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(2018年1月14更新) [ 日本語 | English ]

北海道 (Hokkaido)






有珠山 / サロベツ泥炭採掘跡
1986年, 2006年の有珠山火口原. ワタスゲ・エゾカンゾウ

北海道版の生物学の教科書があってもいいと思う今日この頃 [ 植物分布 , 地形 ] [ 世界 | 北海道 | 札幌 | 北大 ]

位置
N41°24'-45°31', E139°45'-145°50'
地域区分
当然、色々あるが、ここで使おうとしてる(ご都合主義的)区分
  • 道央: 石狩・空知・後志
  • 道南: 渡島・檜山・胆振・日高
  • 道北: 上川・留萌・宗谷
  • 道東: 網走・十勝・釧路・根室
AK

湿原 (wetlands), 土壌 (soil in Hokkaido)

気候

大区分: 本州 = 温帯 → 北海道 = 冷帯(亜寒帯)
中区分: 北海道気候 = 年間を通じ気温・湿度低く、四季の変化が明瞭

梅雨ない。積雪 + 本州以南に比べ春・秋短い → 開花・紅葉時期に大きなずれ

小区分(5) = 道南 + 日本海沿岸 + 太平洋沿岸 + オホーツク海沿岸 + 内陸
索引
アイヌ語の地名
札幌: サッポロベツ = サッ・ポロ・ベッ(乾燥する・大きい・川)、サリ・ポロ・ベッ(芦原・広大な・川)、他諸説
石狩: エ・シカリ・ペッ(頭・回流・川)、他諸説 → 現在は治水工事で以前より100 km程度短い

自然環境

地史
地形: 第四紀完新世までに概ね形成

中央部南北方向の山脈: ユーラシアプレートと北アメリカプレートが押し合い形成

新第三紀末: 侵食 → 丘陵化

第三紀末頃以降: 中央部東西方向の山脈: 火山群

産業

炭鉱 (coalfield)
鉄道
railway
定山渓鉄道: 札幌-定山渓 (1969年廃止)
洞爺湖電気鉄道: 虻田(洞爺駅)-湖畔駅 (1941年廃止)

気候と生物分布


温量指数 (暖かさの指数, warmth index, WI) (吉良1948)

表. 北海道各地の年平均気温と温量指数、及び積雪 10 cm, 20 cm, 50 cm以上の年間日数 (温暖化で値は変化しつつあるが)

                    釧路 網走 帯広 旭川 札幌 函館
    年平均気温(℃)   5.5  5.9  5.9  6.2  7.8  8.2
    温量指数          47   54   58   63   69   66
    積雪 ≥ 0 cm (日)  56   99   90  129  113   66
    積雪 ≥20 cm       29   77   62  118   98   36
    積雪 ≥50 cm        6   18   18   78   60    0

冬寒い旭川や帯広も夏の温度は結構高く、農業の中心地であることが肯ける。釧路は夏の暖かさが足りないため農業には適さない

植物分布

第四紀
約200万年-2万年前に最低4回氷河時代(氷期)
ヨーロッパではスカンジナビヤ半島、バルト海、ドイツ、ポーランド、ロシアの平原が、北アメリカ大陸ではアラスカ、カナダや合州国北部が巨大氷河(氷床)に覆われた。日本も日高山脈や日本アルプスの山々に氷河跡残る。氷期に膨大な氷が陸地を覆い、海水が減り海面が低下する。2万年昔のウルム氷期には、今より海面が140 m低かった。海面低下により、今海峡で隔てられた島々がつながり、ウルム氷期最盛期には、北海道やサハリン、本州は大陸と陸続きとなる
気候寒冷化に伴い、北方系生物はサハリンや千島をへて北海道、本州へと南下 → 北海道にシベリヤ、サハリン、千島、カムチャツカ、アリウシャン、アラスカや北アメリカ西海岸と共通生物が多くみられる1つの理由
間氷期
氷期がすぎ間氷期になると北方系生物は北へ退き(一部は高山へ)、南方系生物が北上してくる。暖かくなるにつれ氷河が融水となり、海面上昇し海峡でき、これを超えられない生物もいた。津軽海峡のような深い海峡が、生物分布境界線として重要なのはこのためである。今では陸地である石狩低地帯もある時には海であり、生物分布境界線になった。藻岩山に植物の種類が多いのも氷河時代のなごり

表. 日本付近の主な海峡(深さ)
タタール(間宮)海峡 宗谷海峡 津軽海峡 対島海峡 朝鮮海峡
20 m____________60______140_____120_____140

[植生垂直分布 vertical distribution of vegetation in Hokkaido]
[北海道の絶滅危惧植物 endangered plant species in Hokkaido]
[哺乳類 mammals]

羊蹄山 (Mount Yotei)


標高1898 m (後方羊蹄山 しりべしやま, 蝦夷富士 えぞふじ) → 日本百名山
後志地方南部(胆振国北西部)
円錐形成層火山

2003年 活火山指定(気象庁)

Yotei1 Yotei2 Yotei3
[1] 遠景. [2] 頂上近く. [3] 火口. [1-3] 2014年6月28日.

