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(2017年11月4更新) [ 日本語 | English ]

地理学 (Geography)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

[日本, 北海道]

エラトステネス (BC285-205): geographia = geo (earth) + graphia (to write)
  1. 地球の形状・大きさ探求 → 地理学から離れ測地学・地球物理学へ
  2. 地表上に存在する各種事象を取り扱う学問 = 現在の地理学

分類

地誌学(地域地理学・地方地理学) regional geography
地域的性格(地域性regional characteristics)の総合的究明
記述から脱却した科学的地誌学成立は19世紀以降
(以前も、各時代に政治・行政や軍事に役立たせる目的で各地域の地誌書編纂)
系統地理学(一般地理学) systematic geography
Varenius Bがgeographia generalis (general geography)と称したもの
自然地理学
自然に関する事柄

地形学 geomorphology: 地球表面の自然現象を地域的観点から究明。地表起伏形態等が研究対象

索引

気候学 climatology: 地表上の気象状態を地域的に研究
生物地理学 biogeography: 地表上における生物分布状態を研究対象
陸水学 terraquatic science: 河川学、湖沼学、地下水学を包括

人文地理学
人間に関する事柄
自然と人間の関係から人文現象の地域的分布とその位置関係を地域に即し研究する分野

経済地理学 economic geography: 経済事象の地理的配置を説明し経済地域成立・構造・機能等を究明
社会地理学 social geography: 集落地理学・都市地理学・人口地理学等

地図 (map)


地球 (earth)


地球: 赤道全周 = 40075 km (赤道方向へ adv. equatorwards), 子午線全周 = 40008 km earth
緯度・経度
地球上での位置を表す標準的方法 緯度基準 = 赤道(0°) ⇔ 経度基準 = グリニッジ子午線(0°)

子午面 = 地軸を含む平面 → 子午線the meridian (line) = 子午面が地球楕円面と交わる線 = 経線
→ グリニッジ標準時Universal Time Co-ordinated

十進経緯度 decimal degree: 緯度・経度を度単位で表現 + 分以下は度の小数 Ex. 35°52'30" = 35.875°

緯度latitude (ψ): 点と地球の中心との線分が赤道面となす角 → 北向 = 北緯、南向 = 南緯(0-90°)

緯度平均 zonal mean: 同一緯度データの平均値 ↔ 経度平均

経度longitude (λ): 点の子午面とグリニッジ子午面とのなす角度 → 東向 = 東経,西向 = 西経(0-180°)

地球上の位置表現用語
地軸 axis: 地球が自転する際の軸 = 北極点と南極点を結ぶ運動しない直線部(惑星・衛星にも地軸)

地球の地軸は、公転面の法線に対し約23.26°傾く
→ 北回帰線the tropic of Cancer = 23°26'N ↔ 南回帰線 the tropic of Capricorn = 23°26'S

太陽の回帰運動: 太陽は両回帰線の間を動いているように見える

極: 自転軸(地軸)が地球と交わる点
赤道 equator: 地球の中心を通り自転軸と直角に交わる大円
球面座標系
→ 天体位置表現が平易
黄道: 太陽が星座間を通る軌道を天球に投影したもの
春分点 (春分) vernal equinox: 太陽が黄道と交差する点の1つで太陽が赤道の南から北へ昇っていく点 = 春分の日に太陽はこの点通過
秋分点 (秋分) autumnal equinox
赤緯 (d): 点と天球の中心との線分が赤道面となす角度。北向き(+)、南向き(-), 0-90°
赤経 (a): 点の子午面と春分点を通る子午面のなす角度。東向き+だが通常時刻で表す(0-24h)
半球 hemisphere: 北半球 northern hemisphere (陸地の67%) + 南半球 southern hemisphere

陸半球: 陸地面積最大となるように切った半球(陸地84%) ↔ 水半球

地磁気 terrestrial magnetism

earth 地球は大きな磁石
[要素] 北向き磁極 north-seeking pole ↔ 南向き磁極 south-seeking pole
[地理学上の北方向] N: 地球の北極 north pole ↔ S: 地球の南極 south pole

