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s.s. 地層・岩石研究 + s.l. 地球化学 地質構造 geological structure = 面構造 planer structure + 線構造 linear structure (lineation)
一次構造: 岩石・岩体ができると同時に形成された構造 図. 断層要素. FP: 断層面 fault plane or surface, HW: 上盤 hanging wall, FW: 下盤 foot wall, Af: 実移動 net slip, ab: 垂直移動 vertical slip, ac: 傾斜移動 dip slip, ad: 水平傾斜移動 horizontal dip slip, ae: 走向移動 strike slip, θ: 断層面傾斜 dip (90° – θ = 倒角 hade). 断層面: 変位方向情報を得ることができる 鏡肌 slickensides: 断層面が磨かれ平滑化 ss: 走向隔離 strike separation, ns: 垂線隔離 normal separation or offset 断層形成の際に圧砕された岩屑の粒径断層粘土 fault clay < 断層角礫 fault breccia 種類: 変位の性質を基準とする分類正断層 normal fault: 断層面を境に両側の部分が平衡移動を行う断層で、上盤がずり落ちた関係逆断層 reverse fault (衝上断層 thrust falut): 上盤が下盤に対しずり上がった関係 おし被せ断層 overthrusts: 逆断層中、断層面傾斜が45°より小さい 走向移動断層 strike-slip fault (横ずれ断層 transcurrent fault, tear fault): 走向移動が大きな断層旋回断層 pivotal fault: 断層面両側部分の移動が平行移動ではなく軸の回りの回転であるもの
断層発見に活用 節理 joint: 割目面に平行な変位殆どない(≠ 断層) → 地下水貯留場所、斜面崩壊原因板状節理: 流れ続けようとする溶岩流内部と地面との摩擦で止まろうと外側部で歪みが生じてできた割目 Ex. 固まりかけ → 溶岩変形が追いつかない → 割目形成 |
柱状節理: 溶岩流冷却面(= 大気接触面)と大地接触面に形成された多角形の収縮割目が、上から下へ、下から上へ移動する冷却等温面に伴い伸びてできた収縮割目 発生機構σ = Psin2&alpah;, τ = 1/2·Psin(2α) (P: 応力, σ: 法線応力, α: 面と長軸の角, τ: 剪断応力)褶曲 fold
背斜 anticline: 褶曲の波の山部分 ↔ 向斜 syncline: 谷部分 褶曲軸 axis of folds: 軸面と各層面との交線
→ 沈降角 plunge, or pitch: 褶曲軸が水平面となす角
軸跡 axial trace: 軸面の交跡 種類: 形態によるもの – 軸面と脚平面的褶曲: 軸面平面 →正立upright, 傾斜inclined, 横臥recumbent, 逆転overturned 曲面的褶曲対称的褶曲 symmetrical: 両脚が等しい ⇔ 非対称的褶曲 asymmetrical 広開褶曲: 両脚のなす角が大 – 波長により表される 狭開褶曲 → 等斜褶曲 isoclinal folds: 両脚が接するか平行 短軸背斜 branchyanticline、短軸向斜 branchysincline: 褶曲軸が延長方向のいずれにおいても短い → 極端なもの = ドーム dome、ベイスン basin 機構: 曲げ flexture folding (bending)、剪断shear folding、流れflow foldingの3要素組み合わせで形成 |
変動帯 mobile belt (造山帯 orogenic belt)造山運動 orogenic movement: 幼年期 → 青年期 → 壮年期 → 老年期1. 幼年期 (造山運動初期): 安定陸塊沈降始まる 2. 青年期: 著しい沈降性海盆 = 地域海底に没する 地向斜 geosyncline: 地殻下方に湾曲し、そこへ堆積物供給が長期間に連続的に行われ、周辺に比べ著しく厚い地層が堆積した地域 → 海進も起こる 地向斜堆積物: 主に砂岩・泥岩 – 地層厚さ1000-2000 m火山噴出物含むことがある – 海底火山による
スピライト spilite: 塩基性 – 時に枕状構造pillow structure発達 火山噴出物やチャートを多量に含む 劣地向斜 miogeosyncline: 優地向斜のようではなく、大陸側になる地向斜後期には中軸部に隆起帯が現れ、沈降域が狭まるか内陸化する 3. 壮年期 (= 造山運動, s.s. 開始): 地向斜継続+ マグマ成長 → 地向斜中央部から隆起開始 → 山脈形成 → 海退 = 陸地広がる 4. 老年期: 風化 - 侵食 - 平坦化
砂漠・石炭・氷河・温泉・一部鉱床 - この時期に形成 現在の変動帯= ヒマラヤ変動帯 + 環太平洋変動帯 (造山論: 地向斜 → 造山運動) |
ヒマラヤ変動帯: 長さ10000 km (地球の円周の1/4)、幅1000 km 環太平洋変動帯: 40000 km、幅1000-2000 km (それ以上の部分もある)
中生代以降活発 – 2つを合わせアルプス変動帯 → 山脈は弧状に曲がる ↑↓ 海洋縮小(古海洋縮小): 陸地情報の集大成 → 新しい海洋も見つかる → 海底情報必要 アルプス大陸 = 基盤 basement + 表皮岩層 deckgebirge (基盤不整合を持って覆う)東アルプス → ライン渓谷(境) → 西アルプス 西アルプス東部(スイス地域) ヘルベチア帯Helvetia (劣地向斜) ↔ ペンニン帯Pennin (優地向斜) 大陸の構造的説明陸向斜: 沈降地域、不定形の広がり Ex. パリ盆地-モスクワ平原。古生代-現代全ての地層。厚さ1万m背向斜: 楯状地 Ex. シベリア、チベット、カナダ。上昇運動 海膨、海盆はよく似る 大陸変動帯: 大陸としては特異な地域
