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景観: 2つの定義がある (1) 生態学: 複数の生態系の個々が単独では成立するのではなく、相互作用を持ちながら成立している場合に、その複数の生態家がまとまったもの (2) 造園学(一般的): 人が日常生活で見る風景や景色 景観計画学 landscape planning: 景観設計に関する研究分野 相互に影響を及ぼしあう複数の生態系の集合
異質性 heterogeneity スケール依存性要因 scale-dependent factor |
景観生態学 (landscape ecology)景観の構造と機能に関する研究分野としか言いようがない |
景観パターン認識景観類型化(共通性等)分析必要Ex. 類似度選択 select similarity index → 分類法式(cluster, ordination, etc.)選択(select classification method) |
景観分類 landscape classification 形式地域 - 均一性(同質性)を有した地理的領域 = 自然地域 機能地域 - 特定指標によって分類した際に機能的統合の認められる地理的領域 = 複数の村や市など機能的相互作用のある地域 → 計画地域: 形式地域 + 機能地域 リージョナリゼーションregionalization - 地域策定 |
(Horn 1975) マルコフ過程 Markovian model1階マルコフ過程の仮定 assumption
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1階マルコフ仮定の属性 attribute
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農耕と人里生物自然:天然のままで人為の加わらない様
都会に自然はないのか ↔ 田舎は自然があるのか → 長い歴史の中で人間が植生に強い影響 図2. 自然植生と代償植生・潜在自然植生の比較 Def. 原植生 original vegetation: 人為干渉のない本来の植生 ⇔ Def. 代償植生 secondary vegetation: 人為により成立した植生 Ex. 二次林(薪炭林)、シバ草原(牧草地)、路傍群落 人間の自然へのインパクト Ex. 狩猟・採集の生活 →
行動範囲拡大 道具・火使用 資源安定的確保 集落人口増大
二次植生から人為干渉除くと形成されるであろう植生 人里・里山日本人の農耕生活と共に生まれてきた概念日本: 人里に自然の姿を求める → 人里はまさに人為、人工の作り出した姿 人が開発を進めた中で生物が共存 = 人里生物 水田: 人為により、浅く広い水面、湿地 + 管理された土手等が維持され生物多様性保証 ⇔ 放棄水田では遷移進行 → 水生植物・水生動物衰退・消滅a) 水が必要(溜池、潅漸用水路) b) 定期的な撹乱(稲刈り、草刈り)
植物 止水域の代表的水辺(撹乱頻度低く深い止水環境) + 水田・水路と繋がる = 独特な生息・生育空間 二次林 (雑木林): 伐採、火入れ等により破壊され二次的に生育する林
農村ユニツト: 集落(ムラ)・畑(ノラ)・林(ヤマ)
有: 多様性大 (Ex. 力タクリ群落 – 送粉昆虫) |
「人為干渉 = 自然保護」固執 → 遷移途中相種を絶滅させる危険 一次的進行遷移 二次的進行遷移 [終局群落(極相)]←─────────────────┐ ↑ ╰─────────────┐ │ │地域的には極相 ↓ [遷移途上群落] │局地的には自然の持続群落 [代償植生] ↑ [ 遷移途上群落 ] │ 人為影響停止 │ │遷移 └───────┘ [ 先駆群落 ] 図1. 群落の動態 里山林 community-based forests.s. 人里周辺で、薪炭・キノコ等特用林産物生産等、生活と深く関わる森林s.l. 耕作地や生活空間も含める = 里地 里地: 水田・雑木林・溜池という様々な生態系が入組むモザイク的景観環境
