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(2015年2月28更新) [ 日本語 | English ]

景観 (landscape)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

[生態系保全, 生態系復元, 地理情報システム]

2つの定義がある
(1) 生態学: 複数の生態系の個々が単独では成立するのではなく、相互作用を持ちながら成立している場合に、その複数の生態家がまとまったものを景観と呼ぶ
(2) 造園学(一般的): 人が日常生活で見る風景や景色

景観計画学 landscape planning: 景観設計に関する研究分野

相互に影響を及ぼしあう複数の生態系の集合

異質性 heterogeneity
撹乱の範囲 particular disturbance regime: 頻度、強度、サイズfrequency, intensity, size
エコトーン ecotone
パッチ patch → パッチ動態 patchy dynamics

scale-dependence
索引
図3. コケ類の一種(ヨツバゴケ Tetraphis pellucida)の地理的分布を解析する際に見ることのできる規模の階層性。何が地理的分布を制限しているのかという問いに対する答は、個々の木の株から大陸レベルまでの規模を解析したときには、異なる解答となるだろう。なお、各規模の名称は、原書では「クラスター」とされているものを「流域」としたように、原書と異なるので注意せよ。(Forman 1964をもとにKrebs 2001が改変)

景観生態学 (landscape ecology)

景観の構造と機能に関する研究分野としか言いようがない

景観解析 (landscape analysis)


景観パターン認識

景観類型化(共通性等)分析必要
Ex. 類似度選択 select similarity index → 分類法式(cluster, ordination, etc.)選択(select classification method)
景観分類 landscape classification
形式地域 - 均一性(同質性)を有した地理的領域 = 自然地域
機能地域 - 特定指標によって分類した際に機能的統合の認められる地理的領域
= 複数の村や市など機能的相互作用のある地域 → 計画地域: 形式地域 + 機能地域
リージョナリゼーションregionalization - 地域策定

景観変化 (landscape change)


(Horn 1975)

マルコフ過程 Markovian model

1階マルコフ過程の仮定 assumption
  1. いくつかの状態stateにわけられること
  2. 状態間推移transitionは、現在の状態にのみ依存し過去の状態に依存しない
  3. 推移確率は一定
1階マルコフ仮定の属性 attribute
  1. 規則性 regularity: ある状態から他の状態へ限られたステップの後に達する - 周期的にならない
  2. 静的分布stationary distribution: 初期条件にかかわりなく、ある一定の状態にゆきつく - 極相概念 (climax concept)

里山 (satoyama)


農耕と人里生物
自然:天然のままで人為の加わらない様

都会に自然はないのか ↔ 田舎は自然があるのか
→ 本当の意味での原始自然は殆どない
アルプスやヒマラヤのお花畑を美しいと思うか → 日本の田舎への郷愁

人間と植生: 人間の手が加わっていない植生は地球上に殆ど存在しない

→ 長い歴史の中で人間が植生に強い影響

satoyama
「春の小川」 (乳深真美 2002)

satoyama
図2. 自然植生と代償植生・潜在自然植生の比較
代償植生:人間の影響により自然植生が破壊され、その代償として生まれた植生

Ex.二次林(薪炭林)、シバ草原(ゴルフ場、牧草地)、雑草群落(田畑)、オオバコ群落(路上)

人間の自然へのインパクト

狩猟・採集の生活
→ 行動範囲の拡大、道具や火の使用
→ 資源の安定的確保
→ 集落における人口増大
→ 農耕・牧畜(自然破壊 - しかし、限定された面積:持続的利用)

人里・里山
日本人の農耕生活と共に生まれてきた概念
日本: 人里に自然の姿を求める → 人里はまさに人為、人工の作り出した姿

人が開発を進めた中で生物が共存 = 人里生物

水田: 人為により、浅くて広い水面、湿地、さらに管理された土手等が維持され生物多様性を保証 ⇔ 放棄水田では遷移進行 → 水生生物衰退・消滅
a) 水が必要(溜池、潅漸用水路)
b) 定期的な撹乱(稲刈り、草刈り)

植物
灌漑水路: 緩い水流 - 沈水植物 (エビモ、ササバモ)
畦や土手: 定期的草刈 (ヒガンバナ、ススキ)
動物
水田に生える藻類 → タニシドジョウ、オタマジャクシ、トンボやゲンゴロウの幼虫の餌 → シギ・サギが餌として利用

溜池 reservoir
止水域の代表的水辺(撹乱頻度低く深い止水環境) + 水田・水路と繋がる = 独特な生息・生育空間

reservoir
図. 自然度の高い湖岸帯に見られる緩傾斜の地形と植物群集 (桜井 1991)
→ 多様な水生植物 = 沈水植物 + 浮葉植物 + 抽水植物

二次林 (雑木林): 伐採、火入れ等により破壊され二次的に生育する林

農村ユニツト: 集落(ムラ)・畑(ノラ)・林(ヤマ)
Ex. 東北-九州 = クヌギ-コナラ林, 関西 = アカマツ林
15-25年に1回、薪炭材として伐採  萌芽更新
→ 下草刈り(堆肥、敷草) Satoyama
図3. クヌギ-コナラ林の管理 (宮脇 1977)

有: 多様性大 (ex.力タクリ群落 – 送粉昆虫)
無: 多様性小 (アズマネザサ優占)

「人の干渉 = 自然を守る」に固執 → 遷移途中段階を主な生活の場とする生物を絶滅させる危険
自然は大切だが、生物多様性維持には「農耕」に維持される人工環境「人里」も大切
satoyama
図1. 群落の動態

里山(林)

s.l. 人里周辺で、薪炭・キノコ等の特用林産物生産等、生活と深く関わる森林
s.l. 耕作地や生活空間も含める = 里地
里地
水田・雑木林・溜池という様々な要素(生態系)が入り組むモザイク的景観環境

生物多様性(絶滅危惧種の5割生息)と景観維持: 昔は「どこでもある風景」
過疎化・都市化により荒廃進む
環境省調査: 全国の約4割が里山・里地

谷津田: 山の谷あいに開かれた水田 = 里山、溜池、小川(用水路)、水田等がセットととして存在する場所

灌漑期: 水田等で稲作等に必要な農業用水を引入れる時期(≈ 5-9月)

薪炭林 coppice forest, or fuelwood forest

薪炭材生産が主目的の森林 (≈ 低林) → 商品売買

落葉・下草: 農地へ肥料として提供
薪・柴: 釜戸や囲炉裏の燃料 → 使用後の木灰は農地のカリウム、リン等の無機質養分補給に使用
木灰使用は平安末期から一般化 → 他肥料で代替きかない木灰生産が重要