忍路 (Oshoro)


国指定史跡 忍路環状列跡

所在地 忍路2丁目
指定年月日 昭和36年3月10日
管理者 小樽市

 忍路環状列跡(ストーン・サークル)は、およそ3,500年前の縄文時代後期の遺跡です。
 ゆるやかな斜面を平らな面に造成し、南北33 m、東西 22 mの楕円形に石を配置して作られています。近代になって一部手を加えられ、作られた往時とは異なっているところがありますが、隣接する忍路土場遺跡との関係から、縄文時代の生活を知ることのできる重要な奇跡です。
Jomon  この頃の東日本では、石を円形に敷きつめたり、あるいは石を環状に配置したお墓、いわゆるストーン・サークルが作られており、その技術と文化が北海道にも入り、その後独自の変化をとげていきます。
 ストーン・サークルの用途については、各地での調査例から日常の生活空間と区別された墓地で、死者を弔う儀式も行われた場所であると考えられています。
 なお、貴重な遺跡保護のため、立入りはご遠慮下さい。

小樽市教育委員会

留寿都 (Rusutsu)


後方羊蹄日誌
ケツプネイより羊蹄山を望む(「後方羊蹄日誌」より)

ルスツ開拓物語

スルツという地名のおこり
 むかしむかし、虻田や有珠に住んでいたアイヌの人たちは、尻別川をさかのぼって来る鮭や鱒を捕りに出かけて来ましたが、そのふみ分け道がここの地(いまの留寿都)を通り、ソリオイ(橇負山)の麓で、ルーサン(留産)と気茂別(喜茂別)に行く道に分かれていました。
 それでアイヌの人たちは、この地を『ル・スッ』(道が山の麓にある)と呼んでいました。

後方羊蹄日誌

松浦武四郎
松浦武四郎

松浦武四郎とスルツ
 松浦武四郎は、1858年(安政5年)、「尻別川の河口から、石狩の国勇払に越え、豊平に通じる道路を開くについての調査をせよ」との函館奉行所からの指示を受けて、虻田から羊蹄山麓を経て、ルサン(留産)から尻別川東岸をさかのぼり、また喜茂別川にそって峠を越え、豊平に出て、石狩河口の大番屋までを調査しました。そして、翌年その報告書ともいうべき「後方羊蹄日誌」(しりべしにっし)を提出しました。武四郎一行はルスツの地をはじめて歩いた和人でした。
 「後方羊蹄日誌」には、「ルソチ。平野の中雑木原有。其中じゃく(本文漢字, 熊笹のこと)多し。過て此処より左えも右えも道有。左の路を行時はシリベツ川すじのフルホク、ルーサンの方よし。右の道を行ば、ピン子シリ岳の南の方えさし行て此辺一面薄も短くして土は惣て赤石土のごとし」と書かれており、初めて歴史の中に「ルソチ」すなわち「ルスツ」という地名が出てきたのです。

洞爺 (Toya)


shrine

月浦森林自然公園

加藤泰秋子爵別邸跡
 月浦開拓の礎を築いた加藤泰秋(1846-1926)は、伊予国(愛媛県)大洲藩の第13代藩主でした。明治24年につき裏、仲洞爺、留寿都など900町歩(約900 ha)を一大農場とし、その経営に力を注ぎました。
 さらに、明治31年には加藤子爵邸の一棟を教室として、月浦小学校の前身となる「幌萌教育所」を開設しました。開設にあたっては、加藤子爵自らたずさわり、私費で教育資材などをそろえ、月浦地区の教育の場の基礎をつくりました。(製作者不明, 2018年9月4日)

道北 (northern Hokkaido)


猿払村 (Sarufutsu Village)

モケウニ沼
モケウニ沼探勝道
延長 約350 M (片道)
代償3つの沼からなり湿地性植物群落で、沼周辺が埋められている。

下川町

天塩郡上川郡: 北見山地

ピヤシリ山 (986 m)
七尺ニレ

2016年1月25日 -31.8°C記録

記録: 旭川 -41.0°C (1902年1月25日)

