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HOME > Plant list (植物リスト) > カヤツリグサ科 (Cyperaceae) > スゲ属
エングラー体系 (Engler's syllabus)Carex L. (スゲ, 菅), sedge世界 1100-2000種 (1100-2000 species in the world): 西海岸,北極日本 200種 (200 species in Japan): 北海道 多くは多年生 (形態) 細胞学的スゲ属植物の特徴 (星野 1985)
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マスクサ subgenus Vigneaマスクサ section Vigneaハクサンスゲ section Heleonastes真正スゲ subgenus Carexコカンスゲ section Decoraeヒカゲスゲ section Digitatae花柱基部肥厚せず果時には脱落 Ex. ヒメスゲ (C. oxyandra)シバスゲ section Praecoces花柱基部肥厚し盤状-嘴状beakedの柱基となり、果実頂部残存 Ex. アオスゲ |
ジュウモンジスゲ section Indicaeナキリスゲ section Gracilesクロボスゲ section Atrataeサツマスゲ section Occulusaeヒゴクサ section Extensaeタマツリスゲ section Laxifloraeミガエリスゲ section Orthoceratesシオクグ section Paludosaeアゼスゲ section Carex |
検索表1. 小穂は茎頂に1個
2. 柱頭2岐, 果実は2稜形, 雌雄異株 ___ カンチスゲ Section Dioicae
3. 果胞は有毛 ___ ヒナスゲ節 4. 果胞の基部は明らかな柄となる
5. 果胞は熟すと水平に開出 ___ キンスゲ節 (= キンスゲ) 4. 果胞の基部に明らかな柄はない 5. 果胞は熟しても直立
6. 横走する根茎あり、果胞 = 3-4 mm l ___ カラフトイワスゲ節 (カラフトイワスゲ) 5. 果胞は熟すと水平に開出または反転する
6. 小穂は2-4個の果胞をつけ、果胞 = 6 mm l ___ タカネハリスゲ節 (タカネハリスゲ) 2. 花序穂状, 小穂無柄で基部に前葉欠く 3. 果胞の縁は鋭稜または翼がある。果胞下半分の縁が鈍いものがあるが, その場合は長嘴があり, 嘴部の縁は鋭形でざらつく
4. 花序単性で雌雄異株 ___ コウボウムギ Section Macrocephalae 5. 小穂は雌雄性(先端に雄花部、基部に雌花部がある) 6. 横走する根系があるか倒状した茎の節から花茎を立てる
7. 果胞の縁は鋭稜 ___ クロカワズスゲ節 (= クロカワズスゲ) 6. 根系は短く叢生する
7. 果胞本体の縁は鈍い ___ クリイロスゲ節 (= クリイロスゲ) 5. 小穂は雌雄性(先端に雌花部、基部に雄花部がある)
6. 小穂は頭状に多数が密集し, 果胞は狭披針形で長柄がある ___ カヤツリスゲ節 (カヤツリスゲ)
7. 小穂基部の雄花部は目立ち、果胞基部は海綿質に肥厚する ___ カワズスゲ節 8. 花序は小穂疎らにつけ、苞は葉身発達し、少なくとも最下のものは小穂よりも明らかに長い