萌芽更新で成立 → 樹高高くなる前に短い輪伐期で主伐
昔は里山林の代表

低林作業: ナラ類、クヌギ、シイ・カシ類など薪炭に適し、萌芽性の強い樹種の林で行なわれた
伐採収穫後の萌芽を育て次の林を造成し、20-30年でこれを繰り返す

Satoyama
図1. 切り跡群落の移り変わり(人手を加えないとカシ林になる)
里山林: 行政の定義 - 生態学的なものと大分異なる
1987(昭62)年策定第4次全国総合開発計画: 人間・社会との関わりを中心に森林を類型化(奥山天然林、人工林、里山林、都市近郊林)し、個々のタイプ別森林の整備方向を示す
Def. 里山林 = 児童生徒学習の場、山村-都市交流拠点等、多様な要請。自然環境や国土保全に留意しつつ森林の総合的利用を図る → 広葉樹の価値を再評価し + 育成天然林施業等 → 利用目的に応じた多様な森林整備
Def. 都市近郊林 = 都市住民生活、憩いの場として良質な居住環境を提供し、身近で日常的なふれあいの中に存在する森林。生活環境保全や教育的観点等から保全を基本とし育成・整備し、また身近な緑とのふれあいの拠点を創出するため、地域住民参加による森林管理方式等により、森林づくりを推進

[生物地球化学循環]

物質循環

絶えず落葉採取と伐採 → 間断なく有機物収奪される → 痩土壌(土壌劣化)

→ 痩地に耐えるアカマツ・クロマツ林(これも里山の1種)、あるいは禿山に置き換わる
人手で維持された里山は放棄後に種類組成は大きく変化 → ツル植物増加、病虫害発生

中山間地域
平野周辺部から山間地域に至る地域 → 中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域

総農地面積の約4割 → 農産物、資源管理・環境保全に重要な役割
地勢等で悪地理的条件 = 農業等の生産条件不利 → 人口流出・高齢化・耕作放棄地増大
→ 地域社会活力低下

景観計画学 (landscape planning)


自然-人間そして景観計画

造園学 (緑地学, landscape architecture): 都市計画に必要な景観学・風土保全学・生活環境学を含む
[主体 = 人間] + [客体 = 自然(環境) ecosystem] +] 施工] = 造園 landscape architecture

総合景観 (landscape architecture) = 建築景観 + 土木景観 + 造園景観

現代: 遠景 landscape planning = 生態学的手法 vs 近景 landscape design = 造園・植栽的技法

時間的要素・維持管理・樹相・植生と環境・植生と景観等

景観計画 landscape planning: 人工的自然を考え創り楽しむもの(という考え方もある)
緑(自然感)を確立せねば論議は成り立たない - 可能か?
風景landscape: 視覚的アピールが重要 Ex. 緑(風景学) → 生活系の貧困を克服し生活環境への興味

Ex. 札幌の町並み: 北海道は同じ町並が続くというよりは、街々で異なる建物を作ろうという感じが見られるが、個々の強調ではなく街全体を考えた上で個を生かす町並センスを加えないと良い町並は出来ない

個々の強調ではなく街全体を考えた上で個を生かす町並センスを加えないと良い町並は出来ない

空間 space

諸活動を収容または収容可能性(土地改良の可能性)のあるところ
都市は、未来像を予測し作る。複雑な情報網中で何年も先の予測は難しいが、各部分の機能等を考慮し、システムを全体とし予測できないことはない。計画は、独断を避けるため、多分野の専門家を集め検討したい
トマス・モア: 「ユートピア」中でユートピア島の地図を書いたが、現実世界の都市は地図上に示していない

人間という要素 = 気紛れで、その要素を常に計画では考慮に入れなければならないことを示唆

世界は静止を知らない生命体
人災・天災による変動 → 人類には柔軟な適応が必要
人口増加 → 移民・開拓・地域整理等 → 人口都市集中 + 工業化

昔: 移民・開拓等により人口増加対策を建てるだけで十分
現在: 安易な緑地伐採・土地改良のみでは追い付かない → 集中都市内での調整も重要

→ 地域計画の必要性
人口集中 = (スプロール現象・人口老齢化現象) - 現在の日本の地域計画は抽象的で具体性に乏しい

+ 現在に即さぬ地域計画の修正 + National planningのようなマクロ視野が必要
土地利用計画との結び付きの欠如/自然保護計画・農村計画立ち遅れ

計画都市には必ず問題点と限界がある

都市と緑: 公園の必要性

人はなぜ緑を求めるか: イメージする自然減少 = 生活環境からの自然減少
→ 「自然を求め」山野に行ったり、積極的に自分達の回りに自然を取り戻そうと努力
「自然の失われた地域の人ほど自然を求める行動多く」、「自然が乏しくなるに従い自然を求める行動強い」
自然に求めるもの: その行動を起こす価値が自然にあるはず。SD法調査 → 自然評価する時に何よりも安らぎを求めていた。その安らぎは自然のどの部分にあるのかが分かれば、人にとっての自然復元は行いやすい

