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(2019年3月30更新) [ 日本語 | English ]

森林 (forest)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

[ 森林科学 | 森林 | 森林型 | 森林分類 | 樹木 ]

森林科学 (forest science) (旧, 林学 forestry)


元来: 森林資源と捉え林業面重視 → 現代: 開発に伴う環境問題加わる

(モロゾウ 1936)

森林学

森林の特徴: 相互作用 → 樹木の社会的生活体であるため森林独特の成長行なう
Def. 森林学 forest science: 森林及び林分(林分の集まり = 森林) (+ 林業)に関する学問 → 林分と森林は別次元として扱う - 森林生物社会に関する学問

森林生態学 forest ecology
森林美学: 森の美しさ ∝ 収益 → もっとも美しき森は、またもっとも収益の上がる森である (新島・村山 1918)
造林学 silviculture: 社会的植物育成の学問 → 温暖化対策として注目
森林計画学
砂防学・治山学
林政学
林産化学
林業工学

北大
森林美学: 札幌農学校森林科 新島善直 開講講義名 (新島・村山 1918)

森林の物理的機能

1) 防風効果
主要決定因子: 通風度

帯状の森林は風の一部を透過させる障害物として作用  風上・風下lee側の地表近くの風速減少
林帯幅 → 通風度に影響 → 防風効果を最大限にする最適林帯幅存在

[ 日本の森林 | 針広混交林 | 縄文の森 | 弥山原始林 ]

索引
2) 霧の消散効果
a) 近接効果

A. 捕捉効果: 霧を含む風が林中侵入 → 霧粒は枝・葉に衝突し、直接捕捉される
B. 温度効果: Ex. 気温15°Cの時、温度1°C↑ → 870 mg/m3の濃い霧は蒸発し消える
C. 乱流効果: 森林 = 障害物 → 乱流発生 → 霧粒の枝葉衝突機会↑ = 霧粒捕捉促進

b) 遠隔効果

海から侵入する霧粒を含む水平気流は、陸に到達すると同時に地面との摩擦のため強い乱気流となり、渦動により霧粒は拡散し森林等の障害物に衝突付着し捕捉される

3) 海風の塩分濾過作用

風と海面の相互作用 → 多量の海水飛沫発生

直径0.01mm程度 → 小水滴状態で海風に乗り、蒸発につれ塩分結晶となりつつ陸へ吹き送られる

海岸林 = 海風中塩分濾過作用大 → 濾過作用効果は森林風下側に現れ、その範囲は防風効果と同程度

森林 (forest)


森林: 木本植物が樹冠形成 (高緯度針葉樹林-単純、熱帯多雨林-複雑)
草原 grassland: 地面の50%以上を植物が覆う
荒原 arable land: 地面の50%未満を植物が覆う

草原・荒原: 草本植物が主体

森林 (forest, or wood)
1. 林木と林地からなる樹木集団 → 樹高・密度・広さ有する)

相観 (physiognomy): 一般に樹高 > 4 m、樹冠(crown)触れ合い閉鎖
Ex. 街路樹 ≠ 森林

2. 森林を、そこの環境や動物を含めた意味で用いる ≈ 生態系(ecosystem) → バイオーム (biome)
スタンド (林分, 植分) (stand) (林学用語)
構成種、年齢、発育状態等の相違により植物相(flora)に差を表わす。やや大面積を有し、植物相上周囲から区別できる植物群集単位

森林形成

  1. 樹種内部の生態的性質: 階層、スタンド、群集、個体群
  2. 地理的外界(気候、地下層、地形、土地): 環境要因によってグローバルな検知から森林は形成される
  3. 生物社会的関係 = (a) 森林を形成する植物間における社会的関係 + (b) 前記(a)の植物と動物の社会的関係
  4. 地史的要因
  5. 人為干渉 (human impact): 林業的側面が日本の森林には大きいのかもしれない
上木 (じょうぼく、うわぎ)
林冠が2段以上に区分された森林の上層しめる林木 (↔ 下木)
林冠が数段形づくるときは下木に対し、その中間の林冠層を'中林'ということがある

二段林: 森林を構成する樹木の林冠に高低差がある林形で、二段になっている場合

下層植生
森林において上木に対する下木(低木、及び草本類からなる植物集団)のまとまり。上層木とともに、その地域に特徴的な植生を示し、その土地の環境を知る上での指標となり得る

森林型 (forest type)


単純林: 森林樹種のうち同一樹種が約80%以上を占める林分 (環境圧大 → 単純化しやすい)
混交林: 2種類以上の樹種が混在する森林(林業に関係ない下木類含まない)

航空写真による区分が可能

熱帯林 温帯林 冷帯林
forest
フィリピンのアグロフォレストリーと、その背景に見えている熱帯林。常緑広葉樹が優占する (1997年12月18日)。
forest
日本北部では落葉広葉樹林が代表。針広混交林は、針葉樹と広葉樹を交えた森林で、北海道でよく見られる。
forest
クロトウヒ(Picea mariana)やグイマツ(Larix gmelinii )などの針葉樹が優占するタイガ林。wildfire森林火災発生中。

熱帯 tropical

環境条件 (小川 1974) = 赤道から南北へ23°30'の範囲 + 気象条件
温度差小さく高い。最寒月平均18°C以上。日長も一年中ほとんど変わらない。降雨量も豊富であるが、大陸部では砂漠が存在し、当然雨量は少ない。地質・土壌は地域色があるが、赤色ラテライトが主。

熱帯多雨林 tropical rain forest

赤道から南北へ30°付近におよぶ地域。多雨(3000-5000 mm)
1) アメリカ熱帯多雨林(アマゾン型): アマゾン川流域、4億ha
2) インド・マラヤ熱帯多雨林(インドネシア型): 2.5億ha
3) アフリカ熱帯多雨林: 8億ha → 樹種豊富

階層構造発達(樹高 > 30 m常緑高木広葉樹、つる植物がジャングル形成 + 着生植物epiphyte含む)
Ex. ヘゴ・ヤシ・シタン・ガジュマル・ヒルギ・ソテツ・ビロウ

表. 熱帯降雨林の主要3群系の識別点 (Whitmore 1975)
  群系              熱帯低地常緑  熱帯低山地   熱帯上部山地
                    降雨林        降雨林       降雨林
  林冠高            25-45 m       15-33 m      1.5-18 m
  超出木(突出木)    常在          しばしば欠   通常欠
    emergent        高さ60(80) m  37 m         26 m
  羽状葉            非常に多      稀           非常に稀
  優勢な葉型        中型葉        中型葉       小型葉
  板根              大型で通常    小型で一般   通常稀
                    非常に多      的ではない
  幹生花            非常に多      稀           欠
    cauliflory
  大型木本蔓植物    多            通常欠       欠
  樹幹生蔓植物      しばしば多    非常に多-多  非常に少ない
    bole climber
  着生維管束植物    非常に多      多           非常に多
  その他の着生植物  時々出現      時々多い     しばしば多
陸水(水野 1972) 東南アジア: 河川系。熱帯アフリカ: 湖沼系・河川系。中南米: アマゾン川
西カリマンタン熱帯低地林
テンカワン林
テンカワン: Shoreaの約10種

S. macrophylla, S. pinanga, S. seminis, S. stemptera, etc.

果実: 大型 → 食用油取れる (常温で個体で体温程度で溶ける) → 口紅、チョコレート等の原料として日本にも輸入
材も利用できるが、伐採せずに実から収益を得られ、持続的森林利用が期待されている
ケランガス林
tropical rain forest
ケランガス林樹冠投影図
モンスーン林(雨緑林) monsoon forest
東南アジア(インド・ビルマ・タイ・ベトナム等モンスーン地帯)
雨季-乾季存在。季節風地帯
熱帯・亜熱帯で乾期が数カ月続く地域 → 乾期に落葉し雨期になると葉をつける落葉広葉樹林成立
雨期に葉が生い茂り熱帯多雨林様 → 着生植物・ツル植物少なく、森林構成樹種も多雨林より少
Ex. チーク、ラワン

