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(2016年3月12日更新) [ 日本語 | English ]

哺乳類 (mammal)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

分類群

表. McKenna & Bell (1997)における上位分類群の階級とそれに対応する日本語名称 (哺乳類学会 2003)
                                           巨目 magnorder
                上団 super-   上区 super-  上目 superorder
                     legion        cohort  大目 grandorder
                                           中目 mirorder
綱 class        団 legion     区 cohort    目 order
亜綱 subclass   亜団 sublegion             亜目 suborder
下綱 infraclass 下団 infralegion           下目 infraorder
                                           小目 parvorder
調査法
個体追跡 individual trace
テレメトリー(遠隔測定) telemetry: 行動圏を明らかにする
足跡 foot printing: 行動特性、行動圏
糞・ペレット分析: 食性がわかる
食痕
トラップ

ベイトトラップ(餌罠) bait trap
シャーマントラップSherman trap

[上位分類群, , 北海道, ヤク]

索引

原索動物門

= Phylum Protochordata
一生中:
  1. 脊索有
  2. 鰓穴持つ
  3. 囲鰓腔に囲まれた鰓腔持つ
  4. 内柱endostyle持つ
  5. 神経が時に神経管をつくる傾向
→ 脊椎動物と共通した部分がある

哺乳綱分類 (taxonomy of class Mammalia)


Subclass Prototheria 原哺乳類亜綱 (原獣亜綱)

= 原獣亜綱, 単孔亜綱
Order Monotremata カモノハシ
= 単孔類 (monotreme): 便等の出る穴が1つしかないことから命名
卵生。子は母親から出る乳をなめとり育つ。哺乳綱中原始的で骨格も爬虫綱に似る

Ex. カモノハシ platypus、ハリモグラ echidna (分布: オーストラリア-ニューギニア)

Subclass Eutheria 真哺乳類亜綱 (真獣亜綱)

Tribe Didelphia 双子宮類 (Metatheria 後獣類)

胎盤発達していない
Order Marsupialia 有袋目(有袋類)
骨格・繁殖法原始的 (オーストラリア)
♀ 育児嚢pouchに嚢児産み暫く育児 → 子供は袋中の乳首に吸い付く
Suborder Zoophaga 食肉

肉食
Didelphis フクロネズミ opposum, Sarcophilus タスマニアデビル Tasmania devil

Suborder Phytophaga 食葉/草食

草食
コアラ koala, カンガルー kangaroo

Tribe Monodelphia 単子宮類
= Placentalia 有胎盤類
新生代に入り28(30)目におよび16目現存
Order Insectivora 食虫目
真獣類中最も原始的、全真獣類はこれから分岐したと考えられる 多くは地下生活
口先長く突き出て鼻発達、目小。手足指5本
歯は門歯・犬歯・前臼歯・臼歯 (オーストラリア、南アメリカ中部-南部を除く世界各地)
Soricidae トガリネズミ shrew: 絶滅属 > 50 (始新世-現在)
Talpidae モグラ: 「太陽に当っても他小型哺乳類と同程度に死なない」

ヒメネズミ*, Urotrichus ヒミズ*, Euroscaptor ミズラモグラ*, Mogera (アズマモグラ*, コウベモグラ*), カワネズミ, Neurotrichus アメリカヒミズ (N. gibbsii アメリカヒミズ, 北米)

Order Tupaioidea (Scandentia) ツパイ
= Tupaiidaeツパイ(キネズミ), tree shrews
過去食虫目か霊長目に分類
小型で尖った吻と長尾
昼行性
昆虫や果実食
眼窩の外側が骨で囲まれる
手足指digitが良く働き、親指が4本の指と対向(霊長目の特徴) + 耳殻がヒトと良く似る
Subfamily Tupaiinae ツパイ (5属17種)

Tupaia: コモンツパイ、ベランジェツパイ、ピグミーツパイ、ナガアシツパイ、ヤマツパイ、ニコバルツパイ、パインテッドツパイ、パラワンツパイ、アカオツパイ、ジャワツパイ、ホソツパイ
Anathana:マドラスツパイ
Urogale:フィリピンツパイbr /> Dendrogale: ミナミホソツパイ、キタホソツパイ
Lyonogale: オオツパイ、シマツパイ