全磁力, F = H + Z

H: 水平磁力 (水平分力)
Z: 鉛直磁力(鉛直分力)

偏角(地磁気の偏角)declination, D: 真北(地軸に沿った北の方向)に対する磁北の偏り → [規則] 東偏+、西偏-

磁針(magnetic needle)静止時に子午線との角 → 磁北: 磁石N極が指す方向 [方眼北: 方眼紙の上方向]
磁気子午線: その方向を含む鉛直面

伏角 inclination (magnetic dip), I: 磁針と水平面との角 → 北半球の大部分ではN極(正と約束)下向きに傾く

磁気赤道 magnetic equator: 伏角0°になる点を結んだ線 → 概ね赤道と一致 → 10°以上ずれる所がある
伏角極(地磁気の極) dip pole: 伏角が+90° or -90°となる地点(現在73°N100°Wと68°S143°Eあたり)

Def. 磁気圏 magnetosphere: 地磁気の勢力範囲 → この外側では太陽風磁場が卓越
[変化] 地磁気単位: エルステッド oersted (Oe), ガウスgauss (I), ガンマ(微小単位), γ = 10-5 Oe

周期的変化: 1日(自転rotation) + 1月(月) + 年(公転)単位周期的変化 = 全地磁気0.05%以内
非周期的変化: 磁気嵐magnetic storm → 太陽黒点sunspots異常活動に対応
永年変化: 地磁気(鉛直分力)変化と磁場西方移動 → 資料ある過去100年間は確認可(古地磁気学)

高度 elevation

= 標高 altitude
基準面 datum, reference level: 陸地の高さや海の深さの基準になる面

[陸地] 東京湾平均海面mean sea level of Tokyo Bay, TP (東京湾中等潮位, 古称)

陸地標高(= 海抜高度)基準面 = 水準測量用日本水準原点 → 東京湾平均海面上 → 24.4140 m

[海図] 基本水準面 chart datum level, standard sea level, CDL: 海図の水深基準面 → 港湾毎に決める
[潮位] 潮位観測基準面datum line, DL: 潮位観測基準で高さ0 mになる面 ? 検潮所毎に設定

潮位表基準面: 気象庁発行「潮位表」の基準面 → 最低潮位

等高線 contour: 地図上で同じ標高の地点を結んだ線

図法 (projection)


地図投影法 map projection: 地図 = 球面平面化
→ 歪み(Ex. 角度・方位・形・距離・面積) → 投影法で異なる

平行投影(= 正射投影): 視点が無限遠
中心投影: 視点設定

→ 物体(地球)-投影面-投影中心(視点)が一直線上
心射投影: 視点は地球の中心
平射投影: 視点は投影面と反対の地球表面上 Ex. ポーラーステレオ図法: 極を視点
外射投影: 視点は地球表面の外側
Projection

投影面: 平面 or 円筒 Ex. メルカトル図法 or 円錐 Ex. ランベルト正角円錐図法 = 緯線幅等積

Projection
メルカトル図法

小縮尺地図
正距方位図法: 地図中心からの距離と方位正確 → 航空図
メルカトル図法 Mercator projection (正角円筒図法)(Mercator, ベルギー)

赤道上でのみ距離正しい。角度は正しい(地図上全位置で緯度-経度が90°で交わる)
→ 航程線が直線 → 海図

サンソン図法: 地球の長軸と短軸の比を2:1の紡錘形とする
モルワイデ図法: 地球の長軸と短軸の比を2:1の楕円とする
大縮尺地図
横メルカトル図法 tranverse Mercator projection

UTM座標系: x軸 = 子午線方向(0 = 赤道), y軸 = 経度方向 → 地球6°毎60ゾーン分割 = 「系」
ユニバーサル横メルカトル図法 universal transverse Mercator system, UTM: 1/2.5万地図まで利用