亜熱帯 subtropical

亜熱帯多雨林 subtropical rain forest
メキシコ北部・ブラジル南部・NZ北部・中国南東部
一年中高温・多雨・熱帯に次ぐ
常緑広葉樹。階層は2-3層
ツル、着生植物は熱帯多雨林に比べて少ない
針葉樹出現ある Ex. ニュージーランド: Arancana, Agathis, Podocarpus
ビロウ・マテバシイ・ヒルギ類・ヘゴ等の木生羊歯を含む

(暖)温帯 moderate zone

常緑広葉樹林
降水量の多い暖温帯
  1. 照葉樹林: 東南アジア(ブータン・ネパールまで)・南アメリカ中部・オーストラリア等
    夏季高温多雨。冬季寒冷(最寒月18-3°C)、雨量少
    優占種 = 照葉樹(葉クチクラの発達した常緑広葉樹) Ex. タブ(ノキ)・クスノキ・カシ・シイ・ツバキヤツデ
  2. 硬葉樹林: 地中海(スペイン、イタリア)・カリブ海
    地中海性気候 - 夏乾燥。冬多雨 低木発達
    葉の小さな刺のある植物(= 硬葉植物群落)
    硬葉樹: 照葉樹同様クチクラ層の発達した葉だが耐乾性が高い
    夏の乾燥に耐えるため硬葉樹林を作る。Ex. コルクガシ・オリーブノキ・ゲッケイジュ
    北米東海岸暖温帯 → 乾燥 → アジア東岸照葉樹林にあたる常緑広葉樹林発達せず、落葉性ナラやヒッコリーが優占種する落葉広葉樹林存在
    → カスケード山脈の森林帯 (forest zones of the Cascades)

常緑広葉樹

温帯落葉広葉樹林(夏緑樹林)temperate deciduous forest zone
夏季温暖か高温、冬季寒冷(最寒月 < -3°C)。多雨 → 優占種 = 落葉広葉樹 1) アメリカ東部
アパラチア山脈中心、五大湖-フロリダ半島上部(30°-50°N)
雨量 600-2300 mm、年間を通じて雨が降る
最低平均気温 -10°C、最高平均気温 15-25°C
温かい時期 4-6ヶ月。温和な冬(mild winter) 3-4ヶ月 → 春や秋が長く冬はわずか
Qercus virginianaMyrica cerifera

Fagus, Aesculus, Magnolia, Tilia, Acer saccharum, Qurcus, Betula lutea, Pinus strobus (White Pine), Fraxinus
Oak-hickory association (Mexico)

ヌマスゲ沼沢林
マツ林: 人間の破壊によって砂地化してしまいマツしか生えない

Pinus rigda, Loblolly Pine (P. taeda), Slush Pine (P. caribaea), Short Pine (P. echinata), Longleaf Pine (P. palustris)

Teriary flora (Pleistocene): winter deciduous

氷河期 → 乾燥 vs. 暖期 → 湿潤 (気温は徐々に下がる) → 南下)
現在: 南下したものや落葉広葉樹の分布が元に戻りつつある。日本やアメリカは山脈が南北に広がるので、植物は南北方向に移動しやすい。一方、ヨーロッパは山脈が東西に広がるので、植物の南北方向への移動は山脈によって阻害され植生は貧困

北米西海岸: 夏雨量少 = 乾燥 → 落葉広葉樹なし。温帯性常緑針葉樹(ツガ・モミ・トガサワラ・セコイア等)優占
2) 西ヨーロッパ: 40°N-60°N
3) アジア: 30°N-50°N
日本中部以北-北海道 = [海洋性気候帯ブナ林 + 大陸性気候帯ナラ・カエデ・シナノキ等の林]に分かれる

冷(温)帯 / 亜寒帯 boreal forest

北方針葉樹林 boreal coniferous forest
= 亜寒帯針葉樹林 ≈ taiga, northwoods
夏季温暖(低温)。冬季寒冷。最寒月7-8°C (< -30°Cもある)。冬 – 雪。670 mm位の降雨量
10°C以上の日(生育可能温度)が120日以下。一般に寒季cold season6ヶ月以上
分布: North Eurasia, North America
北限: 最暖月の10°C等温線まで → より北はツンドラ tundra

成帯群落 zonal vegetation: 南 = タイガ tiga (Larix dahurica) → ツンドラ = 北

南限: 海洋(性)度oceanityと大陸度continentalinessに左右される (Grishin 1995)
雨量以外の温度、年平均気温、降雨パターン(ある月に集中するか、平均的に降るかや、雨粒大きさ等)
優占種: 常緑・落葉針葉樹

構成樹種: Picea, Abies, Pinus, Larix, etc.
森林限界 timber line: 最後の森林がなくなる所
樹木限界 tree line: 最後の樹木がなくなる所 = 日本の亜高山帯に似る

緯度と標高の類似性高い → しかし植生が違うのはどこからくるのか

_____北方針葉樹林_____亜高山帯
日照 _夏大(夜なし)、冬小_ 夏・冬 昼夜あり
___少 → 気候厳しい___
__________________強 → 乾燥傾向

針葉樹林発達の理由 (Eyre 1975): 生理学・解剖学的に耐乾(低温)構造
  1. 水平的には大陸性の低温帯 - Pinus (海岸に少ない)を主な針葉樹林とする者の考え
    垂直的には温帯亜高山帯 = 海洋性 - Spruce, Fir(大陸方面に余りない)を針葉樹林とする者の考え
  2. 常緑性: 生育期間の短縮に耐える
  3. 針葉: 葉面積減少 → 呼吸による水分消失抑制
        起源: 雲霧林 = 高温・多湿       葉を落として耐える
        温帯落葉                        (低温・乾燥)
          広葉樹 →→→落葉性身につける
        ----------------------------------------------------
        S              ←------------→ ----------------→ N
               広葉樹にとって替わられた      針葉樹
                           ↑                広葉樹に
                           あるいは ------→ 押しやられた
    
⇔ 落葉広葉樹が北へ進めた理由
針葉樹林の群系
i) ユーラシア針葉樹林
a) ヨーロッパ(ウラル北西): 種数が乏しい

針葉樹: 欧州アカマツ(Scot Pine, Pinus sylvbestris)、欧州トウヒ(ドイツトウヒ Norway spruce, Picea abies)優占

他に欧州カラマツ Larxi decidua

広葉樹: カンバ・オオバヤナギ・ドロノキ・ハンノキ・ヤナギ

b) シベリア-アジア(ウラル山脈-中央シベリア)

優占種: シベリアマツ Pinus sibirica (バイカル位までは欧州アカマツが見られる)(欧州アカマツに代り)、シベリアトウヒ Picea obovata (欧州トウヒに代り)
Pinus pumila
シベリアカラマツ Larix sibirica: ツンドラに接するところ

c) 極東を含むシベリア東部 (日本北部含む)

針葉樹林帯はWI = 45-15の範囲にあり、北海道では55辺で冷温帯林が終わり以東では混合林地帯となる
エゾマツ、トドマツ(沿海州には少ない)、アカエゾマツ
カラマツ Larix dahurica、グイマツ Larix kurilensis

ii) 北アメリカ針葉樹林(群系)
a) 北米タイガ: ケベック、オンタリオ

排水可良: White spruce Picea glauca, Balsam fir Abies balsamea

さらにPicea marianaが加わることもある

排水不良:

中性アルカリ土壌: Tamarack Larix laricina
貧栄養(酸性): Jack pine Pinus banksiana バンクシアマツ
boreal

↓ 西方での優占種の交代
British Columbia, Alaska北部 - 富栄養地

Lodgepole pine Pinus contorta var. murrayana, Alpine fir Abies lasiocarpa

b) 五大湖Lake District forest

ストローブマツ White pine Pinus strobus, Picea resinosa, カナダツガ Canadian hemlock Tsuga canadensis

c) 西海岸 Pacific coast forest: California-Oregon-Alaskaまで南北に広がる

↑↑ アラスカ, North British Columbia: Picea sitchensis (Sitka Spruce)
↓↑ 中間: Western ceder Thuja plicata,

Douglas fir Pseudotsuga taxifolia, Western hemlock Tsuga heterophylla

↓↓ オレゴン-南(カルフォルニア周辺): 多雨3000 mm以上。夏期乾燥多霧

Redwood Sequoia sempervireus = 高温多湿を好む種

林冠が密なトウヒ林 spruce dense crown

晴、湿潤、低温2C (北方では土壌凍結)。密生林 - 8月でも85 cm下は凍結土
表. Cyclic changeとしての林の後退

                 ( = 発芽床)           (木成長 = 日陰)
    Open land → Moss establishment → moss層厚くなる
    ↑ 倒木                         ↓ 地面に太陽光与えない
    ↑ 根が枯れる                   ↓ 凍結深度が不快
    根傾く →    根が押し上げられる → 氷層増え盛り上がる
                                       (凍上)

疎性林 - 冬50 cmの深さまで凍結土だが6月には溶ける

生産力 productivity: 高生産力を支えるもの = 連続的水分供給

Pine forest高木層 = 270 t/ha
Pine forest下層 = 20 t/ha (Organic matter, peat)
Spruce swamp forest with herbs (e.g., reed) = canopy 850 kg/ha + herbs 1056 kg/ha = total 1906 kg/ha
Pine raised bog高層湿原でマツの生える所 = canopy 104 kg/ha, total 1780 kg/ha

Leaf area index (LAI), F → taiga = 11, boreo-nemoral zone = 11

縄文の森 (Jomon forest)


縄文時代中頃(約6300年前) (地質年代): 現在よりも温暖 → 北黄金貝塚(伊達市)を含む道南は落葉広葉樹林

樹種 (trees)

ミズナラ(Quercus mongolica var. grosseserrata)、カシワ(Quercus dentata)、トチノキ(Aesculus turbinata)、シラカンバ(Betula platyphylla var. japonica)、ウダイカンバ(Betula maximowicziana)、ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)、ハルニレ(Ulmus davidiana var. japonica)、オヒョウ(Ulmus laciniata)、キタコブシ(Magnolia kobus var. borealis)、ホオノキ(Magnolia obovata)、ナナカマド(Sorbus commixta)、アズキナシ(Sorbus alnifolia)、カツラ(Cercidiphyllum japonicum)、シナノキ(Tilia japonica)、ムラサキシキブ(Callicarpa japonica)、ツリバナ(Euonymus oxyphyllus)、マユミ(Euonymus sieboldianus)、エゾニワトコ(Sambucus racemosa ssp. kamtschatica)、ヤマモジミ(Acer amoenum)、エゾイタヤ(Acer mono var. mono)、アキグミ(Elaeagnus umbellata)、エゾヤマザクラ(Prunus sargentii)、ヤマグワ(Morus bombycis)、ハリギリ(Kalopanax pictus)、タラノキ(Aralia elata)、オニグルミ(Juglans mandshurica var. sieboldiana)、カンボク(Viburnum opulus var. calvescens)、エゾアジサイ(Hydrangea serrata var. yesoensis)、コクワ(Actinidia arguta f. platyphylla)、マタタビ(Actinidia polygama)、ヤマブドウ(Vitis coignetiae)、サンショウ(Zanthoxylum piperitum)等

草本種 (herbs)

エゾタンポポ(Taraxacum venustum)、カタクリ(Erythronium japonicum)、ヤマシャクヤク(Paeonia japonica)、オオウバユリ(Lilium cordatum var. glehnii)、エンレイソウ(Trillium apetalon)、ムラサキケマン(Corydalis incisa)、エゾエンゴサク(Corydalis ambigua)、キクザキイチゲ(Anemone pseudoaltaica)、ヒトリシズカ(Chloranthus japonicus)、オオアマドコロ(Polygonatum odoratum var. maximowiczii)、コウライテンナンショウ(Arisaema serratum)、ミズバショウ(Lysichiton camtschatcense)、ザゼンソウ(Symplocarpus renifolius)、エゾノリュウキンカ(Caltha palustris var. barthei)、エゾミソハギ(Lythrum salicaria)等

縄文スクスク森づくりの会が1999年5月から植樹開始

縄文時代早期 (9000年前頃)
Early Jomon Era
■■■ ツンドラ気候, ■■■ 亜寒帯針葉樹林気候 (トウヒ, モミ等), ■■■ 冷温帯落葉樹林気候 (ブナ、ナラ、トチノキ等), ■■■ 暖温帯落葉広葉樹林気候 (クリ、クヌギ等), ■■■ 照葉樹林気候 (カシ、シイ等) (安田 1992)

森林施業 (forest management)


≡ 森林を造成維持する造林、保育、間伐、伐採等の一連の森林に対する行為
樹種林相改良: 生産力増進のため、育成単層林施業、育成複層林施業を導入すべき森林を区分

A: 育成林

植栽有無に係わらず育成のために人為を積極的に加える森林
→ 1. 育成単層林施業: 森林構成林木の一定のまとまりを一度に全部伐採し人工更新により森林を造成する施業

育成単層林
単層林 (一斉林、同齢林、単純林、純林): 樹冠層がほぼ同じ高さで樹種が単一な森林
異齢林: 樹齢が異なる林分で構成されている森林 ↔ 同齢林

→ 2. 育成複層林施業: 森林構成林木を択伐等により部分的に伐採し、人為により複数樹冠層を構成する森林(施業の目的上一時的に単層とする森林を含む)として成立させ維持する施業

複層林施業: 年齢・樹種異なる樹木で構成された森林(複層林)を人為造成するため森林を構成する樹木を部分的に伐採し更新を図ること
→ 育成複層林
複層林: 人工更新により造成され、年齢・樹種の異なる樹木で構成された森林 ↔ 単層林

樹下植栽: 複層林造成を目的に行う樹下への苗木植栽

B: 天然生林

→ 3. 天然生林施業: 主に森林の天然力を活用し成立させ維持する施業

国土保全、自然環境保全、種保存のための禁伐等含む
育成天然林施業: 萌芽更新、天然下種更新等の天然力を活用しつつ、地表を掻き起こし、刈り払い、植え込み等の更新補助作業や除伐、間伐等の保育作業を行う等、積極的に人手を加え森林造成する施業

作業種: 更新及び伐採過程により生産方法を分類したもの

伐採方法、伐採面(更新面、作業地)の広狭(面積の大小)、及び形状等により分類するのが普通

更新方法

新植、天然下種(更新、萌芽、更新困難地に区分)

天然下種: 母樹からの種子が自然に地表に散布され、発芽することで次の世代の稚樹が育つこと

地拵え(じごしらえ): 植栽や天然更新の準備に雑草や灌木の刈払いや伐採樹木の枝等の整理を行う作業
新植: 苗木を人工により伐採跡地や未立木地に植栽する作業
下木植栽(樹下植栽林内更新): 既に成立する林中に植栽

植栽する下木は上木よりも耐陰性強いことが普通で複層林となる
上木を伐採しても下木があるので裸地化せず林地保護が期待される
上木保護下で下木が完全に育成する、林地生産力有効活用、等の効用

