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[エングラー体系 (Engler's syllabus)] 1. 葯は底着で長い。漿果か閉果 ___ Subfam Thernstroemioideae モッコク 2. 萼片と花弁は互生。花は葉腋から1-4個出る。冬芽は裸
3. 花は単性で雌雄異株。葉に鋸歯。葯は無毛 ___ Eurya Thunb. ヒサカキ (E. japonica Thunb. ヒサカキ)
4. 花柱は分裂しない。葉有毛、低い鋸歯。花弁は萼片より少し長い ___ Adinandra Jack ナガエサカキ (A. ryukyuensis Masamune リュウキュウナガエサカキ, A. yaeyamensis Ohwi ケナガエサカキ) 2. 萼片と花弁は対生。花は葉腋から1個である。葉全縁。葯無毛。冬芽は鱗片で包まれる ___ Ternstroemia Mutis ex L. f. モッコク (APG: Fam Pentaphylacaceae モッコク) (T. gymnanthera (Wight et Arn.) Sprague モッコク) |
1. 葯は丁子状に着き広卵形。胞背裂開する蒴果(時に核果) ___ Subfam Theoideae
2. 葉落葉。蒴果に軸ない。種子に翼 ___ Stewartia L. ナツツバキ (S. monadelpha Sieb. et Zucc. ヒメシャラ)
3. 種子に翼ある ___ Schima Reinw. ex Blume ヒメツバキ (S. wallichii (DC.) Korth. ヒメツバキ), - ssp. noronhae (Reinw. ex Blume) Bloemb. イジュ)
4. 蒴果の裂片は宿存する。種子は円い ___ Camellia L. ツバキ |
1. 花柄殆どなく頂生か腋生、1-2(3)個つく。冬芽は鱗片に包まれる。小苞から萼片へ次第に変わる
2. 花 ≥ 3 cm Φ。葉身 ≥ 3.5 cm l。果実に普通2-3個の種子 3. 子房無毛。花糸中程まで合生し筒状。枝無毛。(若葉の毛落ちた後)葉裏に黒点。春開花
4. 幹直立、普通樹高5-6 m、葉柄無毛。花筒状、花弁幅広。雄蕊の筒白色 ___ C. japonica L. (ヤブ)ツバキ 3. 子房密毛。花糸基部で合生し、より上は離生。枝葉中肋に毛多い。葉裏黒点なし。開花晩秋-初冬、花弁全開。花白色(野生種)
4. 葉身3.5-5 cm l、楕円形で表面光沢、裏面は普通平滑。(九州-中国地方) ___ C. sasanqua Thunb. ex Murray サザンカ |
4. 葉身4.5-7 cm l。楕円形-長楕円形、表面光沢なく、裏面小さい疣状凸起密布。質より厚い。(奄美大島-台湾-中国南部) ___ オキナワサザンカ 2. 花 ≤ 2.5-3.5 cm Φ。葉身 = 2.5-3.5 cm l。果実は径1.2 cm、1個の種子 (沖縄) ___ C. lutchuensis T. Ito ex Matsumura ヒメサザンカ 1. 花柄あり腋生で1-3、時に集散花序につく。小苞早く落ち、萼片5-6、宿存する。葉長楕円状披針形でより薄い。冬芽は裸 ___ C. sinensis (L.) Kuntze チャ園芸(移入)C. cuspidata Wright (トガリバサザンカ): 原種, インド-東南アジアC. fraterna Hance (シラハトツバキ) C. sinensis (L.) O. Kuntze (チャ)
f. macrophylla (Sieb. ex Miq.) Kitamura (トウチャ) |
C. salicifolia Champ. ex Benth (ヤナギバサザンカ) C. × hiemalis Nakai (カンツバキ): ツバキ × サザンカ
幹: 矮性 dwarf ↔ C. sasanqua = 直立性 straight 2014年1月21日 日本大学藤沢キャンパス C. × vernalis (Makino) Makino (ハルサザンカ) |
品種 varieties原種 foundation stocks分布: 約200種 アジア東南部温帯-熱帯中国南部-ベトナム北部に自生種多 日本: 分布圏最北端(3種1亜種1変種自生)現分布北限 = 青森県夏泊半島ヤブツバキ自生地 園芸利用原種は必ずしも多くはない → 代表的種
