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(2014年6月8日更新) [ 日本語 | English ]

マツ科 (Pinaceae)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

エングラー体系, 植物分類学, 分類学参考文献

球果植物目 (Order Coniferales)

形態


形態的特徴
pith: 年輪形成
長枝/短枝 long shoot and spur shoot (or dwarf shoot)
索引

長枝: 皮膜質の鱗片葉 scale leaf → 寿命は1年程度
短枝: 針葉 needle leaf (基部)
+ 一定数の針葉(通例1-5, 稀に1-8)

shoot
: 針葉、螺旋、対生、または輪生

⇒ 断面 (cross section)

短枝中の維管束の走り方と針葉中の維管束の走り方、およびその関係からは明かな大葉macrophyllous (浅間: 球果類起源を小葉シダと考えるが内部形態を無視した間違い)
マツ幹は樹脂道が通っていることを除けば、イチョウと形態的には同じ
繁殖器官
: 雌雄同株/雄花雌花

♂ = - ∞, 2-∞の花粉嚢 pollen sac
♀ = 球果 cone (種鱗 ovaliferous scale + bract)

種鱗: 球果類の雌花胚珠をつけている鱗片。果実になると木質化した堅い鱗状となり中に種子を抱く
pine
図. これが多数集まり花序(= 球果)形成 (→ ソテツ: 1塊 = 1花) 化石からは、分枝は葉腋からでるなど花はイチョウと似ているとは簡単には言えない
細かい花序形態の違いは属レベル(マツ – 螺旋性, ヒノキ – 十字対生)での問題
胚発生
成長形式から見る限り、受精後に栄養を蓄える
進化の飛躍(他裸子植物は、すぐ種子落とす)
→ 胚発生と発芽は同調的ではない 種子完成時に休眠 – 他裸子植物で種子休眠まずない

pine
3年目 → 松毬形成

分類


針葉(稀鱗片葉)。雌雄同株。花粉2つの気嚢(除カラマツ属、トガサワラ属)
北半球冷帯-温帯に11属250種程度
1 長枝と短枝がある。長枝には膜質の鱗片葉のみがつく __ Subfamily Pinoideae = Pinus
1 長枝に針葉がつく

2 長枝と短枝があり、短枝は針葉を叢生する ________ Subfamily Laricoideae

2 長枝だけで短枝はない。毬果は1年目に熟す

3 毬果は1体となって落ち、解体しない __________________ Tsuga, Picea, Pseudotsuga, Keteleeria

3 毬果は直立し、解体して落ちる。葉枕なし _______ Subfamily Abietoideae = Abies

Laricoideae
3属 = Pseudolarix 中国に1属, Larix, Cedrus
10 spp (Lamper), 16 spp (Splitter)
種間雑種多。極東で6種の雑種(Dylics 1961)
長枝 + 短枝
タイガ帯形成
  • 林 弥栄. 1960. 日本産針葉樹の分類と分布, 農林出版

トウヒ Picea A. Dietr.


葉 = Piceaには菱形多

1 葉横断面四角-少し扁平。4面に気孔帯 _____ Sect. Picea (Morinda) バラモミ節

P. glehnii (Fr. Schmidt) Mast. アカエゾマツ

1 葉扁平、線形。上面にだけ気孔帯 _____ Sect. Omorika (Casicta)トウヒ節

P. jezoensis (Sieb. et Zucc.) Carrière トウヒ(エゾマツ)

a) Abiesより低温好む
b) 土壌(水分・養分)要求性低 → セキ悪地、火山灰地等も定着
c) 浅根性
d) 競争に弱い → 倒木更新を除くと天然更新困難

モミ Abies Mill (fir)


1. 若枝無毛 ___ ウラジロモミ
1. 若枝に多少に関わらず毛

2. 種鱗外面に褐色毛多い。苞鱗は種鱗の合せ目から明らかに現れる ___ トドマツ
2. 種鱗外面はふつう無毛

3. 苞鱗は種鱗の合せ目から明らかに現れる ___ モミ
3. 苞鱗は種鱗の合せ目から現れないか、時に毬果下部で僅かに現れる

4. 種鱗の外面全体は無毛で、苞鱗は種鱗の合せ目から現れないか、毬果下部で時に現れる ___ シラビソ 4. 種鱗の外面上部は無毛、下部に金褐色の毛。苞鱗は種鱗の合せ目から全く現れない ___ オオシラビソ