9. 柱頭は3岐、果実は3稜形 ___ マスクサ節 (マスクサ) 8. 花序は小穂密集するか数個がやや疎らにつき、苞の葉身は発達せず、最下のものでも小穂と同長かそれより短い ___ ヤガミスゲ節 3. 果胞は縁が鈍く、無嘴または短嘴
4. 小穂は雄雌制 ___ ホソスゲ節 (ホソスゲ) 2. 花序総状-円錐状, 小穂多少柄あり、その基部に前葉ある 3. 小穂円錐状につき、前葉は果胞状小穂は雄雌性
4. 円錐花序は茎頂に1個 ___ アブラシバ節 (アブラシバ) 3. 小穂総状につき、前葉は筒状、小穂は単性または両性 4. 柱頭2岐、果実2稜形 5. 苞有鞘
6. 側小穂雄雌性、秋咲き ___ ナキリスゲ節 5. 苞無鞘
6. 果胞の縁は嘴部を除き平滑 ___ アゼスゲ Section Acutae 4. 柱頭3岐、果実3稜形 5. 頂小穂雌雄性、側小穂雌性
6. 苞無鞘 ___ クロボスゲ Section Atratae 一部
7. 果胞 = 扁平、疎らに刺状毛ある ___ タカネナルコ節 (タカネナルコ) 5. 頂小穂雄性か雌雄性 6. 小穂は全て雄雌性、または側小穂は雄雌性、頂小穂が雄性の場合は側小穂の雄花部は雌花部と同長かより長い 7. 葉夏緑で軟らかい
8. 果胞長嘴 ___ ミヤマジュズスゲ節 (ミヤマジュズスゲ) 7. 葉常緑で硬い
8. 側小穂は柄が長く垂れ下がり、花柱基部は直立 ___ コカンスゲ節 6. 頂小穂か上方2-3個の小穂は雄性、側小穂か下方の小穂は雌性、雄花部混じる場合も雌花部に比べ極めて小 7. 頂小穂のみ雄性 8. 果実の頂部に盤状、環状、嘴状の付属体がある
9. 果胞 = 5-8 mm l、花柱基部は湾曲する嘴となるか、湾曲部から合着した明らかな柄のある環状付属体となり果実頂部に残る ___ ヒエスゲ節 |
8. 果実の頂部に付属体はない 9. 葉や鞘は有毛
10. 苞はほとんど無鞘 ___ ビロードスゲ節一部 (ハタベスゲ) 9. 葉や鞘は無毛 10. 果胞は有毛 11. 葉は茎の基部に集まる 12. 苞は無鞘
13. 小穂は長さ2 cm以下 ___ ヒメスゲ節 12. 苞は長鞘がある
13. 果胞は扁平ではない ___ ヒカゲスゲ Section Digitatae 11. 基部の鞘は葉身がなく、葉は茎の中部につく ___ サツマスゲ節 10. 果胞は縁を除いて無毛 11. 果胞は微細な乳頭状突起を密生 12. 叢生し匐枝を出さない
13. 苞無鞘 ___ クロボスゲ節一部 12. 匐枝を伸ばし、疎らに生える ___ ヤチスゲ節 11. 果胞に乳頭状突起はない 12. 苞無鞘、ときに最下のものに極めて短い鞘部がある
13. 果胞 = 扁平 ___ クロボスゲ節一部 14. 横走する地下茎または匐枝がある 15. 果胞は乾いても緑色またはオリーブ色 16. 葉は平坦で幅3 mm以上
17. 果胞 = 3-4 mm l ___ ヒメシラスゲ節 16. 葉は肉質 = 1-1.5 mm w ___ オニナルコスゲ節一部 (ホロムイクグ, コヌマスゲ) 15. 果胞は乾くと褐変 ___ ミヤマシラスゲ節大部分 14. 叢生、匐枝出さない
15. 果胞広倒卵形 = 2.5-3 mm l、口部2歯 ___ エゾサワスゲ節 (エゾサワスゲ) 12. 苞長鞘ある 13. 小穂少なくとも下方のものは長柄があり下垂 14. 葉は花茎より著しく短く、苞の葉身は小穂より短い
15. 果胞 = 扁平、細脈 = 5-8 mm l ___ イワカンスゲ節一部 (イワスゲ) 14. 葉は花茎と同長かより長く、苞の葉身は葉状で小穂より長い ___ タマツリスゲ節 13. 小穂の柄は短く直立または斜上
