(2024年11月1日更新) [ 日本語 | English ]
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Def., s.s.: 胚珠ovuleが成熟したもの構造 structure胚乳 albumen/endosperm: 発芽に際して胚の成長に必要な養分を供給
s.l. 胚以外の全ての栄養貯蔵組織 = albumen
外乳(外胚乳/周乳 perisperm): 珠心など親の胞子体組織起源 無胚乳種子 exalbuminous seed: 胚乳が発生初期に見られ成熟時には消滅 多くは、養分を子葉に貯蔵 Ex. ダイズ、クリ 珠皮 integument: 珠心取り囲む層 → 発達 = 種皮 testa
子葉 cotyledon: 発芽すると双葉になる部分 子房壁 ovary wall → 果皮 pericarp 機能 (双子葉植物)死亡確率を減少させ個体生存価高める種子散布手段 (seed-dispersal agents) 発芽・成長に使う最初の資本 同定図鑑に頼らず、日頃サンプルを集めそれと比較する方が確実
Solanum lycopersicum |
[解剖学, 形態学, 種子発芽| 種子散布 ] (seedless = 種子がない) 種子サイズ (seed size)体積(seed volume)や重量(seed mass or weight)種子サイズ: 種子の分散能力と大きく関係し種の戦略上重要な形質
最大: ヤシの実 = 数10 cm 種子サイズ分布小さい方に片寄る → 地形のフラクタル構造に一因 (Hedge & Ganeshaiah 1992)
対数直線関係 → 小さい種子を有する種が指数的に多くなる 種子サイズと発芽種子重の殆どは実生成長のための貯蔵物質によるものと考えられる⇒ より大きな種子ほど実生成長には有利 ↔ 大きな種子は捕食されやすい |
= 種子を包む皮 - 胚珠の珠皮が発達し種皮となる 被子植物: 種皮の進化 2種皮性 bitegmic = 2枚 (Ex. モクレン) → 合着 = 1種皮性
外種皮(outer seed coat, testa, episperm) = 外側 ⇔ 区別ない種もある 1種皮性 unitegmic = 1枚 (Ex. キク) 種皮欠如: ヤドリギ科・ツチトリモチ科(寄生植物)数種 |
裸子植物: 1枚
種皮が2枚からなるものは、外種皮と内種皮に区分することもある 仮種皮 aril: 胚珠以外の部分が発達し膜状に種子を覆う部分 Ex. ニシキギ機能: 胚保護、休眠、(種子分散) 肉質種皮 sarcotesta: 外種皮肉質化し被食される - 動物散布 Magnolia 糊粉層 (アリューロン層、糠層) aleurone layer: イネ科植物の種皮に接して存在する貯蔵タンパク質を含む細胞層 |
付属器官(付属体) appendage (adj. appendiculate, v. appndage)
仮種皮(種衣) arillus, aril種皮外側覆うもの。胎座の一部が受精後発育肥大 (v. arillate)
Taxus: 液質 → イチイ種子の赤い肉質の壷 種子散布付属器官風散布種髪 coma (v. comate): 種子にある毛束 → 風散布 Ex. Epilobium (珠孔付近の珠皮起源), Salix (胎座起源) |
冠毛 puppus (pl. puppi): 萼が変形したもの Asteraceae (Aster, Anapahlis, etc.) 翼 wing (種翼 seed wing): 翼状付属器官 Acer, Fraxinus, etc. (↔ 翼がない unwinged, wingless) 翼果(翅果, winged fruit, samara or key): 翼を発達させた果実 ☛ 動物散布アリロイド(偽仮種皮, 偽種衣) arilloid: 珠皮や胎座からでき糖や油に富むエライオソーム elaiosome: 脂質、アミノ酸、糖等に富みアリ散布に機能特化
由来多様 (77科以上で確認) Ex. スズメノヤリ、アオスゲ、スミレ |
成熟した子房(ovary)とその内部 + 花器官 + 付属器官が結合した部分
果皮 pericarp= 周壁 ovary wall → 3層 → 外果皮, 中果皮, 内果皮果肉: flesh, sarcocarp, pulp (日本語では、全て果肉と訳され混乱のもと)Flesh: 果肉の総称Sarcocarp: 核果の果肉 Pulp: 果肉の中でも水分が多く柔らかいもの 分類 classification of fruits真果と偽果 true and false fruits真果: 子房のみが成長しできた果実偽果(仮果) pseudocarp: 子房以外の花床、萼、総包等が成長し果実となる
イチゴ状果: 花托発達し果実に加わる Ex. リンゴ、ナシ、オランダイチゴ Case. 果実中にある子房数を基準
[単果分類鍵 key to simple fruit types]4>
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角果 silique (s.l.)2心皮性で間に隔膜replumがあり縦に2片に裂ける Ex. アブラナ
長角果 silique (s.s.): 長さ > 幅 × 2-3 = 細長い ⇔ 莢果(豆果) legume豆莢 = 雌蕊が平らで内部一室。成熟時に左右に割れる袋果 follicle離生心皮(雌蕊が分かれる)で、その内側に向いた面に割目ができる閉果 indehiscent fruit成熟しても果実裂開しない痩果 achene果皮と種皮が密着し分かれない Ex. Helianthus, Taraxacum嘴 beak 頴果 caryopsis果皮と種皮がより密着した痩果(イネ科)胞果 utricle果皮と種皮が分かれる Ex. アカザ科、ヒユ科イノコズチ属堅果 nut or glans外側が非常に堅くなる Ex. Quercus (殻斗: 台のような部分)小堅果 nutlet: 小形の堅果 Ex. Polygonaceae, Betulaceae, Cyperaceae 翼果 samara果皮が翼様 Acer果実分かれる 分離果子房に複数の部屋があり熟すと部屋毎に分かれる節果マメの鞘(= 果皮)が、種子毎に節 → 種子毎に折れて散布 Ex. Desmodium液果(多肉果) sap fruit果皮の一部か全てが果肉(多肉質か液質)となる漿果(真正液果) berry, bacca内果皮・中果皮多肉質核果(石果) drupe or stone fruit中果皮多肉化 + 内果皮木質化(= 果核) - 核中に種皮Ex. クワ、モモ、オリーブ、ココヤシ 小核果 drupelet核果の中でも小形で1心皮性 Ex. キイチゴ未成熟果実の捕食防御機構1. 物理的: 果皮硬化 hardness。刺spininess2. 化学的: 二次代謝物質 成熟果実: 動物による種子分散 → 誘引物質 attractants = 匂い, 色 |