Gauss-Kruger図法(G-K)

等角横円筒投影 → 円筒は赤道を軸とする向きに設定 平面直角座標系: 経度幅1.5°を1ゾーンとしG-Kを適用 → 日本19ゾーン: 1/2500地図等

[リモートセンシング - デジタル化進む]

地図 (map)


縮尺(a map on a) reduced scale
Ex. 1/50000地図 = a map with (draw on) a scale of 1 to 50,000
小縮尺図: > 1/100000 Ex. 世界全図、日本全図
中縮尺図: 1/10000-1/100000
大縮尺図: < 1/10000 Ex. 国土基本図
実測図 surveyed map: 直接現地で(空中写真測量を含)測量し作成

地図作成自動化 automated cartography: 結果を数値化、地図表示された図形読取りと数値化、数値情報等を元にした地図編集・製図・複製等、地図作成の各工程自動化。これらを総合自動化システム
地図データベース cartographic database: 数値化地図データベース → データ保存、更新・削除・追加可能
数値地図 digital map: 地図情報(地形、土地利用、人口分布等)を数値化記録し、再生された地図

編集(纂)図 compiled map: 実測図から編集し作った地図

地勢図 geographic map: 地形のほか交通路・集落・土地利用の状態をおおまかに表現
地籍図 cadastral map: 登記土地の範囲・番号等を示す地図。日本: 土地登記簿付属地図が相当
天気図 weather chart: 地域一定時刻の気象状態(気温・風向風力・天気・気圧・等圧線等)を記号数字表示

統計地図 statistical map: 特定事象関連統計値を、その分布位置(地域)に、記号や色彩を用い表現

ドットマップ dot map: 点dotで現象分布表現した主題図。通常一定量代表サイズ点を総量比例個数分を分布位置に描画(= 点描図)
メッシュマップ mesh map: 基図にメッシュ(方眼)をかけ、メッシュごとに土地情報を表示
図形表現図(棒・円・正方形・球・パイチャート・文字等)
コロプレスマップ: コロプレスにより作成

コロプレス choopleth technique: 統計区(行政区域)を基礎に得た統計値を段階区分した表示方法
[注意] 1) 属性境界値の取り方によって見え方が異なる。2) 領域の取り方によって見え方が異なる

等値線図 isoline map: 等値線により事象の連続的分布を表現

等値線 isoline: 地図上で等しい数値を持つか、あるいはもつと仮定される点を結んで得られる線

流線図 flow-line map: ベクトルを矢印(帯線)幅等で示す図。Ex. 民族移動図・貨物輸送量図・交通量(流)図

1. 地理情報を、記号・文字・色彩等で平面上に表すもの
  • 一般図 general map: 多目的利用に、地表の特徴的地物、水部、地形、植生等を画線や注記等で表示
    • 地形図 topographic(al) map: 地表面自然(人工)物の位置・高さ・形状を基準点等に基づき縮尺に応じ表示
    • 地形分類図 landform classification map: 地形を一定基準に従い分類し、各分類単位の分布を表現

      Ex. 防災・土地利用等の応用目的 → 国土調査法に基づく1/20万, 1/5万地形分類図

  • 基図(作業用基図) topographic base map: 主題図作成時に主題内容の平面的位置同定に用いる一般図
  • 基本図 basic map: 国の測量機関等が統一した図式により体系的に整備
  • 主題図 tematic map: 特定の主題内容に重点を置いて表現
    • カルトグラムdiagramatic map, or cartogram

      1) 主題強調方法とその地図。Ex. 交通網を直線や曲線に、人口大小を幾何図形大小で表現
      2) 多数の小ダイアグラムを配置(英語cartogramはこれ)