Subfamily Ptilocercinae ハネオツパイ (1属1種)

Ptilocercus: ハネオツパイ

Order Chiroptera 翼手
コウモリ類 - 哺乳類中唯一空を飛ぶ
形態:
親指除く手指が長く伸び、それらの指と後指間に皮膜発達 = 翼
親指小さく、翼前につく後足と尾間にも膜。大部分夜行性。耳発達し超音波発し反射音から周囲状況把握
腿間膜: 後足-尾間に発達している膜 – 一部の種
鼻葉: 鼻の周囲の複雑な形をした襞 – キクガシラコウモリ類やカグラコウモリで発達
生態:
グアノ guano: 動物の糞が固まりできた堆積物 → 普通の洞窟産グアノはコウモリのもの
洞窟性動物 troglodyte: 主として洞窟で見られる動物

好洞窟性動物 troglophile: 一生を洞窟の内外どちらでも過ごす
周期性洞窟動物 trogloxene: 洞窟内に出入りし生活する動物。普通、採食のために洞窟外に出て行く
真洞窟性動物trogobite: 地下生活に特別適応し、一生を洞窟内でおくる

薄暮飛行性: 完全に暗くなる前から飛行活動する性質(コウモリ類の多くは夜行性)
Suborder Megachiroptera 大翼手
食植(果実食)性。視覚に頼り飛ぶ Pteropoidae オオコウモリ, pteropus

オガサワラコウモリ、エラブオオコウモリ (ダイトウコウモリ、オリイコウモリ、ヤエヤマコウモリ)、オキナワコウモリ

Suborder Microchiroptera 小翼手
食虫性。超音波を出し、それを頼りに飛ぶ
Hipposideridae カグラコウモリ

Hipposideros turpis (イシガキ)コウモリ

Rhinolophidae キクガシラコウモリ

Rhinolophus (R. perditus ヤエヤマココウモリ)

Molossidae オヒキコウモリ
Vespertilionidae ヒナコウモリ

モリアブラコウモリ*、モモジロコウモリ*、ヤエヤマユビナガコウモリ、フジホオヒゲコウモリ*、オゼホオヒゲコウモリ*、クロホオヒゲコウモリ*、クビワコウモリ*、コヤマコウモリ*

Order Dermoptera 皮翼
コルーコとか"飛ぶキツネザル"(ヒヨケザル類)
東南アジア
Order Taeniodonta 紐歯目: 紐歯類!
Order Tillodontia 裂歯目: 裂歯類!
Order Edentata 貧歯目
アリクイ、地上性及び樹上性のナマケモノ、アルマジロ、グリプトドン類
無歯か、犬歯・門歯なくエナメルで覆われない歯
他哺乳目首骨は7個だが6-9個
中央アメリカ、南アメリカ
Order Pholidota 有鱗目(センザンコウ類)
歯なく姿アルマジロに似るため貧歯目としたが体制異り別目とする
全身硬鱗に覆われ、毛僅かに鱗間に生えるか無毛
鱗は毛が集まり固まったもの
口先長く舌細長く前足は穴を掘る爪を持ちアリクイに似る
ザンコウ等、長爪の動物はナックルウォークで歩行
東南アジア
Order Lagomorpha ウサギ (重歯)
Order Cataceaクジラ (鯨)
イルカ・クジラ類(哺乳類最大)
一生水中生活
祖先は陸上生物だが面影ほとんどない
Suborder Mysticeti ヒゲクジラ(鬚鯨)
歯がなく「クジラヒゲ」を持つ

Eubalaena セミクジラ black right whale, Balaenoptera ナガスクジラ finner whale, rorqual, Megaptera ザトウクジラ humpback whale, Eschrichtius コクジラ California grey whale

Suborder Odontoceti ハクジラ(歯鯨)
歯有 toothed
クジラwhale: 大型, イルカdolphin: 小型 (厳密な区別ではない)

Physeter マッコウクジラ sperm whale, Delphinapterus シロクジラ white whale, Monodon イッカク narwhal, Delphinus マイルカ common dolphin, Lagenorhynchus カマイルカ striped dolphin, Tursiops バンドウイルカ bottle-nosed dolphin, Grampus (= Orcinus) サカマタ、シャチ killer whale, Globicephala ゴンドウクジラ piloy whale, Neomeris スナメリfinless porpoise