生物多様性(絶滅危惧種の5割生息)・景観維持: 昔「どこでもある風景」 灌漑期: 水田等で稲作等に必要な農業用水を引入れる時期(≈ 5-9月) 薪炭林 coppice forest, or fuelwood forest薪炭材生産が主目的の森林 (≈ 低林) → 商品売買
落葉・下草: 農地へ肥料として提供 昔は里山林の代表
低林作業: ナラ類、クヌギ、シイ・カシ類など薪炭に適し、萌芽性の強い樹種の林で行なわれた 図1. 切り跡群落の移り変わり(人手を加えないとカシ林になる) 里山林: 行政の定義 - 生態学のものと異なる (藻山・NHK広島取材班 2013) 1987(昭62)年策定第4次全国総合開発計画: 人間・社会との関わりを中心に森林を類型化(奥山天然林、人工林、里山林、都市近郊林)し、個々のタイプ別森林の整備方向を示す Def. 里山林 = 児童生徒学習の場、山村-都市交流拠点等、多様な要請。自然環境や国土保全に留意しつつ森林の総合的利用を図る → 広葉樹の価値を再評価し + 育成天然林施業等 → 利用目的に応じた多様な森林整備 Def. 都市近郊林 = 都市住民生活、憩いの場として良質な居住環境を提供し、身近で日常的なふれあいの中に存在する森林。生活環境保全や教育的観点等から保全を基本とし育成・整備し、また身近な緑とのふれあいの拠点を創出するため、地域住民参加による森林管理方式等により、森林づくりを推進 [生物地球化学循環] 物質循環絶えず落葉採取と伐採 → 間断なく有機物収奪される → 痩土壌(土壌劣化)
→ 痩地に耐えるアカマツ・クロマツ林(これも里山の1種)、あるいは禿山に置き換わる 中山間地域平野周辺部から山間地域に至る地域 → 中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域
総農地面積の約4割 → 農産物、資源管理・環境保全に重要な役割 |
この場合の「景観」は「風景」と読み替えてよい。
自然-人間そして景観計画造園学 (緑地学, landscape architecture): 都市計画に必要な景観学・風土保全学・生活環境学を含む[主体 = 人間] + [客体 = 自然(環境) ecosystem] +] 施工] = 造園 landscape architecture 総合景観 (landscape architecture) = 建築景観 + 土木景観 + 造園景観 現代: 遠景 landscape planning = 生態学的手法 vs 近景 landscape design = 造園・植栽的技法時間的要素・維持管理・樹相・植生と環境・植生と景観等 景観計画 landscape planning: 人工的自然を考え創り楽しむもの(という考え方もある)緑(自然感)を確立せねば論議は成り立たない - 可能か? 風景landscape: 視覚的アピールが重要 Ex. 緑(風景学) → 生活系の貧困を克服し生活環境への興味 Ex. 札幌の町並み: 北海道は同じ町並が続くというよりは、街々で異なる建物を作ろうという感じが見られるが、個々の強調ではなく街全体を考えた上で個を生かす町並センスを加えないと良い町並は出来ない 個々の強調ではなく街全体を考えた上で個を生かす町並センスを加えないと良い町並は出来ない空間 space諸活動を収容または収容可能性(土地改良の可能性)のあるところ都市は、未来像を予測し作る。複雑な情報網中で何年も先の予測は難しいが、各部分の機能等を考慮し、システムを全体とし予測できないことはない。計画は、独断を避けるため、多分野の専門家を集め検討したい トマス・モア: 「ユートピア」中でユートピア島の地図を書いたが、現実世界の都市は地図上に示していない 人間という要素 = 気紛れな要素を計画では考慮に入れる必要を示唆 世界は静止を知らない生命体人災・天災による変動 → 人類には柔軟な適応が必要人口増加 → 移民・開拓・地域整理等 → 人口都市集中 + 工業化