    • 土地条件図land condition map: 土地諸条件を示す1/25000図。国土地理院作成刊行。防災・開発計画等に必要な地形条件情報提供目的で地形分類や地盤高、各種機関、施設等を表示
    • 土地分類図 land classification map: 地形・地質・土壌・植生等、土地構成要素を基準分類し結果表示
    • 土地利用図landuse map: 土地利用を地図表現対象。Ex. 国土庁1/20万土地利用現況図(土地分類図の一部)、国土地理院1/25000、1/20万土地利用図
    • 人口(地)図 population map: 人口主題の各種統計地図。Ex. 人口分布図、人口密度図、人口増減図、年齢別人口構成図、産業別人口構成図
    • 地質図 geological map: 地質を岩石・地層等単位区分し種類・形成時代・相互関係や変形状態等表示
    • 土壌図 soil map: 土壌を基準分類表示。Ex. 国土庁1/200000、1/50000の土壌図(土地分類図の一部)
    • 植生図 vegetation map: 植物の生態学的単位である群系を表現対象
    • 海図 nautical chart: 航海目的。水深・海底性状・海岸地形・航路標識等、船舶航海・停泊必要事項を記載
    • アトラスatlas: 多数の地図を体系的編集し、書物形態にまとめたもの
2. 道筋等を図解したもの Ex. 案内図・分布図
  • 道路(地)図 road map
    1) 道路明示地図 = 道路交通便。道路は2点間距離・幅員・管理区分・道路番号・主要街路名・周辺景勝地等記入
    2) 中・小縮尺道路網図・交通量図等 = 道路計画資料。大縮尺図は道路幅員・舗装状況・傾斜・曲率半径・橋梁等の現況調査が行われ1/1000より大縮尺の道路台帳付図等とし作成することが多い
    3) 自動車道路図(ドライブマップ): (1)の運転者用地図
  • 分布図 distribution map: 特定事象の分布状態を示した地図

デジタル標高モデル digital elevation model, DEM


→ 地形図に変わる 写真測量 photogrammetry → DEM → 複数時のDEMを利用することで地形変化も解析できる
1911: アナログ写真測量 Ex. カール・ツバイス社(独) → 機械式図化機開発

Meller 1959: アラスカ・南極の氷河の航空写真から形状変化と移動速度を推定

1970-: 解析写真測量確立 (1986 SPOT打ち上げ + GIS)

1973 Lo & Wong: 地上1 mの高さからステレオ写真を用いて小規模ガリー形態を計測

1990: デジタル写真測量(ソフトコピー写真測量) → デジタル写真測量ワークステーションDPW
1990中: DEM確立 → 応用進む

問題: 精度(誤差)が明確でないことが多い → カメラ精度にも問題

TIN: 不規則に分布する点を一定基準に基づき連結し生成された連続的な三角形網

オブジェクト属性値の複雑性に応じ観測点の密度は変化させてよい(労力的にはさせるべき)

地形変化単純 = 小数TIN ↔ 地形複雑 = 多数TIN

→ TINをもとにTIN間を補完 Ex. 逆距離加重法、クリギング、IDW検索半径

世界 (world)


領土 territory: 満潮時に自然状態で水上に陸地部分が出た部分 → その国家の主権が及ぶ範囲の土地
地下は技術的に到達することのできる深さまでを指す

Ex. 日本: 鳥島 → 海水侵食進行 → 陸地の周りを囲み保護(陸地をコンクリートで覆っても領土ではない)

領土問題 territorial dispute Ex. 北方領土(-ロシア)、尖閣諸島(-中国)、竹島(-韓国)
領空 airspace: 領土・領海上空(大気圏で人が到達しうる範囲)

[問題] 人工衛星は領空侵犯ではない → 大気圏外を飛ぶミサイルは?

