Top
ヘッダー

(2014年4月14日更新) [ 日本語 | English ]

植物社会学命名規約 (nomenclature of phytosociology)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

索引

(L: ラテン語, Gr.: ギリシャ語)

命名規約国際協定なし →
[提案] 群落名作成法の一般論と文法的統一法、命名固定化、有効出版条件、タイプアウフナーメ指定、先取権問題について問題の多い事項について →
国際植物社会学命名規約An International Code of Phytosociological Nomenclature (群落談話会誌発行事務局訳編. 1988. 植物社会学命名規約(第2版). 群落研究 5: 36-63))

1. 植物群落学名はL(分頬体系の種・属等命名と同)

2a. 植物社会学的体系単位として、特定階級で表示さるべき植物群落は植物に因み命名される*

*: 語尾‐etumは古代L(古L)に見られ、ある植物の全林分を表現: olivetum = オリーブ林、quercetum = オーク林、demetum = 低木林、rubetum = キイチゴ薮。語尾-osumも古Lに由来し、ある名詞に由来した性質を示す: formosus = 美しい形の、spinosus = 刺状の。その他話尾は新しく作られた。なお亜群集、ファシスでは語尾をともなった属名は形容詞として用いられ小文字で始まる。

2b. 群落が体系中で占める階級は植物の属名の語幹につけられた特定の語尾で示される

階級Ex.
Class, KlasseCaric-eteaQuerco-Fag-etea
Order, OrdnungCaric-etaliaFag-etalia
Alliance, VerbaudCaric-ionFag-ion
Association, AssoziationFestuc-etumFag-etum
Subassociation, SubassoziationFestucetumnard-etosumFagetum adenostyl-etosum
FaciesFestucetum nardetosumtrifoli-osumFagetum adenostyletosumpetasit-osum

2c. 群落名作成時に語幹終母音a, o, uは除去(Gr起原第3変化語のeは残す)。二重のiは原則避ける(Ex. Agrosti-ion → Agrost-ion)*。ある語がどの変化に属し、その語幹が何かは大抵属格で知れる(Rauschert 1963)

*: これに対し字母順ee, ei, ieは縮められない。 Ex. Piceetum, Piceion, Molinietum, Thlaspietalia

2d. 種小名だけ、即ち属名なしの名を群落名に用いない

Ex. 名の主格の他に属格添えた。語幹語尾は連字符で区別。群落名作成法理解したい
第1変化
CentaureaCentaure-aeCentaure-etum
FestucaFestuc-aeFestuc-etum
HydrocotyleHydrocotyl-esHydrocotyl-etum
OryzaOryz-aeOryz-etum
PiceaPice-aePice-etum
第2変化
AlnusAln-iAln-etum
CentauriumCentauri-iCentauri-etum
LamiumLami-iLami-etum
PinusPin-iPin-etum
RhododendronRhododendr-iRhododendr-etum
TrisetumTriset-iTriset-etum
第3変化
AbiesAbiet-isAbiet-etum
AcerAcer-isAcer-etum
BidensBident-isBident-etum
CarexCaric-isCaric-etum
DryopterisDryopterid-isDryopterid-etum
ErigeronErigeront-isErigeront-etum
第4変化(唯一例)
QuercusQuerc-usQuerc-etum

3. 群落命名が属名で不十分な時は種小名属格を付加する。属格は常に小文字で書く。Ex. Festucetum variae, Arrhenatheretum elatioris, Quercetalia pubescentis, Eriophoretum scheuchzeri, Abietetum melampyretosum, Allletum (viridis) salicetosum appendiculatae

4a. 群集又はより高次単位を表わす → 2種類までの植物を用いてよい

4b. 群落が2種類の植物から命名 → 始めの名と次の名は、始めの名の属名の語幹に1個の母音(結合母音)をつけ結びつける*。結合母音はGr起原の全語(L属格語尾-isを外した、及びIsoetesのようにL第3変化に転している場合含む)、並びに本来のLの第1, 2, 4変化語はo用いる。Ex. Adenostylo-Abietetum, Arunco-Aceretum, Clematido-Quercetum, Crepido-Juncetum, Seslerio-Caricetum, Erico-Pineturn, Sileno-Linetum, Hippophao-Berberidetum, Irido-Nanojuncetea, Vaccinio-Piceetalia
本来のL第3変化語だけ結合母音にiを用いるが、L, i-語幹に属する語は2重iを避けるため結合母音挿入しない。Ex. Abieti-Fagetum, Ononi-Pinetum, Oxali-Chenopodietum, Carici-Fagetum, Plantagini-Nardetum, Rhylliti-Aceretum, Digitali-Atropetum, Rumici-Alopecuretum, Impatienti-Solidaginetum, Senecioni-Sambucetum

