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(2019年5月28日更新) [ 日本語 | English ]

魚類 (fish)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

進化
1999, 2003 Shu et al.: 5.25-5.20億年前(オルドビス紀) 雲南省

澄江動物群 Maotianshan Shales: Myllokunmingia, Haikouichthys
= 始原的無顎類 ≠ 魚類
無顎 (顎骨ない) = 無歯 - 肉食ではない
対鰭 = 持たない
半規管 = 1-2 (現生魚類 = 3)
⇒ 底生: 水中を立体的に泳ぐことができない

2013 Barford: Devonian: 板皮類 Placodermi 化石 (4.4億-3.59億年前)

有顎・歯様組織 - 肉食
対鰭 = 胸鰭、腹鰭持つ

> 4.2億年: 軟骨魚類、硬骨魚類(条鰭類、肉鰭類)出現

[ サケの解剖 ]

形態
一般に背鰭・尾鰭等の不対鰭と胸鰭等の対鰭ついきを持つ
殆どは鰓呼吸
心臓一心房一心室
Def. 対鰭 paired fins: 左右対になる鰭 = 胸鰭 pectoral fin + 腹鰭 pelvic fin

⇔ 不対鰭(垂直鰭) unpaired fin: 脊椎に沿い生じた正中鰭

Ex. 背鰭 dorsal fin、臀鰭 anal fin、尾鰭 caudal fin

生息地
海水魚 sea fish: 海で生活

塩水魚: 海水/塩湖で生活

淡水魚 freshwater fish: 河川や湖沼など内陸の淡水で生活

汽水魚: 汽水域で生活

回遊魚: 海と陸を往復
索引
出世魚
成長につれ異なる名を持つ魚。地域によって呼称はかなり異なる
Ex. ぶり はまち、元はいなだの出世魚

ワカナゴ < ワカシ < イナダ < ワラサ < ブリ (関東)

深海魚
深海に生息する魚類 (s.l.): 深海 = 多くは、水深 ≥ 200 m (s.s.)

特殊な浮袋: 中に油・ワックス等
2023 水深8336 m (伊豆-小笠原海溝)で確認

遊泳

魚類遊泳速度
巡航速度 cruising speed

持続速度 sustained speed: 血合筋による疲労しない速度(≥ 1-2 hr継続遊泳)

最小遊泳速度 minimum speed: 魚体沈下防ぐ揚力を得る前身速度
最大持続速度 maximum sustained speed: 普通筋利用しない遊泳境界速度

中間速度 prolonged speed: 普通筋関与し速度に応じ持続時間減少

突進速度 burst speed: 普通筋主体の瞬間速度 (≈ 数秒持続可能高速遊泳)

最大遊泳速度 maximum speed: 筋肉能力による理論的最大値

分類 (taxonomy)


軟骨魚類綱 Class Chondricthyes

Order Lamniformes ネズミザメ
Cetorhinidae Gill 1861 ウバザメ
Cetorhinus maximus Gunnerus 1765 ウバザメ, basking shark

全世界寒帯に分布、体長12 m、卵胎生
性質大人しく動作鈍い(地方でバカザメと呼ばれる所以) - 人に危害なし
表層近くでプランクトン濾過食

硬骨魚類綱 Osteichthyes

= 肉鰭類 + 条鰭類

肉鰭亜綱 Actinopterygii

支柱になる一連の骨が鰭に見られ中軸的な骨から上下の両側や後方へ小骨が放射状に配置される

輻鰭下綱 Actinistia (= シーラカンス亜綱 Coelacanthimorpha)

シーラカンス/管椎 Order Coelacanthiformes, coelacanth

魚類-両生類中間的形質 - 遺存種(進化)

ハイギョ下綱 Dipnomorpha (= 肺魚亜綱 Dipnoi)

オーストラリアハイギョ Order Ceratodontiformes
ミナミアメリカハイギョ Order Lepidosireniformes

四肢動物下綱 Tetrapoda (= 四肢動物亜綱)

