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(2015年7月7日更新) [ 日本語 | English ]

ヤナギ科 (Salicaceae L.), willow family






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

ヤナギ科 (Salicaceae L.)


ヤナギ目 (Salicales)

1科 (Salicaceae) からなる
北半球暖帯-寒帯(南半球少し - オーストラリアにはない)
種間雑種極めて多
高木-低木 (材軽く柔らかい)
葉互生分裂しない。托葉有
雌雄異株。尾状花序
個々の花は苞腋に生じ無花被。杯状-指状の腺体。雄蕊1-多数。子房1室。花柱2-4。種子に胚乳なし
1. 冬芽鱗片は1枚(2枚が合生し1つ)。縁重なるか合生し帽子状に落ちる

2. 尾状花序立つ。花虫媒で腺体有。柱頭宿存 ___ Salix ヤナギ
2. 尾状花序下垂nodding。柱頭は花柱の上部と共に落ちる

3. 風媒。腺体無 ___Chosenia ケショウヤナギ → Salix合一 (S. arbutifolia)
3. 虫媒。腺体有 ___ Toisusu オオバヤナギ → Salix合一 (S. cardiophylla)

1. 冬芽の鱗片は多数で瓦状に並ぶ。杯状の腺体有。風媒 ___ Populus ヤマナラシ

エングラー体系, 植物分類学
⇒ フローラ: 駒ヶ岳 (Koma), 有珠山 (Usu)
ヤナギ, 北海道, 極地, 木村有香

索引

ヤナギ属 (Salix L.)


世界約400種 (日本90種)
落葉性高木・低木
葉互生、托葉有。種間雑種極めて多

種子散布 (seed dispersal): 風

北半球温帯・冷帯に多くが分布
Key of Salix
1 Subgenus Salix: 冬芽鱗片は腹部で合し帽子状。腺体2または1
2 雄蕊2-1個
3 雄花には1個の腺体

Sect. Siebolidianae (Seemen) Schneider ヤマヤナギ: 西日本(ヤマヤナギ S. sieboldiana)
Sect. Sulviminales Schneider (ネコヤナギ S. gracilistyla)
Sect. Hukaonae Kimura (ユビソヤナギ S. hukoana: 群馬県、湯桧曽川沿)
Sect. Helix Dumortier コリヤナギ

4 雄蕊は2個、離生
5 高山、低木、花序頂生

Sect. Ovalifoliae Rydberg レンゲイワヤナギ
Sect. Myrtilloides Borrer ミヤマヤチヤナギ

5 山地-低地、高木-低木
6 花柱は極めて短いかない
7. 小低木 (高さ ≤ 50 cm)、中国-九州

Section Repentes Wimmer ノヤナギ

7 高-低木、葉大(4-8 cm)、葉柄1-1.5 cm

Section Capreae バッコヤナギ

6 花柱は柱頭より長いか同長

Sect. Vimeiu キヌヤナギ

6. 花柱は柱頭より長いか同長
7. 尾状花序短柄。小葉3-5個

Sect. Nigricantes A. Kerner (Sect. Phylicifoliae Dumortier, nom. nud.) ミヤマヤナギ

7. 尾状花序殆ど無柄
8. 葉は披針形(稀長楕円状披針形)、次第に狭くなり鋭尖形

Sect. Daphnella Ser. ex Duby (Sect. Daphnoideae Dumortier, non. nud.) エゾヤナギ
Sect. Vimen Dumortier キヌヤナギ

8. 葉は長楕円状披針形-広楕円形、鋭頭又は短鋭尖形

Sect. Hastatae A. Kerner シバヤナギ

3. 雄花には2個の腺体
4. 高山、小低木。葉楕円形、丸頭。やや全縁、長さ6-17 mm

Sect. Retusae A. Kerner エゾマメヤナギ

4. 直立する低木-高木。成葉長さ4-15 cm、披針形、鋭尖頭

Sect. Subalbae Koidzumi シダレヤナギ

1. Subgenus Protitea Kimura: 冬芽鱗片は腹部で合せず互いに重なる。雄蕊3-5

Sect. Glandulosae Kimura マルバヤナギ

.

北海道のヤナギ (Salix in Hokkaido)


イヌコリヤナギ S. integra Thunb.

葉対生状

エゾノカワヤナギ Salix miyabeana Seemen: northern Hokkaido
エゾノキヌヤナギ S. schwerinii E. L. Wolf: 2n = 38
エゾノバッコヤナギ S. hultenii Floderus

道広く分布
若葉表面白毛-赤褐色軟毛、間もなく落ちる。裏面密に曲毛絹毛、落ちない
前年枝に殆ど隆起腺ない → 無毛種 =

カワヤナギ
キツネヤナギ
イヌコリヤナギ
イケノヤナギ S. × ikenoana Kimura: 標本全く無毛。側脈lateral veinナガバに似る。葉脈浮き鋸歯ない。巾広いこともある

エゾヤナギ S. rorida Laksch.

托葉顕著

カワヤナギ S. miyabeana Seemen ssp. gymnolepis (H. Lev. et Vaniot) H. Ohashi et Yonek.: southeastern Hokkaido
キツネヤナギ S. vulpina Anderss.
シロヤナギ S. jessoensis Seemen

葉小、長い(8 cm位)。葉表中肋に毛。当年枝毛。種子4個。樹高10 mを簡単に越える

タチヤナギ S. triandra L. ssp. nipponica (syn. S. subfragilis)

葉細据歯-比較的硬くなる、下面帯灰色、無毛-若時毛。網目状脈明瞭。樹皮ペラペラ剥げる → 他種の樹皮は縦割する

Salix
Salix sp. sketched by ST on April 27
1983. The sample was collected in
the Hokkaido University campus.

