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(2020年1月3日更新) [ 日本語 | English ]

ナス科の作物 (Crops in Solanaceae)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

暗発芽(光抑制): ナス、トマト、トウガラシ

ナス (Solanum L.)

トマト
ナス
ジャガイモ

トウガラシ (Capsicum L.), peppers

トウガラシ, アヒアマリージョ, シネンセ, キダチトウガラシ(島唐辛子, 沖縄), ロコト, チャコエンセ, 等

ホオズキ (Physalis L.)

ショクヨウホオズキ P. grisea (Waterf.) M. Martinez

タバコ (Nicotiana L.)

[山菜, 作物]

索引

トウガラシ (Capsicum L.)


辛味主成分: カプサイシン capsaicin、ジヒドロカプサイシン dihydrocapsaicin

辛味成分の80-90% (残りは10数種のカプサイシン類似物質)

カプサイシン: 白色粉末。高脂溶性/難水溶性

コレステロール・老廃物排出促進(?)
脂肪燃焼効果(?)
大量摂取 → 胃炎症・咳・息切・下痢・排尿障害
許容摂取量: 5 mg/kg/day (鷹の爪1本 ≈ 1 mg)

1816 Bucholz, Christian Friedrich (1770-1818): 抽出(純度低)

capsicinと命名 (属名から)

1873 Buchheim, Rudolf (1820-1879, 独薬理学) &
1878 Högyes Endre (ハンガリー医師): capsicol - 低純度精製カプサイシン

capsicol - 粘膜接触 - 焼ける様な刺激 - 胃液分泌増加 - 食欲増進

1876 Thresh, John Clough (1850-1932): (ほぼ)純粋抽出 - capsaicin命名
1898 Karl Micko: 純粋単離成功
1919 Nelson EK: 化学組成決定
1930 Spath E, Darling SF: 合成成功
C. annuum L. (トウガラシ)
唐辛子: 香辛料・野菜・薬

ナス (Solanum L.)


LED
LED栽培ミニトマト
LED栽培レタス

トマト (S. lycopersicum L.)

原産: アンデス山脈高原地帯
1519 エルナン・コルテス メキシコ上陸, 種子持ち帰る

イタリアで品種改良進む

1554 イタリアで栽培(≠ 食用)
18c中までに イタリアで食用として流布
研究: ナス科モデル植物 - ゲノム解読完了 (2012)
品種:

色: 赤系 ↔ 緑系
サイズ: マメトマト(ミニトマト) (20-30 g) < 中玉/ミディ < 大玉 (> 200 g)

ナス (S. melongena L.)

茄子/茄, 那須(ナスビ)
原産: インド東部(推定)

日本には奈良時代に記述有

栽培: 連作障害
品種: 形 × 色
shape :
中長ナス 12-15 cm
< 長ナス 20-25 cm
< 大長ナス: 40-45 cm
米ナス: 米国品種を日本で改良 - ヘタが緑
: 白・緑(青)・赤・ゼブラ

ジャガイモ (S. tuberosum L.)

バレイショ (馬鈴薯, ジャガイモとも読む)
原産: アンデス山脈
食部: 地下茎 (根ではない)
栽培: S. stenotomum Juz. et Bukasov, 2n = 24 (2X) ⇒

栽培化: S. tuberosum, 2n = 48 (4X)

1532: スペイン船内食料として持ち出す(想見)
1570?: スペインに移入
1576 日本 「長崎両面鏡」南京芋の名で長崎渡来

信濃・越後・奥羽地方に普及 - 三大飢饉緩和
1836 高野長英「勧農備荒二物考」: ソバ・ジャガイモ栽培推奨

1618-1648: 30年戦争 → 畑作物収量↓↓ ジャガイモ↓

1600s: ヨーロッパに広まる
1769, 1771: ヨーロッパ大凶作 → ジャガイモ = 救荒作物
1785: フランス移入

16c末:アイルランド移入: 高収量 4t/10 a → 人口急増

1785 285万人 → 1845 830万人
1845-1846 ジャガイモ疫病(カビ) - 飢饉

18c末: 北海道・東北地方に移入

(農研機構 2016)

品種
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男爵
1907 川田竜吉(男爵): 男爵所有農場で品種アイリッシュ・カプラー栽培

[ 喫煙 ]

タバコ (Nicotiana L.)


南アメリカ熱帯原産多年草 - 栽培上は1年生

嗜好料作物として利用されるのは2種
N. tabacum L. (タバコ)
5000-3000BC: 栽培起源 = アンデス山脈
15c: アメリカ大陸 → ヨーロッパ
16c: 日本渡来
1605: 阪府堺市周辺で葉煙草専用刻包丁(煙草包丁)生産開始
1612/15: 煙草喫煙・売買・耕作禁令
1614/23: 禁煙令
N. rustica L. (マルバタバコ)
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