Order Pinnipedia 鰭脚
繁殖、休憩時陸上生活
Phocidae アザラシ: 四肢歩行不可。耳殻なし(アザラシの子 pup)

ゴマフアザラシ +、ゼニガタアザラシ +(南千島、北海道。唯一日本で繁殖)、クラカケアザラシ +、ワモンアザラシ +、アゴヒゲアザラシ +

Otaridae アシカ: 四肢歩行。耳殻外向で見える

Zalophus californianus japonicus ニホンアシカ*、カルフォルニアアシカ,ガラパゴスアシカ、トド+、オットセイ+

Odobenidae セイウチ: 四肢歩行

1 gen. 1 spp. 2 ssp, Odobenus rosmarus セイウチ

Order Hyracoidea イワダヌキ(岩狸)目
= ハイラックス類 hyrax
1科3種
アフリカ-小アジア
体は丸々とし四肢短く、形態モルモット様だが、臼歯はサイ・シマウマに近く、足は爪でなく蹄状

化石・遺伝子研究  ゾウ等の原始的有蹄類と類縁関係

体温調節能低く、朝集団で体を密着させ日光浴後に採食

ハイラックス: 岩山、崖。イネ科植物食。大型。中近東-アフリカ全土
イワハイラックス: 岩山、崖。葉食。東アフリカ
ツリーハイラックス: 樹上。葉食。中央アフリカ-東アフリカと南アフリカの一部

Order Proboscidea 長鼻目
化石始新世以降多量に産出 → 時代区分有効
地上生動物最大(体重4-6 t)。骨組み頑丈
長鼻は鼻と上唇が、牙は上顎門歯が伸びたもの
暁象類: Archidiskodon !
恐獣亜目

Dienotherium!

ゾウ亜目
Elephantidae (ゾウ*), elephants*

Loxodonta africana africana アフリカゾウ, Elephas maximus アジアゾウ (インドゾウ)

Order Sirenia 海牛目 (ジュゴン, sea cow, sirenian)
2科4種: 形態アザラシに似るがゾウに近縁, 植物食
岸近く

Dugong dugon ジュゴン dugong, sea pig (奄美大島北限。時に迷行)人魚伝説モチーフで有名

Hydrodamalis gigas ステラーカイギュウ: 体長11 m、体重6 t。乱獲で絶滅(1968)

肌色: マナティーmanatee = 灰色 ↔ ジュゴン = 肌色-灰褐色

Order Primates 霊長目 primate
Order Rodentia 齧歯 (ネズミ) rodents
Order Carnivora 食肉目 (ネコ)
Order Tubulidentata 管歯
ツチブタ類 - 奇蹄目に近い原始的有蹄類
ヨーロッパ(絶滅)・北米(絶滅)・アフリカ
普通1頭生活
前足でシロアリ巣を掘りシロアリや昆虫を捕食
穴を掘り3 m位のトンネルに巣を作る
Order Artiodactyla 偶蹄 (ウシ)
Order Perissodactyla 奇蹄 (ウマ)
奇数本(3か1)脚指 - 中指発達
草食 → 消化法単純で、盲腸長く微生物を飼い反芻しない
Suborder Ancylopoda 鉤足
Chalicotheriidae カリコテリウム*
Suborder Ceratomorpha 有角 (サイ)
Superfamily Tapiroidea バク(獏)上科 (1 gen. 4 spp.): 前脚4本, 後脚3本

Tapirus バク

Superfamily Rhinocerotoidea サイ
Amynodontidae アミノドン: 絶滅, 雨竜炭田・宇部炭田・唐津炭田から化石
Hyracodontidae ヒラコドン: 絶滅
Rhinocerotidae サイ
Subfamily Indricotheriinae インドリコテリウム
Suborder Hippomorpha ウマ
Superfamily Brontotherioidea 雷獣上科 (or Order Astrapotheria 雷獣目)
大型哺乳類(絶滅)
南米
Superfamily Equoidea ウマ上科
Equidae ウマ

Equas ウマ (E. caballus ウマ), トカラウマ*, ノグニウマ*, ミヤコウマ*, ヤエヤマウマ*, ヨナグニウマ*
ティタノテリウム

[ 統合環境調査法実習 ]

