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(2018年3月20日更新) [ 日本語 | English ]

修復生態学・復元生態学 (restoration ecology)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

[ 採掘跡地 (post-mined site)| スキー場 (skislope)]

索引
撹乱を受けた生態系・個体群を復元することを目的とした研究分野 → 復元生物学 (restoration biology)

復元 (restoration)
復旧 (rehabilitation)
再生 (reclamation)

エコアップ
エコロジカル・スタンダード・アップ(= 生態的な質の標準を高めること
→ ecoup (和製英語)

人間の手による生息環境復元技術 → 場所に応じた考え方・手法で生態系活性化、生物多様性を高める
Ex. 鳥類や昆虫類が好む植物を積極的に植栽する、水辺を整備する → ビオトープ

ミチゲーションmitigation
直訳 = 「軽減・緩和」
開発に対する生態系破壊を回避か最小限に留め、かつ積極的に復元・再生・創生すること

代償措置のみを指し使われることがあるが不適切

米国: ミチゲーション制度がアセスメント制度中に位置づけられる

生態系エンジニア ecosystem engineer: 生息地を形成・改変する生物

定着促進効果 facilitation

有珠山植生回復観察エリア
Revegetation  この旧とうやこ幼稚園のグラウンドは、2000年の有珠山噴火で、噴石や火山灰が降りました。
 このロープで囲んでいるエリアは、噴火災害のあと、植物がどのように回復して増えていくのかを観察するエリアとして、草刈をせずにそのままのこしています。

洞爺湖町 (2013年7月16日)

サロベツ泥炭採掘跡地復元実験
Restoration サロベツ泥炭採掘跡地で、植生回復が遅れている地域に、実生定着を促進するために設けられた分解性ネット。2014年7月23日にシュテファンプロットへ行く途中にて。設置から3年が経過したところ。


大井埠頭せせらぎ公園
Restoration
自然池

自然池は、整備前からあった水溜まりをそのまま残し、周辺の雨水を流入して水位を安定させています。

自然池でのお願い
  • 池では釣りをしないでください。
  • 石などを投げ入れないでください。
  • 深さが1 m以上ありますので注意してください。

(2016年6月3日)

西オーストラリアボーキサイト採掘跡地 (Western Australia)
大沼復元実験

大沼にて手書きの看板 (2013年7月10日)

 この間伐材で作ったイカダはおおぬmの水質改善と水中動植物の生息などを調べるためにヨシを植えています。
 危険ですからイカダのうえにのらないでください

大沼の水をきれいにする会

バイオレメディエーション (bioremediation)


有害物質分解微生物により環境浄化を行う手法
本機能持つ微生物を培養し汚染地域に散布 → 低濃度・広範囲汚染に効果的

Ex. トリクロロエチレン等土壌汚染、原油海洋汚染等への対策に期待

ファイトレメディエーション phytoremediation

植物による有害物質修復: phyto- = 植物, remediation = 修復

金属を速やかに植物に取り込ませる

→ キレート剤添加 Ex. EDTA(エチレンジアミン4酢酸)、クエン酸

  1. 植物体抽出 phyto-extraction: 重金属を植物に吸収、蓄積させ土壌から重金属を除去する
    超蓄積植物hyper-accumulators: 通常の植物よりも重金属を蓄積しても耐性のある植物

    重金属除去量 = (植物体内重金属濃度) × (バイオマス) → 理想: 高濃度蓄積、高バイオマス

  1. 植物根濾過 rhizo-filtration: 植物根により汚染排液から重金属を沈殿させ集める
    利用種: ホテイアオイ Eichornia crassipes, Hydrocotyle sibthorpioides, Lemna minor

    → バイオマス小、成長遅い、高水分なため乾燥、圧縮、焼却処理がコスト高

    → 陸生植物の水耕栽培の試み
  2. 植物安定処理 phyto-stabilization: 植物により土壌中重金属安定化させ生物(人間)への影響を軽減
    植栽により土壌移動や溶脱による重金属の拡散を防ぐ → 副次的に土壌侵食防止効果がある
  3. 植物揮散 phyto-volatilization: 植物に有害物質を吸収させ、揮発性物質に変換させ、揮散させる

