ぎょーむ日誌 2003-09-02

2003 年 09 月 02 日 (火)

• 0500 起床． 朝飯． コーヒー． 0545 自宅発． 晴． 0555 研究室着．
• ちょっと電気盆栽を操作． サロベツ植生調査隊長 M2 西村さんから招集あり 0605 研究室発． かとーさんを北 35 で乗せて道北めざして出発． 堀端・森・石井・かとー・久保という 調査奴隷どもが隊長にこき使われることになるわけで．
• 私は森君の車 (Jimny) に乗った． これは荷運び車で他に同乗者ナシ． そして札幌市から一時間ほど離れると 国道上は上り下りともほとんど車ナシ． 信号もナシ …… ということで苫前で森君と運転かわってもらって (本人以外でも適用される損害保険に入ってるそーで)， じつに 5 年ぶりぐらいに車の運転やった． 上述のように何も走ってない一般車道を時速 70-80 km/h で走る．
• とはいえやはりずいぶんと忘れているので， 助手席の森「教官」からびしびしと指示がとぶ状態．
  「はい，すぐに二速にしてください」
  「そこは三速でひっぱる」
  「80 km/h 以上はちょっと……」
  「発進するたびにエンジンむやみにふかさない」
  Jimny は難しいのう …… ということにしておくか．

[北海道日本海側を行く]

写真は小平の ニシン番屋 のある「道の駅」． 国道 231 を 札幌→石狩→浜益→増毛→留萌， そこから国道 232 を 苫前→羽幌→遠別→サロベツ． だいたい 5 時間半ほどの行程．

• 1150 サロベツビジターセンター着． 曇． 昼飯． 昼飯後にすぐ東の「東圧」(という泥炭堀会社) の工場に移動． 1310 同発で 20 分ほど湿原の上を歩いて調査地へ． 風つよい (この状態はずっと続く)．

[湿原上のプロット]

他講座のシュテファンさんという人 (すでに帰国) の調査の代理なんだよね， 今回は． で， やることは何かというと， こういうワクの中に火山灰とかガラス粉・つぶなどをいれて， 植生がどう変わっていくのかを見ているそうで． 実験開始からすでに 4 年間経過． 処理によってずいぶんと生えてくるものが異なる．

• ワクなど作って準備してから 1400 すぎごろから調査開始． 私は石井さんが同定していった植物を表に記入していく係 (いうところのノートマン)．
• ワクの内側に 20×20 cm の区画が 25 個あって， そのひとつひとつに何が存在しているかを確認し 「被度」 を読み取る …… つまり， 典型的な植生調査というやつで． こういうの手伝うのは今回が初めてなんだけど， なんといいますか植生学における「被度」ってのは， ぢつに怪しげなものではないかという気がしないでもないような ……
• 1630 ワクを 3 個かたづけて石井・久保チームは終了． 火山灰を厚く敷きつめるというような極悪処理をすると 出現種数が減るのでらくちんだ． 反対に無処理のわくは種数が多くて複雑なので時間がかかる．

[ばててる人たち]

調査地横の荷物置場にて． 背後のあれこれは自動気象観測センサー・記録装置一式．

• 1730 本日の作業を終えて調査地発． また湿原を横断して車に乗る． ちょっといくと 豊富町 (とよとみちょう) の街中 (で，運転する私は交叉点・踏切にいちいち緊張する)． フードセンターで晩飯の材料を買って， 1830 本日の宿泊所であるセミナーハウス着．

[ 豊富町セミナーハウス ]

これは翌朝に撮ったもの． なかなか立派な宿泊施設である． 横に町の体育館や多目的グラウンドがある． 自炊設備つき．

• 炊飯の準備だけしてセミナーハウス発． また車で移動して 豊富温泉 に 1910 着． 道北で石油ほるつもりが温泉がでてきてしまった， というのがその起源らしい． 冗談ではなくホントに重油っぽい臭いとべたべた感のある 温泉に入る． 420 円．
• 2000 同発． セミナーハウスにもどって晩飯づくり． みなさん空腹らしくひじょーに手際がよい． 15 分ほどで材料の処理終了． 材料に火がとおるまでしばらく待機．

[セミナーハウス台所]

必要なものは何もかもそろっている， なんというか金のかかっている台所．

• 晩飯後はさっさと寝ちまう．
• [今日の食卓]
  • 朝 (0510): コーンフレイクス．
  • 昼 (1205): サロベツ湿原ビジターセンターの 「原野そば」 700 円． ごてごてと具をのせたがるのが 北海道ふう， ということなのだろうか ……
  
  
  
  • 晩 (2120): 豊富町セミナーハウスでカレーを作った． この面子だと米 6 合炊いてちょうどだった． あと，とうもろこし．