(2015年7月7日更新) [ 日本語 | English ]
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ヤナギ目 (Salicales)1科 (Salicaceae) からなる北半球暖帯-寒帯(南半球少し - オーストラリアにはない) 種間雑種極めて多 高木-低木 (材軽く柔らかい) 葉互生分裂しない。托葉有 雌雄異株。尾状花序 個々の花は苞腋に生じ無花被。杯状-指状の腺体。雄蕊1-多数。子房1室。花柱2-4。種子に胚乳なし 1. 冬芽鱗片は1枚(2枚が合生し1つ)。縁重なるか合生し帽子状に落ちる
2. 尾状花序立つ。花虫媒で腺体有。柱頭宿存 ___ Salix ヤナギ
3. 風媒。腺体無 ___Chosenia ケショウヤナギ → Salix合一 (S. arbutifolia) |
⇒ エングラー体系, 植物分類学 |
世界約400種 (日本90種) 落葉性高木・低木 葉互生、托葉有。種間雑種極めて多 種子散布 (seed dispersal): 風 北半球温帯・冷帯に多くが分布Key of Salix1 Subgenus Salix: 冬芽鱗片は腹部で合し帽子状。腺体2または12 雄蕊2-1個 3 雄花には1個の腺体
Sect. Siebolidianae (Seemen) Schneider ヤマヤナギ: 西日本(ヤマヤナギ S. sieboldiana) |
5 高山、低木、花序頂生
Sect. Ovalifoliae Rydberg レンゲイワヤナギ 6 花柱は極めて短いかない 7. 小低木 (高さ ≤ 50 cm)、中国-九州
Section Repentes Wimmer ノヤナギ Section Capreae バッコヤナギ 6 花柱は柱頭より長いか同長Sect. Vimeiu キヌヤナギ 6. 花柱は柱頭より長いか同長7. 尾状花序短柄。小葉3-5個 Sect. Nigricantes A. Kerner (Sect. Phylicifoliae Dumortier, nom. nud.) ミヤマヤナギ 7. 尾状花序殆ど無柄 |
8. 葉は披針形(稀長楕円状披針形)、次第に狭くなり鋭尖形
Sect. Daphnella Ser. ex Duby (Sect. Daphnoideae Dumortier, non. nud.) エゾヤナギ Sect. Hastatae A. Kerner シバヤナギ 3. 雄花には2個の腺体4. 高山、小低木。葉楕円形、丸頭。やや全縁、長さ6-17 mm Sect. Retusae A. Kerner エゾマメヤナギ 4. 直立する低木-高木。成葉長さ4-15 cm、披針形、鋭尖頭Sect. Subalbae Koidzumi シダレヤナギ 1. Subgenus Protitea Kimura: 冬芽鱗片は腹部で合せず互いに重なる。雄蕊3-5Sect. Glandulosae Kimura マルバヤナギ . |
イヌコリヤナギ S. integra Thunb. 葉対生状
エゾノカワヤナギ Salix miyabeana Seemen: northern Hokkaido
若葉表白毛-赤褐色軟毛、間もなく落ちる。裏密に曲毛と絹毛、落ちない
カワヤナギ エゾヤナギ S. rorida Laksch. 托葉顕著
カワヤナギ S. miyabeana Seemen ssp. gymnolepis (H. Lev. et Vaniot) H. Ohashi et Yonek.: southeastern Hokkaido |
シロヤナギ S. jessoensis Seemen
葉小、長い(8 cm位)。葉表中肋に毛。当年枝毛。種子4個。樹高10 mを簡単に越える タチヤナギ S. triandra L. ssp. nipponica (syn. S. subfragilis)葉細据歯-比較的硬くなる、下面帯灰色、無毛-若時毛。網目状脈明瞭。樹皮ペラペラ剥げる → 他種の樹皮は縦割する ミネヤナギ S. reinii Franch. et Savat. ex Seemen.ナガバヤナギ S. sachalinensis Fr. Schmidt ネコヤナギ Salix gracilistyla Miq. 植栽 transplantationシダレヤナギ S. babylonica L.