昔: 移民・開拓等により人口増加対策を建てるだけで十分 人口集中 = (スプロール現象・人口老齢化現象) - 現在の日本の地域計画は抽象的で具体性に乏しい
+ 現在に即さぬ地域計画修正 + National planningの様なマクロ視野 都市と緑: 公園の必要性人はなぜ緑を求めるか: イメージする自然減少 = 生活環境からの自然減少「自然を求め」山野に行ったり、積極的に自分達の回りに自然を取り戻す努力 「自然の失われた地域の人ほど自然を求める行動多く」、「自然が乏しくなるに従い自然を求める行動強い」 自然に求めるもの: その行動を起こす価値が自然にあるはず。SD法調査 → 自然評価時に何よりも安らぎを求めていた。安らぎは自然のどの部分にあるのかが分かれば、人にとっての自然復元は行いやすい ☛ 都市公園法 都市公園 city park or urban park緑 = 人間生活に重要 → 都市で「やすらぎ感」に大きな役割を果たす 北海道: 内陸部 = 計画都市 ↔ 内地 = 城下町・宿場町等々が起源1871 偕楽園(札幌市): 日本初の都市公園 1873 日本公園制度 - 既存の勝区・遊観地転用 Ex. 上野公園、浅草公園 ⇔ 北海道に転用できるところはない = 計画された都市公園 |
1877 トリート指導: 園内サケ人工孵化試験 1882 開拓使廃止 → 育種場廃止 1897 民間に払い下げ 1869 大通公園: 火防線目的(あるいは南北境界としての土塁)
1879頃: 大通花草園 - 一般開放
表. 代表都市公園面積 (毎日年鑑S55年度版 → 建設省資料) 都市名 市域面積 人口 公園面積 対面積 1人当 調査 率 面積 年 A B C C/A C/B ha ×103人 ha % m2/人 キャンベラ 24320 165 1165 4.8 70.5 1973 パリ 10500 2608 2183 20.8 8.4 1973 ミュンヘン 31001 1350 1373 7.7 17.6 1973 ローマ 150760 2800 3186 2.1 11.4 1973 ストックホルム 18600 660 5300 28.5 80.3 1976 ロンドン 157950 7171 21828 13.8 30.4 1976 ワシントン 17346 757 3458 19.9 45.7 1976 ニューヨーク 7780 15000 19.2 札幌 56990 1280 579.13 1.0 4.5 1977 東京23区 59551 8470 1413.32 2.4 1.7 1977 名古屋 32635 2076 790.33 2.4 3.8 1977 大阪 21492 2716 618.24 2.9 2.3 1977 神戸 54100 1363 616.23 1.1 4.5 1977 京都 48050 1460 347.59 0.7 2.4 1977 北九州 47720 1062 535.00 1.1 5.0 1977 全国(日本) 9059922 99805 36251.32 0.4 3.6 1977 都市公園分化
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地域景観計画 (regional landscape planning)計画 planning: 未来に実施されるもの問題確認 / 一般的目標形成とその問題に関係する明確かつ測定可能な目的 / 起こりうる制約確認 / 将来状況の投影 / 行動代替コース算出と評価 / 政策宣言と政策戦略を含む計画策定 地域計画の必要性 Ex. 過密都市地域, 産業構造 - 不況対策・過疎 意義と問題点地域(景観)計画共通概念
形態的側面 自然及び人間の空間的配置・構造+時間的配置 考えられる制約: 科学的処理が可能である事
地政 |
(工学的)土地改変 land transformation直接的 (意識的, direct): 特にBulldozer等の大規模改変可能機械導入が1960以降顕著→ 国土の都市化: 高度成長・技術革新 土地利用転換: 農林業的土地利用 → 都市的利用 宅地化・道路・レクリエーション用地 =人口増・都市集中・農村離脱・過疎 1960年代から: 宅地が低地から丘陵地へと広がる 多摩NT, 千里NT, 泉北NT, 高蔵子NT等の都市化問題(平成狸合戦) (Glasson 1974) 都市化に伴う環境変化 → 公害・
