(2013年2月10日更新) [ 日本語 | English ]
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調査区設定 plot establishment時間・空間的変化 (spatio-temporal change)に伴う植物群落・個体群の変化が明らかにできるよう設定 → 場所・サイズ調査区サイズ(plot size)は解析・解釈に大きく影響
設置個所
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測定項目による調査区区分
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種組成を知る上での調査では、調査区はその植物群集を代表させるのであるから、調べる群集の主構成種が含まれる最小面積(minimum area)以上の大きさを必要とする。
最小面積決定法均質群集中に小方形区をとり、その中の植物出現種数記載 →現実には、均質群集などあるわけはないが 面積を2倍4倍と段々増やし、新たに現れた植物種数を面積別に書き加え、種数面積曲線作成 →曲線が水平に近い直線に変わる所から垂線を下ろし調査面積軸とぶつかった点 = 最小面積 経験的には目的とする植物の最大高よりも大きなサイズにする (植物社会学) |
植物社会学調査における経験的な方形区サイズ (北大式)
植物層 高さ 調査区サイズ コケ < 5 cm 10 × 10 cm² 一年生草本 < 1 m 1 × 1 m² 多年生草本 < 2 m 2 × 2 m² 低木 < 4 m 5 × 5 m² 亜高木 < 8 m 10 × 10 m² 高木(含亜高木) > 8 m 20 × 20 m² |
= 方形枠 正方形の他に短形のもや円形のものも指す(s.l.) → 形状や面積は、調査対象に応じ決定される 山腹斜面で等高線に沿い方形区を設け調査する場合は、正方形より等高線に沿う一辺を長辺とする短形の方が適切な場合がある 植生研究で広く用いられるチャート方形区本質的には帯状区法において帯が正方形となっただけチャート式方形区による空沼岳山頂部ハイマツ群集記載 |
接線法 (線状区法)1群集内に唯1本の線を設定し、この線に触れた植物のみを記録 1) 単に線に触れたか触れないかだけの記録2) 線に触れている部分の長さを記録。測定結果に基き頻度と被度は次のようにして求められる
(1) 頻度 = (その植物の種類が触れた回数)/(触れた植物の総回数) × 100 接線法や線状区法による被度算出: 森林調査では余り有効性を持たない → 方形区法や帯状区法が適切 |
1あるいは複数の群集立地を横断し設けられる帯のこと。植生差が明瞭な2地点間で、立地条件や環境要因の変化と関連して植生変化が明らかな場合には方形区を撒布するより具体性と有用性に富む
Ex 1: 海岸砂丘植生で海浜から砂丘ハマナス植生そして内陸カシワ林へと変化するような所で海浜からカシワ林へ帯状区を設定。 バイセクト法帯状区内にみられる樹木の側面と、平面投影図を固持に表現する方法である群落同志間あるいは群落タイプ間の比較を行なったり、群落の構造を解決する場合有用な方法である。森林植生調査において最も有効性を発揮する。側面像表示には、スケッチ風に表示する方法と模式的に表示する方法とがある |
北大原始林ベルトトランゼクト (80 m × 10 m) 1984年8月28日 ということは4年生の時か。明らかな同定ミスもあるけど、そのままにしておこう。半日かかっただろうか ag: カラコギカエデ, am: エゾイタヤ, eo: ツリバナ, fm: ヤチダモ, kp: ハリギリ, mb: ヤマグワ, mk: キタコブシ, pa: ヒロハノキハダ, qm: ミズナラ, sr: エゾニワトコ, ud: ハルニレ, vw: ミヤマガマズミ 帯状方形区法帯状区法の変形。一定面積の方形区を一本の線に沿い規則的間隔(100 m毎等)で設定し、そこで記録をとる。広大な地域の植生調査や植生図作成の際には有用な方法 |
時間的変化を追跡調査するために設けたれた継続調査を行うための調査区。ただし、調査区デザイン・項目や調査間隔は様々である。 ⇔ クロノシークエンス (chronosequence)
サイト | 期間 | 調査形態 | 参考 |
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有珠山山頂部1977-78年噴火跡地 | 1983- | 2 m × 5 m方形区. 1994年以降は5 m × 5 m方形区に拡張 | Tsuyuzaki 2009, 2019 |
有珠山山麓2000年噴火跡地 | 2000- | ライントランゼクト法. 総長470 m | |
渡島駒ケ岳山頂部1996年噴火跡地 | 1996- | 400 50 cm × 50 cm方形区 | Tsuyuzaki & Hase 2005 |
渡島駒ケ岳南西斜面カラマツ林 | 1997- | 16 20 m × 20 m方形区 (3年間隔), 樹高30 cm以上の全高木の毎木 | Akasaka & Tsuyuzaki 2009 |
内陸アラスカ2004年森林火災跡地 | 2005- | 16 10 m × 10 m方形区内に各6 1 m × 1 m方形区 | Tsuyuzaki et al. 2014 |
1980 合州国で長期生態学研究プログラム設立 (種生物学会 2006) 1993 ILTER(国際長期生態学研究プログラム)設立 目的
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日本長期生態学研究ネットワーク (JaLTER)2006.11 JaLTER設立2007.08 ILTER加盟 |