中国: 古生代 = 既に大陸 → 中生代-現在 = 火山、地震(火成岩・玄武岩) アフリカ、ライン川の谷、バイカル湖 → 海洋の動き → 陸地形成に関与 |
1. 形態的特徴
日本: 島弧が5本走る 大地溝帯(フォッサマグナ)*
西日本/東日本
西南日本を南北に分ける 島弧 縁海 - 島弧 + 内帯: 火山 外帯: 非火山 斜面 - (海底平坦面、海底谷) 海溝 -日本のプレート(3説)
2. 構造上の特徴= 地震: 島弧 = 地震高発生 → 地震帯(地震の巣) ≈ 火山帯プレート収束型境界: 地震と火山噴火のエネルギー源としてマグマは共通 海溝型地震: スラブが摩擦力で大陸プレート引きずり込む → 歪十分大 → 大陸プレート跳ね上がる 大地震の主な原因
スラブ内地震: スラブ内で生じる地震。震源は上下2面ある 全現象が島弧に沿い一定傾向で現われる ホモ面: パミール・コーカサス・アルプス等高い山脈下は深部までモホ面存在 + マントル対流3. 地震考古学≈ 島弧形成史 Ex. 弧状列島 island arcs花綵列島: 島々が弓なりに配列した列島 Ex. 日本列島 = 弧状列島 a) 断層発生断裂: マントルのため ☛ 活断層
島弧起原 → 内帯落ち込み相対的に外帯上昇。断裂を伝い大量の火山岩(マグマ)が地下から上昇 主な油田地帯、多くの金属鉱床・温泉、火山灰土 Def. タフ tuff: 火山灰が固まりできる凝灰岩Def. グリーンタフ(緑色凝灰岩): 凝灰岩で緑色系色調呈する 造山運動: 岩石が含む輝石・角閃石等の造岩鉱物が熱水により変質 → 緑泥石(粘土鉱物)に変化
多孔質で軽石片含み火気や湿気に強い 主として海底に堆積した酸性-中性火山灰 分布: 東日本西半分(中心) + フォッサマグナ Fossa Magna (伊豆半島-七島)中新世末-鮮新世: 隆起 - 火山活動 |
b) 激しい火山岩活動溶岩・凝灰岩・火山灰 → グリーンタフ中新世(現在の火山活動に比べ5-10倍の激しさ) Ex. 西牡鹿層–台島層 玄武岩 → 安山岩 → デーサイト(石英安山岩) → [酸性] → リパライト → 鉱床(内帯各所に形成) 沈降: 地域 – 西へ移動
Ex. 西黒沢層 – 女川層
造山運動 – 山脈・島弧変動 Ex. 支笏-積丹半島への上昇線 – 複数の小沈降部に分離 c) 火山岩の活動大洋: 玄武岩(火山岩) = 堆積物(泥が主体)がたまる地質を調べると中生代ジュラ紀(2億7千万年前)が最古
→ 約0.01 mm/yrで堆積 d) 平頂海山(ギョー)ギョー guyot: 深さ約1 km、侵食台であり平西太平洋に多く存在 1952 エニウエトク(マーシャル諸島)でボーリング
→ 珊瑚礁の厚さ約1400 mm
________ e) 海溝島弧に沿い湾曲しているのが多い。幅は100 km程度。深海底より新しく、第3紀-第4紀の地質ギャオ(ギョー) gja: アイスランド等に見られる陸地の裂け目 4. 中央海嶺(海洋中軸海嶺 mid-oceanic ridge)Def. 海嶺 oceanic ridge: 大洋底にある急傾斜海底山脈海底山脈 深海底 – 6000 m 1953 Heezen & Tharp: 北大西洋中央海嶺中心線に沿い深い谷頂上部で地殻熱流量が極めて大きい 1973 NOAA「太平洋横断地球科学計画」1985 中央海嶺で水温・化学成分異常発見 → チムニー(煙突)から熱水噴出 ↓中軸谷-断層谷 ▁▁▁▁▃▅▇▅▃▃▃▃▅▇▅▃▁▁▁▁ ↕ 約 3000 m ←-- 約2000 m --→ 1925-27: ドイツ探検船メテオール号 大西洋中央部に浅海底(当時の説否定) = 回りから見ると比高3000 m 地震帯・地殻熱流量大きい - マントルから供給される熱が陸より海で大地磁気島模様が表れる = 海底地磁気: 古地球磁場(岩石残留磁気測定) → 現在と地磁気が大きく異なることがある Ex. 南北逆転 (島弧 – 海溝系) ( - ) ⇔ 海嶺系 ( + ) 5. 泥の海グリーンタフの歴史的展開中新世 = 大量火山灰溶岩 → 風化 → 運搬 → 堆積定着 → 堆積岩 |
(上田 1971)
海底堆積物とその下方の地殻の地質・地球物理学的性質や運動等を扱う 地層(化石含む): 海 (= 海洋のある特徴的場所): 海底堆積物(堆積物を貯める所としての海) → 地向斜 大陸成長説 theory of continental accretion (Bertrand 1887): 欧州大陸発達史 – 大洋恒久説 constancy ocreans 造山輪廻 orogenic cycles (Stille 1924): Bertrand支持 収縮説 (von Buch 19c初期): 褶曲山脈中軸部火成岩類が上昇し山脈形成
地球形成時は高温 熱対流説 (Vening-Meinesz): 1929-31に海域での重力測定しジャワ・スマトラで重力異常確認 → 1933年提唱 マントル部分で熱対流が起こり地殻を引き摺り地殻運動起こる 塩基性化説 basification hypothesis: 花崗岩質大陸地殻→ 玄武岩質の大洋地殻に転化 膨張説 expansion hypothesis: 地球は膨張中 → 割目形成→ 内部から物質上昇 → 地溝帯・海嶺形成 1. 海の研究法測深法 sounding: 水面(海面)から水底(海底)までの深さを測定する方法
→ 海底地形探索(海底地質知る) 重力測定 Ex. 核磁気共鳴型磁力計(プロトン磁力計) ボーリング(石油採掘) 地殻流熱量測定 (1954 Bullard)
陸域地殻流熱量 ≈ 海洋地殻流熱量 (予想熱流量: 大陸 = 海洋 × 10) 2. 海底地形a) 海洋棚0-20 mにあり平坦 (0 mの延長と考えられる平坦地形)海底谷 (陸上だった時の川)形成 – 海底の段丘も見られる(段丘形成) b) 大陸棚斜面 (3-6°)海底谷・海底の段丘はまだみられる – 第三紀に形成c) 深海底平坦 (海盆がある)堆積物堆積 → 地質を調べた結果、中新世ジュラ紀(2億7千万年前)が最古。約0.01 mm/year堆積 岩石の示す北極の位置がずれており、また時代により大きく異なる → 大陸の水平移動が予測可能 N-S逆転: 8000万年前までで170回逆転がある3. 海洋底運動の歴史マントル対流説 (1962 Dieg 海洋拡大説)