条鰭亜綱 Actinopterygii

鰭基底にある骨格から鰭を支える鰭条が平行に伸びる

ウナギ Order Anguilliformes

ニシン Order Clupeiformes

Order Cypriniformes コイ

顎に歯なし。喉の部分に咽頭歯発達
Superfam Cyprinoidea コイ
Cyprinidae Rafinesque 1815 コイ
Cyprinus L. 1758 コイ
C. carpio L. 1758 コイ: 在来 + 中国から史前帰化
C. carassius L. 1758 ヨーロッパブナ
Carassius Nilsson 1832 フナ(鮒/鯽/鮅)
C. auratus L. 1758 フナ(含キンギョ)
C. langsdorfii Temminck et Schlegel 1846 ギンブナ

syn. C. buergeri langsdorfii    (C. b. ssp. 2 キンブナ)

C. cuvieri Temminck et Schlegel 1846 ゲンゴロウブナ(源五郎鮒)

日本固有種(琵琶湖・淀川水系), 絶滅危惧IB類(EN)
養殖個体 = ヘラブナ(カワチブナ)

Opsariichthys Bleeker 1863 ハス
O. platypus Temminck et Schlegel 1846 (syn. Zacco platypus Temminck et Schlegel 1846) オイカワ, freshwater minnow

西日本と東アジアの一部に分布。雑食性 [生態]
河川環境劣化 → オイカワ(+) vs アユ(-)

河川中流域-下流域 + 湖
オイカワがアユを排除 → 別解釈も可能 (アユは汚染に弱い)

Nipponocypris I. S. Chen, J. H. Wu et C. H. Hsu 2008 カワムツ
N. temminckii Temminck et Schlegel 1846 カワムツ

西日本と東アジアに分布
Syn. Zacco temminckii Temminck et Schlegel 1846

Tribolodon Sauvage 1883 ウグイ: 日本, T. brandtii brandtii Dybowski 1872 ジュウサンウグイ, T. nakamurai Doi et Shinzawa 2000 (ウケクチウグイ), T. sachalinensis Nikolskii 1889 エゾウグイ, T. brandtii maruta Sakai et Amano 2014 マルタウグイ
T. hakonensis Günther 1877 ウグイ(鯎/石斑魚), Japanese dace

淡水産(+ 降海型, 北方ほど比率高), pH < 4でも生存可能
雑食性
関東: オイカワ・カワムツに置き換わる(減少傾向)

Superfam Cobitoidea ドジョウ
ギュリノケイルス Gyrinocheilidae Vaillant 1902
ヌメリゴイ Catostomidae Cope 1871
ドジョウ Cobitidae Swainson 1838
Niwaella L. 1758 アジメドジョウ
Cobitis L. 1758 シマドジョウ
Misgurnus L. 1758 ドジョウ
Leptobotia Bleeker 1870 アユモドキ
タニノボリ Balitoridae Swainson 1839

ナマズ目 Siluriformes

世界 35科446属 > 2800種
日本 5科11種

デンキウナギ目 Gymnotiformes

世界 2亜目5科33属。淡水魚 - 全種が発電器官持つ

(ニシン目に入れる見解)

サケ目 (Order Salmoniformes, salmon)

背鰭と尾鰭の間に小さな油鰭
サケ科 (Salmonidae)
スモルト (銀毛, シラメ, smolt): パーマーク等特有体色薄くなり銀色となる個体
Oncorhynchus サケ
サケ(鮭)
カラフトマス(鱒)
O. masou Brevoort 1856: サクラマス

河川型 = ヤマメ
サツキマス O. m. ishikawae Jordan et McGregor 1925

河川型 = アマゴ

ビワマス O. m. rhodurus Jordan et McGregor 1925: 琵琶湖固有亜種

1960年代↓ 水質汚濁原因 ↔ コイ・フナ↑ ⇒ 魚大量斃死

ベニザケ O. nerka Walbaum 1792

陸封/湖沼残留型 = ヒメマス

キンザケ
マスノスケ
ニジマス(降海型 = スチールヘッド)
Salmo サルモ
Parahucho イトウ: P. perryi Brevoort 1856, syn. Hucho perryi (イトウ), 現在道のみ、淡水魚

Hucho Günther 1866 (類似属): H. bleekeri Sh. Kimura 1934 (チョウコウイトウ), H. hucho L. 1758 (ドナウイトウ), H. ishikawae T. Mori 1928 (コウライイトウ), H. taimen Pallas 1773 (アムールイトウ)

