小石川御薬園である。寛永15年(1638)三代将軍家光は麻布御薬園を現在の麻布広尾の光林寺の付近に、大塚御薬園を現在の音羽護国寺の位置に開設した。天和元年(1681)護国寺を建立するため、大塚御薬園は廃止され、大部分の薬草は麻布御薬園に移された。その後、貞亨元年(1684)麻布御薬園は小石川御殿内に移転した。これが小石川植物園の始まりである。享保6年(1721)八代将軍吉宗は、ほぼ現在の面積に相当する14万7840m²に拡張して本格的な薬園として整備し、翌年には新たに小石川養生所を設けた。当時朝廷や幕府に献上した薬草の乾薬場や養生所の井戸などの史跡は、現在も園内に残っている。明治10年(1877)東京大学が設置されたのに伴い大学附置となり、近代的研究植物園として再出発したが、以前に集められたサネブトナツメ、カリン、サンシュユなど薬用樹木の一部は今も残されている。昭和54年(1979)「薬園保存園」がつくられ、コガネバナ・オウレン・マオウなど御薬園時代に栽培されていた代表的な薬用植物100余種を集めて栽培・公開している。
小石川御薬園

小石川御薬園 (上田三平著 日本薬園史の研究より)

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旧養生所の井戸
 小石川養生所は徳川幕府が設けた貧困者のための施療所で、町医者小川笙船(おがわしょうせん)の意見により、享保7年12月4日(旧暦(注)、徳川實紀による)にこの場所に開設され、明治維新の時に廃止されるまで続きました。養生所は町奉行所の管轄で、40名(後に170名)の患者を収容することができました。この養生所の井戸は水質が良く、水量も豊富で、大正12(1923)年の関東大震災の時には避難者の飲料水としておおいに役立ちました。 ((注) 1723年1月10日)

樹木園 (arboretum)


木本植物を生きた状態で収集する植物園の一種

低木園 (灌木園) fruticetum
ブドウ園 (つる園) viticetum
針葉樹園 pinetum
ヤナギ園 salicetum
ポプラ園 populetum
樫園(楢園) quercetum


森林総合研究所 北海道支所 樹木園
 当樹木園は昭和47-49年に、林業試験場北海道支場(現札幌市緑のセンター所在地)のに羊が丘移転に伴い豊平樹木園に移植したものです。造成は北海道樹種を主に一種6本を基本として国内種46科211種、外来種26科116種を科別に植栽しています。
面積 6.3 ha
通年公開
♠ 標本館 平日(月-金)のみ

開館時間 土、日、祝日、年末年始(12月29日-1月3日)は休館
__________都合により臨時休館となる場合がありますのでご了承願います

開館時間 9:00-16:00
駐車場の開放時間 9:00-16:00

♠ 構内への入場にあたっては、次のことを厳守してください。
  • 見学(入場)は、樹木園・林道に限ります。
  • 「立入禁止」「試験中」の看板のある場所には、絶対に入らないで下さい。
  • ペット(犬など)の散歩は禁止します。
  • 自動車・バイク・自転車などの車両乗り入れは禁止します。
  • 動植物の採取や持ち込みは、禁止します。
  • 立木の損傷など試験に支障のある行為は、絶対に行わないで下さい。
  • 火を使うことや食事・飲酒は禁止します。
  • 林内は禁煙です。
  • ゴミは必ずお持ち帰り下さい。
  • その他、職員の指示に従ってください。
お問い合わせは、当支所庶務係 (電話 851-4131)へ