14. 果胞卵形でやや扁平 ≈ 2.5 mm l、生時に隆起した太脈認められる ___ タチスゲ節一部 (リュウキュウタチスゲ) 15. 果胞乾くと黒変
16. 果胞は熟して斜上し、雌花の鱗片は果胞と同長芒端 ___ ミヤマシラスゲ節一部 (ヤワラスゲ, アワボスゲ) 15. 果胞乾いても緑色
16. 果胞 = 6-8 mm l、熟して直立し、長い花柱宿存 ___ ヤマジスゲ節 (ヤマジスゲ) 7. 上方2-3個の小穂は雄性 8. 果胞無毛
9. 小穂は長い柄があって垂れ下がり、果胞は無脈 ___ フサスゲ節一部 (アイズスゲ) 10. 果胞厚膜質で光沢ある
11. 苞は明らかに有鞘 ___ リュウキュウスゲ節 (リュウキュウスゲ) 10. 果胞コルク質 ___ シオクグ節 8. 果胞有毛 ___ ビロードスゲ節 |
アゼスゲ節 Sect Acutae1. 雌鱗片黒紫色-赤紫色2. 果胞口部2裂
3. 果時赤褐色の柱頭が宿存し目立つ ___ サドスゲ
4. 果胞の嘴は長く尖り縁はざらつき、口部鋭く2裂 ___ タニガワスゲ 2. 果胞口部全縁 3. 果胞平滑 4. 基部の鞘は葉身があり、淡色か褐色帯びる
5. 基部の葉は縁が外曲。果胞は鱗片より明らかに長く、無嘴無脈 ___ ヌマアゼスゲ
6. 匐枝があり疎生する ___ アゼスゲ 4. 基部の鞘は葉身がなく、赤紫色を帯びる
5. 根茎は少し横に這って疎らに叢生し、果胞の雌小穂も直立する ___ タテヤマスゲ 3. 果胞は細点または乳頭状突起を密生 4. 小穂は柄が短く直立(有花茎全体が点頭することはある) 5. 果時に葉は有花茎よりも著しく高い
6. 葉は幅2-3 mm、上方の1-3個の小穂が雄性、果胞は鱗片より短く、乾くと細脈が明らか ___ ウシオスゲ 5. 果時に葉は有花茎と同長か低い
6. 頂小穂はふつう雌雄性 ___ ヒメアゼスゲ |
7. 根茎は斜上して緩く叢生し、基部の鞘は褐色-濃褐色
8. 基部の鞘は褐色、最下の苞の葉身は小穂よりも短い ___ オハグロスゲ 7. 密に叢生し、基部の鞘は赤紫色、最下の苞の葉身は小穂より短い ___ カブスゲ 4. 少なくとも果胞の小穂は長い柄があって下垂
5. 雌鱗片 ≤ 果胞 l、基部の鞘は褐色 ___ ホロムイスゲ 2. 果胞は乳頭状突起がある 3. 頂小穂雌雄性
4. 雌鱗片先が凹頭芒端、果胞無脈 ___ アゼナルコ 3. 頂小穂は雄性
4. 雌小穂は幅3-4 mm。果胞は長さ2.5-35 mm ___ ヒメゴウソ 2. 果胞には乳頭状突起がなく平滑 3. 果胞には嘴が長く、膨らまず果実を密に包む
4. 植物体は柔らかくやや平滑 ___ カワラスゲ 3. 果胞は嘴が短く、膨らみ果実を緩く包む
4. 小穂は直立 ___ トダスゲ
5. 基部の鞘は背面は稜がなく丸く、糸網生じない ___ アズマナルコ
6. 有花茎や葉はほぼ平滑、葉下面粉白帯び、基部の鞘は赤褐色 ___ ヤマテキリスゲ |
タヌキラン節 Sect Podogynae1. 果胞有柄 ___ タヌキラン1. 果胞無柄 2. 果胞は嘴長く全体有毛
3. 少なくとも下方の雌小穂は長柄があり下垂 ___ コタヌキラン 2. 果胞は嘴極短く縁のみ有毛 ___ ヤマタヌキラン |
タヌキラン Carex podogyna Franc. et Sav. コタヌキラン Carex doenitzii Boeck
日本固有種(道西部-本州北・中部、近畿南部、屋久島) |
[ 形態学 ]
全形 (whole plant) |
花: 多くは退化的 図. 鞘 leaf sheath 図. 小穂 spike |