都市公園

緑 = 人間生活に重要 → 都市において「やすらぎ感」に大きな役割を果たしているのが(都市)公園
都市の公園量
  1. 市域面積の10%を公園に割くべき
  2. 当該居住人口一人あたり少なくとも1坪 (3.3 m²)
問題点
  1. 市域拡張がありうる
  2. 人口増加起こりうる: 都市 → 居住人口 + 流入人口も考慮すべき
都市公園でなくても都市公園的役割を果たす場所がある Ex. 札幌 – 北大、東京 – 皇居、京都 – 寺
. 代表都市公園面積 (毎日年鑑S55年度版 → 建設省資料)
  都市名        市域面積  人口  公園面積  対面積  1人当 調査
                                          率      面積  年
                    A       B        C     C/A     C/B
                    ha   ×103人    ha       %    m2/人
  キャンベラ      24320    165    1165     4.8    70.5  1973
  パリ            10500   2608    2183    20.8     8.4  1973
  ミュンヘン	  31001   1350    1373     7.7    17.6  1973
  ローマ         150760   2800    3186     2.1    11.4  1973
  ストックホルム  18600    660    5300    28.5    80.3  1976
  ロンドン       157950   7171   21828    13.8    30.4  1976
  ワシントン      17346    757    3458    19.9    45.7  1976
  ニューヨーク            7780   15000            19.2
  札幌            56990   1280     579.13  1.0     4.5  1977
  東京23区        59551   8470    1413.32  2.4     1.7  1977
  名古屋          32635   2076     790.33  2.4     3.8  1977
  大阪            21492   2716     618.24  2.9     2.3  1977
  神戸            54100   1363     616.23  1.1     4.5  1977
  京都            48050   1460     347.59  0.7     2.4  1977
  北九州          47720   1062     535.00  1.1     5.0  1977
  全国(日本)    9059922  99805   36251.32  0.4     3.6  1977
都市公園分化
  1. 中央公園: 都市中枢(都心)に位置する
    Ex. 日比谷公園、横浜公園、中之島公園(大阪)
    考慮点: 定住人口 + 移動人口(通勤、通学、買い物、遊び)
  2. 近隣公園: 主に市内一地域 = 公園所在地付近住民に利用される公園
    Ex. 上野、浜町、錦糸公園(東京)、野毛山公園(横浜)
    設計上、中央公園は建築式(幾何学式)の傾向
    → 自然式(風景式)意匠取り入れ周囲に樹林等巡らすこと多
  3. 小公園: 近隣公園の様に各種戸外厚生施設完備を持って魅力とせず、もっぱら所在地付近住民により日常習慣的に彼らの共同庭園として利用される公園 → 小規模多 ≈ 児童公園と同一視されるもの多
  4. 運動公園: 運動競技施設を含んだ公園
    Ex. 明治神宮外苑、駒沢公園(約43万m²)、大阪市住江公園(14万)、舞鶴公園(21万)、上尾運動公園
  5. 児童公園: 児童の保険と遊戯本能の指導とを目的とする公園
  6. 道路公園: 公園道路、遊歩道、並木、ブールバール、その他類似の帯状緑地の総称
  7. 動物園・植物園
  8. 市外公園 → 都市過大・過密に伴い近郊森林、湖沼、近海島まで都市公園飛地できた
    かつての東京市に対する井の頭公園、台場公園、大阪市に対する箕面公園
    本来の風致的に優れた自然地理的条件を利用した回遊道路や休憩宿泊施設等を与えるにとどめ自然らしさを尊重すべきと考える人もいる

地域計画 (regional planning)


地域景観計画 (regional landscape planning)

計画 planning: 未来に実施されるもの
問題確認 / 一般的目標形成とその問題に関係する明確かつ測定可能な目的 / 起こりうる制約確認 / 将来状況の投影 / 行動代替コース算出と評価 / 政策宣言と政策戦略を含む計画策定
地域計画の必要性 Ex. 過密都市地域, 産業構造 - 不況対策・過疎

意義と問題点

地域(景観)計画共通概念
  1. 特定の地域社会を対象とする計画で、計画の最終目的は地域住民の均衡の取れた福祉向上 recreation opportunity spectrum, ROS
  2. 土地・水・エネルギー等、地域社会基盤となるべき資源開発・利用・保全に関する計画
  3. 交通通信・国土保全・原生文化施設の公益または基礎的生産施設等の配置計画・建設計画
  4. 単一目的ではない地域社会立地条件に立脚した多目的または統合的計画
機能的側面 経済・社会・文化等
形態的側面 自然及び人間の空間的配置・構造+時間的配置
考えられる制約: 科学的処理が可能である事

地政
先端 = 災害・土地利用・産業立地・環境整備・国際関係
教育
世界観・環境理論・分布理論・立地理論・景観理論
地域開発あるいは地域経営にはこれらの理論必要

→ 特定地域研究進める → 現実を正しく認識する事が重要 (地域開発史)

土地改変 land transformation

(工学的なもの)
直接的 (意識的, direct): 特にBulldozer等の大規模改変可能機械導入が1960以降顕著
→ 国土の都市化: 高度成長・技術革新
土地利用転換: 農林業的土地利用  都市的利用
宅地化・道路・レクリエーション用地 =人口増・都市集中・農村離脱・過疎
1960年代から: 宅地が低地から丘陵地へと広がる

多摩NT, 千里NT, 泉北NT, 高蔵子NT等の都市化問題(平成狸合戦)

(Glasson 1974)

都市化に伴う環境変化 → 公害・

災害 国土庁・自治省 = 災害対策基本法
公害 環境庁 = 公害対策基本法

地盤沈下: Case. 札幌
  1. 恒常的な地下水利用
  2. 工事排水の影響
  3. 泥炭層
スプロール現象: 地価安い都市郊外に宅地・工場が無秩序・無計画に開発される現象

農地・山林・宅地・工場混在が地域社会発展に悪影響


→ 造園施工と法体系 (環境法, 森林法)

実践 (practice)


施工区分と段階

都市公園法): 標準的技術の確立 - 造園を生産過程として捉える(=造園施工)

建築生産過程: 建築物 + 土木生産過程: 土木生産物 + 造園生産過程: 造園物(?)

設計

基本設計
実施設計

計画内容細分化のために図のような計画と設計の部分の境が曖昧になりつつある
↓ 基本構想(着想): 何を生産するのか ≈ 政策
↓ 基本計画
↓ 基本設計: 具体的手段
↓ 実施設計_______↑ 準備段階
↓ 工事 (s.s. 施工)
_____________ ↑ 造園施工管理
↓ 管理__________↓ 造園管理

Ex. 札幌丸山公園

基本構想: 動機 - 札幌市政百年記念
↓ 住民の要求・意見
企画: 目的・テーマ設定・場所設定 (ex. 町の見下ろせる所)
↓ 与条件整理
↓ 「市街見下ろす丘陵地に市政百年記念し公園を作る」
↓ 内容整理・具体化
↓ Ex. "百年の歩・未来への飛躍"
↓ 市長任期中に作る、金額 ... 10億、場所 ... 旭山
敷地調整調査 Ex. 植生・土壌・地形・景観・動物
____おおまかな施設計画 ... こんなのを作りたい!という感じ
事業計画
↓ 概略設計: 施設計画構築物を現地に投影
____= "全体の形はこうです"と言った所までを示す
____この段階で公園のおおよそほとんどが決定される
↓ 実施設計
↓ 入札時に発注者の意向が分かる - この段階まで練られた設計
↓ 施工: ここまでが公園建設のプロセス
管理

(日本公園緑地協会)

造園計画

計画の与件
コンサルタント手引的な計画区分(多くのバリエーション有) - 予算見積のため

基本計画 + 基本設計 + 実施設計

計画調査
基本計画
  1. 基本構想の確認
  2. 調製 ... 他の分野、例えば周囲環境との調製
  3. 施設水準の決定
  4. 事業費
    計画調査: 基本計画の中身には常に疎密がある → 基本調査の必要(一般には応用地理学的手法導入)
  5. 完成目途
  6. 管理方針
計画内容
幾何学的手法: 工学的手法が中心
自然的手法: Ex. 自然度・傾斜方位・傾斜度(この組み合わせで施設配置を決める)