4. プレート構造論 (プレートテクトニクス, plate tectonics)地表地質: 含化石地層に不整合顕著 + 片麻岩花崗岩存在 = 火山活動示唆古生代より古い(= 原生代)化石含む地層 = 原生代より下の層が基盤
→ 地殻変動はプレート境界部に集中 大陸プレート: 大陸地殻に覆われる ⇔ 海洋プレート: 海洋地殻に覆われる硬さ・流動性による地球内部構造区分
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5. マントル対流説 (1928-33)ラモント地質学研究所(1947), スクリップ研究所(1957): 太平洋研究海底の磁気測定 → 大陸移動 (1957) 東日本: 活動中の島弧 ⇔ 西日本: 活動終わった島弧 大規模マントル流 海洋地殻 = 玄武岩: 地磁気に縞模様 → こで新海洋が生まれている 白亜紀 ──┬──┐ ──┐ 大陸, 日本海 ┌─┐ ├─→│ ⇒ │ │ │ ──┴──┘ ──┘ │ │地球上に多くのプレート存在: 海底の生まれは10程度のプレートで説明できたが日本海等にもある可能性
6. プレート構造論の特徴と問題点水平移動考える(海嶺から出現) → 褶曲山脈等も説明Cp. 大陸中心とする古典的造山運動(= 上下運動)、地向斜 問題点Magnetic smooth zone存在: ジュラ紀以前では地磁気の縞模様無い部分存在 → 古地磁気縞: 左右対称か? 磁気層位学では説明できない 沈み口 (= 海溝?): 海底堆積物の今後の行く先 地球膨張説(仮説): 白亜紀以降に地球膨張 → 海面数千m上昇 水平移動: 大陸海洋移動 - 3000 kmのマントル移動可能? → エネルギー源 島弧にマントル到達時、マグマは冷え固まっているはずだが火山活動は発生 → 火山エネルギーの成因 → 地球内部をどうとらえるか
中生代-古生代に活動があった
高緯度: 南アフリカ-マダガスカル-インド-南米-オーストラリア-南極(30°以内, 地形が組み合わさる) 7. 大陸漂移説(大陸移動説) continental drift theoryプレート理論: 大陸移動-分断分裂破壊に基づくイメージ(Wegener 1912)パンゲア大陸 Pangea (2.2億年前) ☛ ゴンドワナ大陸 1925 ウェーゲナー仮説の破綻
氷河堆積物 - 二畳紀に形成
大陸移動の証拠増 → 大陸分離 → 大陸はつながっていた 動いた証拠 → 極移動曲線(古地磁気) Ex. 北極点移動
古生物学的証拠多: アフリカ・インド・オーストラリア・南米 - 爬虫類、淡水魚共通点 → 海を越え移動不可 Hess, Dietz (個別に発見): 海底は中央海嶺で生まれ海溝で沈む 1960後半-70年代初頭 マッケンジー・パーカー・モーガン・ルピジョン
深海掘削計画 → 海底基盤年齢が海嶺から遠ざかるほど古いことを実証
大陸: 造山運動 – 大陸、深海底(プレート構造) |
地層 stratum (pl. strata), formation: 堆積岩に見られる
構造 structure: 露頭で観察される 単層 bed: 堆積した1枚の層 (洞窟発達パターン支配要素) 級化 grading: 1枚の単層内部で下方から上方に向かい粒度が小さくなること 層理面 (層面、地層面) bedding plane: 単層と単層の境界面。単層間の堆積休止期間と当時の海底面により特徴づき、極めて不明瞭から、間隙が生じた裂目状まである 層理 bedding: 層理面が断面に現れた条線構造 ⇒ しばしば広範囲に渡り連続して現れる流痕 flow marks、生痕 Lebensspuren等がしばしば見られる 葉層 laminae (sg. lamina): 単層内部の粒度か構成物質のほぼ均一な粒子群が作る多数の薄い層 葉理 lamination: 葉層が断面に現れた条線構造 → 連続性乏しく互いに斜交整合 conformity一連の上下の単層の関係ダイアステム diastem: 新単層定着まで長い休止期間hiatusあり、単層の一部に削剥がある時の休止期間 不整合 unconformity下層の単層群が相当程度削剥されている場合 – 下位が火山岩・変成岩の場合も用いる平行不整合 parallel unconformity: 不整合面を挟み上下の単層が平行 基底礫岩 basal conglomerate: 普通不整合は、上位地層が礫岩から始まり、その礫岩
傾斜不整合 clino-unconformity: 下位の単層群が上位の単層群に対して傾いている (Smith W, late 1700s) 生層序(位)学 biostratigraphyLaw. 地層累重の法則 law of superposition「一般に上にある地層は下の地層より新時代に堆積」 例外 – 地層褶曲 Law. (化石による)地層対比の法則 law of strata identified (by fossils) 「同種の化石を含む地層は同一時代に作られた」 カギ層: 特に特徴のある層(凝灰岩層など)、同一の化石を含む層 標準化石(示準化石) index fossil: その化石含む地層堆積時代決定できる
生存時代が短い。進化速度が速い。産出範囲が広い。個体数多 殻構造: (古) 単純・層未分化→3層→4層→薄4層→複雑・2層 (新) 示相化石: 地層堆積した当時の環境要因(海陸分布、古気候等)推定できる生存期間長い + できれば近縁のものが現存 + 生存条件限られる Law. 切合(切断)の法則 law of crosscutting relationship「断層や貫入岩が切断している岩体は断層の形成や貫入以前から存在する」 |
生層序連続 biostratigraphical sequence形態列 form series から系統関係は証明できない → 化石帯zonation認める個体発生からフズリナでは初期状態分かる。それは生層序連続に見合うaccretion ⇒ Haeckel: Law of recapitulation "個体発生は系統発生を繰り返す" ただし、多型polymorphismでは当てはまらない 個体発生と系統発生系統樹 dendrogram = 系統上の方向性を、時間的地理的情報を得ることにより示す個体発生: 成長、増殖 ↔ 系統発生