Salvelinus L. 1758 イワナ: S. leucomaenis Pallas 1814 イワナ, Char(r). S. fontinalis Mitchill 1814 カワマス, brook trout
Coregonus コレゴヌス: シナノユキマス
Thymallius カワヒメマス:
Brachymystax コクチマス: コクチマス
Stenodus ステノドウス: ステノドウス・リューキクティス
Prosopium プロソピウム: ラウンドホワイトフィッシュ
                                                     原棘鰭げんきょくき上目  
                                                         
                                                     サケ科(目)  
                 ┏━━━━━━┳━━━┻━━━┳━━━━━━┓
              サケ亜科           アムールマス科          シロマス科          カワヒメマス科
        ┏━━┻━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━━━┓
salmon
図. サケ科魚類の分類体系
淡水魚 → 氷河期: 餌資源豊富な海を求め降海性を強めた

= 進化経路: イワナ型 → ニジマス型 → サケ型

キュウリウオ科 (Osmeridae), smelt
Osmerus キュウリウオ: キュウリウオ
Spirinchus DS Jordan et Evermann 1896 シシャモ

S. lanceolatus Hikita 1913 シシャモ(柳葉魚), 固有種、回遊魚 (晩秋に遡上)

Hypomesus T. N. Gill (1862) ワカサギ: ワカサギ、イシカリワカサギ、チカ
アユ科 Plecoglossidae
Plecoglossus アユ, ayu/ayu fish: アユ(鮎) P. altivelis (Temminck et Schlegel 1846)
シラウオ科 Salangidae
シラウオ Salangichthys: シラウオ(白魚) S. microdon

Order Gadiformes タラ

Order Lophiiformes アンコウ

Order Mugiliformes ボラ

Order Beloniformes ダツ

Order Beryciformes キンメダイ

Order Gasterosteiformes トゲウオ

Suborder Gasterosteoidei トゲウオ

Fam Hypoptychidae シワイカナゴ
Fam Aulorhynchidae クダヤガラ
Fam Gasterosteidae トゲウオ
Gasterosteus イトヨ
G. aculeatus aculeatus イトヨ

♂ 鮮婚姻色、分泌物による巣作り、求愛ダンス、卵世話

Pungitius トミヨ
Culaea Whitley 1950 カワトゲウオ
Fam Indostomidae インドストムス

Suborder Syngnathoidei ヨウジウオ

Pegasidae ウミテング
Solenostomus カミソリウオ
Syngnathidae ヨウジウオ
Aulostomidae ヘラヤガラ
Fistulariidae ヤガラ
Macroramphosidae サギフエ

Order Perciformes スズキ

Suborder Scorpaenoidei カサゴ
Suborder Percoidei スズキ
Cichlidae カワスズメ(川雀)/シクリッド ☛ 子育て
Boulengerochromis microlepis クーへ - 科で最大
Pomacentridae, damselfish スズメダイ
雑食性-草食性(アツクチスズメダイ等はサンゴ捕食) ☛ 子育て
Suborder Labroidei ベラ(倍良/遍羅)
> 2200種 235属 6科
Labridae G. Cuvier 1816 ベラ
Suborder Cottoidei カジカ
Suborder Blennioidei ギンポ
Suborder Scombroidei サバ
Subfam Amphiprioninae クマノミ
現在はPomacentridaeに入れるのが普通

カレイ (Order Pleuronectida, flat-fish)

体著しく左右不相称、両眼体一方側にある
斑紋等眼側のみ、無眼側普通白色。背鰭尻鰭基底は著しく長く一部の種を除き刺ない

ヒラメ(鮃)とカレイ(鰈)

フグTetraodontiformes

Thamnaconus modestus Günther 1877 ウマヅラハギ, black scraper

生息地: カワハギよりやや沖合深場 = 海底-中間層を群れで遊泳

汚染(ヘドロ等)への適応力高 - 大発生

食性: 雑食 (特にクラゲ)

Ex. 2009-2010 福井沿岸エチゼンクラゲ大発生 → 本種大量発生

[海と湖と火山と森林の自然 資料]