日本産: ヤブツバキ(C. japonica), ユキツバキ(C. rusticana), サザンカ(C. sasanqa) 【主な原種】 ヤブツバキ (C. japonica)花: 紅色、花弁5-6枚、一重筒咲き分布(自生): 青森以南)・四国・九州-朝鮮半島南端 + 朝鮮半島西南の海岸、四川省(峨眉山)、山東省、江西省等 ホウザンツバキ (C. japonica var. hozanensis)分布: 台湾中部-沖縄諸島 (ヤブツバキ変種)ユキツバキ (C. rusticana)花: 赤、一重咲き、雄蕊散開分布: 日本海側山地(滋賀北部-秋田)多雪地帯
ヤブツバキ亜種(ssp. ustinata)とする見解
1月降水量 ≥ 200 mm |
積雪下越冬 - 雪上は冷害で越冬不可 キンカチャ (C. chrysantha)花: 光沢ある純黄色原産: 広西チワン族自治区ベトナム国境付近低地 1965 新種とし発表 ∴ 本属黄色花初発見 ヤブツバキやトウツバキとの種間交雑容易 - 新花色育種素材とし注目 トウツバキ (C. reticulata)花: 桃色の一重杯咲き分布: 雲南省騰中を中心としたサルウィン川流域
f. simplex Sealy (ヤマトウツバキ) cv. Curtain Call (2024年3月17日、百合が原公園温室) その他の原種テルミナリス、ナンシユチャ、トリコクラダ、ピングツオエンシス、トガリバヒメツバキC. brevistyla Cohen Stuart シマサザンカ (原種): 台湾 C. lutchuensis T. Ito ex Matsumura ヒメサザンカ (原種): 沖縄 |
C. nokoensis ウスバヒメツバキ (原種): 台湾 C. oleosa (Lour.) Rehder (syn. C. oleifera Abel) ユチャ(原種): 中国長江以南-ラオス・ベトナム C. reticulata Lindl. f. simplex Sealy ヤマトウツバキ C. vernalis cv. Yuletide ハルサザンカ(ユーレタイド) (原種) ツバキ類の分布 ―: ヤブツバキ ―: ユキツバキ ―: サザンカ ―: リンゴツバキ ―: ヒメサザンカ |
ヤブツバキ系 (Ja)ヤブツバキ(C. japonica)から生まれた品種群 → ツバキ品種の7割を占めるユキツバキとの推定交雑種 → ユキバタツバキ 特徴
八重咲品種 (a double-flowered cultivar). [1] 2010年4月7日. [2/3] 2010年4月9日, 東京のどこかの大学キャンパスにて実玲撮影 黄花のツバキ (箱田 2006) ツバキは園芸植物として日本で500年以上の歴史があり、海外でもツバキブームを経て多くの園芸品種が誕生した。しかし、紅→桃→白色の変化の中で変異はあるが、黄色の品種は登場しなかった。 原種では1800年代後半にベトナムで初めて黄花種が発見されてから約50種の自生種が報告されている。1965年に中国・南寧市近郊から報告されたキンカチャ(金花茶)が、1979年頃に日本に導入されて以降は、キンカチャを片親とした黄花品種がいくつも作出されている。園芸品種の黄花ツバキは、全体がクリーム色になる程度であり「黄」の発色までにはいたっていない。 |
青花のツバキ 青い珊瑚礁 (Aoisangosho) 香港島の山地に自生するホンコンツバキ(C. hongkongensis)に青色の色素であるデルフィニジンを含むことが確認されており、青花ツバキ作出の交配親として注目されている。 '青い珊瑚礁'は1995年に鹿児島県種子島の藪ツバキから発見された。花色は不安定で紅色-紫色を呈するが、青の発色が良い場合は青紫になる。
相賀徹夫. 1989. 園芸植物大辞典 Ja系品種玉之浦、参平椿、白卜伴、隠れ磯、酒中花、弁天神楽ワビスケ系 (Wa)日本で古くから栽培されてきた雄蕊退化した品種の総称起源は、ツバキとチャ(C. sinensis)の雑種、ツバキとサルウィンツバキ(C. saluenensis)との雑種、あるいはヤブツバキの突然変異等、諸説ある。 日本で古くから栽培されてきたウラクツバキ(cv. 太郎冠者)とその実生やその後代という2つの系統が存在することまで判明している。 京都に江戸開幕以前からの古木が残り、古くから茶花として愛されて来た。 特徴
Wa系品種太郎冠者、伊予侘芯、姫侘助、胡蝶侘助、雛侘助C. wabisuke (Makino) Kitam. var. campanulata (Makino) Kitam. (ベニワビスケ) f. bicolor (Makino) Kitam. (ワビスケ) var. wabisuke (シロワビスケ, 白侘助) 参考文献
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