北海道


食虫目 Insectivora
Shrew ヒメトガリネズミ Sorex gracillimus
オオアシトガリネズミ Sorex unguiculatus: 普通種
エゾトガリ S. caecutiens saevus: 普通種
トウキョウトガリネズミ S. minutissimus hawkeri
世界 world: トガリネズミ (Sorex) Long-tailed Ss. 欧・北米, ヒミズトガリネズミ(Blarinella) Asiatic Short-tailed S., コミミトガリネズミ(Cryptotis) Smallトガリネズミeared Ss., ブラリナトガリネズミ(Blarina) Shortトガリネズミtailed Ss. 北米, サバクトガリネズミ(Notiosorex) Gray Ss., or Desert S, オオサバクトガリネズミ (Megasorex) Giant Mexican S, ミズトガリネズミ (Neomys) Old World Water Ss. 欧・シベリア (Nesiotites) Mediterranean Ss., ケムリトガリネズミ (Soriculus) Asiatic Ss. 東南亜, ミズカキカワネズミ (Nectogale) Web-footed Water S., カワネズミ (Chimarrogale) Asiatic Water Ss. 日・ヒマラヤ, モグラジネズミ (Anourosorex) Mole S., or Sichuan Burrowing S. 亜, ジネズミ (Crocidura) White-toothed Ss. 欧・亜・Af, ザイールジャコウネズミ(Paracrocidura), ジャコウネズミ(Suncus) Musk Ss., or Pygmy Ss., house musk shrew 欧・亜, モリジャコウネズミ(Sylvisorex) Forest Musk Ss., ルウェンゾリジャコウネズミ(Ruwenzori sorex), オオアシジャコウネズミ(Feroculus) Kelaart's Long-clawed S., ピアソンオオアシジャコウネズミ(Solisorex) Pearson's Long-clawed S., or Mole S., モリジネズミ (Myosorex) Mouse Ss., or Forest Ss., クラカケジネズミ (Diplomesodon) Piebald Shrew, or Turkestan Desert S., コンゴヨロイジネズミ (Scutisorex) Armored S., or Hero S. pika pika
翼手目 Chiroptera
ウサギコウモリ Plecotus auritus: 耳がでかい house mouse
齧歯目 Rodentia
ネズミ Myomorpha
森林性: 年繁殖回数地域差 - 本州低地: 春、秋2回。山岳地: 夏1回。九州: 秋-翌春1回 → 温度依存
ヤチネズミ Eothenomys andersoni (Thomas 1905): 東北地方以南
アカネズミ Apodemus speciosus (Temminck 1844): 夜行性・単独性。主に森林に棲息(+ 河川敷や田畑)。低地-低山帯 → 形態的変異大 = 亜種

ホンドアカネズミ speciosus
サドアカネズミ sadoensis: 佐渡島
オオシマアカネズミ insperatus: 伊豆大島
ミヤケアカネズミ miyakensis: 三宅島 小型で毛色濃く腹部茶褐色
オキアカネズミ navigator: 隠岐諸島
ツシマアカネズミ tusimaensis: 対馬
セグロアカネズミ dorsalis: 屋久島
エゾアカネズミ Apodemus speciosus ainu (Thomas): 北海道、本州産より大型