*: 古い結合-eto-は用いない。Querco-Carpinetumはオーク林とシデ林、即ち異なった2つの森林の混合ではなく、オークとシデの林を表わす

4c. 規則は種小名同士結合も適用。Ex. Betuletum humili-pubescentis, Quercion pubescenti-petraeae, Caricettum inflato-vesicariae, Salicetum elaeagno-daphnoidis, Lemnetum minori-trisulcae, Salicetum retuso-reticulatae

4d. 本規則は始めの属名に種小名をつける必要がある時も適用。Ex. Caricic elongatae-Alnetum glutinosae, Junco inflexi-Menthetum longifoliae, Myriophyllo verticillati-Nupharetum, Vaccinio uliginosi-Pinetum

5. 亜群集・ファシス表記は、ただ1種類の植物を用いるべき(長名避ける)。必要時は種小名を属格で加える Ex. Querco-Carpinetum aretosum, Querco-Carpinetum asaretosum, Qucrco-Carpinetum caricetosum brizoidis, Querco-Carpinetum luzuletosum luzuloidis, Querco-Carpinetum primuletosum veris. 亜群集示す形容詞typicumも用いる。Ex. Querco-Carpinetum typicum

6. 群落が2種類の植物から命名される時は、林分形成的か、その群落の属する群系を推測させる植物名に階級を示す語尾をつけるべき。Ex. Aceri-Fagetum, Aceri-Fsaxinetum, Blysmo-JuncetumLuzulo-Fagion, Carici-Fagetum, Castaneo-Quercetum, Erico-Pinion (× Pino-Ericion), Lithospermo-Quercetum (Ytimes; Querco-Lithospermetum)

7a. 地理的表現は群落地理的変異型だけに用いるべき。これらは任意階級の群落名に補充としてつける。 Ex. Fagetum silvaticae croaticum, Fagetum silvaticae praealpino-jurassicum, Xerobrometum

7b. 他方、植物社会学的体系単位表現に地理的または生態的表示は、群落階級的位置を何も言い表わせないので用いない。Mesobrometum alluviale, Xerobrometum collinum, Fagetum subalpinum等の表現は変えるべき

8. 名作成に単位一定の形態的特徴か生態的性質を示す短いLかGr接頭語を用いてもよい Ex. Isoeto-Nanojuncetea, Mesobromion, Xerobromion

9. 群落を一義的表示 → 群落名には最初の有効記載著者名(略記可)と出版物発行年つける。Ex. Aceri-Fagetum BARTSCH 1940, Alliario-Chaerophylletum LOHM. 1949, Carici-Fagetum MOOR 1952, Echio-Melilotetum TX. 1942, Oenatho-Rorippetum LOHM. 1950, Potentillo-Festucetum TX. 1955, Scirpo-Phragmitetum W. KOCH 1926, Thlaspietum rotundifolii BR.-BL. 1926 (亜群集以下の単位に著著名、発表年は普通記さない)

10a. 暫定的命名は、名にprov. (provisorius 暫定的)を記す。Ex. Bromo-Festucetum (sulcatae) OBDF. 1957 prov.

10b. 体系組込か命名保留群落名は、主格植物名で表わす。Ex. Dryopteris robcrtiana-community

10c. このような群落(10a, b)の定義と名が後に是認されれば、著著名も発表年も認める

11. 種学名変更時は、新名を通用させ対応群落名も変えられる。Ex. Mastigobryo-Piceetum → Bazzanio-Piceetum, Quercion pubescenti-sessiliflorae → Quercion pubeescenti-petraeae

12. 著著名と発表年は古い名が規則2, 3, 4b, 6, 11により変えられた場合でも、そのまま残す

2) Curvletum (KERNER 1863) BROCKMANN-JEROSCH 1907 → Caricetum curvulae (KERNER 1863) BROCKMANN-JEROSCH 1907
3) Caricetum Davallianae W. KOCH 1926 → Caricetum davallianae W. KOCH 1926
4b) Acereto-Fagetum BARTSCH 1940 → Aceri-Fagetum BARTSCH 1940, Querceto-Carpinetum BR.-BL. 1932 → Querco-Carpinetum BR.-BL. 1932
6) Querceto-Lithospermetum BR.-BL. 1932 → Lithospermo-Quercetum BR.-BL. 1932
11) Quercion roboris-sessiliflorae BR.-BL. 1932 → Quercion robori-petraeae BR.-BL. 1932, Mastigobryo-Piceetum BR.-BL. et SISS. 1939 → Bazzanio-Piceetum BR.-BL. et SISS. 1939