サケの解剖


感覚器官

外界(周りの環境)から情報を得るための器官

脊椎動物 → 嗅覚・味覚・聴覚・触覚・視覚等

→ 得た情報は、感覚神経を経て脳に伝わり処理される

嗅覚: 雌雄認識、生殖・繁殖行動、誘引・忌避行動、成群形成に深く関与

: 嗅上皮: 鼻の上を薄く切ると見える
魚類のニオイ物質

アミノ酸・塩類・脂肪酸・フェロモン・アルコール類
→ 陸棲脊椎動物での味 → 魚類ではニオイであり、かつアジ(味)

解剖

テーマ
  1. 脳および嗅上皮の摘出
  2. 内臓の観察とスケッチ
材料

Oncorhynchus nerka (年により材料は異なる) Morphology
図. サケの外部形態
座標
体軸: 頭尾軸、背腹軸、左右軸
断面: 正中面(縦断面)、横断面
体部位: 頭部・胴部・尾部

頸部、胸部、臀部、四肢: 腕部・脚部)

Morphology
図. サケの内部形態
用語: 成魚 adult fish, 幼魚(小魚) fingerling, juvenile, (孵化したての)幼魚 hatchling, 産卵 spawning, cartilaginous (adj.)軟骨質の
鱗 scale: コスミン鱗 cosmoid -, 硬鱗 ganoid -, 円鱗 cycloid → (櫛鱗 ctenoid -)
手順
  1. 魚に麻酔をかけ、不動化させた後、尾叉長と体重を測る
  2. 脳の摘出
    1. 断頭: 鰓蓋の上に手で触ると分かる頭と筋肉の境目 - そこで切断
    2. 頭蓋を削る: 断面を下にし頭蓋を削り、脳室を露出させる。削りすぎると脳を傷つけてしまうので、削りすぎ注意
    3. 脳露出: 脳室まで到達したら、脳全体見えるよう、丁寧に頭蓋を削る
    4. 下顎を切る: 下顎を落とす。この時、上顎と下顎の関節を切るようにイメージすると、楽に切れる
    5. 吻部切断: 鼻孔の後ろで鼻先を切断する
    6. 脳前部露出: 前部の頭蓋を斜め下に向け削り、脳前部を露出させる
    7. 延髄露出: 脳前部を露出させたら、後方(尾部)も同様に、斜め下に頭蓋を削り、延髄を露出させる
    8. 嗅上皮露出: 切り落とした吻部(鼻を含む)の表面を鼻腔まで削り、嗅上皮を露出させる
    9. 脳摘出: まずピンセットで延髄を持つ。そっと持ち上げると、脳から様々な神経が出ているのが分かる。延髄を持ち上げながら、これらの神経をメスやハサミで切断しながら摘出進める。終脳や視蓋の下には太い視神経がある。左右から視神経が交差しているのを観察後に切断する
    10. 嗅上皮摘出: 嗅上皮をピンセットで持ち、そっと摘出する。なかなか取れない場合、結合組織や視神経をメスやハサミで切りながら摘出する
  3. 解剖
    1. ハサミで肛門からエラ付近まで切る
    2. エラを切り離す
    3. 側線よりやや下に沿って「図. サケの内部形態」にあるように切ると図のように内部形態が見える

統合環境調査法実習 魚類リスト


淡水魚
ヤマベ(ヤマメ)・ハナカジカ: 天塩(05) 大滝(06) 大滝(07)
フクドジョウ 天塩(05) 大滝(06)
イトウ・サクラマス 天塩(05)
オショロコマ・ニジマス・スナヤツメ・イトヨ・アメマス 大滝(06)
イワナ 大滝(07)

リスト作成協力者: 2005-07 北西, 2010 臼井

2010年 (鮭の遡上していた川)
パンケルペシュペ川: 一級河川天塩川水系

川の名の由来
川下にある越路川の意。字中問寒の東山中に発し問寒別川の左に入る小川。「北海道地名誌」より
クマの足跡もあったので注意

出現種リスト

生態 (ecology)