植物区系 geographical division of flora

植物は温度、降水量等の生態的要因の他に地史的な要因も加わり地域特有の分布を示す

Ex. 熱帯降雨林でも東南アジアと南アメリカとでは構成種が異なり別々の植物区系として扱われる

規定要因 (Polunin 1959): 風 wind-over-ice theory、流木、陸橋、人為・氷島・気流
. 植物界( Wood 1945, 1953). 植物区: 分布区域 (固有種)
全北区: ヨーロッパ全域、アフリカ北部、アジア中央部、北アメリカ中北部 (キキョウ、バラ、サクラ、アブラナヤナギ、クリ、カエデ、シラカンバ、アカマツ)
旧熱帯区: アフリカ中南部、アジア南部 (タコノキ、ココヤシ、バナナ、木生シダ)
新熱帯区: 北アメリカ南部、南アメリカ全域 (リュウゼツラン、オオオニバス、イトラン、サボテン)
オーストラリア区: オーストラリア全域 (ナンヨウスギ、ユーカリ、アカシア
ケープ区: アフリカ南端部 (エリカ、マツバギク、ロカイ= Aloe)
南極区: 南アメリカ南端部、南極大陸周辺部 (ナンキョクブナ, 植物は極めて少ない)
. 全北区細区分
  1. 西欧区: スピッツベルゲン、ベーア島、ジャン・マイエン島
  2. 北東区-北西アジア区: フランツヨゼフランド、ノバヤゼムリヤ、カニン半島、オビ湾
  3. 西-中央シベリア区: オビ湾よりアナバル河
  4. 中央-東シベリア区: アナバル河よりコリマ河口
  5. 極東シベリア区: コリマ河口よりチュクチ半島
  6. アラスカ-ユーコン区: アラスカ極地、カナダ ユーコン州
  7. カナダ西部区: マッケンジー・デルタよりコーンワリス島
  8. カナダ東部区: エレスミア、メルビーユ、バッフイン、デボン、サザンプトン島
  9. 西グリーンランド
  10. 東グリーンランド区

アジア (Asia)


農業

= モンスーン → 水田米作中心 Ex. タイ: 世界一の米輸出国
緑の革命: フィリピン国際稲作研究所で高収量イネ品種開発成功

自給作物から商品作物へ変化

a) 中国: 1949 社会主義革命 → 1958 人民公社 → 1979 人民公社解体 → 生産請負制(生産責任制)

余剰生産物は自由市場に出荷化となる → 資本主義化

b) アジアNIEs = 大韓民国 + シンガポール + 台湾 + 香港

低賃金 + 集約労働 → 輸出型工業化

ランカウイ (Langkawi)
マレーシア北西部アンダマン海に浮かぶ群島 (ジオパーク)

太平洋 (Pacific)

サモア (Samoa)

北アメリカ (North America)


アラスカ (Alaska, AK)
Alakshak = 半島(アリュート族語)
州都 = ジュノー
最大都市 = アンカレッジ
カスケード山脈 Cascade Range, Cascades
北アメリカ大陸西海岸沿いを南北に走る山脈
= ブリティッシュコロンビア (BC, Canada) - CA(USA)北部シャスタカスケード地方

カスケード山地 Cascade Mountains: 山脈中のBC一帯

ハイ・カスケーズ High Cascades = 環太平洋火山帯火山群
20 C噴火

1914-1921: ラッセン山 (CA北部)
1980: セントヘレンズ山 (WA)

オーストラリア (Australia)


首都: キャンベラ (シドニーではない) = 計画都市(独立時にシドニーとメルボルンが首都奪い合う → 中間に作る)
混合経済国(日本の主要原料供給国)
アボリジニ (NZ = マオリ族) → 現在2/3が都市生活
ゴールドラッシュ時、大量の中国系移民 → 白豪主義政策 (現在廃止)
現在労働力不足 → アジア系移民受け入れ(インドシナ難民含む)
農業
農民1人当り耕地面積1位(2位カナダ大差)
マーレ川流域はスノーウィーマユンテンズ計画で導いた潅漑実施 (潅漑は掘抜井戸による訳ではない)
掘抜井戸はより北で大鑽井盆地の放羊に利用
小麦地帯: 企業的穀物農業 → 南東部の年間降水量 ≈ 500 mmのマーレーダーリング側周辺に集中
牧畜地域: 国土60%牧草地
放牛: 乾燥不適 → 多降水量の北部地域(サバナ地域)の肉牛、東海岸南部(市場近)の乳牛・酪農が主(世界ベスト5未満)
放羊: 羊は乾燥に強く、年間降水量250-500 mm地域に一致。掘抜井戸重要。羊頭数・羊肉生産は中国に次ぎ世界2位。羊はスペイン原産メリノ種(NZは肉兼毛用コリデール種と肉用ロムニー種)
鉱業
東 = 石炭西 = 鉄鉱石