ヒメネズミ Apodemus argenteus (Temminck et Schlegel): 落葉層厚い安定した森林。木登り得意で半樹上生活。平地-高山帯
ケナガネズミ Diplothrix legata (Thomas 1906): 奄美大島、沖縄、徳之島固有
アマミトゲネズミ Tokudaia osimensis (Abe 1933): 奄美大島固有
草地性
エゾヤチネズミ Clethrionomys rufocanus bedfordiae (Thomas): 冬に樹皮害(造林地)。開草地・湿地 (Irie & Tsuyuzaki 2007)
ミカドネズミ Clethrionomys rutilus mikado (Thomas): 尾短い、木に登らない
カヤネズミ Micromys minutus
ハタネズミ Microtus montebelli: 平地-高山帯。草原的環境 (Ex.ハイマツ帯)。繁殖不定期、東北地方以南
住居性
ドブネズミ Rattus norvegicus (Berkenhaut): 移入、高湿度の所
クマネズミ Rattus rattus (Linne): 天井裏など
(アジア)ハツカネズミ Mus musculus (Temminck et Schlegel): 移入
pika (エゾ)ナキウサギ Ochotona hyperborea (yesoensis)
エゾユキウサギ Lepus timidus ainu (Nomura & Tsuyuzaki 2015)
アナウサギ Oryctolagus cuniculus: 移入、エゾユキウサギと競合 (渡島大島)
エゾリス Sciurus vulgaris orientis: 冬眠しない
エゾシマリス Tamias sibiricus lineatus: 冬眠する
エゾモモンガ Pteromys volans orii
食肉目 Carnivora
イイズナ Mustela nivalis (Linnaeus 1766)
エゾオコジョ Mustela erminea orientalis (Ognev 1928): 20 cm
ニホンイタチ Mustela itatsi (Temminck 1844) (M. sibirica itatsi)
ミンク Mustela vison (Schreber 1777): 移入、エゾユキウサギと競合
エゾクロテン Martes zibellina brachyura ↔ ホンドテン Martes melampus: 道移入、競合
キタキツネ Vulpes vulpes schrencki
Fox fox
エゾタヌキ Nyctereutes procyonides albus
アライグマ Procyon lotor: 移入、エゾタヌキと競合
(イヌ Canis lupus familiaris)
(ネコ Felis silvestris catus)
ヒグマ Ursus arctos
偶蹄目 Artiodactyla
エゾシカ Cervus nippon yesoensis

重歯 (ウサギ) Order Lagomorpha, rabbit/hare


2科12属59種
楔状門歯持ち顎を左右に動かし採餌 (↔ 齧歯目: 下顎前後に動かし採餌)

ウサギ Leporidae(rabbit, hare)

Oryctolagus アナウサギ European rabbit
日本産飼ウサギ Japanese White (白色種)の祖先、日本にいない)
飼ウサギ: 体重4-6 kg。日本搾出唯一飼ウサギ品種。目赤。明治期に養兎流行時に輸入した外国種と在来種との間に出来たアルビノが起源?
Lepus ノウサギ hare, jack rabbit
L. brachyurus Temminck et Schlegel ノウサギ Japanese hare*
本州、四国、九州
食痕: 鎌跡様な切口
糞pellet: 1 cm前後の押し潰された球形・褐色
食糞: 小粒状かクリーム状の糞(盲腸糞)を(即座に)食べる行動 → 盲腸糞は野外にまずない
夜行性 = 姿確認困難 → 足跡やフンで生息確認
地域的4亜種(地域間で冬季体毛の白色度合い異)

angustidens Hollisterトウホクウサギ: 本州日本海側-中国地方山地。換毛し、冬毛は茶色型と白色型
lyoni Kishida サドウサギ: 佐渡島。換毛し、冬毛全身白色で耳端だけ黒
brachyurus キュウシュウウサギ: 九州・四国、関東から南の太平洋側。換毛せず茶色様毛色
okiensis Thomas オキウサギ: 隠岐島。夏、茶色な毛色、冬白毛混じるが完全な白にならない

→ ノウサギの夏毛と冬毛は、気温と日長で決められる
L. timidus L. 1785 mountain hare

rabbit
ユキウサギ分布: 北半球

ainu Barrett-Hamilton エゾユキウサギ (エゾノウサギ)
道全域
山地・草原・林。樹皮・小枝等主食
夏: 背中側グレーで腹足尾白 ↔ 冬: 耳端のみグレー以外は白
abei Kuroda チシマノウサギ
orii Kuroda カラフトノウサギ
transbaicalensis Ognev マンシュウカワリウサギ

L. arcticus Ross 1819 ホッキョクウサギ (ML. timidus亜種から独立)
グリーンランド・アラスカ・北部カナダ
Pentalagus ムカシウサギ
P. furnssi アマミノクロウサギ*
奄美大島・徳之島(1963年特別天然記念物指定)
原始的タイプ: 目・耳小、足短い ↔ 爪はウサギでは長く1-2 cmあり頑丈
毛色、黒-グレー
Romerolagus diazi Ferrari-Pérez (1893) メキシコウサギ
volcano rabbit
Pronolagus アカウサギ