漁法

生態調査で魚捕獲は基本 → 個体捕獲および個体群推定へ応用
巻き網漁: 魚類を網で取り囲み次第に網を狭め捕獲
突き漁: 水上から魚類を見つけモリで突き魚類を捕獲
四つ手網漁: 水底に沈めた網上を魚類通過を確かめ、網を垂直に上げ、網に残った魚類を捕獲。網を垂直に上げるため、網の4隅を2本の竹の先に固定し、十文字になった竹の交点をつり上げるよう漁具を作る
: 河川に設けた固定型漁獲施設。魚類進路を障害物で塞ぎ捕獲施設に誘導し網で捕獲

釣 (fishing)


道具: 糸3 m + ルアー (= 釣可能) + 竿 + リール

Ex. 竿: 硬めライトアクション7 f (1万円弱), リール 8 lbか2号が100 mほど巻ける(5千円), 釣糸6 lb ナイロン(1000円), ルアー、スピナー3-5 g程度のもの(500円)

 初期投資は、ルアーをその他、いくつか試しに買い2万円? 竿は5000円位でも使いやすいものある(安売狙い目)。リールも2000円のもので十分。ラインは500円でよい? これで初期投資1万円!
竿(ロッド) rod
ポイント: 長さとアクション(調子, 竿の硬さのこと)
最初の1本は、高価なものやめる(定価6000-1万円程度)。高いロッドの良さは、最初は分からない
長さ: 釣場、魚種、釣方、身長や体力による(5-10 fまで使い分ける。大雑把には、大きな川なら長い竿)

初心者は6-7 fの竿がよい。小-中規模河川で使え、大河川でも無理して使える。湖でも海でも使える

アクション: 長さよりも慎重に選ぶべき

基本的には、硬い竿は重いルアーを投げるのに適し、柔らかい竿は軽いルアーを投げる
硬い竿で軽いルアーを投げても、柔らかい竿で重いルアーを投げても、飛距離がでない
柔らかい順にUL < L(ライト) < ML (ミディアムライト) < (MH) < (H)ヘビー (メーカーにより表記異なる)
川のトラウトで使うのは、ULからMLが多い

硬さの基準: メーカーによリ違い同じライトアクションでも使った感じ違う

ルアー入門本にはULアクションか、Lアクションが、初めの一本として相応しいとあるが、北海道ではL-MLがよい(硬めのライト位)。ULに近いライトだと、使いづらいかも。ULは柔らかく、魚かかると面白いが、最初の一本としては勧められない
アクション表示部分に、適正ウエイト「この位の重さのルアーが投げられます」表示 → 5-15 g程度のルアーが投げられれば良いことにする

竿長・硬さ: 場所・魚で決定 → 管理釣場メインとカラフトマスを釣る人が同じ竿にはならない
テーパーアクション(調子): 竿の曲がり方 → 負荷が掛かった時、竿の先方で曲がるか、真中辺りでまがるか

ファースト・テーパー(先調子): 先の方で曲がる

始めてなら汎用性があり、使いやすいファースト・テーパーにする
Ex. シマノ TROUT ONE TO-66LK LONG HAND < 1万円

スローテーパー(胴調子): 全体に弧を描いて曲がる (細区分されるが、最初はこの2種類と思ってよい)

釣り糸(ライン) line
種類: ナイロン、PE、フロロカーボン、その他新素材ライン等 - 長所短所
ナイロンライン: 伸び多いラインで最安価。初めてなら、ナイロンラインでよい。使い勝手も悪くない
PEライン: 同じ太さならナイロンラインの2-3倍強度あり、強くて細いラインを使える。伸びの少ないライン

長所: 伸び少なくアタリ(魚が喰った感触)伝わりやすい。アワセ(魚の口に針を刺す動作)が決まりやすい
短所: 初めは使わないほうが良い。慣れないと絡まりやすく、竿先やルアー針に絡まったり結び目ができた場合、伸びがない分、解きづらい。上級者が、ナイロンに戻した例もある
PEラインに、フッ素コーティングスプレー使えば、滑り良く、飛距離伸びライントラブル減少

太さ・強度: 号数表記とポンドテスト(lb)表記がある。号数は太さを表し、lbは強度を表す。ポンドテストは、「○ポンドの負荷まで切れない」という意味 Ex. 1 lbなら、1ポンド(453 g)の負荷まで耐える

