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[ エングラー体系 (Engler's syllabus)| 植物分類学 ]
Order Orchidales (Microspermae, Gynandrae) ラン= Orchidaceae ラン花3数性、完全花。花被片は異形化し左右相称地上生-着生草本。葉緑体なくし菌根-腐生植物もある 粘着体 viscidium (pl. –a): 花粉が虫に付着する粘液質の物質を出す部分 種子微細: 多数で胚が未分化で胚乳なし 亜科 subfamilyBrown 1773-1858: 2亜科 → Diandrae = 葯2, Monandrae = 葯1Schlechter 1872-1925: 2亜科 → Orchidioideae, Cypripedioideae 従来の多見解: 3亜科 → Apostasioideae, Orchidioideae, Cypripedioideae Dressler (1927-) 6亜科 (1987)
アツモリソウ亜科 Cypripedioideae: 雄蕊2本。唇弁よく発達 アツモリソウ属 Cypripedium L. ラン亜科 Orchidoideae (Monandrae): 外輪雄蕊1本だけ稔性を持ち残る エビネ Calanthe R. Br. アオチドリ Coeloglossum Hartman |
ハクサンチドリ Dactylorchis Verm. シュスラン Goodyera R. Br. テガタチドリ Gymnadenia R. Br.
葉広線形, 根一部掌状に肥厚, 距 長さ15-20 mm < 子房 → テガタチドリ G. conopsea (L.) R. Br. P. mandarinorum var. brachycentron ヤマサギソウ: 地下紡錘状の太根が新旧2個あり更新 花期6-7月
種子微細 - 簡単な胚 → 貯蔵物質少ない → 給水しても単独では発芽しない
菌根菌があれば発芽 Case. シュンラン 種子: Wilson液(サラシ粉10 g/水140 mlの濾液)に時々振盪しながら10分間浸漬し消毒 (発芽促進効果もある) 菌根菌: シュンラン菌根から分離したRhizoctonia菌株 培養基 (Knudson C培地が基本) - A, B, C培地 A培地 (Knudson C培地)
K2HPO4 … 0.25 g
B培地: A培地からショ糖を抜く 播種: 消毒済種子を白金耳(ニクロム線)に適量とり、斜面培地上に厚くならないよう撒く(スポイトで数滴落としてもよい) 観察: 種子単独のものと播種後に菌根菌を摂取したものを比較 |
ラン科植物: 単子葉類中進化したもの 蕊柱形成: 癒合 + 退化 – 2心皮退化、5雄蕊退化 種分化最中にある科 → 染色体は観察しずらく数多い 園芸品種約8万種。殆どの交配系図 stud hybrid は記録される 交配方法 – 必ず蕊柱を使用する 花柱の構造葯 anther花粉塊 pollinium (pl. –a) 柱頭 stiguma – 湾曲 小嘴体rostellum (pl. –a, adj. rostellate) |
花雄蕊、雌蕊: 退化している舌弁 lip: 極めて変異富む 平行進化の良い例 同時的な減数分裂を行う種が多い(海藻でも報告あり)。1つの花粉塊の中で一斉に完了 time lagも一定な種が多い
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マヤラン Cymbidium macrorhizon Lindl. 分布: ヒマラヤ-中国・朝鮮半島・日本 暗所で開花可能。菌類共生を進化させ、暗所でも生育する。葉は完全に退化 |
種子: 微小 (長さ1.6 mm. 胚0.4 mm) - 種皮: 細胞1層
胚: 葉原基(子葉)形成 (1909 Bernard: ラン科で報告) 利用: 園芸 (別名: 紅蘭) |
発芽19c初: ラン科種子微小 - 発芽能力なし19c中: 親株の周りに播種すると僅かだが発芽 19c末 Bernard Noel (1874-1911): ラン菌(ラン科菌根菌)共生 → 発芽可能 1922 Knudson: 寒天培地(無機養分 + 糖) → 滅菌種子はラン菌なくとも発芽 滅菌発芽法 = 園芸栽培可能となる |
生活型: 多年草 分布: 北半球温帯主 (欧州 - アジア - 北アメリカ) 花: 頂生 (花序: 総状) - 仮雄蕊退化 道内分布1. 葉は1-3個が大きく他は小さい鱗片葉となる2. 花被片は長さ3-7 mm、唇弁は舌状長楕円形-広線形、距は通常長い
3. 花は淡緑-黄緑色、萼片はやや厚く草質
4. 大形の葉2個、根生状に茎下部に相接してつき、ほぼ同形で長楕円形-楕円形 ___ ジンバイソウ
5. 葉は大形のが2-3個あり、次第に小さくなって鱗片葉に移行する ___ オオヤマサギソウ 6. 立つ花弁は基部下側が著しく張り出しやや膜質、上半は急に細くなる。萼片5-12 mm l。葯室は互いに離れる
7. 萼片はやや膜質で、中央のは狭卵状3角形、側片は線状披針形、立つ花弁は先が細長く伸び乾いても黒くならない。葉は通常開出して着き基部は茎を抱く ___ キソチドリ (P. ophrydioides F. Schmidt) (ssp. var. takedae (Makino) Ohwi ミヤマチドリ/ニッコウチドリ) 6. 立つ花弁はやや肉質で基部は余り張り出さず、先の方も急に細くならないで鈍頭、乾くと黒くなる。萼片は長さ2-4.5 mm。葯室は接している
7. 葉は長楕円形-線状長楕円形、幅1-2 mm、花はやや多数つき距は下垂又は前方に彎曲する ___ ホソバノキソチドリ
3. 花は白色、萼片はやや膜質 ___ エゾチドリ (P. metabifolia F. Maek.) |
2. 花被片は長さ2 mm以下、唇弁は卵円形、距は長さ1-1.5 mm。大きい葉は2個、茎の中程近くにある ___ タカネトンボ 1. 葉は数個あって上の方は次第位に小さくなり鱗片葉になる
2. 葉は長楕円形、幅4-7 cm、中萼片は舟形に背面が膨らみ、花は白色で距は太く長さ3-4 cm ___ ツレサギソウ
トンボソウ (P. ussuriensis (Regel et Maack) Maxim.), syn. Tulotis ussuriensis (Regel et Maack) H. Hara |
Dendrobium Sw. (セッコク)園芸では、デンドロビウムと呼ばれるのが普通。 D. kingianum Bidwill ex Lindl. (モモイワラン*)レッドスプラッシュ (cv. red splash) 1 2 [1/2] 2021年1月24日、百合が原公園温室 |
Paphiopedilum Pfitzer (トキワラン)ブロックハースト × ホワイトナイト (cv. brockenhurst × white knight)1 1 [1/2] 2021年1月24日、百合が原公園温室 |