アイヌ: パンケ・ヌカナン (川下の, ヌカナン川)

= 名寄川支流下川パンケ川沿岸

1960年 15555人(ピーク) → 農(酪農)林業・鉱業(三菱系銅山、三井系金山)

下川町森林組合: フプの森

抜海海岸

サロベツから直線距離で25 km北
ハマナス (Rosa rugosa)
特定植物群落: 稚内-抜海丘陵ササ草原

中頓別鍾乳洞第一洞案内

  •  鍾乳洞を形成するのは石灰岩で、サンゴ礁や貝殻などの生物遺骸が集まって堆積してできた岩石です。
     鍾乳洞は、石灰岩が雨水や地下水によって長い年月をかけ、少しづつ溶かされてできた洞穴のことです。
     石灰岩は炭酸カルシウムを主成分とする岩石で、雨水や地下水が接触すると少しづつ溶けていき、この作用が長い年月をかけ、洞穴となったものが鍾乳洞です。
  •  日本の代表的な鍾乳洞は、中生代から古生代(約1億年前-2億5千万年前)の地質時代のものが多く、日本の鍾乳洞の多くは1億年-2億年前に形成された石灰岩の中にあります。また新しい時代に形成された鍾乳洞としては、新生代古第三紀、新生代第三紀、新生代新第三紀(約3百年前-約3千万年前)に形成された鍾乳洞も確認されています。
  •  中頓別鍾乳洞は、新生代第三紀(約1千万年前)に堆積した中頓別層中に形成された新しい鍾乳洞で、中頓別石灰岩は、ごく新しい時代に貝殻片(ホタテガイやフジツボ類)の大量堆積によりできた地層です。
     このような新しい地質時代に貝殻片が密集してでいた、石灰岩の割合の高い地層であることが珍しく、その中に発達した鍾乳洞ということで、日本では非常に珍しく、学術上極めて貴重なものとなっています。
  •  雨水や地下水に溶けた石灰分は、方解石という決勝になり、洞穴の中で再び石に戻ります。この石は場所により形が変わります。形の違いから、鍾乳石、石筍、石柱、リムストーン(畦石)、フローストーン(流れ石)、花状石灰華、ヘレクタイト、ケイブパール、浮遊カルサイトなどと呼ばれ、鍾乳石や石筍は、1 cm形成されるのに数百年以上かかると言われています。
     鍾乳洞内にはいろいろな形をした溶食形態が残り、水中、水面の上、水面付近でできるものの3つに区分され、中頓別鍾乳洞では水中でできるポケット、水面付近で出来るメアンダー・トレンチ、ノッチ、波状溶食痕など様々な自然の造形が見られます。
浜頓別鍾乳洞の歴史

1917年(大正6年) 「洞窟としての発見」

 林木作業をしていた馬方が、帰る途中で吹雪にあい、たまたま近くにあった洞窟内に馬を引き連れて一夜を過ごしたのが、後の中頓別鍾乳洞だったと伝えられています。

1933年(昭和8年) 「鍾乳洞の発見」

 町(当時は村)の青年7人が探検を思い立ち、鍾乳洞や石筍を確認しました。
 これにより入口は高さ4 m、広さ20坪ほどで、上方へ60 mほど延びた第一洞窟と第二洞窟が発見されました。

1938年(昭和13年) 「国の天然記念物指定」

 当時の村役場は、その貴重な鍾乳洞を保護すべく、天然記念物としての指定を申請し、1938年には仮指定を受け、翌年には当時の文部省の調査を経て国の天然記念物に指定されました。

1957年(昭和32年) 「北海道天然記念物」

 国の天然記念物指定は1956年に解除され、翌年に北海道指定天然記念物となり現在に至っています。

2002(平成14年) 「新洞窟の発見」
2006年(平成18年) 「自然ふれあい公園完成」

 平成14年度から着手した整備工事が完了。管理等(ぬく森館)・駐車場・遊歩道・広場・せせらぎ水路・案内板・親水池などを整備しました。

道央 (central Hokkaido)