= バテル-システム → オーバーレイ手法(但し平坦地では評価が単一になり使えない)

(施設計画) 施設選択 (都市公園で50%以上の施設設置は許可されない)
→ 構造基準設定: 造園多様性を考える時に基準は無意味だが ...
→ 現実に存在する公園の平均値から計画内容推定する

Ex. 都では植栽率60%以上が基準(芝生は入れない)

→ 計画時点で注文のあることもあり、それらを事前に考慮して計画する必要

Ex. お祭広場・ゲートボール場・日本庭園・子供広場・花見場

一公園で兼用できる限界は何処までか、また何がよく合うかを検討する
オーバーレイの導入
→ 再検討: 構想へのフィードバック、施設計画の進行
計画手法
基本調査
  1. 現存植生図 → 自然度図
  2. 傾斜度図(傾斜度方位図): マトリックス図
    → 1, 2は必須
  3. 景観図: 造園地内外を考慮
  4. 水系図
  5. 文化財(埋蔵文化財)区域
これらの造園計画は図面から得られたものであって現場をほとんど見ていない。都市公園ならばこのような手法が可能かもしれないが、国立公園等の緑を中心とした公園では異なる調査体系が必要となる

slope
傾斜度図

傾斜度図 → 等高線図と組み合わせる

各メッシュの評価 + 地割りlocation = 動線: 入込(=利用) + 内部
→ 施設配置 = 配管計画(基本計画): 予算通り見積りがないと計画書とは認めない
→ かなり厳密な施設規模の確定の必要

造園設計

設計意義
設計条件 - 設計調査 - 設計方式 - 仕様と積算
コンサル実施標準
  1. 基本計画: 基本構造に基づき公園緑地計画の概要を具体的に示す
  2. 基本設計: 実施設計の指標が明確となる概要を示すことを設計という
  3. 実施設計: 工事の実施に必要な詳細図書の作成を行う
設計区分
公園の種類
営造物公園: 国の営造物公園

国営公園: 建設省管理 - 都市公園的要素
国民公園: 環境庁管理 - 自然公園的要素
地方公共団体営造物公園

地域性公園: 国立公園・国定公園・○○立自然公園
公園化には権限(= 土地の使用権利)獲得必要
スケールによる公園区分

児童公園: 1/500 (1-500-1/100): 0.5 haの規模での図面で基本計画を練る
近隣公園: 1/1000 (1/1000-1/500) → 一般公園でもあてはまる1間1分の図面
総合公園: 1/2500-1/5000 scaleで設計

実施設計では1/200-1/500の図面で具体化される。また基礎工事から完成図までの詳細が組み込まれる

... 設計段階の区分はどのscaleで考案されているかをもとに区分されることが多い
Ex. 児童公園ではほとんど1/500で考案されるため全てが実施計画と等しくなる

公園施設の分類
公園施設
要素: 施設系, 空間系
園路広場
道・広場系: 園路, 階段, 橋, 縁石, 側溝. 舗装広場, 自由広場
ファニチュア系: 芝生広場
修景施設
道・広場系: 飛石. 芝生広場
建物系: 日陰棚
ファニチュア系: 彫刻, 灯篭, 植棚
動・植物系: 花壇, 藤棚, 生垣. 植栽, 芝生, 築山
水系: 噴水, 水流, 池, 滝
休養施設
道・広場系: ピクニック場, キャンプ場
建物系: 休憩所, 四阿, バンガロー, ロッジ
ファニチュア系: ベンチ, スツール, 野外卓, パーゴラ, シェルター
遊戯施設
道・広場系: 遊戯広場
ファニチュア系: 各種遊具
水系: 徒渉池, 舟遊場, 釣場
運動施設 道・広場系: 各種競技場. スポーツ広場, サイクリング道, マラソンコース, トリムコース
建物系: 体育館, 屋内プール
ファニチュア系: アスレチック装置
動・植物系: 乗馬場
水系: 野外プール
教養施設 道・広場系: 古墳, 野外ステージ, 彫刻広場
建物系: 動物園, 温室, 水族館, 展示館, 図書館
ファニチュア系: 記念碑 動・植物系: 植物園, 分区園, 見本園, 放飼園
便益施設
道・広場系: 駐車場
建物系: 売店, レストラン, 便所, 宿泊所, 集会所, 待合室
ファニチュア系: 水飲, 手洗, 時計塔
管理施設 (利用維持安全)
建物系: 案内所, サイクルセンター. 詰所, 車庫, 倉庫, ゴミ処理場, 汚水処理場, 管理事務所
ファニチュア系: 門・柵, 照明, 放送, 案内・表式, 屑入・吸殻入, 車止め
動・植物系: 苗畑
水系: 護岸, 水門, 暗渠, 上水道, 下水道
その他施設
建物系: 展望台
与件整理__動線計画_____景観計画
____________________
敷地分析ゾーイング施設配置 → (基本設計) ----------→ (実施設計)
_________________(基本計画) →|______基本設計図作成(説明書)
__________________________________概算工事の検討 ↙
概算工事の検討 (鳥瞰図・立面図・透視図)
  1. 位置(立地)
  2. 施設規模(内部) → 地盤・地質調査
  3. 微気候 風向・日照
  4. 動線
  5. 他施設との関係
  6. 周辺からの景観
  7. 管理段階(costの問題):
    ① 利用上のサービス
    ② 維持(育成)管理上の問題

管理コストの例
自然林____管理コスト最低
植栽地_____
園路・広場__
芝生______管理コスト最高

自然林は芝生の1/10位で済む(森林浴は管理者にとっては有り難い)

※ 他施設との配置関係は要するにいかに苦情が来ないかを配慮すれば良い

実施設計: 基本設計与件より具体的な配置・区域を加味する
  1. 位置・区域: 境界測地・埋蔵調査・既存施設(樹木)調査
  2. 構造設定要件: 地盤・地質・地下水
  3. 工法設定要件: 搬入路(機械・材料)・工事公害調査

→ 与件整理・調査 →→ 実施設計検討 → 仕様書作成 → 図面作成 → 計算(構造・数量) → 積算 → 工期算定 → 図書のまとめ
∴ 仕様書が必ず図面の前にできる