Ochotonidae ナキウサギ

ナキウサギ (周極要素、日本では北海道のみ)
Ochotona ナキウサギ
1 sp = エゾナキウサギ
北海道大雪山系岩石地帯。体重200-300 gと小型で、耳小さくネズミに似る。冬期も活動を続け、岩場中に巣を作り、大量の餌を貯蔵。「キーキー」と鳴く

食肉(ネコ) Order Carnivora


猛獣。肉歯類(サーベルタイガー絶滅)。犬歯発達。臭覚・視覚優れる
Canidae イヌ canine, dog
Canis イヌ: C. familiaris イヌ (C. familaris domesticus ノイヌ: 噛まれたら狂犬病疑う)、ニホンオオカミ*(絶滅)
Vulpes キツネ: V. vulpes schrencki キタキツネ*
Nyctereutes タヌキ: N. procyonoides albus エゾタヌキ
Felidae ネコ, cat
Felis ネコ族 little cats
Felis catus ネコ cat+、Mayailurus iriomotensis イリオモテヤマネコ* (西表島), Felis (Prionailurus) bengalensis ベンガルヤマネコ
Pantherini ヒョウ族
Acinonyx チーター族 cheetah
Viverridae ジャコウネコ
ジャコウネコ, ハクビシン+(白鼻心)
Ursidae クマ, bear
下臼歯3本
Ursus arctos yesoensis ヒグマ+

熊棚: 木に登り枝をかき集め実を食べ、残った枝を座布団代わりに使ったもの
冬ごもり: 木の根元に開いた穴や岩穴を利用

原則(例外多)森林帯生息(冬眠穴)。見つけたらともかく遠ざかる

Bear Bear
Selenarctos thibetanus japonicus ツキノワグマ
Ursus maritimus Phipps ホッキョクグマ(シロクマ)
Ailuropoda melanoleuca (ジャイアント)パンダ
Mustelidae イタチ
下臼歯2本
アナグマ+, テン*(本・九・四・対馬), ニホンカワウソ* otter, ラッコ sea otter+
Mustela イタチ (M. erminea オコジョ, M. erminea orientalis エゾオコジョ, M. nivalis nivalis キタイイズナ(ネコ目最小), M. itatsi *ニホンイタチ, M. vison アメリカミンク)
Martes zibellina brachyura エゾクロテン+ (道・樺太・シベリア・北欧)
Procyonidae アライグマ
Mephitidae スカンク
Hyaenidae
ハイエナ

* 日本固有(現世), + 日本分布, × 絶滅

偶蹄 (ウシ) Order Artiodactyla


偶数本脚指の有蹄動物 - 歩行時、中指-薬指間に体重かかる

反芻: する = 有角種多 ↔ しない = 牙発達

Bovidae ウシ

Tragelaphus ブッシュバック
Boselaphus ニルガイ
Bos bos
Kobus ウォーターバック
Aepyceros インパラ
Antilope ブラックバック
Antidorcas スプリングボック
Capricornis カモシカ serow+
♂♁角生え変わらない ⇔ シカ = ♂角皮袋形成し生え変わる
C. crispus ニホンジカ
Capra ヤギ goat
Ovis ヒツジ sheep
Ovibos ジャコウウシ(麝香牛) muskox, 1種
O. moschatus Zimmermann 1780 (ジャコウウシ)
生息地: ツンドラ tundra

自生: カナダ北部、グリーンランド → 移入: アラスカ、スウェーデン、ノルウェー、ロシア北部等

食性: 植物食(草、ヤナギ等の葉、果実地衣類等)

Cervidae シカ deer

Giraffa camelopardali キリン(麒麟), giraffe
(Giraffidae 独立見解)
Alces alces, elk
Cervus L. 1758 シカ*
現生4種
C. albirostris Przewalski 1883 クチジロジカ
C. elaphus L. 1758, アカシカ red deer
C. canadensis Erxleben 1777 アメリカアカシカ elk
C. nippon Temminck 1838 ニホンジカ Sika deer or Japanese deer
中国 - ロシア- 朝鮮 - 日本 (縄文遺跡より骨出土)
個体数爆発的増加

2013 環境省: 2011年本州以南 = 推定261万頭 (2025年に2倍), cf. イノシシ 88万頭
+ 分布域拡大 ⇒ 野生生物管理

♂♀別集団形成 → 交尾期(秋)♂♀集団形成
→ ♂集団解散 + 子供は♀集団に属す(普通、母子数頭群生活) ♂単独か♂同士小群

明るい林に棲み早朝と夕方草地採食。イネ科草本、木葉、堅果、ササ(安定した重要食物) 5-6月頃1頭生む

♂: 泥遊びを♀より行なう – 寄生虫よけ?(イノシシにも見られる)