皆伐更新: 伐期に達した成熟林(主に一斉林)皆伐し、跡地に後続林を造林するため苗木を植えること
台切り: キリやクヌギ等の植栽木を地際から切断しその切り株から萌芽により勢いのよい新しい幹を育てる作業

保育

植栽終了から伐採までの間に、樹木成育を促す作業の総称
刈払い(下刈り): 雑草木除去 → 植栽後数年間、毎年春夏に行う

刈払機: 小型原動機駆動の丸鋸・特殊刃等で刈払う1人用可搬式機械

蔓切: 蔓をナタで切り取ったり、除草剤処理により取り除く作業

→ 植栽後初期に蔓植物が植え付けた苗木の幹に巻き付き成長阻害

枝打ち: 無節材生産目的で樹木育成過程中に下方の不要な枝を切り落とす = 下枝を計画的に切り死節等が出来るのを防ぐ → 季節は樹木の成長休止期(秋-冬)がよい
枝払い: 伐倒樹木の枝をチェンソー等で幹から切り離し丸太を仕上げ、次の玉切り作業に備えること
除伐: 育成対象樹木の育成を妨げる他樹木を刈り払う作業

一般に、下刈終了から植栽木枝葉が茂り接する状態までの間に数回行う

伐採形態

間伐 thinning
目的樹種密度調整作業: (一般)除伐-主伐間に育成目的に応じ間断的に実施

定性間伐: 林冠の優劣や幹の欠点等により、予め伐採木を決めた間伐法
定量間伐: 予め伐採量(材積や本数)を決めた間伐法

下層間伐: 主に被圧された劣勢木を刈り、場合により優勢木の一部も刈る → 通常間伐
上層間伐: 上層形成する成長良い優勢木を多く伐り下層木残す → 収入目的等で実施
主伐
利用期に達した樹木を伐採し収穫すること → 次世代樹木育成を伴う
  1. 皆伐 clearcutting: 林木を一時に全部又は大部分伐採
  2. 択伐: 複層林等において林木を部分的に伐採
    群状択伐: 1地点から複数の立木をまとめて伐採
    点状択伐: 立木を一つずつ選びながら伐採
  3. 禁伐: 樹木伐採禁止
  4. 漸伐(傘伐, さんばつ): 伐期の一斉林(単層林)で成熟木を数-十数回に分け伐採
    伐期に達した林分を親木(母樹)を残し周辺を全部一様に伐採
    伐採後に親木からの落下種子が親木の傘の周囲で稚樹とし成長 → 傘伐

    ↓ 予備伐: 林冠閉鎖緩和し稚樹成長促進のため林木の一部伐採
    ↓ 下種伐: 母樹結実促進し(結実年に)種子発芽に適した条件作る
    ↓ 後伐: 下種伐後に母樹及び保護樹として残された成熟木を伐採

  5. その他

伐採方法

受口: 最初にチェンソー(斧)で伐倒方向に樹心近くまで切り込む

→ 伐倒方向を確実にし、さらに材の裂けを防ぐため設ける

追口: 受口切り込んだ後、反対方向から受口より少し高い所を樹心に向かい切り込む

チェーンソー等で追口を挽き、受口方向に伐倒する。伐倒方向を正確にするため、追口に楔を打ち込む場合もある

懸木(かかりぎ): 立木伐採作業で伐倒方向の誤り等から、伐倒木が隣接した立木の枝等にもたれかかること

造材

伐倒した樹木の枝を払い、これを切断(玉切り)して素材(丸太)を生産する作業 玉切り: 伐倒し枝払いが済んだ後、樹幹の大小、曲がり、節、腐れ等の欠点を見極め、用途に応じ定められた長さ(= 定尺)に切断し丸太にすること

ロット(rot): 腐れ
ワープ: 木材の反り、狂い、曲がり

葉枯らし: 伐倒木を枝葉ついたまま一定期間(通常数ヶ月程度)林内放置し、残した枝葉からの水分蒸発によって材の含水率を低下させる方法。古くから優良材の材質向上や搬出材軽量化のために行う

集材

集材(藪出し、木寄せ s.l.): 林地に散在する伐倒木や丸太を運材に便利な地点(林道・中間土場)まで集める

→ 木寄せと集材の作業方法が異なる場合に両者区分すること多

集材方法
人力集材

木馬: 木製橇様な道具。盤木と呼ぶ小丸太を枕木状に並べた搬出路の上を丸太を積んだ木馬を人が制動しながら引き下ろす
重労働・危険 → 機械集材普及と共に減少し今日殆ど見ない

畜力集材
機械集材 → (当然だが)現在主流
集材機: 原動機、動力伝達装置、ドラム等を備え、鋼索を使い林間に散在する伐倒木を集める機械
架線集材
主に集材機でワイヤーロープ巻き取り、空中架設ワイヤーロープに取り付けた搬器等を移動させ集材

長所: 急斜地でも搬出可能。林地を荒らすことが少ない
短所: 架設・撤去に時間要する → 短所低減したタワーヤーダ普及

スキッダ: 木材等をひきずり運ぶ(skid)機械の総称 = 集材用トラクタも含む
フォワーダ(荷物を運ぶforwardものという意味): 集材用車両のうち荷台に木材を積載するタイプのもの

積込用のクレーン、グラップル等を備え、ホイール、クローラ、セミ・クロールの各タイプがある

ローダー: 木材等の積込み、積み卸しを行う荷役作業車

作業車に装置するアタッチメントの違いにより、フォーク・ローダー、グラップル・ローダー、ショベル・ローダー、バケット・ローダー等に区分

高性能林業機械: 多工程処理林業機械の総称
• タワー・ヤーダ: タワー付き集材車、元柱の代わりとなる鉄柱を備えた集材車

欧米山岳地帯で集材用機械の主流
架設・撤去容易で、集材能率高い

• ハーベスタ: 自走式林内多工程処理機械

2タイプ
1) グラップルと伐倒・玉切りの油圧チェーン・ソー及び枝払い用カッターをブーム先端ヘッド部に備える
2) 枝払い・玉切装置を車両本体に備える
平坦地の多い北欧を中心に1980年代普及
地形急峻な日本への導入実績少 → プロセッサと共に伐木造材工程生産性向上面から期待

• プロセッサ(自動式造材用機械): 加工(process)機械の意味

伐倒木をグラップルで掴み、ローラー等により材を送りながらカッター(ナイフ)で枝払いを行うと同時に、油圧チェーン・ソーで一定の長さに玉切り

• フェラーバンチャ: 自走式伐倒用機械

アーム先端にあるグラップルで立木根元を掴み、油圧カッター(鋏)または油圧チェンソーにより切断後、搬出が容易になるよう伐倒方向をそろえ伐倒木を並べる

集材方法
全幹集材: 伐倒木を玉切りせず(= 枝払いのみ)集材。主に大型トラクタ、集材機用い、1) 土場等足場のよい地点で能率的に玉切り可、2) 集材能率向上、3) より有利な採材可、等の利点がある
全木集材: 伐木現場で枝払い行わず、枝葉付き伐倒木をそのまま集材

運材

山土場から原木を木材市場や中継点の駅土場に輸送(s.l.) + 集材等小範囲の木材移動作業(s.l.)
運材方法: 地形や道路の整備状態鉄道路線利用の可否等で決定

陸上運材: トラック輸送・鉄道輸送 → 日本は現在トラック運材が大部分 水上運材: 河川を利用する筏流送

森林分類 (林学上) (forest classification for forestry)