→ この数値は1 lbで500 gの魚を釣ると切れるという単純なものではない

ライン選択は、太さと強さの微妙なバランスの上になされる
魚釣りで、細いラインを使うメリット
  1. 飛距離がでる → 遠くの魚が狙え、魚に感づかれずに攻められる
  2. ルアー操作容易: 太いラインは水抵抗を受け、狙いたい深度やコースを攻めることを難しくさせる

魚に引きちぎられては意味もなく、障害物にルアーが引っかかる(根がかり)度にルアーをなくさないのが、ライン強度を選択する基準

太さ(強さ): 初めに買うラインはナイロン6 lbがよい

8 lbなら安心だが、飛距離等の使い勝手落ちる(狙う魚、障害物が多いポイントではより強いライン必要)。6 lbは号数で1.5号だが、最近は強いラインも作られ、1号の太さで6 lb強度のものも出ており、パッケージ等を良く見て選択する。「6 lbの強さ」が必要だという意味

ラインは、劣化し、使いづらく感じたら新品に巻き替える
600 m巻き(ボビン巻き)が経済的だが、始めは100-150 m巻きを買い試す(値段: 150 mで500円以下-2000円以上まで)。ボビン巻き500円とか超安価は最悪。ルアー釣は柔らかいラインが向くという

Ex. VARIVAS: バリバス・ゲーム ≈ 1900円/(6 lb 150 m)

蛇足: 蛍光ライン → ライン色は魚に影響を及ぼす? ルアー釣では、魚は色に対し神経質ではないと思え、色で釣果に差はない。ライン色が何でも良いなら、釣人が見やすいものに限る。蛍光黄色ライン等は、投げたルアーの軌跡が見えキャスティング(ルアーを投げること)上達に繋がり、ルアーが泳いでいる位置を視認できるメリットは計り知れない
ルアーへの魚の無神経さは、太さも同様で、渓流餌釣りは、細糸を使い魚が気づかないようにするが、ルアーでは、ライン太さも気を使う必要少ない

Ex. バークレーのファイヤーライン(≈ 3300円/(16 lb 100 m)は、PEなみの強さで、ナイロンに似た使い勝手の良さがあり、蛍光黄(緑)色もある。ファイヤーラインはラインシステム(他の糸を先に連結し使うこと)を組むこととあるが、しない人もいる

リール
糸収納、収納糸を出す、糸を巻取る → 竿に取り付ける
最初は、量販スピニングリール → 操作簡単 + トラブル少 + 安価 + 対象魚広い
サイズ・糸巻量: リールサイズは糸が巻ける量 ≠ 見かけの大きさや重さ

サイズは2000番等と番号で表すが、メーカー毎に番号基準異なる(Ex. シマノ vs ダイワ)。購入時は、リール本体か箱にある糸巻量を見る
狙う魚、場所により必要な糸(ライン)の強さ違う。一般的な清流で中型までの渓流魚なら6 lb(か1.5号)が100 m巻けるか、1つ大きい(8 lbが100 m巻ける)ものを選ぶ

スピニングリール各部の名称・性能・役割

ハンドルhandle: 回す取っ手部分。スムーズに回るほうが気持ちはいい
スプールsopol: 糸収納部分。プラスチックのものは非推奨
ベール: ここを手で起こすと糸を出せる。閉じると巻き取れる
ローター: ハンドルをまわすと回転し糸を巻き取る

ドラグ: ラインが引っ張られた時、ライン切れないようスプールが自動的に滑りラインを送り出す機能

滑らかに糸が出ないと大魚を逃がす。ドラグつまみ(スプールの前と尻にあるものがある)を回すと回し心地が大分違い、カチカチという回し心地が細かい程、ドラグを細かく設定できるはず

ギヤ比: ハンドルを1回まわした時のローター回転数

5.2:1 = ハンドル1回まわすごとにローターが5.2回
比高いほど高速で糸を巻取るが値段に関わらず5:1(1:5)前後が無難

値段: 精密機械 = 4-5万円まである

最初は、ナビ(シマノ)、リーガル(ダイワ)等の4-6千円でよい(旧モデルは更に安い)
高級リールは巻上げやドラグ性能が優れ使い心地が良い等利点あるが、初めは安価なものに限る(道具の良悪は使ってわかる
Ex. RYOBI CYNOS XX 700 ZM (2号 100 m, 8 lb, 70 yds, ギア比 1:5.2, 4 Ball Bearings) 実売価格3000円。濃緑色で見た目もよい
Ex. SHIMANO NAVi 2000XT 2号 150 m 実売5000円位

