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(2023年12月7日更新) [ 日本語 | English ]

撹乱 (disturbance)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

[災害 (disaster)]

撹乱の特徴付: 規模 + 強度 + 頻度 → (グライムの三角形 Grime's triangle) → 遷移 (succession)

区分 (いろいろな区分があるが)

自然撹乱: 人がいなくても起こる攪乱
人為撹乱: 人がいないと起こらない攪乱

では、地球温暖化とそれにともなう気候変動による攪乱は?

索引

(White 1979 追加・改編)

自然撹乱 (natural disturbance)


火災 fire (森林火災 wildfire) (Tsuyuzaki et al. 2013)
暴風 windstorm
着氷(graze)を起こす暴風雨 ice storm
氷河移動 ice push
凍上 cyrogenic movement of soil ☛ 凍上害

柱状凍結(霜柱): 土壌凍結し柱状氷結晶上方伸長 →
凍上: 凍結層上の土盛上がる

土壌凍結形態区分: 柱状 + 粒状 + 板状
粘土質土壌 → 霜柱よく発生

温度変化 temperature fluctuations
降雨変動 precipitation variability
土壌侵食、堆積および洪水 alluvial erosion, deposition, and flooding

水害 (flood disaster)

海岸侵食、堆積および砂丘移動 coastal erosion, deposition, and dune movement
海水露出(侵食) saltwater denudation
地滑り、雪崩、地表変動 landslides, avalanches, and earth movements
溶岩流 lava flows (火山噴火 volcanic eruptions) (露崎 2001)
カルスト形成過程 karst processes
生物的撹乱 biotic disturbance (食害 herbivore)

氾濫 (flood)

(Niiyama 1990)

空知川氾濫原における植生ゾーネーション
floodplain
氾濫のような撹乱植生ゾーネーション形成には重要である

人為により大きく改変される可能性: ダム建設 + 地球温暖化

熱帯低気圧, 台風害

台風 typhoon

Ex. 洞爺丸台風(台風15号): 道内山岳地方森林 - 大被害

5月に暴風雨があり相乗効果見られる
76万ha (道森林面積の14%), 2481万m3(蓄積の4.5%)の被害
激害地: 大雪山地方(旭川営林局), 支笏湖地方(札幌営林局)

風倒木処理 - 林道整備 → 拡大造林

☛ 調査したもの (重定・露崎 2008)

人為撹乱 (human disturbance)


(Tsuyuzaki 1994)

森林伐採 forest cutting
当然、研究は数多いが、日本ではスキー場造成も立派な大規模森林伐採
スキー場造成・放棄 (北海道・新潟) the establihsment and abandonment of skislopes (Tsuyuzaki 1994)
耕作放棄 (知床) the abandonment of cultivation (Tsuyuzaki & Kanda 1996)
泥炭採掘 (サロベツ: 院生諸君) peat mining (Nishimura et al. 2009)
ボーキサイト鉱山採掘 (西オーストラリア) bauxite mining
過放牧 over-grazing: 中国 (Tsuyuzaki & Tsujii 1999)・中島 (Tsuyuzaki & Takahashi 2007)
軍事演習 military maneuver
大規模演習地には、多くの絶滅危惧種が生息していたり、貴重な生態系が発達していることもある。合州国等では、演習地の事前アセス等が行われる
ちなみに、自衛隊演習地の調査許可申請を防衛庁に出したら、以下の返事{要するに盥回し}。
Subject: Re:Research Permission
Date: 25 Aug 2000 21:16 +0900
From: info@jda.go.jp
防衛庁広報課です。
露崎様から頂戴いいたしましたお手紙(7月27日受付)について内容を拝見させていただきましたところ、ご依頼の趣旨が環境問題に関する内容であると判断したため、当該事務を環境庁へ移管する措置を講じさせていただきました。
Defense Agency, Public Information Div.
防衛庁長官官房広報課

踏圧 trampling


某所に道ができた
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踏圧は徐々に影響が蓄積してでることが多い(スライドショー)。

しかも、直接、植物(植生)が踏みつけられることででる直接的な影響と、土壌が変化して出る間接的な影響が複合して、植生が変化する

一方、上手に使えれば雑草防除とかには有効かもしれないが、過剰な踏圧は生態系劣化につながることは間違いなし - 登山道とかでは大問題

ほどほどの踏圧って … 中規模撹乱仮説

☛ キャンプサイト (Tsuyuzaki & Titus 2010)
ヤク放牧

極限環境 (extreme environment)


(s.l.) 極端な環境
(s.s.) 多細胞真核生物(動物・植物)が生息できないような厳しい環境

温度・圧力・磁力・pH・放射線等

高山 alpine

高山帯 alpine zone

暗所 darkness

光合成困難 ⇒ 暗所適応進化
ベゴニア: 光合成機構が暗下に適応
ヤマラン Cymbidium macrorhizon: 菌類寄生

水中 underwater

水草 sea grass: 水中CO2吸収機構発達

異形葉: 水中葉(水中CO2吸収) + 浮葉(大気中CO2吸収)
Ex. エイクホルニア・アズレア(ミズアオイ科): 水中ではリボン状、水上に出ると楕円形の葉(ブラジル・パンタナル)

渓流 stream
降雨の度に水位変動 - 急流中と大気中の状態が繰り返される ⇒ 適応

Ex. 渓流沿: 流線形かつ小型な葉に進化
Ex. カワゴケソウ Cladopus doianus: 九州南部・中国福建省

= コケのような形態 - 雨期には急流に没する岩上に適
リボン状の根が主要部を占め、急流中の岩にへばりつく。水中では栄養成長だが、水上に露出すると根は枯れても開花

Ex. カワゴロモ Hydrobryum japonicum (カワゴケソウ科): 九州南部・中国南部・東南アジア

根は葉状に岩を多い光合成を行う。上面に糸屑状の葉や蕾をつける

マングローブ mangrove
☛ バイオーム (マングローブ林)
樹上 arboreality
着生植物: ラン科、パイナップル科、羊歯類、蘚苔類等
樹上 - 高いほど受光量多 ↔ 乾燥/栄養不足

保水形態進化 Ex. 葉と葉の間に水・養分集める、貯水器官発達させる

極地
極地生態系
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