(2013年11月19日更新. 2014年10月15日追加) [ 日本語 | English ]
HOME > 植物リスト (Plant list) > キンポウゲ科 (Ranunculaceae)
[エングラー体系, ベンサム・フッカー方式, 植物分類学, フローラ, 参考文献]
= 多心皮類 (Polycarpicae, s.l.)キンポウゲ植物類 (Ranunculales group)= Engler, De Candolleの分類 (s.s.) (田村)1. 水生(= 水草)植物
2. 花弁ない。花単性。心皮1。葉は細裂、輪生 ___ Ceratophyllaceae マツモ Nebumbonaceae ハス: Nelumbo Aadns. ハス 1. 陸生植物2. 油細胞がない 3. 蔓性低木
4. 果実液果 ___ Lardizabalaceae アケビ 3. 直立の草本または木本 4. 花被がない 5. 花両性。葉互生
6. 常緑樹。果実は側面で癒合した袋果 ___ ヤマグルマ科 5. 花単性。雌雄異株。葉対生 ___ Cercidiphyllaceae カツラ: 2 spp. 4. 花被がある |
5. 多くは草本。葉しばしば分裂。雄蕊不定数。心皮1-多数。袋果か痩果 ___ Raunculaceae キンポウゲ 2. 油細胞がある 3. 葉互生
4. 花は3数性 ___ バンシレイ科
5. 種子に仮種皮がある ___ ニクズク科
6. 果実基部が花被に由来した椀に囲まれる ___ Lauraceae クスノキ
7. 托葉ある ___ モクレン科
8. 常緑低木。花両性。袋果で輪状に並ぶ ___ シキミ科 3. 葉対生 ___ ロウバイ科 |
Magnoliaceaeと共に現世中最も原始的な科(説)
Ranunculaceae: Ranunculus 原始的 → Aquilegia, Aconitum進化 油細胞無Adanson (1763): 果実による区分 = 袋果 ⇒ 閉果 (系統の違いではなく進化の度合いを示したもの)
袋果: リュウキンカ (Caltha), n = 8 ⇒ 閉果: キンポウゲ (Ranunculus), n = 8 → 7 ⇒ 果実で分類するのは根拠ない Lauglet (1932): 核型区分
ソロカネソウ亜科 Isopyroideae → R type (細長い): Ranunculus → キンポウゲ亜科 Ranunculoideae
更にヘテロクロマチン凝集状態、化学成分(アルカロイド)等でも区分可能 |
草本(稀に木本または蔓生) 葉:
互生、対生または根生
⇒ バラ科 (Rosaceae): 托葉有、子房上位1室 Tribe Paeonieae = Paeoniaceae (ボタン)花を単位に離れる ↔ Ranunclaceae – 花弁散るPaeonia (< Paeoniaceae), Hydrastis, Glaucidium (シラネアオイ): キンポウゲ科不適 Tribe Helleboreae= Ranunculaceaeとして適Tribe Anemoneae= Ranunculaceaeとして適⇒ キンポウゲ科としての均一性
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イチリンソウ (Anemone L.)オダマキ (Aquilegia L.)キンポウゲ (Ranunculus L.)センニンソウ (Clematis L.)オウレン (Coptis Salisb.) |
トリカブト (Aconitum L.)⇒ 有毒植物 (poisonous plant) 北海道の検索は 田村・難波(1959) が使いやすい ヒエンソウ (Delphinium L.)
全草毒 → 痙攣、呼吸困難、心臓麻痺 |
フクジュソウ (Adonis L.)ヒドラチス (Hydratis L.)goldenseal (北米東部)胚形成、雄蕊形成はRanunculaceae 導管: Hydratis = 階段状 ↔ Ranunculaceae = 単一穿孔 (Ranunclaceaeとする) |
1 萼片5個、5-7 mm l。総苞葉小葉は被針形-線状被針形 _____ A. debilis Fisch. ヒメイチゲ 1 萼片5-7個、10-12 mm l。総苞葉小葉は卵状楕円形-長楕円形 _____ エゾイチゲ |
ウラホロイチゲ: 萼片 ≈ 6 (10未満) ↔ キクザキイチゲ 10以上 |
日本1種 C. palustris L. var. barthei Hance (エゾノリュウキンカ): 葉腎形大。根出葉幅15-30 cm |
var. enkoso H. Hara エンコウソウ: 開出し地に着く。上部斜上し花。茎直立-斜上 |
バイカモ (Subgen Betrachium): 沈水植物。花白色。痩果乾くと側面に横皺 キンポウゲ (Subgen Ranunculus): 中生-湿生植物。花黄色。横皺できない 1. 葉線形・全縁かつ葉身・葉柄区別できない _____ R. reptans L.イトキンポウゲ 1. 葉身・葉柄区別明瞭 2. 葉身浅-深裂。痩果レンズ状-球状に膨らむ _____
R. gmelinii DC カラクサキンポウゲ |
2. 葉3出複葉
3. 地上に走出枝 _____ R. repens L. ハイキンポウゲ: 葉欠刻縁(茎・葉柄に斜上ascendentか寝る粗毛。北半球温帯一般
R. hakkodensis Nakaiツルキツネノボタン |
[ 日本三大有毒植物 ]
全種: 全体(特に根塊)に強有毒成分アコニチン aconitine (学名)
+ メサコニチン(最強毒)、エサコニチン(北海道・東北産種の主要毒)等 アイヌ名: スルク - さらに毒性の違いにより分類 (知里真志保)
セタ・スルク: 弱毒 - 矢毒に使えない 花左右相称 = Aconitum ⇔ 花放射総称 = Aquilegia 花期夏前後 |
北海道産A. gigas Lev. et Vant. オオレイジンソウA. yamazakii Tamura et Namba ダイセツトリカブト (大雪山特産) A. maximum Pallas var. misaoanum Tamura シレトコトリカブト (知床半島特産) A. japonicum Thunb. オクトリカブト A. yezoense Nakai エゾトリカブト: 葉3全裂、小葉はさらに2深裂。雄蕊有毛 A. sachalinense Nakai カラフトブシ A. ito-seiyanum Miyabe et Tatewaki セイヤブシ (問寒別特産) A. yuparense Takeda エゾホソバトリカブト A. apoiense Nakai ヒダカトリカブト (アポイ岳特産, 蛇紋岩植物) |
A. ramosa Franchet フクジュソウ 花: 1花茎に1-多花。花弁11-15 (9-19)。萼片 ≥ 花弁 葉: 互生、ほぼ無毛 (葉裏に微毛散生することもある) |
A. amurensis Regel et Radde (キタミフクジュソウ/イチゲフクジュソウ) 分布・生息地: 道東・道北(落葉樹林) - シベリア・中国 花: 1花茎に1花。萼片 ≤ 花弁 葉: 対生、裏密毛 |