[付記] 亜群集subassociationとファシスfacies(その種だけ優占する所)の中間単位: 変群集variant、亜変群集subvariant。これらは”… of”のようにし識別種または優占種を付す場合が多い

参考文献 (References)
  • 黒田有寿茂(日本語訳). 国際植物社会学命名規約第3版. 植生情報 9: 1-47
  • Weber HE, Moravec J, Theurillat J-P. 2000. International code of phytosociological nomenclature (3rd edition). Journal of Vegetation Science 11: 739-768

特定植物群落調査表


調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 59 地図番号 79 1/5万地形図 広尾
件名 広尾トドマツ林 選定基準 A
位置 ビタタヌンケ川流域
所在市町村 広尾郡 広尾町
標高 50-300 m
面積 5.5 ha
内容
道東地方と道央地方の接点にあり、広尾郡広尾町ビタタヌンケ。太平洋岸からビタタヌンケ川上流へ直線距離で約700 m上った。尾根筋から斜面中腹にかけての標高40-105 mに位置する。
広尾トドマツ林は、十勝南部、日高南部に珍しく純林状を呈する天然生林である。
樹高20-24 m、胸高直径60-75 cmに達するトドマツが優占するほか、ホオノキ、アサダ、アカシデ、シナノキ、ミズナラ等の広葉樹も多少混生する。
林床は、クマイザサが密生し、他にみるべきものはない。
保護の現状
自然観察教育林
(広尾トドマツ林は、帯広営林局(支局)により「音調律トドマツ天然生林」という名称で保護林に指定され更に昭和48年「トドマツ自然観察教育林」に指定されている。近年ビタタヌンケ川を挟んだ対岸広葉樹林は管轄する浦河林務署により、広く伐採され、この影響も若干懸念される。)
保護管理に関する技術的所見
前述のように十勝、日高南部の貴重な針葉樹林純林であり、古くから保護されてきたが今後とも、できるだけ人為が加えられることなく、現状のまま自然状態を維持されることが望まれる。
資料の種類 現地調査

調査者 北大環境科学研究科 伊藤浩司 春木雅寛

対照番号 59 件名 広尾トドマツ林
調査地 広尾郡広尾町ビタタヌンケ
地形 斜面 中
土壌 褐森
風当 中 日当 陽 土湿 適
図幅 (1:5万) 庶野 上左
海抜 90 m 方位 N314°E
面積 5 × 30 m²
出現種数 18
(階層) (優占種) (高さ m) (植被率 %) (胸径 cm) (種数)
I 高木層 トドマツ 17-24
II 亜高木層 トドマツ 8-13
III 低木層 トドマツ 7.4-7.8
IV 草本層 クマイザサ
V コケ層
(群落名) トドマツ群落
1978年10月24日 伊藤浩司 春木雅寛
S D·S V SPP.
I 種数1
5·5 トドマツ (Abies sachalinensis)
II 種数1
1·2 トドマツ
III 種数5
1·1 トドマツ, +·1 ホオノキ, +·1 コシアブラ, +·1 ハシドイ, +·1 ヤマウルシ
IV 種数14
2·2 トドマツ, 1·1 アオダモ, +·1 ナナカマド, +·1 エゾイタヤ, +·1 ハシドイ, +·1 ヒロハツリバナ, +·1 キタコブシ, +·1 コシアブラ, +·1 ヤマモミジ, +·1 ミズナラ, +·1 アズキナシ, +·1 ホオノキ, 4·4 クマイザサ, +·1 オシダ
L
3·3 イワガラミ, 1·1 ツタウルシ, +·1 ツルウメモドキ

No. 59. 広尾トドマツ林

AS

(全部トドマツ)

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 60 地図番号 79 1/5万地形図 幌泉
件名 幌満岳蛇紋岩植生 選定基準 B
位置 幌満岳中腹
所在市町村 様似郡 様似町
標高 100-500 m
面積 371.7 ha
内容
道央地方様似郡幌満の北東幌満岳(685.4 m)の標高100-500 mに位置する。
保護の現状
襟裳道立自然公園 (特別地域)
天然記念物 (国指定)