支笏湖

あるき
  • ハシブトガラ Mash Tit, 留鳥: 1年中
  • ヒガラ Coal Tit, 留鳥: 1年中
  • ヤマガラ Varied Tit, 留鳥: 1年中
  • シジュウカラ Great Tit, 留鳥: 1年中
  • ゴジュウカラ Nuthatch, 留鳥: 1年中
  • クマゲラ Black Woodpecker, 留鳥: 1年中
  • ヤマゲラ Grey-headed Woodpecker, 留鳥: 1年中
  • アカゲラ Great Spotted Woodpecker, 留鳥: 1年中
  • コゲラ Japanese Pygmy Woodpecker, 留鳥: 1年中
  • キバシリ Tree Creeper, 留鳥: 1年中
  • オオルリ Blue-and-white Flycatcher, 夏鳥: 4-10月
  • キビタキ Narcissus Flycatcher, 夏鳥: 4-10月
  • クロツグミ Grey Thrush, 夏鳥: 4-10月
  • エナガ Long-tailed Tit, 留鳥: 1年中
  • ヤマセミ Greater Pied Kingfisher, 留鳥: 1年中
  • アオジ Black-faced Bunting, 夏鳥: 4-10月
  • カワラヒワ Oriental Greenfinch, 夏鳥: 4-10月
  • センダイムシクイ Eastern Crowned Leaf Warbler, 夏鳥: 5-9月
  • ウグイス Bush Warbler, 夏鳥: 4-10月
  • イカル Masked Grosbeak, 夏鳥: 4-10月
  • キジバト Oriental Turtle Dove, 夏鳥: 4-10月
  • アオバト Japanese Green Pigeon, 夏鳥: 5-9月
  • ツツドリ Oriental Cuckoo, 夏鳥: 5-9月
  • イワツバメ House Martin, 夏鳥: 4-10月
  • カワセミ Kingfisher, 夏鳥: 4-10月
  • シメ Hawfinch, 夏鳥: 4-10月
  • ハクセキレイ White Wagtail, 夏鳥: 4-10月
  • カイツブリ Little Grebe, 冬鳥: 11-4月
  • マガモ Mallard, 冬鳥: 11-3月
  • コガモ Teal, 冬鳥: 11-3月
  • キンクロハジロ Tufted Duck, 冬鳥: 11-3月
  • ヒドリガモ Wigeon, 冬鳥: 11-3月
  • ホシハジロ Pochard, 冬鳥: 11-3月
  • アオサギ Heron, 留鳥: 1年中
  • オジロワシ White-tailed Eagle, 冬鳥: 11-3月
あるき
  • エゾエンゴサク [ケシ科] *4-5月
  • エンレイソウ [ユリ科] *4-5月
  • カタクリ [ユリ科] *4-5月
  • ナニワズ [ジンチョウゲ科] *4-5月
  • ヒメイチゲ [キンポウゲ科] *4-5月
  • フクジュソウ [キンポウゲ科] *4-5月
  • オオバキスミレ [スミレ科] *5-6月
  • オオバナノエンレイソウ [ユリ科] *5-6月
  • コウライテンナンショウ [サトイモ科] *5-6月
  • コンロンソウ [アブラナ科] *5-6月
  • シラネアオイ [シラネアオイ科] *5-6月
  • タチツボスミレ [スミレ科] *5-6月
  • ツボスミレ [スミレ科] *5-6月
  • フッキソウ [ツゲ科] *5-6月
  • フデリンドウ [リンドウ科] *5-6月
  • ムラサキケマン [ケシ科] *5-6月
  • エゾムラサキ [ムラサキ科] *5-7月
  • コケイラン [ラン科] *6-7月
  • ズダヤクシュ [ユキノシタ科] *5-7月
  • ハクサンチドリ [ラン科] *5-7月
  • マイヅルソウ [ユリ科] *5-7月
  • バイケイソウ [ユリ科] *5-8月
  • ウツボグサ [シソ科] *7-8月
  • エゾアジサイ [ユキノシタ科] *7-8月
  • ウド [ウコギ科] *7-8月
  • オオウバユリ [ユリ科] *7-8月
  • イヌゴマ [シソ科] *7-9月
  • オオイタドリ [タデ科] *7-9月
  • アキノキリンソウ [キク科] *8-9月
  • オオハンゴンソウ [キク科] *8-9月
  • ツユクサ [ツユクサ科] *8-9月
  • ネジバナ [ラン科] *8-9月
  • ヤマジノホトトギス [ユリ科] *8-9月
  • ヤマハハコ [キク科] *8-9月
あるき
  • アオジョウカイ (ジョウカイボン科) 成虫出現期: 5-7月 葉や花の上で観察される
  • ジョウカイボン (ジョウカイボン科) 成虫出現期: 5-7月 葉や花の上で姿を観ることが多い
  • オオルリオサムシ (オサムシ科) 成虫出現期: 5-8月 山地の林内を歩行している姿を観ることが多い
  • イタドリハムシ (ハムシ科) 成虫出現期: 5-9月 オオイタドリで観られる。斑紋は変化する
  • カラスアゲハの仲間 (アゲハチョウ科) 成虫出現期: 5-9月, 春と夏の2回発生する 平地から山地の林道沿いに咲く花や水たまりで観られることが多い
  • セアカツノカメムシ (ツノカメムシ科) 成虫出現期: 5-9月 平地から山地の樹上で観られる
  • ベニシジミ (シジミチョウ科) 成虫出現期: 5-9月, 年に3回ほど発生する 平地から山地、市街地まで、普通に観察される
  • モンキチョウの雌 (シロチョウ科) 成虫出現期: 5-10月, 春型と夏型がある 平地から山地の草原など開けた場所で観られる
  • ヒメウスバシロチョウ (アゲハチョウ科) 成虫出現期: 6月 山地の明るい林や林道で観られることが多い (別名ヒメウスバアゲハ)
  • オオカワトンボ (カワトンボ科) ニホンカワトンボに和名変更 成虫出現期: 6-7月 低山地の渓流沿いで見られる。翅の色が橙色と透明なものがいる
  • キアゲハの幼虫 (終齢) (アゲハチョウ科) 成虫出現期: 6-9月 平地から山地の明るい道路沿いなどで観られる。幼虫はセリ科のエゾニュウやアマニュウで観られる
  • クサカゲロウの仲間 (クサカゲロウ科) 成虫出現期: 6-9月 平地から山地の葉の上で観られることが多い
  • サッポロフキバッタの雌 (バッタ科) 成虫出現期: 6-9月 山地のフキの葉などの上や林道上で観られる
  • エルタテハ (タテハチョウ科) 成虫出現期: 7月に出現し成虫で越冬するため早春にも姿が観られる 平地から山地の林同上など観られる
  • キスジホソマダラ (マダラガ科) 成虫出現期: 7-8月 平地から山地の花の上で観られる
  • コムラサキ (タテハチョウ科) 成虫出現期: 7-8月 平地から山地の川沿いにある林道上で観られることが多い
  • ビロウドカミキリ (カミキリムシ科) 成虫出現期: 7-8月 広葉樹の伐採木や枯木の他、葉の上でも観られることが多い
  • トホシカメムシ (カメムシ科) 成虫出現期: 7-9月 平地から山地の広葉樹や林道沿いの葉の上などで観られる
  • ハネナガフキバッタ (バッタ科) 成虫出現期: 7-9月 平地から山地にかけての草原などで観られる
  • ノシメトンボの雌, 未熟 (トンボ科) 成虫出現期: 7-10月, 成熟すると体が茶色になる 平地から山地の草原や水辺など、広い範囲で観られる
  • ヒトリガ (ヒトリガ科) 成虫出現期: 8-9月 平地から山地の林で観られ、夜間には灯火にも集まってくる