ウンリュウヤナギ cv tortuosa |
冬芽 | 芽鱗 | 髄 | 枝 | 葉 | 北大式 | 雄花・雌花 | ||
イヌコリヤナギ S. integra | 対生 (亜対生・互生) 伏生 | 帯紅紫-紫褐色 無毛 | 小 褐色 やや菱形 | やや赤味ある黄色 光沢有 細無毛 木らしい樹皮 | 両端丸い楕円形 葉縁極細鋸歯-無鋸歯 | 対生 葉柄なく基部茎を抱くclasp | 対生・低木 | |
コリヤナギ S. koriyanagi | ×分布 | |||||||
ネコヤナギ S. gracilistyla | 互生 (2/5) 伏生 | 褐-紫褐色 灰白色毛 | 太 淡褐色 5角形 | 1年生枝有毛 | 長楕円形先尖 葉縁細鋸歯 | 互生 表無毛 裏絹毛密生 若葉両面有毛 | 豊平川上流 | 雄蕊 |
エゾノキヌヤナギ S. pet-susu | 互生 (2/5) | 有毛 | 太 淡褐色 5角形 | 小枝灰色-褐色 若枝白毛密生 | 被針形長先尖 全縁 先除き縁裏面に巻く | 表無毛明緑色 裏ビロード状白毛密生 8-15 mm有柄 軟毛有 | 1年生枝白毛 ナガバ→ 毛有無と葉で区別 | ♂無柄 雄蕊2 葯赤→黄 道-本州北部 |
キヌヤナギ S. kinuyanagi | 本州・四国・九州 植栽 | |||||||
ナガバヤナギ S. sachalinensis | 互生 (2/5) 伏生 | 黄褐-赤褐色 無毛 | やや太 淡褐色 ≈丸 | 黄褐-赤褐色 光沢有 無毛 | 細長く先尖 波状浅鋸歯 | 互生 表明緑色脈窪 裏淡色-僅粉白 無毛(若葉少灰色毛) | 葉鋸歯 葉裏葉脈に隆起 | ♂短柄 雄蕊2 ♁有柄 ×花柱 |
エゾノカワヤナギ S. miyabeana | 互生 (3/8) 伏生 | 赤褐色 裏面灰色毛 | やや細 淡褐色 多角形 | 淡褐-赤紫-紫褐色 無毛 | 細長く長先長尖 波状細鋸歯 | 互生 表濃緑色光沢 裏粉白無毛 3-10 mm有柄 | 葉鋸歯 裏無毛白色 樹皮赤斑点 | ♂無柄。雄蕊2、花糸とつく ♁柱頭×裂 ×花柱 |
カワヤナギ S. gilgiana | 葉鋸歯 裏無毛白色 | エゾノカワヤナギ と分布異 | ||||||
タチヤナギ S. subfragilis | 互生 (3/8) 伏生 | やや細 | 赤褐-栗褐色 蝋質被る 無毛 | 長楕円被針形 先長鋭尖 縁細鋸歯 | 表裏無毛 裏白色帯, 主脈著しく隆起 3-10 mm有柄 托葉大 | シダレヤナギ の仲間 | 雄蕊3 子房無毛 柱頭2裂 | |
シダレヤナギ S. babylonica | ×自生 | |||||||
エゾノバッコヤナギ | 互生 (2/5) 卵型先尖 ×伏生 | 太い 淡褐色 5角形 | 赤褐-栗褐色 無毛 切ると臭気 | 楕円-長楕円形 先鋭尖 縁波状鋸歯 | 表葉脈上毛 裏粉白色帯 毛密生 | |||
バッコヤナギ/ヤマネコヤナギ S. bakko | 裏綿毛密生 隆起線有 | × | ||||||
エゾヤナギ S. rorida | 赤褐色 白粉吹く | 被針型縁細鋸歯 | 裏淡青緑色 (若葉軟毛) | 表光沢 | 雄蕊2 子房無毛 柱頭2裂 | |||
(エゾノ)キツネヤナギ | 当年枝 黄色毛密生 |
雑種だと思ったら、サッサと諦める。
P. maximowiczii A. Henry ドロノキ P. tremula L. ヨーロッパヤマナラシ var. davidiana (Doce) C. K. Schneid. エゾヤマナラシ 葉の大きなもの。開葉時にヤマナラシより毛少。葉柄の葉の接する所に稀に腺体(普通はない) var. sieboldii (Miq.) Kudo ヤマナラシ 外来種(木材樹種)P. alba L. ギンドロ成長良、若木白色枝絹毛、老成?樹皮灰色無毛になり条裂。葉互生下面著しい銀白色有毛。広卵形-円形。若木3-5浅裂、老木円卵形。深波状歯牙状欠刻。雄株縦長樹形、雌株傘状樹形 P. balsamifera L. バルサムポプラ
分布: 北米大陸 |
P. nigra L. セイヨウクロヤマナラシ Black Poplar
H > 30 m、DBH > 1 m。樹皮灰色深溝あり、不規則に烈開し萌芽 樹皮灰白色。葉柄鮮紅色 P. simonii Carri&eecute;re テリハドロノキP. × euroamericana Rehd. 改良ポプラ(エウロアメリカポプラ) hybrid black poplar
H > 30 m。葉互生、広三角形有鋸歯。F ≈ 5。雄花紅紫色、雌花黄白色-黄緑色 |