調査者 北大環境科学研究科 伊藤浩司

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 61 地図番号 96 1/5万地形図 幌泉
件名 アポイ岳トドマツ林 選定基準 A
位置 アポイ岳南西斜面
所在市町村 様似郡 様似町
標高 100-600 m
内容
アオトドマツの自然林はアポイ岳南面および西面とポンサヌシベツ沢上流にみる。アオトドマツを主とする景観が発達しているが、その中には、アカトドマツ、アカエゾマツあるいはゴヨウマツを混生する。ゴヨウマツは殊に尾根筋の土壌の薄い部分に多い。しかしまた一方ダケカンバをはじめ、ミズナラ、ホオノキ、ナナカマド、エゾヤマザクラ、コシアブラ、ハリギリ等の広葉樹も標高が低下するにつれて多く混生するようになる。林床にはエゾシャクナゲ、コヨウラクツツジ、ハナヒリノキ、ミヤマホツツジ等シャクナゲ科をみる。
保護の現状
襟裳道立自然公園 (特別地域)
資料の種類 文献
舘脇操 (1928) 日高アポイヌプリ植物. 北大農演習林報告 5: 5-7

調査者 北大環境科学研究科 伊藤浩司

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 62 地図番号 96 1/5万地形図 幌泉
件名 アポイ岳蛇紋岩焼成 選定基準 B
位置 アポイ岳頂上付近
所在市町村 様似郡 様似町
標高 300-958 m
面積 379.9 ha
内容
アポイ岳は標高810 mにすぎない山であるが、基質が超塩基性岩である蛇紋岩からなっているので、蛇紋岩変形植物に富んだ植物群系がみられる。これらの特徴の1つはハイマツ群落の垂直分布が400 m迄下降していることであり、今1つはアポイ岳山頂より北方山稜、西稜北面、および南陵部、600^700 mの間に蛇紋岩変形植物に富む低木群落がみられることである。これらの低木群落はハイマツ群落の他、ダケカンバ、アポイカンバ群落、ミヤマハンノキ、ミヤマハンモドキ群落やミネザクラ群落等があり、アポイカンバ群落やミヤマハンモドキ群落は特記すべき群落である。
保護の現状
比較的良く保護されている。
襟裳道立自然公園 (特別地域)
特別天然記念物 (国指定)
資料の種類 現地調査
文献
舘脇操 (1925) 日高様似アポイヌプリ植物. 北大農演習林研報 5: 1-86.
中井猛之進 (1930) 日高国様似郡アポイ山の植物調査報告. 内務省

調査者 北大環境科学研究科 伊藤浩司 春木雅寛

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 61 地図番号 128他 1/5万地形図 幌尻岳他

94: 上豊似, 95: 楽古岳, 109: 御影, 110: 札内岳, 111: 札内川上流, 112: 神威岳, 127: 千栄, 128: 幌尻岳, 129: イドンナップ岳

件名 日高山脈高山帯 選定基準 D
位置 幌尻岳カール-戸蔦別岳尾根
所在市町村 帯広市(他11町村)
日高町, 清水町, 芽室町, 平取町, 新冠町, 中札内村, 静内町, 大樹町, 浦河町, 広尾町, 様似町
標高 1000-2050 m
面積 70000
内容
日高山脈の高山帯植物群落は原始性が高く、その全体像は未だ明らかにされていない。これ迄得られた概括的な知識からは、(1) ハイマツ-コケモモ群落の広大な発達、(2) カール地形に関連した湿性雪田植生の存在、(3) ヒースあるいは岩礫植生のような乾生植生の発達が知られている。大雪山の高山帯植生に比べ、特殊な植物群落に富んでいるとは言い難いがヒダカミネヤナギ、エゾタカネツメクサ、カムイコザクラ、フタマタタンポポ、カムイビランジ、ヒダカゲンゲ等貴重性の高いあるいは日高固有の植物種を含んだ群落がみられる。
また山地帯では一般にダケカンバ群落の発達が著しいが、幌尻岳、戸蔦別岳では1,400 m附近迄エゾマツ、トドマツ群落がみられる。
保護の現状
保護についての法的規制はなされてないが、現状では比較的良好である。しかし、交通期間の発達、林道の開発に伴い保護の将来性に対して危機を生じつつある。
保護管理に関する技術的所見
幌尻岳のように交通機関の発達により登山客が増加することが予想されるような箇所では監視制度を強化する必要があろう。
文献 なし