西部Mt. ホエールバック・Mt. トムプライスは露天掘り鉄山。高品質赤鉄鉱産出
亜鉛鉱の産出量がカナダに次ぎ世界2位(地亜鉛生産はランク外)
日本の石炭輸入元の半分以上はオーストラリア(次いでカナダ、中国)

輸出
石炭、金属鉱、穀類、羊毛、原油、肉類
輸出相手国: 以前は英国中心だが、現在は日本(25%)、米国(12%)、ニュージーランド(6%)、韓国(5%)
輸出内容: 以前は農産物中心(1960年で羊毛40%)だが、現在は石炭(11%)、金(7%)、羊毛(6%)
西オーストラリア州 (WA)
面積約252万km² (=日本の約6.7倍) → オーストラリア最大の州
オーストラリア大陸の西半分を占め、州都パースPerth
人口約183万人

鉱山土壌

西オーストラリア・カルグリー地域の金鉱山開発環境破壊 → 地域 = 乾燥地域(ユーカリ種主体の疎林地帯)
19世紀末: 金鉱山発見 → 以降今日まで大規模鉱山開発

1金鉱山発見 = 40-50 km²に渡る森林破壊 → 新たな塩類土壌地帯形成

mine
図. 西オーストラリア、カルグリー
と年間降水量の地域分布(mm)

年間降水量250 mm以下の乾燥地 → 下層土と岩盤にはNa塩を主体に塩類溶脱されず多量に含まれ、金鉱山ピットから掘り出された土砂堆積層(ボタ山)からは常に多量の塩類溶出し、付近一帯土壌を塩類化すると同時に、低地では塩水池を形成し塩分環境を拡大する基盤となる

土壌は風化の進行したOxisolかUltisolで表層土の腐植含量低く、自然肥沃度低いため一度破壊された環境修復には、高濃度塩分環境も加わり困難

金鉱山閉鎖されれば町はゴーストタウン化 → 持続的産業振興 + 砂漠化防止
[緑化復元] Atriplex vesicaria: 耐塩性と耐乾性機能備え、塩類集積乾燥低肥沃土壌で生育

表. カルグリーの実験圃場における土壌の化学的性質

  圃場特性  土層 pH    EC     T-N   T-P   Org-C CEC   ESP
            (cm) (1:5) (ds/M) (‰)  (‰)  (%)   (cmol (%)
                                                 /kg)
  砂質圃場  0-10 7.0   3.5    trace trace 0.01   3.7  13.9
           10-20 7.8   3.8    trace trace 0.02   3.9  12.9
  粘質圃場  0-10 8.1   4.2    0.08  0.06  0.04  20.0  10.9
           10-20 8.5   4.5    0.05  0.03  0.02  22.9  11.5

アフリカ (Africa)


Africa
. 地形

砂漠

サハラ砂漠 Sahara Desert: 世界最大砂漠(アフリカ大陸の1/3) = 東西5600 km、南北1700 km (1000万km²)

Sahara = 荒れた土地 (Ar)
300 m (asl)台地: 中央部ホガール・アイル・ティベスティ山地(ティベスティ山地エミクーシ山 = Max, 3415 m)
約70% = 礫砂漠 (残りが砂砂漠と山岳・岩石砂漠)

西サハラ(旧スペイン領サハラ): 秋季に数10 mmの降雨のみ
サヘル地域 Sahel Region (Sahel, Ar 縁) - サハラ砂漠南縁部)