実施設計の具体的内容検討 size
  1. ① 位置, ② 構造, ③ 形状(寸法) → 仕様書, ④ 材質, ⑤ 工法
    寸法: 仕上がり寸法・躯体寸法
    更に仕様を書き込んでしまえば図面・仕様書を簡単にできる
  2. 仕様・図面 → 計算: 構造計算 = 仕様書 / 数量計算: 図面
  3. 積算
    土木方式 - 積上方式による計算: 毎回計算する(手間受)
    建築方式 - 代価方式による計算: 既に単価与えられている(総価契約)
    造園では両方式併用。現在では総価契約増えつつある
    → 結果だけで判断出来ないものを施工過程で管理する → 仕様書は施工の命
    ・材料: 数・単価
    ・労力: 歩掛・工事単位・数量に対する労力
    ・損量
    ・経費: 保険・交通 ... + 利益(諸経費率)等
  4. 工期: 標準工期はマニュアルがある。しかし、実際は算定しないと分からない

景観工事


景観(造園)工事発注量は近年著しく増加
1950-1960: 1915箇所, 758 ha = 0.4ha/park
1961-1970: 8644, 8728 = 1.0ha/park
公園規模も大型化している-プロジェクト大型化 → 造園業者増加

→ 正確な工事計画手法樹立の必要性 → S50 造園施工管理技術検定

park

景観(造園)技術の特徴
  1. 公園事業は公共事業として扱われる
  2. 土木・建築・設備等を含む総合的技術部門である
    土木工学 + 園芸学 horticulture + 電気工学 + 機械工学 + 建築工学 + (環境科学)
    幅広い知識を持たないと造園施工管理士(国家資格)にはなれない
    平均的予算配分
    Ex. 1億の公園造成: 土木(46.7%) + 造園(31.0) + 建築(16.3) + 電気・機械(6.0)
  3. 植物という生きた材料を扱う
  4. 工事目的物の芸術性
  5. 長期的変化を含む(30-50年)予測: 工事終了時点では未完なのが植栽工事
施設管理上の留意点

自然材料 → 品質にバラツキ
施設設置の施工場所の地形・地質等の条件 → 施工方法異なる
自然現象の変化大
機械による施工に限界
常に留まる点がなく工事完了後の維持管理を考慮

造園工事形態
請負: 「請負」規定は民法上なされている(M29, 1986)
  1. 維新後建設工事量が増大
  2. 江戸時代から部落請負等の請負制度の原形があった
  3. 社会制度変化に伴い出入先との主従関係が徐々に消滅

利点: 短時日のうちに労務者数を調整できる

直営
利点 = 即時性(すぐに間に合う)、技術水準予測出来る、工事原価算出容易
欠点(不利益) = 労務者技術習得に時間必要、労務管理必要、福利・厚生費・退職金含め将来に渡る投資必要、財政・経営が給与支払のため硬直化する

→ 常に働いているのではなくても生活を補償せねばならぬ
労働管理上請負が増えているが、併用が造園上は普通
↓ 近代化(専門化・省力化・機械化)
共同企業体(JV)-下請契約
共同請負 joint venture
総合請負業者 general contractor

造園工事の現状: 法律上公園施設に記されたもの以外の建築は認められない。更に建築物は建蔽率で規制される
造園工事区分
敷地造成: 切土 → 運搬 → 盛土 → 締固 → 捨土

slope
Ex. 園路: 法面勾配が道路幅を決める → 標準法面勾配

	盛土材料                   盛土高 (m) 勾配
	粒度分布の良い砂           0-5   1:1.5-1:1.8
	粒度分布の良い礫混じりの砂 5-15  1:1.8-1:2.0
	粒度分布の悪い砂           0-5   1:1.8-1:2.0
	岩塊・玉石                 0-10  1:1.5-1:1.8
	                           10-20 1:1.8-1:2.0
	砂質土                     0-5   1:1.5-1:1.8
	硬い粘性土                 5-10  1:1.8-1:2.0
	柔らかい粘性土             0-5   1:1.8-1:2.0
	
切土法面勾配
  地山土質                           切土高    勾配
  硬岩                                         1:0.3-1:0.8
  軟岩                                         1:0.5-1:1.2
  砂                                           1:1.5-
  砂質土
    締まっているもの                  ≤ 5 m    1:0.8-1:1.0
                                      5-10 m   1:1.0-1:1.2
    締まっていないもの                ≤ 5 m    1:1.0-1:1.2
                                      5-10 m   1:1.2-1:1.5
  砂利又は岩塊混じり砂質土
    締まっているか粒度分布よいもの    ≤ 10 m   1:0.8-1:1.0
                                      10-15 m  1:1.0-1:1.2
    締まっていないか粒度分布悪いもの  ≤ 10 m   1:1.0-1.1.2
                                      10-15 m  1:1.2-1:1.5
  粘土及び粘性土                      0-10 m   1:0.8-1:1.2
  岩塊又は玉石混じりの粘性土          ≤ 5 m    1:1.0-1.1.2
                                      5-10 m   1:1.2-1:1.5
法面保護の種類
park
法面勾配と植栽可能範囲
法面勾配: 樹木等の大きさ
1:1.5 (66.6%, 33°40')

苗木・低木・地被

1.1.8 (55.5%, 24°50')

完成型中木(< 4 m) 半完成型中木(< 2 m) 苗木・低木・地被

1.3 (33.3%, 13°30')

高木(< 4 m) 完成型中木 半完成型中木 苗木・低木・地被

1:4 (25%, 14°00')

高木(< 4 m) 完成型中木 半完成型中木 苗木・低木・地被

植栽工事
生きた素材を扱う時の留意点
形質は成長過程中変化する - 植栽景観変化の予測
個々の植物が環境条件に対する適応能力に相違 - 種間・種内差
企画の型に合わないの普通 + 同じ外見でも内容異なることがある
植栽材料を作るには一定の時間が必要であり需要に即応しない
樹木に必要な土層の厚さ
                 シバ  小低木 大低木 浅根性高木 深根性高木
    生存最小厚さ 15 cm 30     45     60         90
    生育最小厚さ 30    45     60     90         150
耕起方法と使用機種
park
主要地被植物
一般地被

芝類

日本芝: ノシバ、コウライシバ等
ギョウギ芝: 改良バーミューダグラス等
洋芝: フェスク類、ベントグラス類、ライグラス類、ブルーグラス類

リュウノヒゲ: リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)、ノシラン等
笹類: オカメザサ、クマザサ、アズマザサ等
つる性植物: キヅタ、ツルマサキ、ツルバラ等
その他: ホワイトクローバー、デイコンドラ、フッキソウ等