人工林 artificial forest or man-made forest: 人為を加え人工造林や天然更新で成立した森林 ↔ 天然(自然)林
一般的には人工造林による森林を指すことが多く、日本では植栽による造林が普通なので、植栽林と同じに使われる
天然林 natural forest: 主に天然力で造成された森林。天然林には、稚樹不足部分へ苗木を植栽する等、一部人為を加えたもの(育成天然林)も含む

原生林(原始林): 天然(自然)で人手の加わらない森林 Ex. 奈良県春日原生林: 希少価値高く天然記念物指定

天然生林 naturally-regenerated forest
↓ 森林伐採
↓ 育林: 更新と保育
皆伐人工造林 clearcuting and artficial regeneration (or forest)

密度管理

林分密度-材積成長間に定量的な関係があることを利用し林分を管理すること
林分密度管理図: 林木生育段階に応じた密度・材積等の関係を表す

林分生育段階毎の混み具合調整や、間伐強度を決める時に利用

収量比数: 平均樹高が同じ林分で最多密度の林分幹材積を1とした場合に、密度の低い林分の幹材積の比で表す。林分密度管理に当たり重要な役割をもつ数値

植栽密度: 人工林におけるha当たり植栽本数。造林目的や樹種、立地条件等により異なる

密植造林 = 10000本/ha ↔ 標準 = 3000 ↔ 疎植 1000-2000
最多密度曲線: 林分は、林木サイズに応じ林木生存可能最多本数密度に一定限界持つ → 関係式曲線

天然更新 natural regeneration → 天然生林 natural regenerated forest

伐林 coppice forest
天然下種天然更新 regeneration by natural seeding

森林簿 forest ledger


森林計画システム: 森林簿 → 各項目毎にコード番号入力データにより構成
森林計画システムコード表: コード表コード番号数字の意味解読する一覧表(早見表)。森林簿必需品
属人森林簿: 所有者(氏名コード順)毎に集計される森林簿
属地森林簿(第1): (市町村毎に1林班1小班から始まる)通常の森林簿
属地森林簿(第2): 保安林台帳番号、森林施業計画認定番号等を記入
氏名コード: 森林所有者固有番号
在住区分: 森林所有者 → 自市町村内、他市町村内、県外等の在住を区分
所有形態: 個人有林、県有林、市町村有林、部落有林、財産区有林等に区分
1) 国有林 ↔ 民有林
2) 民有林 = 私有林 + 公有林 + 森林開発公団所管林
a) 私有林: 個人、会社・社寺等法人で所有する森林

社寺林(社寺有林): 神社、仏閣に属する森林 = (境内林 = 風致維持) + (境外林 = 財源) → 森林法 = 一般私有林と同格

b) 公有林: 公共団体所有森林
= 都道府県有林 + 市町村有林 + 財産区有林 + 部落有林等

県有林: 地方公共団体のうち都道府県所有する森林
財産区有林: 市町村及び特別区の一部で財産を所有する特別地方公共団体を財産区というが、合併前の旧市町村単位で山林経営する森林 → 公有林に区分
特定市町村民有林: 面積2000 ha以上か人工林率が都道府県平均以上等の一定要件を満たす市町村で、都道府県知事が当該市町村と協議の上指定

特定市町村 → 森林総合利用、森林施業計画、林道等、林野庁推進国補事業施策上優遇措置
Ex. 茨城県15市町村指定: 日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、山方町、美和村、緒川村、金砂郷町、水府村、里美村、大子町、十王町、笠間市、七会村、八郷町

準特定市町村: 隣接特定市町村と一体で森林整備等を図る必要あり林野庁長官が特に認めた市町村

c) 森林開発公団所管林
地番: 代表地番表記
小字: 代表小字記入。長いと途中で切る場合もある
林道からの距離: 林道までの最短水平距離を表記
林道利用区域: 区域内の林道有無を表記
面積: 森林面積(単位ha, 少数第2位まで)

複層林・混交林: 上・下層、樹種毎に欄が区分され表記

林分: 林業経営単位 → 林相が一様で隣接する森林と区別できる

Ex. 樹種、樹齢、林木直径等揃う

多林分集合体が森林

Ex. 針葉樹単層林、広葉樹多層林、ササ地、針広混交多層林
一般的区分(大雑把): 林分 (> 1 ha) > 小林分 sub-stand (0.5-1 ha) > 団 clump (= 10-50 a) > 群 group (1-10 a) > 小群 small group (10本-1 a)

林班: 大字や天然地形等により、面積が概ね50 ha程度に設けた固定的な森林区画単位。市町村毎に市町村の片隅からアラビア数字により連続番号で示す

準林班: ほぼ同じ立地条件(標高、傾斜、地質、土壌等)よりなる平均5 ha程度の区画で林班に準ずる。1林班通じ片仮名イロハ順に番号を付す
小班(林小班): 森林所有者別に設定された一時的な森林区画の単位。樹種、林齢、地利等(林小班)が異なれば更に細分する。1林班を通じアラビア数字による連続番号で示す

森林種類: 普通林の他、国定公園、県立自然公園、鳥獣保護区、保安林、保安施設地区等に該当するかを区分
林種: 人工林、天然林、伐採跡地、原野、湿地、採石地、採土地等の区分

混交歩合: 樹種別の立木材積により百分率で表す
混交面積: 混交林や複層林では、小班の総森林面積を表記

樹種: スギ、ヒノキ、マツ(アカマツ、クロマツ、クヌギ等の樹木の種類)。クヌギ以外の広葉樹は'ザツ'と表記
樹冠疎密度: 林地面積と立木樹冠投影面積との比率
→ < 5/10 = 疎、6-8/10 = 中、> 9/10 = 密
制普区分 = 制限林 + 普通林

制限林: 保安林、保安林施設地区内の森林及び森林法施行規則第7条の2各号に掲げる森林。砂防法、自然公園法、都市計画法等各種法令に基づき立木伐採に制限のある森林
普通林: 制限林以外の森林

自家用林: 普通林中、自家生活用に充てる必要木材、その他林産物採取目的に供すもののうち、市町村長が当該森林所有者申請に基づき省令で定める基準に従い指定
特用林: 普通林中、立木の果実採取その他省令で定める用途に主に供されるものとし市町村長が当該森林所有者の申請に基づき指定

自家用林・特用林 → 伐採届出や市町村森林整備計画で定められる適正伐期齢の対象除外となる

立地級: 森林生産力把握し立地条件に応じた施業方法採用のため用いる指標 = 地位級 × 地利級
立地条件: 標高、傾斜、地質、土壌等それぞれの条件
地利級: 樹種別に当該林分における1 m³当たりの立木価格の千円単位(百円単位4捨5入)数値表記

地利: 木材搬出・輸送距離長短による搬出難易等経済的位置の有利不利の度合を示す。森林簿では林班中央から道路までの距離で区分

地位級: 主要樹種別に伐期(適正伐期齢)総平均成長量をm³単位の等級区分

地位: 材積生産力示す指数。機構、地勢、土壌条件等地況因子を総合化したもの

地位指数: 地位判定するため樹種別、地域別に気候、地勢、土壌条件等環境要因を調査しスコア化したもの。基準年齢における林分の平均樹高で表すのが一般的

林齢

森林年齢: 人工林 = 苗木植栽年を1年生とし以後2, 3…年生と数える
齢級: 林齢を5年単位で区分

Ex. I齢級 = 1-5年生, II齢級 = 6-10年生, III齢級 = 11-15年生…

計画的伐採対象森林: 森林施業計画対象森林から、森林法施行令第3条に規定されてい林る森林(禁伐林、竹林、要改良森林、要間伐森林等)を除いた森林(森林法施行令第3条の2に規定)で、伐採を事前に計画することが可能かつ適当な森林
伐期
伐期齢材積: 当該小班が適正伐期齢に達した時の予想伐積 (ha当たり伐採立木材積)を記入
伐期齢: 林木が成熟し伐採時期に達した林齢
地域森林計画に基づく伐期 (地域森林計画 = 森林法第5条規定): 都道府県知事が全国森林計画に即し森林計画区別に民有林について5年ごとに10年を1期とし樹立する計画