年間降水量: 100-600 mm (半乾燥地) → 年変動大
1968-1973: 大旱魃(+ 飢餓)
1983-1984: 大旱魃(+ 飢餓)

農業

  • 北部: 灌漑農業: オアシス・カナート(地下水路) → 小麦・大麦・ナツメヤシ・綿花
    遊牧: オアシス・ステップ → 羊・ラクダ
  • 中・南部: 焼畑 → タロイモ・キャッサバ・バナナ・トウモロコシ
    プランテーション(単一栽培主) → タバコ・サトウキビ・シザル・麻・カカオ・コーヒー・茶
  • 南アフリカ: ハイベルト = 中央部の肥沃地帯 → 白人独占 → 小麦・トウモロコシ・果実・牧羊

フィンボス fynbos

特有のヒース的heathlandブッシュ植生 → 意味 "fine bush": 素晴らしい潅木林
プロテア類(ヤマモガシ科常緑木)やヒース類種多: 冬雨型地中海性気候ケープ半島植物68%は固有種
大型哺乳類の多くは絶滅。中型・小型哺乳類は棲息し、ネコ科のカラカル、国際保護動物ボンテボック(レイヨウ類)、ヒヒやマングースが挙げられる。111種の固有無脊椎動物の多くが砂岩洞窟内で見られる
ケープ半島自然環境保護区 Cape Peninsula Protected Natural Environment
フィンボスで世界遺産(自然) 南アフリカ南西部: ケープタウン南-喜望峰まで60 kmの指状の半島を覆うようケープ半島国立公園設定
峡谷や湾・浜の美しい自然景観
クウォンガン kwongan: 西オーストラリアのフィンボスに相当する植生
チャパラル chaparral: カルフォルニアのフィンボス的植生

極地 (polar regions)


南極 Arctic

(White & Peterson 1996)

南極周極波動 Antarctic Circumpolar Wave, ACW
南極周囲を、海洋表面水温、 海面気圧, 南北風速,海氷縁の偏差が一周する現象
波数2の構造をもち周期8年 → 4年毎にある地域を偏差が通過
各種データより時間・空間フィルターを用いて抽出される

極地雪氷

氷流 ice stream
基盤地形等の影響で周囲より速く流動する氷床の流れ
両端は表面傾斜方向変化から識別。流域全体から氷が収束するのでクレバス等、荒れた様相呈すること多

Ex. 東南極氷床: 1) ランバート氷河: 南極氷床最大氷流, 2) 白瀬氷河: 最速流動氷流(2.5 km/yr, 流出口)

棚氷 ice shelf
氷床が海に張り出し浮いている部分
通常海岸に沿った方向に十分大きな広がり持ち、先端部の水面上の高さ2-50 m以上に及ぶ
棚氷表面は平坦またはゆるい起伏(部分的に海底に着くこともある)

浮氷壁: 先端部が垂直壁となる部分
氷山分離: 先端部欠け流出し氷山となること
氷河舌: 氷河張り出し海に浮いた部分

氷山 iceberg
棚氷や氷河舌が欠け海に流出。水面上高さ > 5 m (浮いていても座礁していてもよい)
卓状氷山: 一般に棚氷が大きく割れたものは頂上平ら  氷河舌の割れた氷山は不規則形が多い

氷島: 北極海の棚氷が割れた大きな卓上氷山 Ex. 合州国が氷流観測基地を作った氷島T-3

氷山片: 融けたり割れたりして小さくなった氷山で高さが5 m以下 ⇔

氷岩: 高さ1 m以下

堆積環境 depositional environment

積雪が氷床・氷河上に堆積するときの環境
積雪構造は堆積環境に左右 → 要因: 気温・日射・風速・昇華・堆積速度等
Ex. 南極氷床内陸地域(ドームふじ) → 風速小 + 気温変化大 → 表面近くに霜ざらめ雪発達
Ex. 斜面下降風が吹き出す地域  地吹雪で積雪が持ち去られる傾向 + 昇華蒸発