Rugosa (脱皮) = Tetracoralla: metamorphosisが起こる
同じような堆積岩 D ├───┼────────●──●─ C ├───┼────────┼──┼─ Range chart B ├───┼─────●──●──●─ │ │ │ A ├───┤──×──●─────── 1 2 3 4 ← Zaphrentites 1: Z. delanouei, 2: Z. parallela, 3: Z. constricta, 4: Z. disjuncta ⇒ 個体発生中で見る形態変化順と系統上の形態変化順は同じ[異説] Z. delanouei型個体群 → Z. constricta型 一見不連続に見えるが、集団中の連続した形質の変化 米国二畳紀: 群体サンゴの横断面 – 1つの群体中に様々なタイプ = phenotype
Sciophyllum, Diphystrotion, Thysanophyllum: 幅広い変異 |
鉱物 minerals: 天然に産し化学組成ほぼ均質で結晶構造持つ固体物質
≈ 岩石(岩) rock: 鉱物の大部分は結晶 crystals 鉱石 ore or mineral: 有用で経済価値あり、採掘・生産可能な鉱物(集合体)鉱脈・鉱層・鉱床鉱脈 deposit: 岩石(母岩)の割目が鉱石により満たされたもの→ 鉱床、鉱石産出する場所 鉱床 mineral or ore deposit: 地殻中で有用資源濃集した(収益可能な)所資源: 元素・鉱物・岩石、石油・天然ガス等 鉱層 ore bed: 地層中か地層-地層間に存在する層状の金属鉱床● 珪酸塩鉱物 silicatesシリカ(珪酸) silica, SiO2 = 珪酸塩鉱物の中心 → 基本構造 SiO4四面体普通岩石の主体(地殻化学組成の50% = SiO2) • 正珪酸塩鉱物板状珪酸塩 sheet silicates: SiO4四面体が層状に広がり結合
Ex. 雲母族 mica group 紅簾石 piedmontite: 緑簾石のFeがMnに置換(緑簾石変種)
橄欖石 olivine: (Mg, Fe)2SiO4 角閃石 amphibole group: (Si4O11)6-の2重鎖 Ex. 透角閃石 tremolite = Ca2Mg5(Si4O11)2(OH)2 鎖状珪酸塩 chain silicate: SiO4四面体が交互に入れ子状に配列Ex. 輝石族 pyroxene group: 頑火輝石 enstatite → 金属イオンMg++ オルソ珪酸塩 orthosilicates: SiO4四面体が孤立し配列Ex. 苦土橄欖石 forsterite 三次元珪酸塩 framework silicates: SiO4四面体の4酸素が全て共有される
Ex. 石英 quartz, 鱗珪石 trydimite, クリストバル石 cristobalite 長石 ☛ 準長石類 feldspathoids
白榴石 leucite: KAl(SiO3)2 海緑石 glauconite: 堆積岩膠結物 - 軟体動物等の遺骸がAl失ったもの ● 酸化鉱物 oxides-O, -OH鱗石英 tridymite: SiO2 クリストバライト cristobalite: SiO2: 火山灰土壌中に少量 赤鉄鉱 hematite: Fe2O3 磁鉄鉱 magnetite: Fe2O3·FeO |
褐鉄鉱 limonite: Fe2O3·nH2O
水赤鉄鉱 turgite: 2Fe2O3·H2O 菱鉄鉱 siderite: FeCO3 クロム鉄鉱 chromite: FeO·Cr2O3 チタン鉄鉱 ilmenite: FeO·TiO2 金紅石 rutile: TiO2 楔石 sphene: CaO·TiO2·SiO2 ● 炭酸塩鉱物 carbonates石灰石 calcite: CaCO3 → 重炭酸カルシウム Ca(HCO3)2白雲石 dolomite: CaCO3·MgCO3 菱苦土石 magnesite: MgCO3 ● 元素鉱物 native elements単体産鉱物 Ex. 金、白金● 硫化鉱物 sulphides-S黄鉄鉱 pyrite: FeS2 + マイナー鉱物
ハロゲン化鉱物 halides: F, Cl
Ex. リン灰石 apatite
硝酸塩鉱物 nitrates: -N03 固溶体 solid solution結晶構造の本質的変化なく連続的に複数金属イオンが置換したシリーズ(族)金属イオン半径が近いと起こりやすい [ 粘土鉱物 ] 長石 feldspar or felspar= 多珪酸塩鉱物: 地殻中に最も存在量多く、殆どの岩石が含む一般式: (Na, K, Ca, Ba)(Si, Al)4O8, or (Na, K, Ca, Ba)Al(Al, Si)Si2O8 アルカリ長石グループ alkali feldspar group
正長石 orthoclase, KAlSi3O8: 単斜晶系
曹長石(ソーダ長石, アルバイト) albite (Ab), NaAlSi3O8: Na多 |
固体物理学 (solid physics)金属、半導体、誘電体、磁性体等の物質の性質を扱う分野関連分野: 力学、量子力学、電磁気学、統計力学、コンピュータ数学 金属元素 metal: 特定性質(単体が光沢、導電性、延性・展性に富む、いわゆる金属結晶作る)持つ非金属元素 nonmetal: 金属以外の元素 結晶学固体物理学の1分野: 結晶形理解 = 結晶成長理解結晶 crystal: 原子(分子)が3次元的周期性持ち規則正しく配列しできた固体
⇒ 結晶格子 crystal lattice 結晶系 crystal systemLaw. 面角安定の法則 law of constancy of angle (Steno 1669): 結晶の2つの面のなす角は同じ→ 結晶面の大きさや形に変化はあるが本質的なものではなく、方向がより本質的性質 結晶軸crystal axis: よく発達する稜とそれと簡単な関係にある方向を選んだじく - 各結晶特有⇒ 結晶系: 同一の結晶軸によって記述される結晶は同一結晶系に属する 軸角 axial angle: 結晶軸の交角。軸率 axial ratio: 軸上の単位の長さ – 結晶毎に異なる Law. 有理指数の法則 law of rational indices: 1つの面を基準とした切片の比は有理数で表せる = 結晶⇒ ミラー指数 Millerian index: 有理指数の法則を結晶面記号として整理 着目面がabc軸を切る点の座標の逆数を(x, y, z)に入れる Ex. 格子面