適正伐期齢: 計画基準に基づき、育成単層林施業実施が適当と認められる森林を対象に、主伐を行うことが適当な林齢として個々の森林毎に、市町村森林整備計画において定める。現森林簿には‘標準伐期齢’を転記(平成13年法改正で市町村森林整備計画への適正伐期齢記載廃止)
標準伐期齢: 計画指針に基づき、主要樹種平均成長量最大となる林齢を基準とし、森林の有する公益的機能、既往平均伐採齢及び森林構成を勘案し、原則5の倍数で、市町村森林整備計画に定める
過齢林: 森林施業計画対象森林中、市町村森林整備計画で適正伐期齢を定めた森林で、当該森林施業計画始期にその適正伐期齢に5年を加えた林齢を超える森林(森林法施行令第3条2第2項規定)

林齢区分
幼齢林: 林木小さく林冠閉鎖せず、樹高成長盛んな林分。成長早い樹種で10-20年、遅い樹種で30年生までを幼齢林とし区分
壮齢林: 林木成長盛ん(= 材積成長量大)で伐期平均材積成長量が最多に達している森林。通常、成長早い樹種で50年、成長遅い樹種で80年まで
老齢林(高齢林): 伐期に達した立木の平均材積成長量が低下している森林。壮齢林以上の林齢の森林
林相
森林構成樹種、疎密度、林齢、林木生長状態等で示す森林の全体像・外観
森林簿上の区分 → 針葉樹、広葉樹、竹林、無立木地、更新困難地、竹林
立木地: 木竹が集団的に生育する土地

[国有林野経営規定] 樹冠投影面積: 国有林 ≥ 20%。民有林 ≥ 30% 無立木地: 樹木が生立していない林地

[国有林野経営規定] 樹冠投影面積: 国有林 < 20%。民有林 < 30%
伐採跡地: 林木が伐期に達し皆伐等により伐採した跡地。伐採木を集材、搬出後、地拵えし苗木植える
未立木地: 伐採跡地以外の無立木地


図面

  • 森林位置図: 1/5万縮尺地形図に、林班界、民有林及び国有林の区域界、林道等を記入
  • 森林機能配置図: 1/5万縮尺地形図(森林位置図)に、木材等生産機能、水源涵養機能、山地災害防止機能、生活環境保全機能、保健文化機能がそれぞれ高い森林の位置を記入
  • 森林基本図: 1/5千分縮尺地形図に行政区界記
  • 森林計画図: 1/5千縮尺地形図(森林基本図)に林班界と小班界記入

森林計画


森林計画制度
長期的視点に立ち、森林資源の保続培養と森林生産力の増大を図りながら、森林の多面的機能が十分発揮されるよう森林施業を計画的かつ合理的に行う制度
  • 全国森林計画: 適正実施目的に森林法等関係法律に基づき全国森林を対象。農林水産大臣が「森林・林業基本計画」に即し、かつ保安施設整備の状況等を勘案し、5年毎に15年を1期とし樹立する計画。森林・林業政策推進方向を示すと共に、地域森林計画の策定に当たっての基準を示す
  • 国有林森林計画(国有林地域別森林計画): 森林管理局長・支局長・分局長が森林計画区別に5年毎に10年を1期に計画。森林整備、伐採、造林、間伐、保育、公益的機能別施業、森林整備、林道等を定める
  • 市町村森林整備計画 = 市町村
  • 地域森林計画 = 民有林
  • 森林施業計画 = 個々の森林計画
法正林
材積収穫が計画に基づき毎年正しく継続できる条件を備えた森林。経営目的に従い林木伐採しても、その森林の生産力を保続できる森林をいい、こうした状態を法正状態という
  1. 法正齢級(伐期までの各年齢の立木が同面積ずつ存在する)
  2. 法正林分配置(各林分の位置的関係が経営目的に適切である)
  3. 法正蓄積(毎年、均等な材積収穫ができる森林)
  4. 法正成長量(法正蓄積による成長量)の4条件を必要とする
森林計画区
森林法第7条 (=流域)
農林水産大臣が都道府県知事の意見を聴き、地勢その他の条件を勘案し、主に流域別に都道府県の区域を分け定めた区域

主に流域別に都道府県の区域を分け定めた区域
広域流域名: 全国森林計画における流域単位。全国44流域
特定森林施業計画(森林法第18条の2): 森林の公益的制度機能のより高度な発揮を図るため、複層林施業、長伐期施業(a)、特定広葉樹(b)育成施業に関し森林所有者が計画を立て認定を求めるもの。平成13年法改正で廃止(残期間を有する計画は経過措置として存続)
(a) 長伐期施業: 通常の伐採年齢(Ex. スギ = 40年程度)の概ね2倍に相当する林齢において伐採を行う森林施業
(b) 特定広葉樹: 地域独特の景観や多様な生物の生息・生育環境の維持・創出を図るために必要な広葉樹として市町村森林整備計画で定めた樹種のこと。地域における自然的条件や社会的要請等により、主として地域の森林に生育する広葉樹の中から定める。例えばコナラ、サクラ類、エノキ等

特定広葉樹育成施業: 特定広葉樹(コナラ、サクラ類、エノキ等)を主体とした地域独自の景観、多様な生物の生息・生育環境等の形成を図るための森林づくり。風致の優れた森林維持又は造成に必要な樹種として市町村森林整備計画で定められる広葉樹の育成を行う森林施業のことで、森林と人との共生林の区域において推進すべき区域を定めることとされる

市町村森林整備計画
森林法第10条の5
市町村が、地域実情に即し、間伐、保育等の森林整備及び施業共同化促進、担い手育成等、森林整備の条件整備に関する事項を、その区域内にある地域森林計画対象の民有林に5年毎に10年を1期とし樹立する計画

森林施業計画: 市町村森林整備計画に基づき森林所有者等(森林所有者に代わり森林経営を行う契約を交わす森林組合素材生産業者個人等含む)が1人または共同で30 ha以上の一定の団地的まとまりを持つ森林について5年を1期とした主伐、間伐、造林等の長期計画を作成し、市町村長の認可を受ける制度

森林・林業基本計画
政府が森林・林業基本法第11条第1項規定に基づき策定する長期的計画。森林の有する多面的機能を高度に発揮させるため、森林資源整備、森林施業の各目標とその達成方法を定める。また林産物の供給及び利用について10年後の需給の見通しが行われる

造林

現在ある森林に対し手を加え目的にあう森林造成を行うこと、及び無立木地に新しく森林を仕立てること
  • 人工造林: 苗木植栽、種子まき付け、挿木等の人為的方法により森林造成すること
  • 天然更新: 天然力で後継樹を仕立てることで、種子発芽し成長する場合(高木林の天然下種更新)と、萌芽が大きくなる場合(低木林の萌芽更新)と、タケノコが発生して育つ場合(竹林の地下茎更新)とがある

天然更新補助作業: 自然力で種子散布したり、切株から新芽が生え育成し、世代交代(天然更新)を助ける作業。種子発芽を促すため林床の表土をかき起こしたり、ササや潅木を取り除いたりする作業。クヌギ、コナラのような樹種では根株に密生した若芽(萌芽枝)を切って本数を減らして整理する作業等がある