災害 国土庁・自治省 = 災害対策基本法 恒常的(工業)用地下水大量汲上げ - 地下水水圧低下 - 粘土層脱水/圧縮(☛ 泥炭層) - 地盤沈下 証拠: 大工業地帯で地盤沈下顕著 + 粘土層地盤で顕著 ⇒ Ex. 東京: 1944-1948年 戦中・直後に地盤沈下低下 スプロール現象 sprawl: 地価安い都市郊外に宅地・工場を無秩序・無計画に開発農地・山林・宅地・工場混在が地域社会発展に悪影響 |
施工区分と段階都市公園法): 標準的技術確立 - 造園を生産過程と捉える(=造園施工)建築生産過程: 建築物 + 土木生産過程: 土木生産物 + 造園生産過程: 造園物(?) 設計基本設計実施設計
計画内容細分化のために図のような計画と設計の部分の境が曖昧になりつつある
基本構想: 動機 - 札幌市政百年記念 (日本公園緑地協会) 造園計画計画の与件コンサルタント手引的な計画区分(多くのバリエーション有) - 予算見積のため基本計画 + 基本設計 + 実施設計 計画調査基本計画
計画内容幾何学的手法: 工学的手法が中心自然的手法: Ex. 自然度・傾斜方位・傾斜度(この組合わせで施設配置決定) = バテル-システム → オーバーレイ手法(但し平坦地では評価が単一になり使えない) (施設計画) 施設選択 (都市公園で50%以上の施設設置は許可されない)→ 構造基準設定: 造園多様性を考える時に基準は無意味だが ... → 現実に存在する公園の平均値から計画内容推定する Ex. 都では植栽率60%以上が基準(芝生は入れない) → 計画時点で注文のあることもあり、それらを事前に考慮して計画する必要Ex. お祭広場・ゲートボール場・日本庭園・子供広場・花見場 一公園で兼用できる限界は何処までか、また何がよく合うかを検討するオーバーレイの導入 → 再検討: 構想へのフィードバック、施設計画の進行 計画手法基本調査
各メッシュ評価 + 地割りlocation = 動線: 入込(=利用) + 内部 造園設計設計意義設計条件 - 設計調査 - 設計方式 - 仕様と積算コンサル実施標準
設計区分公園の種類営造物公園: 国の営造物公園
国営公園: 建設省管理 - 都市公園的要素 |
地域性公園: 国立公園・国定公園・○○立自然公園 公園化には権限(= 土地の使用権利)獲得必要 スケールによる公園区分児童公園: 1/500 (1-500-1/100): 0.5 ha規模での図面で基本計画を練る近隣公園: 1/1000 (1/1000-1/500) = 一般公園にも適用可な1間1分図面 総合公園: 1/2500-1/5000 scaleで設計
実施設計では1/200-1/500図面で具体化 - 基礎工事から完成図までの詳細組込まれる 公園施設: 要素 = 施設系 + 空間系 園路広場 道・広場系: 園路, 階段, 橋, 縁石, 側溝. 舗装広場, 自由広場 ファニチュア系: 芝生広場 修景施設 道・広場系: 飛石. 芝生広場 建物系: 日陰棚 ファニチュア系: 彫刻, 灯篭, 植棚 動・植物系: 花壇, 藤棚, 生垣. 植栽, 芝生, 築山 水系: 噴水, 水流, 池, 滝 休養施設 道・広場系: ピクニック場, キャンプ場 建物系: 休憩所, 四阿, バンガロー, ロッジ ファニチュア系: ベンチ, スツール, 野外卓, パーゴラ, シェルター 遊戯施設 道・広場系: 遊戯広場 ファニチュア系: 各種遊具 水系: 徒渉池, 舟遊場, 釣場 運動施設 道・広場系: 各種競技場. スポーツ広場, サイクリング道, マラソンコース, トリムコース 建物系: 体育館, 屋内プール ファニチュア系: アスレチック装置 動・植物系: 乗馬場 水系: 野外プール 教養施設 道・広場系: 古墳, 野外ステージ, 彫刻広場 建物系: 動物園, 温室, 水族館, 展示館, 図書館 ファニチュア系: 記念碑 動・植物系: 植物園, 分区園, 見本園, 放飼園 便益施設 道・広場系: 駐車場 建物系: 売店, レストラン, 便所, 宿泊所, 集会所, 待合室 ファニチュア系: 水飲, 手洗, 時計塔 管理施設 (利用維持安全) 建物系: 案内所, サイクルセンター. 