ミネヤナギ S. reinii Franch. et Savat. ex Seemen.
ナガバヤナギ S. sachalinensis Fr. Schmidt
ネコヤナギ Salix gracilistyla Miq.
植栽 transplantation
シダレヤナギ S. babylonica L.

ウンリュウヤナギ cv tortuosa
葉: 捩れる

⇒ ヤナギ属種小名は大橋 (2000 J.Jpn.Bot. 75: 1-14) で大幅な変更がなされている
北大式ヤナギ分類法
冬芽芽鱗北大式雄花・雌花
イヌコリヤナギ
S. integra
対生
(亜対生・互生)
伏生
帯紅紫-紫褐色
無毛

褐色
やや菱形
やや赤味ある黄色
光沢有
細無毛
木らしい樹皮
両端丸い楕円形
葉縁極細鋸歯-無鋸歯
対生
葉柄なく基部茎を抱くclasp
対生・低木
コリヤナギ
S. koriyanagi
×分布
ネコヤナギ
S. gracilistyla
互生 (2/5)
伏生
褐-紫褐色
灰白色毛

淡褐色
5角形
1年生枝有毛長楕円形先尖
葉縁細鋸歯
互生
表無毛
裏絹毛密生
若葉両面有毛
豊平川上流雄蕊
エゾノキヌヤナギ
S. pet-susu
互生 (2/5)有毛
淡褐色
5角形
小枝灰色-褐色
若枝白毛密生
被針形長先尖
全縁
先除き縁裏面に巻く
表無毛明緑色
裏ビロード状白毛密生
8-15 mm有柄
軟毛有
1年生枝白毛
ナガバ→
毛有無と葉で区別
♂無柄
雄蕊2
葯赤→黄
道-本州北部
キヌヤナギ
S. kinuyanagi
本州・四国・九州
植栽
ナガバヤナギ
S. sachalinensis
互生 (2/5)
伏生
黄褐-赤褐色
無毛
やや太
淡褐色
≈丸
黄褐-赤褐色
光沢有
無毛
細長く先尖
波状浅鋸歯
互生
表明緑色脈窪
裏淡色-僅粉白
無毛(若葉少灰色毛)
葉鋸歯
葉裏葉脈に隆起
♂短柄
雄蕊2
♁有柄 ×花柱
エゾノカワヤナギ
S. miyabeana
互生 (3/8)
伏生
赤褐色
裏面灰色毛
やや細
淡褐色
多角形
淡褐-赤紫-紫褐色
無毛
細長く長先長尖
波状細鋸歯
互生
表濃緑色光沢
裏粉白無毛
3-10 mm有柄
葉鋸歯
裏無毛白色
樹皮赤斑点
♂無柄。雄蕊2、花糸とつく
♁柱頭×裂 ×花柱
カワヤナギ
S. gilgiana
葉鋸歯
裏無毛白色
エゾノカワヤナギ
と分布異
タチヤナギ
S. subfragilis
互生 (3/8)
伏生
やや細赤褐-栗褐色
蝋質被る
無毛
長楕円被針形
先長鋭尖
縁細鋸歯
表裏無毛
裏白色帯, 主脈著しく隆起
3-10 mm有柄
托葉大
シダレヤナギ
の仲間
雄蕊3
子房無毛
柱頭2裂
シダレヤナギ
S. babylonica
×自生
エゾノバッコヤナギ互生 (2/5)
卵型先尖
×伏生
太い
淡褐色
5角形
赤褐-栗褐色
無毛
切ると臭気
楕円-長楕円形
先鋭尖
縁波状鋸歯
表葉脈上毛
裏粉白色帯 毛密生
バッコヤナギ
S. bakko
裏綿毛密生
隆起線有
×
エゾヤナギ
S. rorida
赤褐色
白粉吹く
被針型縁細鋸歯裏淡青緑色
(若葉軟毛)
表光沢雄蕊2
子房無毛
柱頭2裂
(エゾノ)キツネヤナギ当年枝
黄色毛密生

雑種だと思ったら、サッサと諦める。

ヤマナラシ属 (Populus L.)


ドロノキ P. maximowiczii A. Henry
ヨーロッパヤマナラシ P. tremula L.

エゾヤマナラシ var. davidiana (Doce) C. K. Schneid.

ヤマナラシ var. sieboldii (Miq.) Kudo

外来種(木材樹種)
Populus nigra L. アメリカヤマナラシ(クロヤマナラシ, セイヨウヤマナラシ) Black Poplar, European Black Poplar

H > 30 m、DBH > 1 m。樹皮灰色深溝あり、不規則に烈開し萌芽
葉互生、長柄持ち、広三角形-卵形か菱状卵形で先端鋭尖。細鈍鋸歯生じ若葉微毛-後無毛。花は葉より先。果実6月頃(日で発芽力殆ど無し)。分布: 欧州。明治初年米国から移植

Populus nigra var. italica Moench セイヨウハコヤナギ(ポプラ) (var. plantierensis Schn., var. betulifolia Wesm.)

樹皮灰白色。葉柄鮮紅色

Populus × euroamericana Rehd. 改良ポプラ(エウロアメリカポプラ) Hybrid Black Poplar

H > 30 m。葉互生、広三角形有鋸歯。F ≈ 5。雄花紅紫色、雌花黄白色-黄緑色
分布: ヨーロッパクロポプラとアメリカクロポプラの雑種の総称で様々な品種あり、各地植栽

Populus alba L. ギンドロ

成長良、若木白色枝絹毛、老成?樹皮灰色無毛になり条裂。葉互生下面著しい銀白色有毛。広卵形-円形。若木3-5浅裂、老木円卵形。深波状歯牙状欠刻。雄株縦長樹形、雌株傘状樹形

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