DEG: (1/1, 1/1, 1/1) = (111) = 111 格子 lattice
図. (a)単純立方格子。立方体頂点に原子が位置した単位胞。(b)単位胞を積み重ね作られた単純立方格子。(c)体心立方格子単位胞。立方体頂点と中心に原子がある。(d)ダイヤモンド格子、単位胞。(e)ダイヤモンド格子の各原子は最近接位置にある4個の原子と結合し正四面体を構成する (f)食塩型格子。Na+(●)とCl-(○)は、それぞれ面心立方格子を組んでいる。(g)面心立方格子(立方最密格子)単位胞。立方体頂点と面の中心に原子が位置している。(h)六方最密格子
温度・圧力: 結晶構造・化学組成に影響 Ex. シリカ silica (二酸化珪素, SiO2)結晶 = 石英・鱗珪石・クリストバル石 → 温度により安定領域異なる 高圧 → コーズ石・スティチョフ石(結晶構造独特)に変化 結晶の光屈折等方的 isotropic: 等軸晶系結晶
一軸性: 屈折率唯1つ(= 光軸optic axis 1つ)。6方結晶系と正方結晶系 結晶作用 crystallization1. 共融系 eutectic system灰長石An: 1550°Cで溶融 / 透輝石 (Di, diopside, CaMgSi2O6): 1390°C→ 混合: 両者単独より低温度で結晶作用 = 共有系: その温度を共有点 eutectic point |
2. 反応系 reaction system曹長石Ab / 灰長石An → 斜長石 plagioclase: 連続的固溶体形成 = 反応系
3. 多成分系3成分系は2成分系を組み合わせたものとみなしてよい → それ以上は手に負えない反応系列連続反応系列 continuous reaction series: 組成が完全に連続的な一連のある岩石を生じる不連続反応系列 discontinuous reaction series: 連続ではない
Ex. 橄欖石の周りを輝石が覆う → 早期に橄欖石ができ、それの周囲で次の結晶反応が起こった 分別結晶作用(分別結晶作用) crystallization differentiation1つのマグマから組成の異なる火成岩を生じること→ 反応原理 reaction principle (Bowen 1922): 火成岩生成に関する原理
[ Ca斜長石 Na斜長石 K長石 ] 図. 玄武岩質マグマの分化経路と各時期に晶出する鉱物 (Bowen 1922) 混成作用 contamination: マグマと既存の岩石が反応しマグマ組成が変化 自然界ではこの中間的なものが普通同化作用 assimilation: マグマが外来物を消化 雪の結晶 (snow crystal)氷結晶成長
結晶成長___環境相の中での__結晶成長の駆動力
融液成長___濃厚*__________過冷却度 ΔT = Tm – T * Ex. 過冷却の水から氷が成長する場合、成長を担う単位(水分子)の密度が結晶とほとんど差がない 氷核生成水の過冷却現象 (Fahrenheit) → 過飽和水蒸気: P/Pe = 4-5熱力学的安定相が長時間、準安定に保たれる – 過飽和水蒸気中で水滴の核生成が行なわれる頻度 氷結晶成長 crystal growth結晶表面の構造(原子配列)が成長には大きく関与
特異面: 表面構成原子が密に結合しあっている面 氷結晶成長の律速過程
この中の遅い過程が実際の成長速度を主として決めている Ex. 空気圧力↑ → 水拡散係数 D ∝ 1/Pa↑ 1は律速とならない 3は過飽和度が小さく成長速度が小さければ単位時間に発生する結晶化熱は少ない – 律速とならない 2が決め手。さらに成長速度の異方性、ひいては結晶の形を決める要因となる アモルファス(非晶質, 非結晶) amorphousa-morphe (Gr.) = 「明瞭な形を持たないもの」 = 結晶でない固体構造的に結晶のように原子配列が規則的(周期構造を持つ)でなく、短距離秩序あるが長距離秩序ない固体 (amorphous, adj. 無定形の・非結晶の. Ex. amorphous acid axalate)
Si
⇒ 太陽電池、TFT、テレビ撮像素子、感光材料等が実用化 + 他分野への応用期待 セラミック(陶材) ceramic: 非金属無機材料に高温処理を施した生成物サーメット cermet: 金属とセラミックの複合素材 → 金属の粘性とセラミックの耐久性・耐熱性を併せ持つ 形状記憶合金 shape memory alloy: ある温度(変態点)以下で変形しても、その温度以上に加熱すると元の形状に回復する性質を持つ合金 液晶(液状結晶) liquid crystal流動性を持ち液体に、複屈折を示す等、光学的点で結晶に似る有機物質コンピューターや時計の表示画面等に利用 接着(付着) adhesion同種または異種の固体の面と面を貼り合わせ一体化した状態粘着: 接着の一種で、一時的な接着。硬い平滑面からは剥がすこともできる |
岩石 = 堆積岩 (水成岩 aqueous rock) + 火成岩 + 変成岩
火成岩 igneous rocksマグマ固化による。地下15-16 km位(Si, Al rich)で形成多。sima層、mife層(Si, Mg rich)でも形成。(Mg-アルカリ土金属: 多いと溶岩粘性低。地球表面岩石の95%が火成岩橄欖岩 peridotite: SiO2成分乏しい超塩基性岩 (深成岩) 橄欖石(主) olivine + 斜方輝石 + 単斜輝石等
苦土橄欖石 Mg2SiO4 (Fe/(Mg + Fe) ≈10%) ↔ 変成岩 metamorphic rocks堆積岩・火成岩が圧力・熱により固体のまま変成 → 化学組成ほぼ不変で結晶に変化(= 変成相) → 剥離性 → 変成鉱物の集まり = 温度・圧力示す変成鉱物: 変成鉱物組合せをP-Tで決定 → 変成相 = 地中で形成(地下数10 km) |