    Ex. ヒ素・セレン(無機塩状態で毒性高) → 植物体内で有機金属に変換(毒性低) → 気化し大気中拡散

雑草防除 (weed control), 指標種 (indicator species)

緑化 (greening)


緑化

= 復元 → と考えてはいけない
緑化木: 良好な生活環境の維持・形成等のために、公園、工場、住宅、学校、道路等に植栽される樹木
樹木医: 1991(平3)年発足。樹木医制度で認定された、樹木の病気を診断し樹勢回復を助ける専門家。(財)日本緑化センター実施の樹木医資格審査に合格すると登録。応募資格は、樹木診断、治療実務経験7年以上

機関

緑化推進機構
第56回全国植樹祭の開催申請・実施団体で、かつ「緑の募金」実施団体。2001年(平成13年)設立の緑化運動の総合的企画・推進森林整備・緑化推進団体に対する支援・助成、緑化思想の普及・啓発、緑化推進組織の育成・支援、緑化功労者の表彰等の事業を行う

全国植樹祭: (社)国土緑化推進機構と開催都道府県が中心に、天皇皇后両陛下出席のもと、毎年春に開催される怪しい国土緑化運動の中心的行事。植樹行事、お手まき行事のほか緑化功労者の表彰、学校植林・環境緑化コンクール入賞校の表彰、林業後継者大会等が行われる
全国育樹祭: (社)国土緑化推進機構と開催都道府県が中心となり、皇太子殿下妃殿下出席のもと、毎年秋に怪しげに開催される。育樹祭式典のほか、育林技術交流会、緑の少年団活動発表大会等が行われる

緑と水の森林基金: (社)国土緑化推進機構に設置された基金で、この運用益で国民参加の森林づくりの推進等、各種事業を実施。近年の緑や水に対する関心の高まり、森林整備の必要性等から、国民、企業からの任意の拠出により200億円規模を目標に1988(昭63)年に設立
緑の少年団: 次代担う少年少女が緑を通じ広く自然との関わりを持ち、自然学習と合わせ、自然を守り、公徳心を高めつつ奉仕活動を楽しく実践し、健全な心身養成に努めることが目的の集団。6-18歳の青少年で構成
緑の募金: 国民一般の国土緑化に対する理解・認識を高めるため、毎年主に春と秋に実施される募金活動

収益金は水源林、学校林等造成や公共的植樹等に使用(建前)

(自然林復元工法研究会)

自然林復元工法
外来種使用せず芽苗植栽 + ウッドチップマルチング + ゼロエミッションソイル工法

[景観生態学 (landscape), 里山 (satoyama)]

生態系ネットワーク (ecosystem network)


ビオトープ (biotope)


特定生物群集存在可能条件備えた地理的最小単位 (ref. ハビタット habitat)
Bio (生物, German) + Top (場所, German) = 「本来その地域に住む様々な野生生物が生息できる空間」

契機: バイエルン州(独)のビオトープ調査 → 地域の保護すべき自然の認識単位 = ビオトープ

[日本] 意味異なる (1990年以降、行政・市民活動等で用いること多)
= 環境修復やミチゲーションで創造された空間や、都市域に創造された生物生息空間の意味で用いている

ビオトープ運動: 学校校庭・公園止水域等を造成 → 野生生物が生息・生育可能とする活動 → 流行

→ 身近な自然の復元、環境教育の場、各地域の絶滅危惧種系統維持等、生物多様性保全上の役割期待
現状: 他地域生育動植物持ち込み、シンボル的動物(Ex. ホタル・トンボ)保護・増殖に偏重する例あり、生物多様性保全上全てが評価できるものではない
都市域に残存する野生生物の生息・生育空間を特に指す用語として用いらることも多い
ビオトープネットワーク化: 分断・孤立化したビオトープを、生物移動障壁除去やコリドー整備等で繋ぐこと
ビオトープ整備による生物多様性の保全と再生の取り組み
Kioi"  「光の森」では、弁慶濠の石垣に代表される周辺地域の歴史的な環境資源との調和をもとに生物多様性の保全と再生をすすめています。
 東京都心や皇居周辺地域にも在来の個体としてヘイケボタルやゲンジボタルが生息していることが確認されており、それらが生息可能な環境をこのビオトープに創出することにより、この地域に固有の生態系を継承しようとしています。

(2017年11月24日)

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