詰所, 車庫, 倉庫, ゴミ処理場, 汚水処理場, 管理事務所 ファニチュア系: 門・柵, 照明, 放送, 案内・表式, 屑入・吸殻入, 車止め 動・植物系: 苗畑 水系: 護岸, 水門, 暗渠, 上水道, 下水道 その他施設 建物系: 展望台 与件整理__動線計画_____景観計画 __↓________↓__________↓ 敷地分析 → ゾーイング → 施設配置 → (基本設計) ----------→ (実施設計) _________________(基本計画) →|______基本設計図作成(説明書) __________________________________概算工事の検討 ↙ 概算工事の検討 (鳥瞰図・立面図・透視図)
管理コストの例 自然林は芝生の1/10位で済む(森林浴は管理者にとって有り難い) ※ 他施設との配置関係は、いかに苦情が来ないかを配慮すれば良い 実施設計: 基本設計与件より具体的な配置・区域を加味する
→ 与件整理・調査 →→ 実施設計検討 → 仕様書作成 → 図面作成 → 計算(構造・数量) → 積算 → 工期算定 → 図書のまとめ
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景観(造園)工事発注量は近年著しく増加 1950-1960: 1915箇所, 758 ha = 0.4ha/park 1961-1970: 8644, 8728 = 1.0ha/park 公園規模も大型化している-プロジェクト大型化 → 造園業者増加
→ 正確な工事計画手法樹立の必要性 → S50 造園施工管理技術検定 景観(造園)技術の特徴
自然材料 → 品質にバラツキ 造園工事形態請負: 「請負」規定は民法上なされている(M29, 1986)
利点: 短時日のうちに労務者数を調整できる 直営利点 = 即時性(すぐに間に合う)、技術水準予測出来る、工事原価算出容易 欠点(不利益) = 労務者技術習得に時間必要、労務管理必要、福利・厚生費・退職金含め将来に渡る投資必要、財政・経営が給与支払のため硬直化する
→ 常に働いているのではなくても生活を補償せねばならぬ 造園工事区分敷地造成: 切土 → 運搬 → 盛土 → 締固 → 捨土
盛土材料 盛土高 (m) 勾配 粒度分布の良い砂 0-5 1:1.5-1:1.8 粒度分布の良い礫混じりの砂 5-15 1:1.8-1:2.0 粒度分布の悪い砂 0-5 1:1.8-1:2.0 岩塊・玉石 0-10 1:1.5-1:1.8 10-20 1:1.8-1:2.0 砂質土 0-5 1:1.5-1:1.8 硬い粘性土 5-10 1:1.8-1:2.0 柔らかい粘性土 0-5 1:1.8-1:2.0切土法面勾配 地山土質 切土高 勾配 硬岩 1:0.3-1:0.8 軟岩 1:0.5-1:1.2 砂 1:1.5- 砂質土 締まっているもの ≤ 5 m 1:0.8-1:1.0 5-10 m 1:1.0-1:1.2 締まっていないもの ≤ 5 m 1:1.0-1:1.2 5-10 m 1:1.2-1:1.5 砂利又は岩塊混じり砂質土 締まっているか粒度分布よいもの ≤ 10 m 1:0.8-1:1.0 10-15 m 1:1.0-1:1.2 締まっていないか粒度分布悪いもの ≤ 10 m 1:1.0-1.1.2 10-15 m 1:1.2-1:1.5 粘土及び粘性土 0-10 m 1:0.8-1:1.2 岩塊又は玉石混じりの粘性土 ≤ 5 m 1:1.0-1.1.2 5-10 m 1:1.2-1:1.5法面保護の種類 法面勾配と植栽可能範囲 法面勾配: 樹木等の大きさ 1:1.5 (66.6%, 33°40') 苗木・低木・地被 1.1.8 (55.5%, 24°50')完成型中木(< 