堆積岩 sedimentary rocks生物遺体が化石として含まれること多岩帯: 地殻で、ある範囲に連続し、纏まって分布する岩石の部分 (主に火成岩で使う用語) 分析手法肉眼・ルーペ研磨片観察 偏光・反射顕微鏡: 薄片 帯磁率: 全岩 X線回析 X-ray diffraction method, XRD: 全岩・鉱物試料 走査電子顕微鏡: 薄片 顕微レーザーラマン分光: 薄片 透過型電子顕微鏡: 鉱物片 蛍光X線分析, XRF: 全岩 レーザーアブレーション質量分析, LA-ICP-MS 同位体質量分析 (TIMS, SIMS, MC-ICP-MS等) |
地殻やマントルの溶融で形成された珪酸塩物質magmaが上昇し固結
(一般的)分類1. 岩片単位での構成鉱物の種類を基準主成分鉱物 principal rock-forming mineral = 珪酸塩鉱物 silicate minerals(有)色鉱物(珪長鉱物) dark minerals, or colored minerals
橄欖石族、輝石族、角閃石族、雲母族 無色鉱物(鉄苦土鉱物) light minerals, or colorless minerals: 斜長石(Na-Ca長石)、カリ長石類(正長石等)、石英 副成分鉱物 accessory minerals火山ガラス volcanic glass 非結晶質amorphous部分: 深部 ∝ 冷え固まる時間 → 大粒の完晶質化☛
深成岩 plutonic rocks____________________↑ 粗粒_____完晶質 粗面岩trachyte: 火山岩の1種 斑状組織 porphyritic texture: 普遍的で重要な分類形質石基 groundmass + 斑晶 phenocrysts 方向性組織: 流状組織flow texture、片麻状組織gneissose texture – 二次的なもので分類上は二義的1'. 岩片単位での化学組成を基準: 本質的には構成鉱物種類と同じ 花崗岩: 成分中にNaとKの含量が少ない、非アルカリ岩質
主成分石英・長石(黒雲母等の有色鉱物1割程度含) - 全体的に白っぽい 2. 岩体単位で野外の産状を基準岩石区 petrographic provinces: 火山岩産状と岩石地域性をもとに区分a) 安山岩 andesite 大陸: 中心噴火central eruption火山 = 玄武岩質 (しばしばアルカリに富む) 玄武岩台地(高原玄武岩) plateau basalt発達 Ex. デカン高原: 50万km2 割目噴火 fissure eruption により陸表が広がったもの 造山帯(火山帯): 塩基性-酸性 → 多くは中性安山岩
Ex. アルプス造山帯、アンデス山脈 the Andes (andesiteから命名) 海洋底地殻: 表層堆積物を除き全て玄武岩 → 玄武岩マグマ = 火山岩の本源マグマ parental magma b) 花崗岩(類) (granite, s.s.): 流紋岩に対応する成分の深成岩 大陸地殻の全域にわたって広く分布 =
造山帯中心部で産出: 底盤 batholiths、岩株 stocksを構成 → 時に幅数10 km、長さ100 kmに達する ルーフペンダント(屋根岩) roof pendants: 比較的大きな岩帯 御影石: 石材区分 - 花崗岩ではないもの含む Ex. 国会議事堂 採掘地名: 御影石(六甲山山麓御影)、庵治石、稲田石
s.l. 花崗閃緑岩 granodiorite、石英閃緑岩 quartz-diorite含める |
花崗岩貫入: 造山運動(s.s.)の時期
運動時貫入 synkinematic intrusion: 周囲褶曲運動と調和し細長い輪郭 花崗岩の起源 諸説あり - 有力仮説
SiO2量 少 ← → 多 (重量%) (塩基性 basic) (酸性 acidic) 色指数 暗色 淡色 深成岩 橄欖岩 peridotite 斑糲岩 gabbro 閃緑岩 diorite 花崗岩 granite 半深成岩 月辰岩(輝緑岩) 内線岩(玢岩) 花崗斑岩(石英斑岩) 火山岩 玄武岩 basalt 安山岩 andesite 石英粗面岩 liparite (噴出岩) (流紋岩) 構成物質 Mg, Fe増 Ca 長石, 輝石 遊離石英存在しない 石英 Na-Ca-長石, 角閃石 K-長石含む
暗記言葉 (塾でバイトしてた時に覚えたり)
石英斑岩 quartz porphyry: 脈岩、斑状組織ある(あとは花崗岩と同じ)
石英閃緑岩 quartz diorite: 石英含む (Peridotite - a letter from upper mantle) 地質: 日高変成帯主帯 産地: 北海道様似郡様似町字幌満 時代: 生成時代不明 地殻に上昇した時代は中新世 (2300万年前ごろ) 上部マントル構成岩石。日高山脈隆起に伴い約60 kmの深部から地表まで上昇した。70%以上がオリーブ色橄欖岩からなる。粗粒の橄欖石は8月誕生石ペリドットとし知られる。円形-楕円形の様々な形をした鶯色鉱物は斜方輝石と呼び、橄欖岩上昇時の動きや変形を記録する。その他、鮮緑色は単斜輝石、黒色鉱物はスピネルという鉱物である。 2001.10.28 北海道様似町 (株)「南組」寄贈 (2017年3月14日早稲田大学) |
鉱物組成や組織が変化してできた岩石 → 地球内部の岩石(地球の中心岩石) 変成作用 metamorphism: 熱や高圧 - 鉱物不安定になり別の鉱物に変わる
→ 多くは再結晶作用と変形作用を同時に被る 縞状組織: 元の堆積岩粒子配列残る - 固体のまま変成 変成岩と原岩は化学組成に違いない (変わる ⇒ 交代作用 metasomatism)
斑状変晶 porphyroblast: 火成岩の斑晶に相当 → 共に変成作用受けたもの (残存斑晶 relic phenocryst: 火成岩中にあった斑晶が残ったもの) a) 広域変成作用 (regional-)metamorhism造山帯中心部で起こる →広域変成岩 regional metamorphic rocksの分類