ルアー lures
ラインに付ける擬似餌(プラや金属製) → ルアー釣

→ 小魚(餌)の輝きを模し「攻撃的習性」を利用 = 餌に見えない形・色
→ アクション: リール巻き取りと水抵抗を受けた様々な動き

種類: 形により大別
スプーン spoon: 「匙」を水に落としたら魚が食いついた → 起源

メタル(金属片)ルアー metal lures: 沈む時や糸を巻くリトリーブ時に光反射しふらふらと小魚の様に泳ぎ魚を誘う = 一度底まで沈め、ゆっくり引き上げる時に魚がかかる → flathead向け

スピナー spinner: リトリーブすると本体金属回転板(ブレード)回る
プラグ plug: 木・プラ製で魚似ルアー。形・色・大きさ多種多様 = 使い分け

ミノー minnows: 顔下の板(リップ)が水圧受け小魚様に動く

潜深: シャローランナー(サーフィス) vs ディープダイビング
浮遊: フローティング vs シンキング
Ex. Stretch 5+, 黒か濃桃色。Scorpions等 → ゆっくり巻き上げた時に確実に泳ぐもの

クローダッド crawdads: 小型甲殻類little crustacean型ミノー - 汎淡水魚
嗉嚢 craws: ブリム向けは茶色が多い
エビ prawn stars: 下流向け。推薦
フライ fly: 遠投きかないので薦めない人もいる
その他(まだある)

ジグ jigs: 重り様。柔プラスチック製がブリム、カレイ、コチ flathead向け。フグ blowfish がジグの尾を壊すため下流釣に不向き
プラスチックワーム: ミミズ様ルアー

入門用ルアー: ルアーは対象魚や釣る場所により選択肢違う
スピナー (200-500円): 入門に適。竿・巻方に変化必要なく、巻くだけ(巻くスピードは状況で違う)

ブレード回る(条件): 上流から下流へスピナー流す時は流れより速く巻く
↔ 下流から上流に巻く - (巻くのを止めても)ブレード回る

逆引き: 流れと正反対にルアーを引くこと
→ 速く巻きすぎると水面に飛び出す → 竿先を水面近くにし(時に水中へ竿先入れ)ゆっくり巻く必要

回転し糸に巻き癖(よれ) → リール・ラインのトラブル
→ 使用時は、連結金具であるスイベル使用がよい(ローリングスイベル)
Ex. アグリアTW 3.5-5 g, パンサー5 g等。ミノー(> 1000円)は釣れるが高価
購入基準: 逆引き時もバランス崩さない
バランス崩す: 泳がず、水面に飛び出したり、横に泳いだり、右左に大きく逸れ泳ぐ状態(ある程度自分で調整可 → 調整法覚える)
強流中でミノー制御は難しく強流に負ける → 初心者: 小さめのミノーが良い (Ex. 4-5 cm → 多魚種反応)

ミノー: 太ければ制御困難 → 太く短いより1 cm長い細身の方が喰い良い
色: 銀・金基本とした単調色-極彩色まで様々
→ 常食餌に近い色や地味な色は外れ少 - 極彩色は汚濁時によいと言う話


西オーストラリア (パース周辺)

基本的に海釣: インド洋 + 南極海 (+ スワン川 Swan River)
入門編
ブリム Black Bream: 川釣。比較的容易に釣れる
カレイ Flounder: フリーマントル Fremantle
釣方
スピニングギア spinning gear: もっとも普通
疑似餌 artificials: ルアーやフライを覚えるのにもよい
推薦仕様: 竿5-6 ft + スピニングリール(軽め) + 4 kgライン

[動物生理学]

生理 (physiology)