→ 積雪堆積が殆どど行われない → 光沢雪面形成

Ex. 斜面下降風強く高堆積速度の地域 → サスツルギ発達
Ex. 沿岸部地域 → 夏期に日射の影響を受け表面融解し積雪内部に融解層

沿岸末端部では融解により裸氷が出現する地域もある
Ex. やまと山脈の地形的に風速増し地吹雪による積雪再配分により積雪が持ち去られる地域 → 広い裸氷原出現し、その裸氷原地域では低アルベドのため昇華蒸発速度が大きな値

サスツルギ sastrugi
風上側に鋭先端、風向方向に沿い長い筋状形をした波状の雪面に形成される模様の一種
雪面が風に削剥され生じる
主な形成地域 = 年間堆積積雪量大 - 堆積しつつある積雪が部分的に削られ形成
Cf. 雪粒子の堆積過程で生じる他の雪面模様

デューン: 卓越風向に細長く伸び、鯨の背のように丸みを帯びた形
バルハン: 三日月型に堆積
リップル: 風向に直角な方向の波模様あるいはさざ波模様

風による削剥で生じる雪面模様

ピット型削剥面: 滑らかな雪面に穴が生じる

光沢雪面glazed surface: ガラスのように滑らかで硬い雪面 + しばしば熱割目(気温変化により生じる割目)伴う

光沢雪面表面の薄層は密度が非常に大きく、その下層ではしもざらめ雪が発達していること多
→ 雪面は長期間、堆積が中断した結果形成されると考えられている

研究計画・研究組織
ICAPP, Ice-core Circum-Arctic Paleoclimate Program環北極雪氷コアによる環境復元国際研究計画
北極域内多点における雪氷掘削コア解析と積雪観測
→ 北極域地理条件・気候条件が異なる場所での気候・環境変動と雪氷圏変動を明らかにする
目的: 比較し北極域全域の気候・環境変動と雪氷圏変動のメカニズムを解明
VELMAP: 米国国立雪氷データセンター(National Snow and Ice Data Center: 略称NSIDC)提唱
全南極での氷床流動速度データ編纂プロジェクト
目的: 全南極の流動速度を1データセットに編纂 → 全南極カバーする流速測定実施方法未確定

グリーンランド Greenland


研究計画・研究組織
EGIG, Expedition Glaciologique Internationale au Groenland グリーンランド氷床ほぼ中央部、ヤコブスハブンJakobshavn付近から氷床上を東西に横断する観測ルートを設置し、氷床高度や氷床の流動速度を実測した研究プログラム
現地観測: 1958, 1964, 1968, 1974, 1990-1992
グリーンランド氷床の表面高度の変化や流動速度等のデータ得る
観測測線をEGIG line、得たデータをEGIG profileということがある
GISP, Greenland Ice Sheet Project: 米国主導グリーンランド氷床研究計画
1970-1980初頭: Dye 3, Milcent, Creteで氷床コア掘削実施 → Dye 3で岩盤まで達し2037 m長コア採取
GISP-2, Greenland Ice Sheet Project 2: 米国によるグリーンランド氷床頂部深層掘削計画
1993: 位置72.6°N, 38.5°W, 標高3200 m → 3053 m長の氷床コア採取成功 NGRIP, North Greenland Ice Core Project (北グリーンランド氷床コア計画): 欧州諸国・米国・日本
グリーンランド北方深層掘削計画
GRIP/GISP-2採取コアでイーミアン間氷期の酸素同位体比に大きな相違
可能性1) 気候変化、2) 基盤影響 → 証明にグリーンランド氷床北方で新計画
1996年から掘削 - トラブルに見舞われたが2001年に深度3001 mに達した
GRIP, Greenland Ice Core Project: ヨーロッパ諸国によるグリーンランド氷床コア計画
グリーンランド氷床頂部における深層掘削計画
1989-1993年に掘削実施 - 岩盤に達する3028 m長のコア採取成功
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