粘板岩 昔々、高尾山は海底だった。砂泥の溜まった海底が盛上がり現在の高尾山となった。粘板岩は自然の力で砂泥が固められできたもの。黒色粘板岩は、硬く磨くと表面がツルツルになり、硯石とも呼ばれ、硯が碁石に利用される。(高尾VC (Mt Takao Visitor Center) (13-10-16) 日高変成岩 - 大陸地殻深部からの手紙 (Hidaka Metamorphic Rocks - a letter from deep continental crust) 地質: 日高変成帯主帯 産地: 北海道浦河郡浦河町字上杵臼 時代: 第三紀始新世-中新世 (5300-1500万年前) ミグマタイト質トーナル岩: 高温・高圧の地下深部で地殻物質(グラニュライト)が形成された。この岩石上昇時に途中の変成岩類を不均一に取り込みミグマタイト構造(溶融部分と非溶融部分が混ざる構造)を形成した。 片麻岩: 高温・高圧下で堆積岩が変成し、この時生じた鉱物が縞状構造なす。2001.10.28 北海道様似町 (株)「南組」寄贈 (2017年3月14日早稲田大学) b) 接触変成作用 contact metamorphism火成岩体の周辺 - 変成を与えた岩体がすぐ側にある接触変成岩(ホルンフェルス) contact metamorphic rock b') ミロナイト mylonite: 断層帯にできる変成岩。微粒でしばしば縞状組織変成岩の特徴的鉱物 – 火成岩主成分鉱物は変成岩にも含まれる 緑泥石 chlorite: (Mg, Fe, Al)12(Si, Al)8O20(OH)16 板状珪酸塩。低温変成岩に多 – 緑色の主原因 スチルプノメレン stilpnomelane: (K, Ca)0-1(Fe, Mg, Al)7-8Si8O23-24(OH)4 板状珪酸塩?。一見雲母に似る。三波川変成岩に多 石榴石族 garnet group: (Mg, Fe2+, Mn, Ca)3(Al, Fe3+)2Si3O12 オルソ珪酸塩。組成式をX3Al2Si3O12とすると パイロープpyrope: X = Mg, アルマンディンalmandine: X = Fe2+, スペサルティンspessartine: X = Mn2+ カイアナイト(藍晶石) kyanite、紅柱石 andalusite、珪線石 sillimanite: Al2SiO5: 泥質岩起源の普通にある変成岩十字石 staurolite: Fe2+4Al18Si8O46(OH)2: 十字型双晶。藍晶石伴うこと多 菫青石 glaucophane: (Mg, Fe2+)2Al3Si5AlO18·nH2O 環状珪酸塩。接触変成作用か低圧広域変成作用を受けた泥質岩に普通 翡翠輝石 jadeite: NaAlSi2O6 石英と共存するものは低温・高圧の指標。特にアルカリに富む岩石には限らない 緑簾石族 epidote group: (Ca, Ce3+)2(Al, Fe3+, Mn3+, Fe2+)3Si3O12(OH)
緑簾石 epidote: Ca2(Al, Fe3+)3Si3O12(OH): 低温変成岩に広く産する。鶯色(緑色)を作る パンペリー石 pumpellyte: Ca4(Mg, Fe2+)Al5Si6O23(OH)3·2H2O 葡萄石 prehnite: Ca2Al2Si3O10 極めて低温の変成岩 沸石族 zeolite group: 三次元珪酸塩。空洞大きく、空洞中に沸石水を取り込んだり失ったりする。変成作用指標
ヒューランダイトheulandite: CaAl2Si7O18·6H2O 用語: (独) ortho-: 原岩が火成岩 ↔ para-: 原岩が堆積岩 再結晶作用 reclystallization変成作用で新しい鉱物が生成すること累進変成作用 progressive metamorphism: 上昇温度 ∝ 変成度↑ |
低下変成作用 retrogressive (retrograde) metamorphism: 低温のもとで安定な鉱物組成に変わる
変成作用中の物質移動 – 水含む揮発成分が流体として移動するのが主 鉱物の安定領域図. カイアナイト-紅柱石-珪線石の平衡(都城 1965) ムル石 mullite 3Al2O3·2SiO2
__ NaAlSi2O6 (翡翠輝石) + SiO2 (石英) = NaAlSi3O8 (曹長石) 相律 phase rule (Gibbs 1874)P + F = C + 2C: 成分数, P: 相数, F: 自由度 ≡ 鉱物学的相律 mineralogical phase ruleに拡張: 変成岩生成の温度・圧力に基づく規則定温・定圧による変成 → 自由度は2小さい ∴ P = C → 岩石を作る鉱物種(相)の数は成分数に等しい分布・産状Def. 変成帯 metamorphic belts: (s.l.) 変成岩の分布する地域(s.s.) 広域変成帯 regional metamorphic belts: 帯状広域変成岩分布域 最も多くの変成岩産出 大陸の基盤を作る1つとして、花崗岩を伴い大量に産出(時に幅数10 km、長さ数100 km)原岩: 地向斜の厚い地層を構成する堆積岩 (Ex. グレイワッケ – 砂岩・泥岩) 変成帯内部に陥入した花崗岩や蛇紋岩serpentiniteが普通は存在 分帯 zonal mapping: 変成体内部で変成度greade of metamorphismの異なる地帯 – 変成鉱物の違い
_____アイソグラッド isograd アイソグラッド: 分帯を区別できる線の部分 – 鉱物成分が大きく変化 → 変成相系列 metamorphic facies series: 変成帯中の異なる変成相を表す地域の空間的配列 接触変成帯 contact aureoles: 火成岩貫入により形成 → 火成岩体取り巻く
花崗岩類(深成岩) – 最も著しい接触変成作用 → 変成部から非変成部に急激に移行し分帯区分できないこと多 複変成作用 poly-metamorphism: 同じ岩体に繰返し変成作用加わる 蛇紋岩 serpentinite (蛇紋石 serpentine)含水珪酸塩鉱物((Mg, Fe)3Si2O5(OH)4)、及び、これらを含んだMg, Cr, Co等を含み、珪酸成分に乏しい超塩基性岩石の総称→ これらの元素過剰 → 植物生育阻害