A. sachalinensis Masters トドマツ: 樺太-道央。寒冷地適応(地域差)

a) 適潤・肥沃 → 直根性。やや乾燥土壌を好む。湿潤地に不向き
b) 種間競争に弱い
c) 南西斜面に多(土壌乾燥に関係)
d) 霜に弱い。特に晩霜害(春先)
e) 耐陰性大: 最適照度 = 相対照度5-70%

var. sachalinensis (Fr. Schmidt) Masters トドマツ(アカトドマツ)種鱗 >> 苞鱗北方系
var. mayriana Miyabe et Kudo アオトドマツ種鱗 << 苞鱗南方系
var. nemuroensis Mayr ネムロトド種鱗 > 苞鱗

普通ネムロトドは分けない - 苞鱗は寒冷地適応で小型化(説)

ツガ Tsuga Carrière, hemlock


T. sieboldii Carrière

カラマツ Larix Mill., larch


利点: 松脂多く腐食しにくい

新材(鉄パイプ等)に置きかわり伐期に入ったカラマツ林が多いが採算面から伐採控え、カラマツ林業は危機。園芸種利用もされる

欠点: 成長早い → 繊維ねじれ、木部が多く細胞間隙も大

→ 材: 足場、土台、矢倉、杭木程度に利用

植林
日光戦場ヶ原、男体山、長野八ヶ岳、上高地、木曾御岳等が有名
L. decidua Miller オウシュウカラマツ: 両者差 = 球果形態

分布(原産): 中部ヨーロッパ
小枝: L. kaempferi ほぼ水平に出る ↔ L. decidua 多少枝垂れる
葉: カラマツより葉が短い
道ではカラマツ同様に良く植林される

L. gmelinii (Rupr.) Kuzeneva
var. japonica (Maxim.) Plger (= L. kurilensis Mayr) グイマツ

化石日本(道)で確認
L. gmelinii: シベリア東、アムール、満州、アッサム ⇔ L. kurilensis - 樺太、南千島(見解)

カラマツとの区別: 若枝にカラマツにない短毛生じ、球果そりかえらない
和名は終わっている。グイマツが普通だが、他に、シコタンマツ, シベリアカラマツ, ソレンカラマツ, ダフリアカラマツ, ホクヨウカラマツ、等と呼ばれる
さらに、Larix gmelinii (< 120-125°E, s.s.)から、シベリア東部(> 125°E)に分布するのもは、生態的・地理的に隔離されているという理由でLarix cajanderiに分けられた(ロシアの研究者がよく採用)。

L. kaempferi (Lamb.) Carr. カラマツ
L. olgensis A. Henry チョウセンカラマツ
L. kaempferi × gmelini ホッカイドウカラマツ

北海道で作られたカラマツとグイマツの人工交配種

x1 x2
[1/2] 2014年6月6日、九州大学足寄演習林樹木園

マツ Pinus L., pine


80-90種。広北半球 + 熱帯山地
Subgen. Haploxylon Koehne 単維管束マツ亜属 - 針葉1維管束 vascular bandle。日産は短枝に五針葉
種子に翼なし

P. pumila Regel ハイマツ
P. koraiensis Sieb. et Zucc. チョウセンゴヨウ
P. armandii Franchet var. amamiana (Koidzumi) Hatusima アマミゴヨウ: 奄美諸島・琉球

基本的に幹、枝の区別つかない潅木となり匍匐。種子8 mm程度

種子に翼

P. pentaphylla Sieb et Zucc. ゴヨウマツ (syn. Pinus parviflora): 高木(> 30 m h, DBH > 1 m)

var. himekomatsu ヒメコマツ

南方型 = 本州(関東・中部以北)・四国・九州。山地、針葉樹林地帯、尾根多

種子倒卵形、長さ1 cm。種子体よりずっと短い翼

var. pentaphylla (syn. P. pariflora var. pentaphylla (Mayr) Henry) キタゴヨウ

北方型 - 本州(中部以北)・道 種子楕円形、長さ1 cm。翼種子体と同長かやや長い

Subgen. Dibloxyhlon Koehne 複維管束マツ亜属 - 針葉は2維管束。二葉松

P. densiflora Sieb. et Zucc. (Japanese red pine) アカマツ: 樹枝道rasin canalが葉の縁近くにある

冬芽鱗片赤褐色。樹皮上部赤褐色。葉緑色、やや軟らかい。主として内陸丘陵

P. thunbergii Parlatore (Japanese black pine) クロマツ: rasin canalが葉の縁から離れている(より中央)

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