4 m) 半完成型中木(< 2 m) 苗木・低木・地被 1.3 (33.3%, 13°30')高木(< 4 m) 完成型中木 半完成型中木 苗木・低木・地被 1:4 (25%, 14°00')高木(< 4 m) 完成型中木 半完成型中木 苗木・低木・地被 植栽工事生きた素材を扱う時の留意点形質は成長過程中変化する - 植栽景観変化の予測 個々の植物が環境条件に対する適応能力に相違 - 種間・種内差 企画の型に合わないの普通 + 同じ外見でも内容異なることがある 植栽材料を作るには一定の時間が必要であり需要に即応しない 樹木に必要な土層の厚さ シバ 小低木 大低木 浅根性高木 深根性高木 生存最小厚さ 15 cm 30 45 60 90 生育最小厚さ 30 45 60 90 150 |
耕起方法と使用機種土層工: 目的、耕起方法: 適用機械、適用地 (備考)普通耕: 有効土層の拡大、通気透水性の改良
不良土でない基盤か土壌硬度の高い基盤、深耕、心土破砕後の整地(有効土層が薄く、他の土層工と併用)
下層土が不良土でない。心土破砕工意以外の基盤
物理性の改良が必要な場合 (物理性改良)
岩盤、重粘土 (適用範囲大) 主要地被植物一般地被芝類
日本芝: ノシバ、コウライシバ等
リュウノヒゲ: リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)、ノシラン等
草花: ダリヤ、バンジー、ヒナゲシ、ペチュニア等 施設工事舗装緑地に使われる舗装の種類と主要な仕様対象
種別: 主要仕様対象 (備考) 造園管理造園管理体系大要は建造物管理と同じだが造園では更に生物(環境)管理があることが特徴Ex. 建造物管理: コンクリート耐久年数
生物管理: 植栽(環境の安定) → 生態学的技法の導入 造園管理計画植栽維持育成 - 施設管理景観施工の特殊性生物的特性植栽適期に基づく工程計画 = 適期外における植栽の不利益 工程上のロス / 工費増加 / 植栽後の管理増加(肥料・枯死木の植換) 生物を扱う(コンクリートと違う!)際の注意施工機械踏圧によって周辺土壌を締め固めてはいけない 仮設工作物や材料によって周囲を被覆してはいけない 機械・材用によって植物を傷つけてはいけない → 施工工程上の配慮: 大型機械による施工完了後 / 掘削等埋め戻し終了後 / 仮設物撤去可能時期後 / 大型材料搬入終了後 → 地盤造成・地下埋設物・大型土木建築・大型工作物排除・仮設撤去後 地方性 植物: 気候・土壌あるいは運搬時の荷姿からくる制限が地方性を産む 客土・土壌改良にも地方性は配慮されねばならない 地方性に乏しい樹木: イチョウ・スズカケノキ・ニセアカシア・ヤナギ類・ポプラ・ヒマラヤシーダ → 地方によって嗜好性異なる 地方性の高い植物芝
日本シバ: - 落葉広葉樹林帯
日本シバ: ノシバ, コウライシバ(関東以南) 常緑広葉樹林帯
日本シバ: ノシバ, コウライシバ, ビロードシバ(四国・九州) オオムラサキツツジ(東) ↔ ヒドラツツジ(西) 北に向かうほど剪定は弱くなる + 生態学上の配慮自然石: コストの面からの制約 – なるべく近隣から採取したい 大谷石 = 関東、ごろた石 = 小豆島産 規格化の困難性植栽等の際、要求に合った樹木がそろうとは限らない 工程: 植栽 → 枯れる・栄養費がかかる
→ 工期適期(=植栽適期)をクリティカルにパスする 審美性環境に合わせること納まり: 統一性・反覆性・規則性・均衡性・調和性 + 伝統と近代性(美的価値) Ex. Weeping row grass (1年草): 消失早いので後継種を用意しておく必要性がある。また環境を考慮して選定するべき → 景観上の配慮 a. 丸み rounding: 法面に丸みつけ周囲地形に近づける経験的にl1 ≤ l2だと目が馴染む b. 法面植生芝: 張芝・筋芝・吹付 表土保全行い、後々の客土考える(問題: 吹付種定着が木本植物侵入阻害) 切土量と盛土量は同じとは限らない → 土量の変化率 土層の変化にも注意その土地に馴染む植物の植栽試み Ex. 知床横断道路: ササ植栽 |