輪伐期: 連年作業の行われる作業級の全体を一巡伐採するのに要する期間
拡大造林
天然林伐採跡地、原野等に人工造林を行うこと

増大する木材需要 Ex. 住宅建設ラッシュ
→ 天然林を伐採した跡等にスギ、ヒノキ等を植栽 = 拡大造林
= 1957(昭32)-1960年代後半推進
1970後半-80年代: 木材輸入制限緩和 → 海外からの輸入量急増 → 木材価格暴落
→ 日本の山には、採算の取れない人工林の多くが取り残される

再造林
人工林を伐採した跡地に人工造林を行うこと
択伐林
計画的択伐繰返 → 林分状態が大きく変化せず持続的に管理された森林
要間伐森林: 間伐又は保育が適正に実施されない森林 → 早急に実施する必要があるもの(森林法第10条5第2項第5号規定)。要間伐森林所在、保育方法・時期は、市町村森林整備計画で定める
要整備森林: 森林伐採、造林、保育等整備を早急に進めるべき森林。機能低下した保安林の機能確保を目的に地域森林計画の「特定保安林の整備に関する事項」中で定める

施業の勧告: 市町村森林整備計画に従う施業と異なると認められ、市町村森林整備計画達成のため必要がある時に、市町村長が当該森林所有者等に対し施業を適切に行うよう指導できる(行政指導)

直挿し造林
母樹採取枝の一部を直接、林地に挿し不定根発芽 → 独立林木育て林を仕立てる(主にスギ、ヒバ)
森林整備地域活動
必要施業放棄を防止し、森林の有する国土保全、水源涵養、地支援交付金制度球温暖化の防止等の多面的機能を持続的に発揮するため、市町村長等が認定した森林施業計画の対象とする森林において、市町村長との間で協定を締結した認定所有者等が行う森林の現況調査等、森林施業の実施に不可欠な活動に対して交付金を交付する制度
森林施業共同化: 森林施業推進に、森林所有者が共同で伐採・下刈等の施業を実行したり、あるいは森林組合等へ施業を共同委託すること

森林流域管理システム: 流域を単位 → 流域内の市町村、林業、木材産業等様々な関係者による合意下で、木材生産から加工、流通にわたる川上から川下の連携を進め、民有林と国有林とが一体となった多様な森林整備と林業、木材産業の活性化を総合的に展開しようとする取り組み。全国158森林計画区を単位に実施
森林整備市町村: 民有林面積2000 ha以上または民有林の人工林率が都道府県平均以上等の一定要件を満たす市町村で都道府県知事が当該市町村と協議の上指定。指定制度は平成10年森林法等改正で廃止 → 特定市町村指定となる
森林整備推進市町村: 隣接する森林整備市町村と一体的に森林整備等を図る必要があると林野庁長官が特に認めた市町村。森林整備市町村同様 (本指定制度は平成10年森林法等改正で廃止)
森林整備協定: 制度上下流の地域の協力促進を図るため、上下流の地方公共団体が共同して森林整備法人の設立、分収林契約の締結等により森林整備を推進する制度
施業実施協定: 森林所有者が共同で森林施業を行うための取り決め。森林所有者個別よりも、近隣の森林所有者がまとまって施業を行うほうが効率的となる

林分施行法


自然は人間能力の及ばない力を秘める
→ 科学的方法 = 自然法則に従い、森林生態を尊重し活かす
森林の持つ2機能
  1. 木材生産(経済機能)
  2. 環境保全(公益機能)
昔: 林業では二律背反の関係と見なされた

戦後木材需要増大のため北海道の森林も次々に伐採 = 大面積皆伐
劣悪環境条件下では造林努力にも関わらず植木は、寒風害・病虫害・野ネズミ食害等を受け育たない

今: 森林機能調和・増大・発展 → 「林分施業法」

東京大学北海道演習林(富良野)で実践

東大北海道演習林: 北方林業研究目的に明治32年創立。総面積32420 ha。亜冷帯林南部に属し、主樹種エゾマツ、トドマツ、ミズナラ、ウダイkァンバ、ヤチダモ、シナノキ。約160種で天然林大部分
昭和33年以降: 林分施業法による集約的経営と関連研究 → 生物系自然科学研究教育にも利用

森林: 極相へ発達 → 極相林は、解体・侵入・競争・共存を繰り返し回転
極相林: 途中相に比べ土壌深く、生物種多く、物資現存量も大。一方、老衰木多く、成長量と枯死量が等しく木材の量的成長増加と環境保全の働きは活力ある森林に比べ劣る
→ 天然林を育てる基本姿勢: 森林の仕組みを活かし、人間が働きかけ回転を速める

富良野演習林
針葉樹と広葉樹が混じり、様々な大きさの木が集まった針広混交多層林が天然林の理想的姿
多くの林分は、このタイプに向かい動く(極盛相が広葉樹林の場合を除く)
天然林施業 = 「各林分の特徴を掴み、人間の手で発達速度を速める」 → 林分施業法
林分施業法6原則
  1. 天然林は、極盛相直前で回転を速め、途中相のものは早くこれに導くよう施業
  2. 森林生態系を、強度にかつ広く破壊しないよう施業
  3. 画一的でなく、林分構造とその動きに応じ、適切に施業
  4. 最上層を最も能力高いものにし森林機能の高い多用林化
  5. 遺伝的に悪い木は陶汰し、優れた木を保存し発展
  6. 地力維持し、諸害に抵抗カの高い健康な針広混交林の造成
林分仕分
林を現状でみると多林分 → 変化するものととらえ単純化
施業では、様々な林分を天然更新の可否、材質という基準に基づき、択伐林分・皆伐林分・補植林分に単純化し仕分けする
  1. 択伐林分: 一般的に傾斜をもち、ササが少ない等、天然更新しやすい条件をそなえ、稚樹や幼齢木が多い林分。後継樹生長を妨げる不良木・老衰木をとり除き森林発展を促すよう施業
  2. 皆伐林分: 平地・沢地等、天然更新困難で不良木多い林分 → 将来も森林価値期待薄 → 皆伐造林
  3. 補植林分: 天然更新可能な立地だが後継樹少い上に林床ササで占められ、森林発達望めない林分。不良木除去し、トドマツを植え、択伐林分へ導く
選木基準
天然林施業では、残木、伐木の選び方が森林発展を左右するカギとなる
残す木: 木大きさに関わらず、よい遺伝子をもち、将来森林の量的生長と質的生長に役立つ木

針葉樹 = 健全木, 広葉樹 = 形質よい木, 針葉樹 + 広葉樹 = 有用後継樹

伐る木: 森林発達にマイナスとなる木

枯損木・病虫害木・老衰木、形質不良木、後継樹生長阻害木
調査: 選木 = 選木基準に基づく応用問題 (Ex. 現時点で、伐木・非伐木判断や、今回伐るか次回にまわすかの順位づけ) → 決定は、後継樹の有無・林床状態・鳥獣棲家を損なわない等の総合的判断も必要

伐木・集違材作業
Ex. 択伐林分: 伐採率15%程度、8年毎に伐採繰り返す。作業林道張り巡らし、伐採は林道近くで行なう

集材の際、後継樹を傷つける心配減る
1回限りの皆伐に比べ、林分施業法は、生長量に見合った林分から確実に木材供給でき、伐ることで森林発展が促され、環境保全機能も高められる

施業前後林相比較
択伐林分不良木がとり除かれ、すっきりし、後継樹が浮き出した
補植林分広葉樹の形や質のよい木だけが残され,その間にトドマツが植えられる
育林作業
地拵え、植えつけ、下刈り、つる伐り、除伐
完成林分
伐林分: 数回施業がくり返された結果、不良木が除去され、大中小木が満遍なく成長する。理想型に達した森林は、木材生産と環境保全の総合機能が、原生林や人工林より優れ、収穫だけで無限に維持される。
皆伐林分: 形質のよいヤチダモが残され、その下に植えられたハンノキ育つ。生長につれヤチダモは老齢に達したものから収穫
補植林分: 広葉樹の形や質のよいものだけが残され、その間で植えられたトドマツが育つ

