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(2021年7月1日更新) [ 日本語 | English ]

カバノキ科 (Betulaceae Gray), brich family






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

エングラー体系 (Engler's syllabus)| 植物分類学
6属150種 → 北半球温帯(一部, アンデス山脈)

落葉広葉樹、花単性風媒花
白亜紀, 中国中部
生態: パイオニア種(陽樹)多 (春木・露崎 2008)

北半球温帯を中心に世界6属150種

Subfam Betuloideae (カバノキ)

雄花には花被がない →

雄蕊2本 → カバノキ(Betula)
雄蕊4本 → ハンノキ(Alnus)

Alnus Mill. (ハンノキ)
Betula L. (カバノキ)

Subfam Coryloideae (ハシバミ)

雄花には花被(perianth)がある。雌花は花穂状(spike) →

クマシデ(Carpinus), アサダ(Ostrya), ハシバミ(Colylus), (Ostryopsis)

Carpinus L. (クマシデ)
Corylus L. (ハシバミ)
Ostrya Scop. (アサダ)
Ostryopsis Decne.

カバノキ/樺 (Betula L.)


B. apoiensis Nakai (アポイカンバ)
B. chichibuensis Hara (チチブミネバリ)
B. corylifolia Regel et Maxim. (ウラジロカンバ, ネコシデ)
B. costata Trautv. (チョウセンミネバリ/マカンバ)
B. davurica Pall. (ヤエガワカンバ)
B. ermanii Cham. (ダケカンバ)

亜高山帯: 先駆樹種 - 遷移初期に優占する他侵入種よりも樹齢長い傾向

二次遷移初期に多 →ダケカンバ林発達

B. globispica Shirai (イヌブシ/ジゾウカンバ)
B. grossa Sieb. et Zucc. (ミズメ)
B. maximowicziana Regel (ウダイカンバ/マカバ)
B. ovalifolia Rupr. (ヤチカンバ)
B. platyphylla Sukatchev (コウアンシラカンバ)

var. japonica (Miq.) Hara (シラカンバ)

B. schmidtii Regel (アズサミネバリ/オノオレカンバ)

var. angustifolia Makino et Nomoto (ホソバオノオレ)

Betula × avaczensis Komar. (オクエゾシラカンバ) [platyphylla × ermanii]
leaf

北海道の代表的カンバ3種

いずれも崩壊地、森林火災跡、噴火跡等の開けた生息地を好む。種子は休眠しないのが普通で、林床などの暗いところでは実生は生存できない。樹皮は、比較的なめらかで皮目を作る。葉は互生で、短枝・長枝の区別ある
A. シラ(カンバ) B. platyphylla
B. ダケ(カンバ) B. ermanii
C. ウダイ(カンバ) B. maximowicziana

種      
シラ
ダケ
ウダイ

果穂        
下向1個
上向1個
下向2-4個

葉側脈
5-8対
7-12対
8-13対

葉基部         
浅V字
浅心型
心型(凹む)

葉長 (cm)
小 < 10
小 > 10
大 > 10

樹皮(*原則)
白*
灰黄褐色*
灰白色

立地              
平地-山地
山地やや高所
平地-山地

ハシバミ (Corylus L.)


生活型: 落葉性低木-高木
分布: 北半球温帯20種
葉: 単葉(多少とも毛)、互生、重鋸歯、有柄
托葉: 葉落性
1. 総苞片は葉状で筒とならず、縁に歯芽があり刺毛ない。葉は広倒卵形-やや円形で基部は心形 ___ ハシバミ
1. 総苞片は筒となり徳利状、外面に刺毛密生。葉は倒卵形-楕円形で基部は円-広楔形 ___ C. sieboldiana Blume (ツノハシバミ)

[ フランキア ]

ハンノキ (Alnus Mill.)


日本約10種
落葉広葉樹
花粉症のもと
種子: 球果成熟裂開前(球果緑色でも種子は褐色に成熟)に採取し、室内乾燥し種子を取り出す

乾燥剤(シリカゲル等)を入れ密封し-4°Cで保存 - 10年程度貯蔵可

ヤマハンノキ (A. hirsuta Turcz.)

var. sibirica (Fischer) C. K. Schn. (ヤマハンノキ, s.s.)
葉: 無毛

(アイヌ語)

var. hirsuta (ケヤマハンノキ)
葉: 有毛
生息地: 撹乱地. Ex. 河畔林、河岸段丘、谷部
開花期: 4月従順-4月下旬 ⇒

結実期(採取時期): 9月下旬-10月下旬 (東大富良野演習林, 佐藤 1992)

利用: 砂防治山緑化樹、公園・街路樹 (木材利用はほぼない)
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