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(2017年12月13日更新) [ 日本語 | English ]

ナス科 (Solanaceae Juss.)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

約2000種 (熱帯多)
葉: 互生、托葉なし
花: 両性、通常放射相称。萼4-6裂し宿存。雄蕊5本
花序:

腋上生(腋外生) extra-axillary: 腋の両側のうちより中央先端側になる方につく
ナス科花序は葉の腋上生多

[ エングラー体系 (Engler's syllabus)| 植物分類学 | ベンサム・フッカー方式 ]

チョウセンアサガオ (Datura Pers.)


1. 茎に目立つ毛はない

2. 果実球形で斜上。花色白系。葉鋸歯ほぼない

D. metel L. (チョウセンアサガオ)

2. 果実卵型で直立。花色青系。葉鋸歯は荒々しい D. stramonium L. (ヨウシュチョウセンアサガオ, s.l.)

1. 茎に目立つ毛は多い ___ D. wrightii Regel (ケチョウセンアサガオ)

+ D. ferox L. ツノミチョウセンアサガオ

ナス (Solanum L.)


ナス (茄子, S. melongena L.)

原産地: インド(推定) ⇒ 品種: 日本 ≈ 70, 世界 ≈ 1000

小丸茄子(小茄子): 皮柔らかく、種子少ない。在来品種では、京都の椀ぎ、東北の民田(みんでん)、山形の出羽

丸茄子: 果実扁球形、皮硬めで果肉緻密。煮崩れしにくく、田楽等に使用。信越地方、関西。京野菜の賀茂茄子等

巾着ナス: 丸ナスの一種。小ぶりな丸く潰れた巾着型で、皮柔らかく、果肉がしっかり詰まり固い。加熱しても煮崩れしにくく、煮物、揚げ物、漬物に使用。新潟・魚沼産の長岡巾着なす等

卵形茄子: 関東一円で出回る。代表種「真黒」(現在流通していない)

千両茄子: 卵形ナス × 中長ナス。ヘタ近くまで濃紫色。関東中心に東日本で出回る

中長茄子: 流通量最多。皮・果肉ともやわらかい

長茄子: 果実長 = 20-30 cm, 果肉柔らかい。やや水分多。西日本「津田長」「博多長」、東北「仙台長」「南部長」等。洋種では「ブルネット」等

米ナス(アメリカなす): アメリカ品種ブラックビューティーを日本で改良した大型種。ヘタ緑色。果肉締まり、焼き物・炒め物・煮物等の加熱調理に向く

白ナス: 東南アジア品種で、果実真白。皮やや硬い。アク少なく、煮ると煮汁が黒くならない。越後白ナス等

白長ナス: 実が20-23 cmほどの大長タイプの白ナス。淡緑色でヘタ小さい。実は皮が硬いが果肉柔らかく、焼茄子等に子葉

緑ナス: 埼玉県等で栽培される緑色ナス。加熱すると身柔らかくなり、焼物、炒物、揚物に向く

ホオズキ (Physalis L.)


P. alkekengi L. var. francheti (Mast.) Hort. (ホオズキ)

var. alkenkegi (セイヨウホオズキ): 萼裂片披針形で花冠裂片は鈍頭

Physaliastrum Makino (イガホオズキ)
果実は大きくなった萼に包まれる
P. japonicum (Fr. et Sav.) Honda (イガホオズキ)
Tubocapsicum Makino (ハダカホオズキ)
果実は大きくなった萼に包まれない – 道なし
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