特殊地被

草花: ダリヤ、バンジー、ヒナゲシ、ペチュニア等
野草・雑草: タンポポ、オヒシバ、イヌビエ等

施設工事
舗装
緑地に使われる舗装の種類と主要な仕様対象

種別: 主要仕様対象 (備考)
______硬舗装
コンクリート舗装: 園路、広場、その他
アスファルト舗装: 園路、広場、サイクリング道
アスファルト混合物舗装: テニスコート、その他球技場
高分子合成舗装: トラック、テニスコート、屋内野球場、蹴球場
張り石舗装: 園路、休息地、広場 (鉄平石、丹波石、宵石、根府川石)
砂利洗出し(埋込み)舗装: 園路、休息地
コンクリート平板・自然石・板石: 歩行者領域 (花崗岩、安山岩)
クリンカー(硬焼レンガ): 小広場、園路
床タイル: パティオ、プールサイド、小広場
小舗石: 園路、歩行者領域 (安山岩)
木レンガ: 乗馬道、園路
敷きならし: 園路、池辺、徒歩池周辺
______柔舗装
自然土: 山道、林間歩道、サッカー場、学校運動場、トラック、フィールド
火山砂利・土混合材: トラック、フィールド
クレイ: テニスコート
アンツーカ: トラック、フィールド、テニス等球技場
人工芝: 博覧会場、野球場、蹴球場
______芝舗装: 庭園、休息広場、テニスコート

park

造園管理

造園管理体系
大要は建造物管理と同じだが造園では更に生物(環境)管理があることが特徴
Ex. 建造物管理: コンクリート耐久年数

生物管理: 植栽(環境の安定) → 生態学的技法の導入
生態遷移 ecological succession における極相 climax 構造は維持が容易だが導入困難
レクリエーション造園施設
二次林(落葉)・草原(芝生)
環境施設造園
(潜在)自然植生 → アメニティ amenity
→ 二面性があるが背反のものではなく共存共栄を計る
森林管理の造園上の技術は林学導入による所が多い

造園管理計画
植栽維持育成 - 施設管理
景観施工の特殊性
生物的特性
植栽適期に基づく工程計画 = 適期外における植栽の不利益

工程上のロス / 工費増加 / 植栽後の管理増加(肥料・枯死木の植換)

生物を扱う(コンクリートと違う!)際の注意
施工機械踏圧によって周辺土壌を締め固めてはいけない
仮設工作物や材料によって周囲を被覆してはいけない
機械・材用によって植物を傷つけてはいけない
→ 施工工程上の配慮: 大型機械による施工完了後 / 掘削等埋め戻し終了後 / 仮設物撤去可能時期後 / 大型材料搬入終了後 → 地盤造成・地下埋設物・大型土木建築・大型工作物排除・仮設撤去後
地方性
植物: 気候・土壌あるいは運搬時の荷姿からくる制限が地方性を産む
客土・土壌改良にも地方性は配慮されねばならない
地方性に乏しい樹木: イチョウ・スズカケノキ・ニセアカシア・ヤナギ類・ポプラ・ヒマラヤシーダ

→ 地方によって嗜好性異なる

地方性の高い植物


針葉樹林帯

日本シバ: -
西洋シバ: ブルーグラス類, フェスク類, ベントグラス類, イタリアンライグラス, レッドトップ等

落葉広葉樹林帯

日本シバ: ノシバ, コウライシバ(関東以南)
西洋シバ: ブルーグラス類(関東北部以北), フェスク類, ベントグラス類, イタリアンライグラス類等

常緑広葉樹林帯

日本シバ: ノシバ, コウライシバ, ビロードシバ(四国・九州)
西洋シバ: バーミューダグラス, フェスク類, ベントグラス類(四国・九州御団地を除く), カーペットグラス等

オオムラサキツツジ(東) ↔ ヒドラツツジ(西)

北に向かうほど剪定は弱くなる + 生態学上の配慮
自然石: コストの面からの制約 – なるべく近隣から採取したい

大谷石 = 関東、ごろた石 = 小豆島産

規格化の困難性
植栽等の際、要求に合った樹木がそろうとは限らない
park 工程: 植栽 → 枯れる・栄養費がかかる

→ 工期適期(=植栽適期)をクリティカルにパスする
鉢/芝付: 北海道 = 6-10, 関東 = 4-6, 関西 = 3-4

審美性
環境に合わせること
納まり: 統一性・反覆性・規則性・均衡性・調和性 + 伝統と近代性(美的価値)

Ex. Weeping row grass (1年草): 消失早いので後継種を用意しておく必要性がある。また環境を考慮して選定するべき → 景観上の配慮

park a. 丸み rounding: 法面に丸みつけ周囲地形に近づける

経験的にl1l2だと目が馴染む

b. 法面植生
芝: 張芝・筋芝・吹付
表土保全行い、後々の客土考える(問題: 吹付種定着が木本植物侵入阻害)

切土量と盛土量は同じとは限らない → 土量の変化率

土層の変化にも注意
その土地に馴染む植物の植栽試み Ex. 知床横断道路: ササ植栽

景観管理


景観管理の概念

プロジェクト管理
景観工事を取り巻く諸条件
→ プロジェクト(PT)管理の必要性
景観施工システム
施工: 適性規模の考え
規模の最適性 = 全体として性能が最大となるような時間配分を考える

park

プロジェクトの動的構造
目標設定→方針決定→可能性ある計画案比較→計画案採用→実施段階

⇑ プロジェクト計画の段階
park
クリティカルパス: どうしても日程を決定することになるライン
フロート: 工程中で調整出来るもの
これらは工程中で細分化等により調節可能である(当然限界はある)

景観施工管理と環境

景観システム
システム理論 システム: 集合
  1. 数多くの異なった部分(要素 element)から構成される
  2. 1つの科学的基準(立場)によって秩序付けられる
  3. 部分が互いに関係付けられている(Input, Output)

park
実施計画のプロセス

システム設計手順

↓- システムの目的解明 (もしくは目標確立)
↓- システムの定形化 (もしくは問題の明確化)
↓- 分析と調査
↓- シュミレーションモデル作成 (定式化)
↓- 費用・時間・組織等の予測
↓- 信頼性評価
アウトプット (操作段階)

ハイラーキー(階層)理論 Ex. 都市公園
          都市公園
          |
   System 住区基幹公園 都市基幹公園 特殊公園 大規模公園 国営公園
          |            |                     |
Subsystem 児童公園     総合公園              広域公園
          近隣公園     運動公園              レクリエーション公園
          地区公園
環境影響評価と造園
環境アセスメント: 環境庁としては環境調査は開発を行うことを前提として行う
=環境影響評価: 開発害をいかに小さく抑えるかがアセスの目的 (本来は住民意見が重要なのだが ...)
環境影響評価法
レオポルド法
           動物   植物    水   地質   …    総計

    切土   10/5  20/10   5/2    5/3   …   30/10
    盛土                                   30/15
    .                                      30/20
    .
    .