景観管理の概念プロジェクト管理景観工事を取り巻く諸条件 → プロジェクト(PT)管理の必要性景観施工システム適性規模 = 全体として性能が最大となる時間配分を考える
__←--計画--→←---設計---→←-------施工-------→___==>時間 プロジェクトの動的構造目標設定→方針決定→可能性ある計画案比較→計画案採用→実施段階
⇑ プロジェクト計画の段階 フロート: 工程中で調整出来る - 細分化等により調節可能(当然限界はある) 景観施工管理と環境景観システムシステム理論 システム: 集合
____________Input________________Output (feedback) [外部環境]---------------→[実施計画システム]---------------→[外部環境] __________安定化__________________ 実験計画決定 __________費用決定 __________時間予測 __________組織化 実施計画のプロセス システム設計手順
↓- システムの目的解明 (もしくは目標確立) |
ハイラーキー(階層)理論 Ex. 都市公園 都市公園 System ⇅住区基幹公園 ⇅都市基幹公園 特殊公園 ⇅大規模公園 国営公園 Subsystem 児童公園 総合公園 広域公園 近隣公園 運動公園 レクリエーション公園 地区公園
レオポルド法 環境影響評価環境アセスメント: 開発前提に実施(環境庁)= 環境影響評価: 開発害を低減することがアセスの目的 (本来は住民意見が重要だが…) 環境影響評価法 Ex. レオポルド法 切土の影響大 → これを抑え少なくとも30/15になるように工夫 オーバレイ法
環境評価法 (環境評価システム法) 変法多い = 未確立 調査結果 | 影響 | 住民意見 | 公共団体意見 植物 動物 水 : 内容は造園分野となりつつある。現在の公園造成課題は低湿地の公園造成(昔は土地改変を行わなかったが現在は割と普通に見られる)。都市では造成中の評価を常に考慮せねばならぬ スプロール地帯: 都心避け自然求めた移住者の多い地帯では緑への関心高 モニタリング自然再生事業等の環境対策実施時に、その効果を計る事業後の変化を定期的モニタリング - 予測通りに環境が推移しているか確認 調査デザイン: 要視 - 事業効果を科学的に評価するため 景観要素: 時期(内容)・位置 BACI (before-after-control-impact)建設区と対照区を、建設前後で比較 (2 × 2) BARCI (before-after-reference-control-impact (BARCI)ゾーニングEx. 風力発電
再生可能エネルギーゾーニングゾーニング過程自体がステークホルダーに信頼 ↔ ゾーニング有効機能しない |
理論と応用: 地域は、自ずから、または周囲が変わる事により相対的に変化 → 変化予測 → 変化に伴う悪影響を防ぎながら創造的地域設計を建てる。そのような、都市計画の理念の構築が必要 地域計画の促進因子
内的: 人口増加 + 住民性格の変質 + 産業構造の変化
開発には、macro level/micro level (global level/term level)の調和必要 地域開発目標基本(一大原則): 人間尊重 = 経済開発が行き過ぎてはならない行き過ぎにより発生した問題: 児童問題・身障者社会復帰・農村問題・更年者就職等
開発過程 process
_6. 5の形態的展開
1. 地域変容分析
開発における対立
自然の改造と整備
資源開発資源開発が利潤追求原則のみで行われる限り、資本による最大限利潤追求方法のみが考案され、資源自体の持つ自然法則性、潜在的有効雇用に即した合理的開発方式が無視されたり歪曲される。その結果、資源浪費・破壊促進、乱掘、乱伐、乱獲、公害等の問題が起る。巨視的に見て現在の世界は明らかに資源保全より破壊の方向に向かっている。民主的な自然保全方法を確立する必要がある |