調査者氏名 佐藤 謙

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 64 地図番号 127, 109 1/5万地形図 千栄, 御影
件名 日高沙流川上流針葉樹林 選定基準 A
所在市町村 沙流郡 日高町
標高 800-1300 m
面積 743.3 ha
内容
道央地方沙流郡日高町千栄の沙流川上流、日勝峠西側、標高800-1300 mに位置する。
日高沙流川上流針葉樹林はエゾマツ、トドマツを主体とし群落型をみると、トドマツ-クマイザサ群落、エゾマツ・トドマツ-ササ群落、エゾマツ-トドマツ-クマイザサ群落、エゾマツ-クマイザサ群落、トドマツ・ナナカマド・ダケカンバ-クマイザサ群落、エゾマツ・ダケカンバ-ササ群落があげられ豊富な群落相がみられる。
同時に沢筋にはクマイザサあるいはヨブスマソウ等茎草本を林床に有するケヤマハンノキ林が成立し、他方尾根筋にはイワノガリヤス、チシマザサ、ハイマツ等を林床優占種として有するダケカンバ林がみられる。
保護の現状
天然記念物 (国指定)
保護管理に関する技術的所見
日高沙流川上流針葉樹林は針葉樹林の少なくなった日高山脈一帯では貴重な森林であり、又、日高と十勝を結ぶ国道沿いに成立しており景観的にも重要である。
現状のまま自然状態の長く維持されることが望まれる。
資料の種類 現地調査

調査者 北大環境科学研究科 伊藤浩司

対照番号 64 件名 日高沙流川上流針葉樹林
調査地 日高町千栄
地形 谷
風当 強 日当 中陰 土湿 湿
図幅 (1:5万)御影 上左 千栄 上右
海抜 840 m 方位 N
面積 10 × 30 m²
出現種数 25
(階層) (優占種) (高さ m) (植被率 %) (胸径 cm) (種数)
I 高木層 18-25 m 95% 26-52 4
II 亜高木層 6-10 20% 10-16 3
IV 草本層 0.3-1.3 75% 22
(群落名) エゾマツ・トドマツ-クマイザサ群落
1967年8月23日 伊藤浩司
S D·S V SPP.
I
4·4 エゾマツ, 4·4 トドマツ, 1·1 ダケカンバ, 1·1 シナノキ
II
2·2 エゾマツ, 2·2 トドマツ, 1·1 ダケカンバ IV
2·2 クマイザサ, +·1 ゴンゲンスゲ, +·1 コミヤマカタバミ, +·1 クルマバツクバネソウ, +·1 エゾノヨツバムグラ, +·1 ミヤマタニタデ, +·1 オシャクジデンダ, +·1 サカゲイノデ, +·1 シラネワラビ, +·1 ミヤマワラビ, +·1 ミヤマセンキウ, +·1 ズダヤクシュ, +·1 ヤブニンジン, +·1 アカミノルイヨウショウマ, +·1 タニギキョウ, +·1 ミヤマスミレ, +·1 エンレイソウ, +·1 トドマツ, +·1 ナナカマド, +·1 ミネカエデ, +·1 オガラバナ, +·1 オオバスノキ
対照番号 64 件名 日高沙流川上流針葉樹林
調査地 日高町千栄
図幅 (1:5万)御影 上左 千栄 上右
海抜 890 m 方位 N
面積 20 × 20 m²
(階層) (優占種) (高さ m) (植被率 %) (胸径 cm) (種数)
I 高木層 16-22 m 80% 24-42 4
II 亜高木層 6-10 20% 10-16 1
III 低木層 2-4 10% 3-4 IV 草本層 0.3-2 75% 15
(群落名) トドマツ-クマイザサ群落
1967年8月23日 伊藤浩司
S D·S V SPP.
I
4·4 トドマツ, 1·1 エゾマツ, 1·1 ダケカンバ
II
2·2 トドマツ
IV
4·4 クマイザサ, 3·3 ゴンゲンスゲ, +·1 ズダヤクシュ, +·1 ミヤマタニタデ, +·1 オクエゾサイシン, +·1 コミヤマカタバミ, +·1 エゾノヨツバムグラ, +·1 タニギキョウ, +·1 シラネワラビ, +·1 ミヤマワラビ, +·1 エゾマツ, +·1 トドマツ, +·1 エゾニワトコ, +·1 エゾイチゴ
フッター