切土の影響大 → これを抑え少なくとも30/15になるように工夫

オーバレイ

park 1 mesh = 1グリーゼgrid: 様々な地図(自然度図・傾斜図等)を作る。その組み合わせで最適配列決定

環境評価法 (環境評価システム法)
変法多い → 確立していない park

内容は造園分野となりつつある。現在の公園造成課題は低湿地の公園造成(昔は土地改変を行わなかったが現在は割と普通に見られる)。都市では造成中の評価を常に考慮せねばならぬ
スプロール地帯: 都心を避け、自然を求め移住してきた人の多い地帯では緑への関心高い

地域開発史 (history on regional development)


理論と応用: 地域は、自ずから、または周囲が変わる事により相対的に変化 → 変化予測 → 変化に伴う悪影響を防ぎながら創造的地域設計を建てる。そのような、都市計画の理念の構築が必要
地域計画の促進因子

内的: 人口増加 + 住民性格の変質 + 産業構造の変化
外的: 自然災害 + 人口移動 + 外域との競争 + 国防・貿易
これらの+-を予見し開発を行う

政策: 産業国際水準化、福祉社会化、GNP増大、僻地解消、所得増、就職率、住宅・交通機関、健康増進等

開発には、macro level/micro level (global level/term level)の調和必要
現在まで、小地域視野計画(≈ 開発)多 - マクロレベル計画に乏しい
対象地域の大小・性格により: 国土計画・地方計画・都市計画・農村計画等に区分
行政的には: 全国計画・都道府県計画・市町村計画・特定地域計画・新産業整備計画等に区分
(一応の目安)

地域開発目標

基本(一大原則): 人間尊重 = 経済開発が行き過ぎてはならない
行き過ぎにより発生した問題: 児童問題・身障者社会復帰・農村問題・更年者就職等
  1. 自然景観・天然資源・歴史的景観・文化財等の保護及び保全
  2. 社会・経済・文化の変化に応じての近未来を想定した開発
  3. 再開発・改造=地域病理
  4. 災害後の復興
  5. 計画的創造

開発過程 process

  1. 地域変容分析
  2. 変化予見
  3. 応急対策
  4. 長期展望
  5. 機能的機関の立案
  6. 5の形態的展開
  7. 開発計画案 → 試行修正 → 計画決定
  8. 実施計画・準備
  9. 実施
  10. 修正と反省
計画作成の5要素
  1. 計画と実行可能性との食い違いの考慮
  2. 目的の設定
  3. 具体的スケジュール
  4. 行動順序
  5. 細部に渡る検討

開発における対立

  1. 均衡と成長: 均衡ある成長を目指す。工業と農業その他の平衡発達。選択肢拡大(成長)も重要ながら、停滞した僻地をなくする事も重要
  2. 開発と保全: 地域には相互関連性があり、一方的な開発は不可能といってもよい
更に現在では、環境保全・資源保全が呼び掛けられる
自然の改造と整備
  1. 災害防止: 災害多種 + 災害対象多種・複雑 → 完全防止不可能だが、軽減策が開発計画に必要
  2. 景観の構成: 人工・自然の調和
資源開発
資源開発が利潤追求原則のみで行われる限り、資本による最大限利潤追求方法のみが考案され、資源自体の持つ自然法則性、潜在的有効雇用に即した合理的開発方式が無視されたり歪曲される。その結果、資源浪費・破壊促進、乱掘、乱伐、乱獲、公害等の問題が起る。巨視的に見て現在の世界は明らかに資源保全より破壊の方向に向かっている。民主的な自然保全方法を確立する必要がある

日本

1887 「田園都市」構想導入: イギリスGarden City理念には遠く及ばない
1908 生江孝之 2回の欧米視察 → 内務省の「田園都市」と考え合わない
1918 渋沢栄一 田園都市株式会社設立
1927 飯沼一省 「都市計画の理論と法制」

法制は都市施設計画中心に述べる。日本のNew Town構想はこの線の延長上

大戦で海外において都市計画盛んになる
1955 日本住宅公団発足 → New Town構想
戦後
応急期 S20-: 緊急開拓事業・農地改革: 終戦直後で失敗も多かったがやむを得ないと考えるべきか
回復期 1950: 国土総合開発法 → 都府県総合開発計画・地方総合開発計画

特定地域開発計画が特徴 - 東京への依存性を強くする

調整期 1960: 全国総合開発計画: バラバラな地域別開発を全国3つに区分

Ex. 北上特定地域総合開発計画(建設省): 定住圏構想と治水主義論

河川環境: 治水・発電・灌漑・用水 (ダム事業が強調されすぎTVA理念は生かさない)

列島改造ブーム: 70年代初め田中内閣下で行われた大規模都市化

60年代からの高度経済成長期には急激に国土改変進み、自然減少・公害発生等の多くの環境問題発生
+ 雑木林伐採され材木用杉・ヒノキ単一林に変えられる拡大造林 → 山林風景一変

第三セクター (三セク)
= joint public-private venture or quasi-public corporation (company or enterprise)
1980年以降急速に増える

第一セクター: 国・地方公共団体経営公企業
第二セクター: 私企業
第三セクター: 国や地方公共団体と民間企業・団体との共同出資で設立される事業体(法人)

1997 エコタウン事業: 経済産業省がゼロ・エミッション計画推進にに創設したモデル事業

目的: 環境産業振興による地域振興 + 資源循環型社会構築を目指す産業、公共部門、消費者
→ 総合的な環境調和型の地域システムの構築
地方公共団体が推進計画(エコタウン計画)を作成し、承認されると助成等を受けられる

1998 第5次全国総合開発計画

21 世紀の国土のグランドデザイン: 地球環境問題深刻化等社会変動に対応し一極集中型開発計画改変

「多自然居住の創造」が基本戦略の1つ
→ 生態系ネットワーク作りや温暖化対策等の幅広い課題盛り込む
→ 地方の自主性尊重 - 個性的で自然豊かな地域づくりを後押し