2013/07/09確認


鹿児島大学植物園 (旧称 林園) の沿革
 本植物園は1909年(明治42年)鹿児島高等農林学校の開校と同時に玉利喜造校長の命により開設され、完成は1919年(大正8年)で、実に10年の歳月を要した。初期はエングラーの自然分類方式による花壇式植物園であったが、第2次世界大戦後の手入不足で現在のように樹木だけとなった。樹木の性質(陽樹、陰樹など)のために、当初の植栽配列とは多少の変更はあるが、今でもエングラーの自然分類の順序と配列が保たれている。
 管理は、当初農学科(現在の生物生産学科)、その後林学科(現在の生物環境学科)において行われてきたが、1980年以降は農学部植物園管理委員会が樹木の捕植等の整備を行ってきている。
 本植物園の特色は鹿児島特有の樹木や琉球列島産の樹木が豊富なことであり、学術的に他に類の無い貴重な知的財産となっている。外国樹種(ヒロハナンヨウスギ、タイワンスギ、ユサンなど)を含めて、現在約300種の樹木が植栽されていて、その他にも自生の草本類が多く見られる。
 この植物園は通称「林園」と呼称され、キャンパスを利用する人々に教育・研究の場として提供されてきた。今ではこれらが大木となり、欝蒼と茂り、本学で勉学をとる学生だけでなく、教職員にとっても休息の場所となっている。また、渡り鳥の時期になると多くの野帳の休息場所となり、種々のさえずりが賑やかである。
 今後とも鹿児島大学植物園(林園)の整備が更に充実し、学術の森として教育・研究に利用されるばかりでなく、県市民の憩いの場としても一層有効に利用されることを期待する。

2003年3月31日 鹿児島大学農学部
2015年3月18日確認


札幌市北方自然教育園
市民の教育及び文化の向上に資するための野外教育施設 ← 南区白川の立地条件を生かした約5 haの敷地に、体験農場(水田、畑、果樹園、標本園)と自然観察林を有し、学習館、昆虫観察園などの館内施設がある

札幌市南区白川1814番地 (2016.9.19)

アウトリーチ (outreach)


手を差し伸べること (Eng.) ← 訪問支援と訳すこともある
援助必要にも関らず自発的に申し出をしない人々に(公共機関等が)積極的に働きかけ支援実現を目指すこと

Ex.
福祉分野等 ← 地域社会への奉仕活動 (往診・デイケア)
公共機関等 ← 現場出張サービス・施設訪問
研究機関(研究者)等 ← (研究)成果を一般人に周知する活動

← 街作り: 地域住民の声の収集、関心を高める活動

研究(科学技術分野)

研究活動・科学技術への興味・関心を高め、一般人民との双方向的対話を通じ一般人のニーズを研究者が共有するため、研究者自身が一般人に対し行う双方向的コミュニケーション活動
政府等からの研究費補助 ← アウトリーチ活動が義務化されることもある

(国際)会議・シンポジウム等 ← 成果発表

一般向成果発表会、普及講演、研究施設一般公開等 ← 同分野専門家以外を対象

研究論文 ← 学会誌等に掲載

近年: 双方向性重視 ←

× 研究者からの一方的発信 ↔ ○ 一般社会からのフィードバック

参考


  • アリエス F (杉山光信・杉山恵美子訳). 1980. <子供>の誕生. みすず書房
  • キケロー(Cicero MT) (泉井久之助訳). 1961. 義務について. 岩波文庫
  • コンドルセ (Condorcet (渡邊誠訳). 1949. 革命議会における教育計画. 岩波文庫
  • コンドルセ (Condorcet) (松島釣訳). 1962. 公教育の原理. 明治図書出版
  • グゥイン A (小林雅夫訳). 1974. 古典ヒューマニズムの形成 -キケロからクィンティリアヌスまでのローマ教育. 創文社
  • 伊藤貞夫. 1981. 古典期のポリス社会. 岩波書店
  • 森川久雄. 1973. 理科教育要論 (探究の過程へのアプローチ). 東洋館出版社 221 pp.
  • 文部省. 1982. 理科I・理科IIの指導: 高等学校理科指導資料. 文部省 282 pp.
  • 文部科学省. 2009. 高等学校学習指導要領解説 理科編. 文部科学省
  • 清水広一郎. 1993. 中世イタリア商人の世界 - ルネサンス前夜の年代記. 平凡社
  • ジルボーグ G (Zilboorg G) (神谷美恵子). 1958. 医学的心理学史. みすず書房
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