代表的鉱物: いずれもMg3(Si2O5)(OH)4 形状: 塊状、葉片状、粘土状、角礫状等 [生態学集中実習 (1996年8月29日天塩)] 蛇紋岩帯 (serpentine belt)目的: 蛇紋岩帯に見られる植物は、極めて大まかではあるが、1) 小型化、2) 硬質化(光沢), 3) 体色の暗紅紫色化、4) 葉幅の狭化、5) 無毛化、などの傾向がある。これらの特徴を、周辺の非蛇紋岩帯の植生と比較しながら理解する観察地: ヌポロマッポロの蛇紋岩地帯および周辺 ⇒ 観察植物 (plant list) |
= 水成岩、成層岩、沈積岩、沈殿岩 堆積作用 sedimentation = 風化 + 移動 + 沈殿 1. 風化 weathering2. 移動migration= 侵食 erosion + 運搬 transportation + 堆積(沈殿) deposition流水移動機械的移動: 流速と流量に規定される大型粒子(概ね砂以上)の移動 – 細粒ほど移動懸濁移動: 粘土鉱物等の微粒子が懸濁して移動 溶存移動: イオン(特にNa, K, Mg, Ca)が水に溶けた形で移動
主な粘土鉱物 3. 沈殿 deposition多くは海域まで移動し沈殿(わずかに湖水や大規模内陸盆地)イオンが蒸発時に塩類として沈殿(特にNa, Mg, Ca) 堆積物(岩) = 砕屑性堆積物 + 化学的堆積物続成作用: 長時間(> 1万年)かけ粒子が化学的に結びつき固岩石に変化
結晶作用が低温で行われる → 鉱物組成・化学組成単純 ≈ 土壌 + 黄土 + テフラ + その他風化物 堆積物1. 砕屑性堆積物: 粒度 – 粒径の占める割合。普通2n mm (nは整数)で区分
淘汰 sorting の程度(粒度の揃い方) – 2種以上ある時は成因複数 粒子 粒子 集合物 直径 未固結 固結 256 巨礫 boulder 巨礫 boulder gravel 巨礫岩 boulder conglomerate 64 大礫 cobble 大礫 cobble gravel 砂岩大礫岩 cobble conglomerate 4 中礫 pebble 中礫 pebble gravel 中礫岩 pebble conglomerate 2 細礫 granule 細礫 granule sand 砂岩細礫岩 granule sandstone 1/16 砂 sand 砂 sand 砂岩 sandstone 1/256 シルト silt シルト|泥 silt|mud シルト岩|泥岩 siltstone|mudstone 粘土 clay 粘土 clays 粘土岩 claystone
礫岩: 円礫岩 conglomerate、角礫岩 breccia、細礫岩 granulestone等
頁岩 shale: 粘土質物質主成分の葉片状岩石 化学的・生物的の中間的過程もある – しばしば区別困難 a. 化学的堆積岩 (s.s.): 無機的過程 – 各種塩類が主蒸発岩 evaporite: 陸封された海水や内陸の湖水が蒸発して生じる
岩塩 halite, NaCl 硬石膏 anhydrite, CaSO4 方解石 calcite = 炭酸塩 caronates の1つCaCO3からできる → 鍾乳石・石筍等の洞窟生成主構成物
石灰岩 limestone: 方解石主構成物。雨水等の弱酸性溶液に対しても溶解。洞窟は石灰岩中に最多 |
白雲岩(ドロマイト) dolomite: Mg多く含む石灰岩 [Ca, Mg]CO3 チャート chert: SiO2 霰石 aragonite: CaCO3鉱物。化学式方解石と同じだが、結晶構造異なる。単独で二次生成物作ること少ないが一定条件下で洞窟内に晶出。先尖結晶。石花やストロー中に霰石を含むものある
アンソダイト(石花) anthodites: 方解石棒状結晶が放射状に伸びる (Bedded chert - a letter from deep sea floor) 地質: エゾ帯・空知層群下部・石清水層 産地: 北海道静内町東静内字川合 時代: 三畳紀後期-白亜紀前期(2.2-1.2億年前) チャートは微細石英結晶からできる堅く緻密な堆積岩である。放散虫(プランクトン)の珪質(SiO2)殻が深海底に堆積し形成された。白、灰、赤、緑など様々な色があるが、赤色は酸化鉄やマンガンを含むことによる。遠洋深海底に堆積したチャートは、海洋プレート移動により約1億年をかけ数1000 km以上運搬され、白亜紀前期に東アジアを縁どっていた海溝にまで達し、そこで大陸に付加した。 2001.10.28 北海道様似町 (株)「南組」寄贈 (2017年3月14日早稲田大学) b. 生物性堆積岩 organic deposits: 有機的過程 → 生物遺体堆積 → そのまま堆積岩となる
珊瑚石灰岩 coral limestone: 生物遺骸(Ex. サンゴ礁・貝殻)が集合 分布・地層層相(堆積層) sedimentary facies: 地層形成時諸条件を反映した特徴特徴に応じ、岩相 lithofacies、生物相 biofacies 等を分けることもある a. 大陸地域= 表皮岩層 Deckgebirge: 古い基盤岩を覆い、境目は明瞭。著しい不整合
砕屑岩はよく淘汰され、成熟度高く、砂岩は石英砂岩が普通。火山灰・チャートは含まれない
海成層 marine deposits: 海で堆積 – 化石多い b. 変動帯典型は地向斜の堆積物
砕屑岩は、低成熟度グレイワッケ型砂岩・泥岩主体。火山灰・チャート含 c. 大洋地域現在の海洋底には平均厚さ数100 mの堆積物 → 層相は陸との距離と関連未固結部存在 → 軟泥oozeや赤色粘土red clayからなる 晶洞群 (しょうどうぐん)この附近の「花崗岩」には、大少の「がま」が発達している。「がま」には、「石英」や「カリ長石」のきれいな結晶が見られる。 がま: 岩石中の空洞に鉱物結晶が密集しているもの (弥山山頂近く 14-03-21) 凝灰岩 tuff火山岩塊・火山弾・礫等が火山灰や溶岩により固結したもの = 安山岩質多
生成条件 → 堆積岩(火山砕屑岩)に分類 珪藻土 diatomite or diatomaceous earth珪藻殻化石よりなる堆積物 - 白亜紀以降 |