組織 (organization)


林業事業体

林家 + 林家以外の法人団体グループ
Ex. 会社、社寺、森林組合、造林組合、農協等各種団体組合、財産区、市町村、都道府県、国
林家: 所有山林または所有山林以外の保有山林が1 ha以上の世帯(統計調査用語)。日本林家数は101万8744戸(前回調査時10 ha以上対象)(2000年世界農林業センサス)
農家林家: 林家中で農家なもの。世界農林業センサスでは、林業事業体で農家である世帯が、調査時点での保有山林面積が1 ha以上の林家

青年林業士: 地域の模範的林業後継者。都道府県知事が委嘱し、地域グループ活動や林業後継者育成活動行う
林業技士: 森林施業計画作成、素材生産・造林等事業に係る計画作成及び実行治山・林道等の調査設計及び施工管理、森林評価等の技術的業務を行う専門的林業技術者 = 林業技士養成事業に基づく講習修了登録者。登録部門は林業経営、林業機械、森林土木、森林評価に分かれる
包括承継: 森林施業計画の認定請求をした者又は認定森林所有者が死亡したり、又は合併により解散した場合に、その森林施業計画の対象森林を引き継いだ者に対し、その森林施業計画に係る権利、義務一切が引き継がれること

世界農林業センサス: 「経済統計に関する国際条約」に基づきFAO(国連食糧農業機関)提唱

→ 農林業の生産構造、農林業生産の基礎となる諸条件を10年に1度、農林水産省統計情報部が中心に実施調査
日本: 1950年世界農林業センサスから参加
林業の参加は1960年センサスからで、2000年センサスで5回目。林業の調査は林業事業体調査、林業サービス事業体調査及び林業地域調査に大別され、結果は1) 林業調査報告書、2) 同(慣行共有編)、3) 市町村別統計書、4) 林家抽出集計報告書等として刊行

森林組合
= 森林組合法
森林所有者の経済的社会的地位向上並びに森林の保続培養及び森林生産力増進目的に設立
森林経営に関する指導、森林施業または経営受託、森林経営信託の引受け、森林保護に関する事業等
生産森林組合
= 森林組合法
森林組合 = 森林経営の一部 (Ex. 施業、販売、購買等)共同化目的
生産森林組合 = 森林経営の全共同化目的 → 組合員が資本と労働と経営能力を提供し合い森林経営
森林共済
= 森林組合法, 昭53法36 → 全国森林組合連合会共済事業
  1. 森林災害共済事業: 全齢級の針葉樹・広葉樹を対象に、火災、気象災(風害、水害、雪害、凍霜害、干害及び潮害)及び噴火による損害発生により、共済金を支払う
  2. 長期育林共済事業: 3齢級以上の針葉樹対象に、上記災害による損害発生または被共済者等が損害防止等の業務により死亡した場合に共済金を支払う
森林国営保険(森林国営保険法, 昭12法25)
人工林の火災、気象災(風害、水害、雪害、干害、凍害、潮害)及び噴火災による損失を補填する保険 - 任意加入方式
農林漁業金融公庫
= 農林漁業金融公庫法 1953(昭28)年設置
目的: 農林中央金庫や一般の金融機関からの融資が困難なものを融通 → 農林漁業基盤整備、構造改善を主な融資分野とする長期低利の金融機関
林業者は造林、林道造成、林業施設造成・取得、林地取得等に必要な資金融資を受けられる
農林中央金庫
1923(大12)年設立特殊金融基金
農林漁業者や農林漁業者を直接・間接に構成員とする信農連、組合等の所属団体等に、農林地域の産業基盤・生活環境整備必要資金を融通する
林業関係資金: 森林所有者資金、低利貸出資金(生産基盤整備、木材流通近代化、普通、生産加工流通)
林業改善資金
= 林業改善資金助成法, 昭和51年法42
林業経営改善、林業労働に係る労働災害防止、林業後継者養成確保等の林業従事者等の自主的努力を積極的に助長
→ 中・長期無利子貸し付け可能資金。資金原資は、国・都道府県の財務資金で、都道府県は、林業改善資金特別会計を設置し、林業従事者等に対し、林業改善資金の貸し付けを行う
資金種類は、林業生産高度化貸金、林業労働福祉施設資金及び青年林業者等養成確保資金の3つ
流域森林・林業活性化協議会
流域森林・林業活性化センター内部組織で、地域ぐるみで森林整備や林業・木材産業活性化を推進する組織。いわば、森林の流域管理システム推進実働部隊。活性化基本方針及び活性化実施計画策定、流域内の林業・木材産業に係る諸問題解決協議、情報収集・提供活動等を行う
協議会メンバー = 国(森林管理署)、地方公共団体、林業経営者、森林組合、林業事業体等から市民団体まで幅広い層で構成
林業公社
森林所有者が自ら行うことが困難な地域等で、分収林方式により森林整備を行うことを目的として設置される公益法人(名称は林業公社、造林公社、森林整備公社等)

分収林: 土地を借り造林か育林し利益を所有者地主と分け合うこと(分収)で造成された森林

分収契約形態
二者契約: 土地の所有者・造林者または育林者
三者契約: 土地の所有者・造林者または育林者・費用負担者

森林整備法人
= 民法第34条, 分収林特別措置法第9条
目的: 造林・育林事業と分収方式による造林・育林促進
地方公共団体が、社団法人では総社員の表決権の過半数を保有し、財団法人では基本財産の過半を拠出
林業(造林)公社等の他、水源林造成公益法人や緑化推進を目的の公益法人も森林整備法人に認定される
地域森林計画対象民有林立木伐採 → 知事に届出 (保安林・保安施設地区に関われば別途規制)
日本林業経営者協会 (社)
1962(昭37)年設立: 林業経営者が会員
日本林業活性化に、会員に対し経営指針提示、法人化推進、経営指導、技術実践、あるいは行政との意志疎通の円滑化等の活動
林業労働力確保支援センター (公, 知事指定)
= 林業労働力の確保の促進に関する法律, 平8法45
研修実施、無利子資金貸付、高性能林業機械貸付、委託募集の実施等を通じ、新規参入促進と林業事業体事業の合理化、雇用管理改善を支援する
流域森林・林業流域活性化センター
森林・林業活性化協議会における関係者間の意見調整、合意形成促進を通じ、森林流域管理システムを推進を目的に設けられた任意団体。森林流域管理システム推進母体。流域内の市町村、森林・林業・木材産業の関係者等からなる
林業労働力確保支援センター (公, 知事指定)
= 林業労働力の確保の促進に関する法律, 平8法45
研修実施、無利子資金貸付、高性能林業機械貸付、委託募集の実施等を通じ、新規参入促進と林業事業体事業の合理化、雇用管理改善を支援
林業研究グループ
目的: 林業経営の改善及び林業技術の向上
林業後継者等を中心に組織 → 共同で学習・研究活動、共同事業等を行う
日本木材総合情報センター(財)
1974(昭49) 日本木材備蓄機構設立
1991(平3).4 改組
1996(平8) 「木材の安定供給の確保に関する特別措置法」 → 農林水産大臣から木材安定供給確保支援法人指定受け、現センターとなる
各地の流域森林・林業活性化センター活動支援 → 講師派遣、研修会開催、各種情報提供等
木材需給、価格、消費及び流通に関する情報収集、分析及び提供等を推進し、木材需給及び価格安定図り、林業と関連産業の健全な発展と国民生活安定を目的に各種事業実施
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