動物色素細胞の伸縮


目的
変温動物 → 環境変化に応じ皮膚(真皮dermis)分布色素細胞chromatophore (pigment cell)中の色素顆粒が伸縮し体色変化

色素細胞(含有色素)分類
黒色色素細胞(メラニン melanin) melanophore
黄色素細胞 xanthophore (カロチノイドやプテリン)
赤色素細胞 erythrophore
白色細胞 leucophore
虹色細胞 iridophore (白色か光反射性のグアニン等)等

色素細胞: 多数樹状突起を持つ細胞でφ 0.5 μm程の多数色素顆粒が細胞内に拡散時に皮膚は色素色調を強く表わし、逆に細胞体部に凝集すると色調失う → 体色変化は個々の色素細胞内で色素顆粒が運動することに基づく

みかけ上、色素顆粒広がった状態を色素細胞の拡張(進展)expansion、凝集状態を収縮contractionと呼ぶ
魚類生体内in vivo: 黒色素細胞伸縮は脳下垂体中葉分泌物の黒色素細胞刺激ホルモンmelanophore-stimulating hormone, MSHによる内分泌系と自律神経系の共同作業によるもの

→ 切除されたウロコ黒色素細胞伸縮へのイオンの影響を確認し、現象に関わるイオン間拮抗作用を理解する
材料: Carassius auratusウロコ、Ringer液、NaCl, KCl溶液(各M/7.5)
方法
  1. ピンセットでウロコ1枚摘出 - Ringer液浸した時計皿に入れ顕微鏡観察
    スケッチ: a) 様々な色素細胞. b) 黒色素細胞1つ選ぶ
  2. ウロコをM/7.5 NaClに移し、K+混入避けるためNaCl溶液を3回以上換えてウロコをよく洗浄後に検鏡、(1)と同じ黒色素細胞スケッチ
  3. ウロコをM/7.5 KClに移し(洗浄不要)検鏡。上と同じ黒色素細胞スケッチ
  4. ウロコをM/7.5NaClに再び移し、NaCl溶液を3回以上換えウロコを洗浄後に検鏡スケッチ。(2)-(3)の変化と(3)-(4)の変化はどちらが起りやすいか
  5. ウロコをNaClとKClの1:1の混合液に移し、検鏡、スケッチ
  6. ウロコを浸す溶液のNaClとKClの混合比を5:1, 10:1, 50:1(リンガー液)と変えると色素細胞の伸縮はどうなるか。それぞれを検鏡スケッチ
注意: NaCl/KClの10:1、1:1液等は実験最初に作る。顕鏡時にサンプル全体を見て、集中観察場所決める
結果記載
1) 各溶液中での同一黒色素細胞伸縮模様図示, 2) 実験から導かれる結論
Ex. 1) a) 色素細胞種類: 黒色色素細胞は主力をなし、ウロコの透けた部分以外の至る所にあり、リンガー液段階で拡張しているが最大ではない。カロチノイド系色素色を示すオレンジ色に見える色素細胞も見られ黄色素細胞と思われる。他にも、全体的に見れば、薄く青白く見えるが色素体そのものは確認できない。b) 黒色色素細胞スケッチ (15 × 10) Ringer液 - 全体的に枝がよく伸びる。2) 色素胞が4分30秒程度で伸びだし8分でほぼ全て拡張した。収縮の方が拡張より短い時間ですむことがわかる
考察ヒント
a) リンガー液組成・濃度・NaCl及びKCl濃度を比較
b) (1)から(2), (3)から(4)に移る場合、液を良く変えて洗うのは何故か
c) イオンの拮抗作用とは何か
資料: 生理的食塩水
淡水硬骨魚類(メダカ・コイ・フナ等) (a)

NaCl = M/7.5 100, KCl = M/7.5 2.0, CaCl2 = M/11 2.1

Ringer液(温血動物) (b)

NaCl = M/6.6 100, KCl = M/6.6 1.8, CaCl2 = M/9.9 1.8

カエルで (NaH2PO4 0.001%含有させると更に良い)

NaCl = M/8.7 100, KCl = M/8.7 1.7, CaCl2 = M/13 1.5, NaHCO3 0.02%

ショウジョウバエ Ephrussi and Beadle's solution (c)

NaCl = M/7.4 100, KCl = M/7.4 3.7, CaCl2 = M/11 2.3

(a-c) + 0.002% NaHCO3
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