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(2019年4月15日更新) [ 日本語 | English ]

ツバキ科 (Theaceae D. Don), camellia






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

エングラー体系 (Engler's syllabus)

3亜科 ⇒ three subfamilies

genera


Adinandra Jack ナガエサカキ
A. ryukyuensis Masamune リュウキュウナガエサカキ
A. yaeyamensis Ohwi ケナガエサカキ
Cleyera Thunb. サカキ
C. japonica Thunb. (サカキ)
Camellia L. ツバキ
C. japonica L. ヤブツバキ
C. lutchuensis T. Ito ex Matsumura ヒメサザンカ: 沖縄
C. sasanqua Thunb. ex Murray サザンカ
園芸 (移入)
C. cuspidata Wright (トガリバサザンカ): 交配親, インド-東南アジア
C. fraterna Hance (シラハトツバキ)
C. sinensis (L.) O. Kuntze (チャ, 茶)

f. macrophylla (Sieb. ex Miq.) Kitamura (トウチャ)

f. rosea (Makino) Kitamura (ベニバナチャ)

C. salicifolia Champ. ex Benth (ヤナギバサザンカ)
C. × hiemalis Nakai (カンツバキ): ツバキ × サザンカ

幹: 矮性 (dwarf) ↔ C. sasanqua = 直立性 (straight)
異名:
C. sasanqua Thunb. cv. Shishigashira
C. sasanqua Thunb. var. fujikoana Makino

ST ST
2014年1月21日、日本大学藤沢(神奈川県)キャンパス
C. × vernalis (Makino) Makino (ハルサザンカ)

non-fruiting
more than 50 cultivars

Eurya Thunb. ヒサカキ
E. japonica Thunb. (ヒサカキ)
Stewartia L. ナツツバキ
S. monadelpha Sieb. et Zucc. (ヒメシャラ)
Tutcheria Dunn ヒサカキサザンカ
T. virgata (Koidz.) Nakai (ヒサカキサザンカ)
Schima Reinw. ex Blume ヒメツバキ
S. wallichii (DC.) Korth. (ヒメツバキ)

ssp. noronhae (Reinw. ex Blume) Bloemb. (イジュ)

Ternstroemia Mutis ex L. f. モッコク
⇒ APG: モッコク科 (Pentaphylacaceae)
T. gymnanthera (Wight et Arn.) Sprague (モッコク)

品種 varieties


原種

分布: アジア東南部温帯-熱帯 → 約200種分布

→ 中国南部-ベトナム北部に自生種多

日本: ツバキ属分布圏最北端(3種1亜種1変種自生)

→ 現在の分布北限 = 青森県夏泊半島ヤブツバキ自生地

園芸利用原種は必ずしも多くはない → 代表的種

日本産
ヤブツバキ(C. japonica)
ユキツバキ(C. rusticana)
サザンカ(C. sasanqa)
中国雲南省産
トウツバキ(C. reticulata)

 この他に近年育種材料としてツバキ属中一番強い芳香を放つ沖縄のヒメサザンカ(C. lutchuensis)や、多くの優良形質を持つ中国のサルウィンツバキ(C. saluensis Stapf ex Bean)、黄花のキンカチャ(C. chrysantha Tuyama)等が注目されている。

【主な原種】

ヤブツバキ (C. japonica)
花紅色で、花弁5-6枚の一重で筒咲き
青森以南の本州・四国・九州及び朝鮮半島南端に自生し、朝鮮半島西南の海岸、中国の四川省(峨眉山)、山東省、江西省等にも分布
ホウザンツバキ (C. japonica var. hozanensis)
台湾中部-沖縄諸島に分布し、ヤブツバキの変種とされる
ユキツバキ (C. rusticana)
花色は赤で一重咲きし、雄蕊が散開する
滋賀県北部から秋田県に至る日本海側の山地の多雪地帯に分布する
ヤブツバキの亜種(ssp. ustinata)とする見解もある
ヤブツバキと分布が重なる地域では多くの交雑品種が生まれている
キンカチャ (C. chrysantha)
花は光沢のある純黄色
1965年に新種として発表
原産地は広西チワン族自治区のベトナム国境近くの低地
ツバキ属では黄色花が知られていなかったので、新花色のツバキ育種素材として注目される
ヤブツバキやトウツバキとの種間交雑は比較的容易
トウツバキ (C. reticulata)
花は桃色の一重杯咲き
中国雲南省騰中を中心にサルウィン川流域に分布
ヤブツバキと共に園芸的に重要な種で、多くの園芸品種がある
ツバキ節、サザンカ節との種間雑種も育成される
その他の原種
テルミナリス、ナンシユチャ、トリコクラダ、ピングツオエンシス、トガリバヒメツバキ
C. brevistyla Cohen Stuart シマサザンカ (原種): 台湾
C. lutchuensis T. Ito ex Matsumura ヒメサザンカ (原種): 沖縄
C. nokoensis ウスバヒメツバキ (原種): 台湾
C. oleosa (Lour.) Rehder (syn. C. oleifera Abel) ユチャ (原種): 中国長江以南-ラオス・ベトナム
C. reticulata Lindl. f. simplex Sealy ヤマトウツバキ
C. vernalis cv. Yuletide ハルサザンカ(ユーレタイド) (原種)
map
ツバキ類の分布
: ヤブツバキ
: ユキツバキ
: サザンカ
: リンゴツバキ
: ヒメサザンカ

ヤブツバキ系 (Ja)

ヤブツバキ(C. japonica)から生まれた品種群 → ツバキ品種の7割を占める

ユキツバキとの推定交雑種 → ユキバタツバキ

特徴
  • 原種の花は紅色で、花弁数5-6枚の一重咲きだが、花色・花形・葉形等変化多く、様々な個体変異がある
  • 開花期は、1-4月頃迄で、早いものでは10月から咲き始める(新潟でもそうだった)
ST1 ST2 ST3
八重咲品種 (a double-flowered cultivar). [1] 2010年4月7日. [2/3] 2010年4月9日, 東京のどこかの大学キャンパスにて実玲撮影
Ja系品種
玉之浦、参平椿、白卜伴、隠れ磯、酒中花、弁天神楽

ワビスケ系 (Wa)

 日本で古くから栽培されてきた雄蕊退化した品種の総称
 起源は、ツバキとチャ(C. sinensis)の雑種、ツバキとサルウィンツバキ(C. saluenensis)との雑種、あるいはヤブツバキの突然変異等、諸説ある。
 日本で古くから栽培されてきたウラクツバキ(cv. 太郎冠者)とその実生やその後代という2つの系統が存在することまで判明している。
 京都に江戸開幕以前からの古木が残り、古くから茶花として愛されて来た。
特徴
  • 大部分は極小輪で、中には比較的大きいものもある。
  • 花色は、白、桃、紅、絞り等変化に富む。開花期は2-3月。
Wa系品種
太郎冠者、伊予侘芯、姫侘助、胡蝶侘助、雛侘助
C. wabisuke (Makino) Kitam.

var. campanulata (Makino) Kitam. (ベニワビスケ)

f. bicolor (Makino) Kitam. (ワビスケ)

var. wabisuke (シロワビスケ, 白侘助)

参考文献
  • 箱田直紀(監). 2003. 東京農工大学のサザンカ. 東京農工大学農学部
  • Ta C-H & Bartholomew B. 1984. Camellias. Timber Press, Portland. 211 pp.
  • 桐野秋豊・太田克典. 1989. ツバキとサザンカ. 主婦と生活社, 東京. 131 pp.
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