(2014年6月8日更新) [ 日本語 | English ]
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形態的特徴髄 pith: 年輪形成長枝/短枝 long shoot and spur shoot (or dwarf shoot)
長枝: 皮膜質の鱗片葉 scale leaf → 寿命は1年程度 葉: 針葉、螺旋、対生、または輪生 ⇒ 断面 (cross section) 短枝中の維管束の走り方と針葉中の維管束の走り方、およびその関係からは明かな大葉macrophyllous (浅間: 球果類起源を小葉シダと考えるが内部形態を無視した間違い)マツ幹は樹脂道が通っていることを除けば、イチョウと形態的には同じ 繁殖器官花: 雌雄同株/雄花雌花
♂ = - ∞, 2-∞の花粉嚢 pollen sac |
図. これが多数集まり花序(= 球果)形成 (→ ソテツ: 1塊 = 1花) 化石からは、分枝は葉腋からでるなど花はイチョウと似ているとは簡単には言えない 細かい花序形態の違いは属レベル(マツ – 螺旋性, ヒノキ – 十字対生)での問題 胚発生成長形式から見る限り、受精後に栄養を蓄える進化の飛躍(他裸子植物は、すぐ種子落とす) → 胚発生と発芽は同調的ではない 種子完成時に休眠 – 他裸子植物で種子休眠まずない
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針葉(稀鱗片葉)。雌雄同株。花粉2つの気嚢(除カラマツ属、トガサワラ属) 北半球冷帯-温帯に11属250種程度 1 長枝と短枝がある。長枝には膜質の鱗片葉のみがつく __ Subfamily Pinoideae = Pinus 1 長枝に針葉がつく 2 長枝と短枝があり、短枝は針葉を叢生する ________ Subfamily Laricoideae 2 長枝だけで短枝はない。毬果は1年目に熟す 3 毬果は1体となって落ち、解体しない __________________ Tsuga, Picea, Pseudotsuga, Keteleeria |
3 毬果は直立し、解体して落ちる。葉枕なし _______ Subfamily Abietoideae = Abies Laricoideae3属 = Pseudolarix 中国に1属, Larix, Cedrus10 spp (Lamper), 16 spp (Splitter) 種間雑種多。極東で6種の雑種(Dylics 1961) 長枝 + 短枝 タイガ帯形成
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葉 = Piceaには菱形多
1 葉横断面四角-少し扁平。4面に気孔帯 _____ Sect. Picea (Morinda) バラモミ節
P. glehnii (Fr. Schmidt) Mast. アカエゾマツ
1 葉扁平、線形。上面にだけ気孔帯 _____ Sect. Omorika (Casicta)トウヒ節
P. jezoensis (Sieb. et Zucc.) Carrière トウヒ(エゾマツ)
a) Abiesより低温好む
b) 土壌(水分・養分)要求性低 → セキ悪地、火山灰地等も定着
c) 浅根性
d) 競争に弱い → 倒木更新を除くと天然更新困難
1. 若枝無毛 ___ ウラジロモミ 1. 若枝に多少に関わらず毛
2. 種鱗外面に褐色毛多い。苞鱗は種鱗の合せ目から明らかに現れる ___ A. sachalinensis (トドマツ)
3. 苞鱗は種鱗の合せ目から明らかに現れる ___ A. firma (モミ)
4. 種鱗外面全体は無毛で、苞鱗は種鱗の合せ目から現れないか、毬果下部で時に現れる ___ シラビソ |
A. sachalinensis Masters トドマツ: 樺太-道央。寒冷地適応(地域差)
a) 適潤・肥沃 → 直根性。やや乾燥土壌を好む。湿潤地に不向き 種鱗 >> 苞鱗 (北方系) var. mayriana Miyabe et Kudo アオトドマツ種鱗 << 苞鱗 (南方系) var. nemuroensis Mayr ネムロトド種鱗 > 苞鱗 ※ 普通ネムロトドは分けない - 苞鱗は寒冷地適応で小型化(説) |
T. sieboldii Carrière
利点: 松脂多く腐食しにくい
新材(鉄パイプ等)に置きかわり伐期に入ったカラマツ林が多いが採算面から伐採控え、カラマツ林業は危機。園芸種利用もされる 欠点: 成長早い → 繊維ねじれ、木部が多く細胞間隙も大→ 材: 足場、土台、矢倉、杭木程度に利用 植林日光戦場ヶ原、男体山、長野八ヶ岳、上高地、木曾御岳等が有名L. decidua Miller オウシュウカラマツ: 両者差 = 球果形態
分布(原産): 中部ヨーロッパ var. japonica (Maxim.) Plger (= L. kurilensis Mayr) グイマツ
化石日本(道)で確認 |
カラマツとの区別: 若枝にカラマツにない短毛生じ、球果そりかえらない L. olgensis A. Henry チョウセンカラマツ L. kaempferi × gmelini ホッカイドウカラマツ 北海道で作られたカラマツとグイマツの人工交配種 1 2[1/2] 2014年6月6日、九州大学足寄演習林樹木園 |
台風被災のヒマラヤスギ(C. deodara)古木- 植物の生命力を後世に伝えるために… -長い歴史の中では、自然災害は避けられない。1934年室戸台風と1935年京都大水害、2017年台風21号と2018年台風21号の、それぞれ2年続けた被災は園内の古木・大木を次々と薙倒し壊滅的被害をもたらした。ここに現存するヒマラヤスギ大木は大正時代初期(6年頃)に樹高2 mの個体を植栽したとされ、樹齢100年を越す園を代表する大木だったが、平成の台風により著しく幹枝を損傷した。自然の大きな力と、長い年月をかけ植物が再生する過程を観察し、その生命力を知るための生きた教材とし、また自然災害に対する心構えを後世に伝えるため、保存展示している。(京都府立植物園 2022年9月17日) |
レバノンスギ (Cedrus libani A. Rich.)現分布: レバノン-シリア等の高地(極一部の地域)古代; 中近東一帯に広く自生 →
古代エジプト・メソポタミア mesopotamia: 建材・船材 世界遺産「カディーシャ渓谷と神の杉の森」レバノンスギ残存 材: 直立する・芳香あり・腐敗しずらい |
80-90種。広北半球 + 熱帯山地 Subgen. Haploxylon Koehne 単維管束マツ亜属 - 針葉1維管束 vascular bandle。日産は短枝に五針葉 種子に翼なし
P. pumila Regel ハイマツ 基本的に幹、枝の区別つかない潅木となり匍匐。種子8 mm程度 種子に翼P. pentaphylla Sieb et Zucc. ゴヨウマツ (syn. Pinus parviflora): 高木(> 30 m h, DBH > 1 m) var. himekomatsu ヒメコマツ 南方型 = 本州(関東・中部以北)・四国・九州。山地、針葉樹林地帯、尾根多 |
種子倒卵形、長さ1 cm。種子体よりずっと短い翼 var. pentaphylla (syn. P. pariflora var. pentaphylla (Mayr) Henry) キタゴヨウ 北方型 - 本州(中部以北)・道 種子楕円形、長さ1 cm。翼種子体と同長かやや長い Subgen. Dibloxyhlon Koehne 複維管束マツ亜属 - 針葉は2維管束。二葉松P. densiflora Sieb. et Zucc. (Japanese red pine) アカマツ: 樹枝道rasin canalが葉の縁近くにある 冬芽鱗片赤褐色。樹皮上部赤褐色。葉緑色、やや軟らかい。主として内陸丘陵 P. thunbergii Parlatore (Japanese black pine) クロマツ: rasin canalが葉の縁から離れている(より中央) |