Top
ヘッダー

(2015年10月7日更新) [ 日本語 | English ]

ウコンコウ (チューリップ) Tulipa gesneriana L.






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

チューリップ (ウコンコやボタンユリという和名も持っている)
起源: トルコまたはその周辺域と推定されている

日本: 江戸時代後期 → 普及せず (大正以降普及)

世界で5000園芸品種が登録され1000品種程度が栽培される
亜属 (subgenus): Clusianae (4 species), Orithyia (4), Tulipa (52) and Eriostemones (16)
園芸上は15群に分ける
索引

北海道で見られたチューリップ


ST ST2 ST3
[1-3] 2015年5月18日、札幌市東区のとある家庭庭園にて。

花粉発芽 (pollen germination)


花粉発芽率 pollen germination ratio・伸長 elongation に及ぼすタンパク合成阻害剤の影響
目的: 花粉発芽率、伸長度に及ぼすタンパク質合成阻害剤の影響を調べる。花粉管の屈化性も調べる
実験材料: チューリップ花粉
方法(培養法)
地組成: 寒天 = 1.5% + 蔗糖 = 10% の固形培地(オートクレーブ必要なし) 蛋白合成阻害剤(cycloheximide; chloramphenicol)の実験

各々の薬剤について次に示す3段階の濃度のmediumを作る
Treatment code: Cycloheximide (μg/ml), Chloramphenicol (μg/ml)
CH-1:500, 0
CH-2:100, 0
CH-3:20, 0
CR-1: 0, 500
CR-2: 0, 100
CR-3: 0, 20
* 両薬剤とも溶液7 mlを用意しこれらを適当に希釈し使用。但し両液とも熱をかけてはならない

各実験区とも3枚づつプレート(スライドグラス)準備(Ex. CH-2について3枚)。1枚のプレートは約15 ml(スライドグラスなら5 cc)のmediumを入れる。Controlは1枚づつ使用(各実験で50 ml meidumを作ると便利)
花粉散布: 花粉を薬包紙上に集める(違った株の花から集める場合はそれらをよく混ぜ使用)
※ 同一培養器上の同種花粉が散布の仕方により発芽率・成長率を異にする → 花粉は一様にまく
pollen
観察
発芽率: 花粉散布後、30分毎に発芽*しているものと、未発芽なものの数を調べる。最低1回に150-400ケの花粉を調べ、その時間での発芽率 [発芽率=(発芽した花粉数)/(観察した花粉数) × 100] を求める。

* x ≥ 1/3yの状態のものを発芽した花粉と定義する

花粉散布後4-5時間(30分間隔)観察する
1実験者はcontrolといずれかの実験区の最低2プレートを担当せねばならない
伸長度: 1実験区で1花粉に着目し(適当な方法でマーク)、時間と共に花粉管長を接眼ミクロメータ用い測定
考察
実験データからどの様なことが結論されるか考察せよ
資料: 蔗糖の花粉別発芽最適濃度・温度と発芽所要時間

最適濃度 (%): ホウセンカ (2-10), タバコ (6), トウモロコシ (10), ブドウ・アブラナ (15-20), ペチュニア (10-20), ユリ類 (8-15), マツヨイグサ (10-15), イネ (10-30), リンゴ (15-25), キュウリ (25), サルビア (25-30), オランダイチゴ (35-45)

最適温度 (°C): ウメ (18), ツバキ (20), ペチュニア (20-30), ジャガイモ (20-20), キュウリ (25), タバコ (25-26), ユリ (27), イネ (27-30), トマト (30-40)

所要時間 (分): テッポウユリ (140-160), スイトピー (90-100), タカサゴユリ (80-90), ツバキ (60-80), グラジオラス (60-70), キンギョソウ (40-60), カボチャ (8-10), ホウセンカ (2-4)

フッター