環境共生住宅(エコハウス): 建設省進める環境保全型住宅

気密性、断熱性高め、照明・冷暖房器具改善により、省エネや温暖化防止を実現
CO2排出量30-40%削減目標。住宅建設時の廃棄物を減らすことも検討

将来ビジョン

ビジョン論は、近年保守化傾向ありマイナス効果を拭えない。種々要素を全て盛り込む必要がある。今後は、再開発・新開発をうまく組み合わせビジョン形成する必要がある
空間と時間、流動的社会、国際環境、人口増加、生活様式変化と生活水準向上、科学技術発達、発達する交通・情報網

都市計画 (urban planning)


システム: 都市・地域システム制御

システムとしての環境と人口頭脳学的理論の応用による制御
システム部分は(流動的な)Communicationで結合された諸活動を指す
地域計画 = 目標明確化 + 目標に向かい進行度合を測定する手段必要
目的ある行動は全て情報を手に入れ利用することに基きなされる → 組織化し利用 電算機3役割
  1. 情報収集・処理: これのみでは計画の答えは出てこない。しかも、未来を示す情報が必要
  2. 情報分析: 都市域構造とその相互関係は、現存分析手段(線形計画・多変量解析等)では複雑すぎる
  3. 正しいモデル開発
    a) 都市域での重要因子となる相互作用を正しく反映
    b) モデルを計算機にかけることが出来る形にまとめ、必要データを揃え精密に検討

都市気候

都市化進展による、郊外や周辺地域と異なった都市固有の気候
→ 射量減少、霧日数・微雨日数増加、集中豪雨、ヒートアイランド

Ex. 東京: 郊外と比較し年平均気温は2.5°C程度高い

  1. ヒートアイランド(現象): 都市で起こる特殊な気候現象の1つ
    都市部 = エネルギー消費多 + 温室効果ガス多 → 郊外より気温高
    → 温度分布が島状 → 気温の島「ヒートアイランド」
    ヒートアイランド雲: ヒートアイランドにできる特殊な雲

    Ex. 東京: 環状7号線、環状8号線道路上空発生多

  2. 都市砂漠: 都市化により引き起こされる砂漠的な気候や環境
    緑地減少 → 雨水が地下に浸透せず直接排出 → 地表吸収熱量増加 + 人口排熱 → ヒートアイランド
    夏でも湿度下がり、温度差が大きくなり砂漠的気候 (地下水位低下により樹木の生育にも影響)
  3. 都市型洪水: 都市部で発生する洪水様の水害 → ヒートアイランドにより集中豪雨発生件数増加
    舗装完備 = 下水以外に雨水吸収不可 → 下水処理能力以上に雨水振ると洪水発生
    地表舗装完備 → 流出速度速く、地下街等では短時間で洪水発生

    Ex. 1999年に福岡と東京で死者を出す被害。2000年に名古屋を中心とする東海豪雨発生

  4. 光害: 都市照明等により夜空が明るく星が見えない → 100 km離れた郊外にまで及ぶこともある
    + 日照時間人工的変化 → 夜セミが鳴く、冬に落葉樹が葉を付ける等、生態系にも影響
    原因: 大気中の分子、塵、埃に光が当たり起こる散乱現象

交通

都市計画実行完成後も、時と共に流動的社会にあわせ修正可能性があり、その余地を残さねばならない

時間短縮 vs 事故減少 → これまでは、交通の変化に伴いcommunication変化

(交通)伝達 transportation communication: 立地された諸活動間の伝達

人間・物質・情報・エネルギーの4大別される形態
容量(収容能力)・頻度・強度、更に、価格・料金・経費が問題 →
統合と単純化の必要性 = 電子革命
現在都市は、工業(第2種産業)中心から、情報産業(第3,4種産業)中心都市へと移行中
→ これに即した都市交通計画を図らねばならない

交通問題

交通需要マネジメント transportation demand management, TDM
概念: インフラ容量と交通需要の両方をマネジメント → 両者バランスを図り交通負荷制御

従来 = 需給拡大バランス: 将来需要拡大にあわせ道路・鉄道等のインフラ容量を確保
昨今 = 需給双方バランス: 環境配慮や財政的制約  供給を抑えバランスを取るアプローチ

→ TDM: バランス適正管理方法

1) ピーク時需要カット等の時間帯変更
2) 混雑した経路から空いた経路への誘導
3) 自動車効率的運用
4) 交通手段変更
5) 派生需要としての交通需要に着目した発生源調整

生活交通
地域における通勤、通学、通院、買物等の住民日常生活に必要不可欠な交通

Ex. 乗合バス: バス停を利用したバス → 生活交通機関として機能

S40年代ピークに利用者減少: マイカー普及・地下鉄整備・自転車利用進展、渋滞等走行環境悪化等
85%の乗合バス事業者が経常赤字等、厳しい経営状況(2000年現在)

  1. 環境切符: 環境保全が主な目的の割引切符
    目的: 自動車による大気汚染防止や交通公害抑制 + バス・鉄道等の公共交通機関利用促進

    Ex. 東京都 1993 「ノーカーデー」(毎週水, 冬季のみ)に都営交通1日乗車券を割引制度設置 → 長野県、群馬県、横浜市等も実施

  2. トランジットモール: 中心商店街等、一定区域への乗用車乗入規制 → 路線バスやLRTのみ乗入区域
    欧米で導入 → 中心部交通量減少と中心商店街活性化を同時実現
  3. パークアンドライドpark and ride方式
    マイカーを郊外公共交通機関駅前までに制限 = 自宅最寄駅・バス停は車(駅設置駐車場に停車)
    → 公共交通機関利用: 都市部渋滞解消 + 排ガス・CO2排出削減

    Ex. 金沢市や鎌倉市等で導入済

  4. ロードプライシング: 都心部への車乗り入れ → 1回乗り入れる毎に課金
    → 自動車交通経路変更(空いた道路へ誘導) + 車両の効率的運用 + 交通手段変更
    都心の自動車交通量減少期待 → ETC活用必要

    Ex. シンガポール等で導入、東京都心部検討中

モーダルミックス modal mix: 環境影響や効率等を考慮し、最も有効な輸送機関を組合わせ用いる
モーダルシフト modal shift: 自動車に偏る輸送機関を鉄道、船舶、バス等の公共的輸送機関に移行する

環境問題等の観点から、鉄道や水運が見直される

Light Rail Transit, LRT: レール上を走る高性能中量輸送機関(現行の路面電車と異なる)

市街部内、郊外-市街接続
市街: 道路上を走るケース多い ↔ 郊外: 専用軌道を走ることが多い

都市大気汚染等の問題から欧米で20年ほど前から路面電車再評価 → 数十都市で導入
1997 熊本市導入

低建設費 + 無公害 + 輸送量比較的大
Cf. バストランジット: バス主体とした公共交通機関ネットワークを充実させる方法

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