♂ = 角分枝
夏茶色全身鹿子模様。冬毛灰茶色無白斑。45-80 kg、頭胴長100-170 cm
タンニン多い葉好む

フィールドサイン

足跡: 2つ並んだ蹄
フン: 足跡追うと所々で確認
食痕: 両顎で引き千切る / 樹皮剥ぎ
角研ぎ

亜種複数見解: ミトコンドリアDNA分子系統解析 → 日本では兵庫を境に東西2系統に分かれる deer yesoensis Heude 1884 エゾシカ: 最大90 kg位。道 (Tsuyuzaki & Takahashi 2007)

一時絶滅危機 - 大正6年禁猟

nippon Temminck 1838 キュウシュウジカ
aplodontus Heude 1884 ホンシュウジカ North Honshu sika: 本州
pulchellus Imaizumi 1970 ツシマジカ: 対馬

keramae Kuroda 1924 ケラマジカ Kerama sika: 慶良間列島 (江戸時代に九州から移入)
(RDB: 慶良間列島ケラマジカ危急種、ツシマジカ希少種指定)

yakushimae Kuroda et Okada 1950 ヤクシカ(分けない見解): 屋久島、小型(≈ 40 kg)
Dama dama ファロージカ (ダマジカ) fallow deer: 角先トナカイ角の様に先端部分が扁平し掌状
Rangifer tarandus L. トナカイ(馴鹿)
reindeer, caribou
♂♁共に角(♁ < ♂)。北極タイガ-ツンドラ
Capreolus capreolus, roe deer
Muntiacus reevesi, muntjac キョン

Suidae イノシシ

Sus
S. domesticus ブタ: S. scrofa leucomustax ニホンイノシシ*、リュウキュウイノシシ* 夜行性

Dichobunidae ディコブネ

Entelodontidae エンテロドン

Tayassuidae, peccary ペッカリー

Anthracotheriidae アントラコテリウム

Hippopotamidae, hippopotamus カバ

Oreodon オレオドン ×

Camelidae, camel ラクダ

Tragulidae, chevrotain マメジカ


ヤク (yak)

学名Bos grunniens L. (偶蹄目ウシ科)
体長3 m程度(♂の方が大型)、体重500 kg程度、肩高2 m前後
高地適応。体表は蹄の辺りまで達する黒く長い毛に覆われる。換毛しない
肩がコブ状に盛り上がる
♂♁共に長さ1 mに達することもある長角を持つ
家畜としては、荷役用、毛皮用、乳用(乳製品含む)、食肉用に使われる

チベッタンの生活の殆どがヤクに依存している印象であった
中国では、チベット自治区、青海省、四川省、雲南省で多数飼育

ロールガイ湿原 (Ruergai wetland)

zonation1 Yak2 Yak3

Effect of yak on vegetation

[1] ゾーネーションを調べた一サイト。白黒フィルムを持って行った(当時、論文は白黒写真が普通だったので) (Tsuyuzaki et al. 1990)
[2] ヤク放牧地遠景。点々と見えるのがチベットの人たちのパオと呼ばれるテント。パオの周囲に沿って赤茶けた部分が裸地化の進んでいるところ。1988年7月21日。(Tsuyuzaki & Tsujii 1990)
[3] 放牧地を近くで見ると、裸地化がよく分かる。中央で寝そべってるのとその他大勢が牛の仲間の1種であるヤク。結構危険! (1988年7月21日)


高尾山自然休養林の看板

ホンドリス (リス科): ニホンリスとも呼ばれ、本州、四国、九州に分布しますが、西日本にはあまりいません。主にドングリやマツの実、クルミなど植物質のものを食べます。夏と冬で毛がかわり、冬毛には耳の先にふさ毛があります。

イノシシ (イノシシ科): 夜行性で、円盤状の鼻で土を掘り返して、草や果実、小動物などを食べる雑食性です。親子で生活し、子供は、はじめ体にしまがあってウリのようなのでうり坊と呼ばれます。

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