日本1887 「田園都市」構想導入: イギリスGarden City理念には遠く及ばない1908 生江孝之 2回の欧米視察 → 内務省の「田園都市」と考え合わない 1918 渋沢栄一 田園都市株式会社設立 1927 飯沼一省 「都市計画の理論と法制」 法制は都市施設計画中心に述べる。日本のNew Town構想はこの線の延長上 大戦で海外において都市計画盛んになる1955 日本住宅公団発足 → New Town構想 戦後 応急期 S20-: 緊急開拓事業・農地改革: 終戦直後で失敗も多かったがやむを得ないと考えるべきか 回復期 1950: 国土総合開発法 → 都府県総合開発計画・地方総合開発計画 特定地域開発計画が特徴 - 東京への依存性を強くする 調整期 1960: 全国総合開発計画: バラバラな地域別開発を全国3つに区分Ex. 北上特定地域総合開発計画(建設省): 定住圏構想と治水主義論 河川環境: 治水・発電・灌漑・用水 (ダム事業が強調されすぎTVA理念は生かさない) 列島改造ブーム: 70年代初め田中内閣下で行われた大規模都市化
60年代からの高度経済成長期には急激に国土改変進み、自然減少・公害発生等の多くの環境問題発生 第三セクター (三セク, joint public-private venture)1980年以降急速に増える
第一セクター: 国・地方公共団体経営公企業
目的: 環境産業振興による地域振興 + 資源循環型社会構築を目指す産業、公共部門、消費者 21 世紀の国土のグランドデザイン: 地球環境問題深刻化等社会変動に対応し一極集中型開発計画改変
「多自然居住の創造」が基本戦略の1つ 環境共生住宅(エコハウス): 建設省進める環境保全型住宅
気密性、断熱性高め、照明・冷暖房器具改善により、省エネや温暖化防止を実現
ビジョン論は、近年保守化傾向ありマイナス効果を拭えない。種々要素を全て盛り込む必要がある。今後は、再開発・新開発をうまく組み合わせビジョン形成する必要がある |
システム: 都市・地域システム制御システムとしての環境と人口頭脳学的理論の応用による制御システム部分は(流動的な)Communicationで結合された諸活動を指す 地域計画 = 目標明確化 + 目標に向かい進行度合を測定する手段必要 目的ある行動は全て情報を手に入れ利用することに基きなされる → 組織化し利用 電算機3役割
都市気候都市化進展による、郊外や周辺地域と異なった都市固有の気候→ 射量減少、霧日数・微雨日数増加、集中豪雨、ヒートアイランド Ex. 東京: 郊外と比較し年平均気温は2.5°C程度高い
交通都市計画実行完成後も、時と共に流動的社会にあわせ修正可能性があり、その余地を残さねばならない時間短縮 vs 事故減少 → これまでは、交通の変化に伴いcommunication変化 (交通)伝達 transportation communication: 立地された諸活動間の伝達
人間・物質・情報・エネルギーの4大別される形態 |
交通問題交通需要マネジメント transportation demand management, TDM概念: インフラ容量と交通需要の両方管理 → 両者バランス図り交通負荷制御
従来 = 需給拡大バランス: 将来需要拡大にあわせ道路・鉄道等のインフラ容量確保
1) ピーク時需要カット等の時間帯変更 生活交通地域における通勤、通学、通院、買物等の住民日常生活に必要不可欠な交通Ex. 乗合バス: バス停を利用したバス → 生活交通機関として機能
S40年代ピークに利用者減少: マイカー普及・地下鉄整備・自転車利用進展、渋滞等走行環境悪化等
モーダルシフト modal shift: 自動車に偏る輸送機関を鉄道、船舶、バス等の公共的輸送機関に移行する 環境問題等の観点から、鉄道や水運が見直される Light Rail Transit, LRT: レール上を走る高性能中量輸送機関(現行の路面電車と異なる)
市街部内、郊外-市街接続 都市大気汚染等の問題から欧米で20年ほど前から路面電車再評価 → 数十都市で導入 (1997 熊本市導入)
低建設費 + 無公害 + 輸送量比較的大 |