マナーとルール
動植物の採取は禁止されています
貴重な自然の保護に努めましょう

支笏洞爺国立公園 支笏湖ビジターセンター (2016/06/25)

中部

空知川
ソー・ラプチ・ペツ → 滝が幾重にもかかる川
石狩川水系石狩川支流一級河川

上ホロカメットク山(十勝連峰)南斜面に源

南部

判官館(はんがんだて)の由来
 『京の五条の橋の上』·····この歌は、牛若丸と弁慶で広く親しまれている。
 牛若丸は悲劇の武将、源九郎判官義経である。
 梶原景時の奸計によって心ならずも兄頼朝との戦いとなった弟義経は、ひそかに衣川をあとに海路蝦夷地をめざしたという。
 折りからの季節風に漂流すること数日、初めて見た蝦夷地は、日高山脈の残雪であった。義経は、ふとひときわ目立つ岸壁に気を奪われていた。それは、衣川上流の断崖とそっくりであったからだ。
 義経は、懐しさのあまり上陸したが、空腹と安堵感からハマナスの砂丘に放心状態のまま倒れた。しばしの後、水と食物を持った一人のアイヌの娘が立っていた。以後義経は、この娘と暮らすことになる。
 義経は、この岩山を、自らの源九郎判官の名にちなんで「判官館」と名付けた。
 義経は、奥州を出るとき、一羽の鷹をつれていた。それは最愛の妻「静御前」と連絡するための伝書鷹であった。静御前は、頼朝の人質となっていたため、伝書鷹のとりもつ連絡が、頼朝の発覚するところとなり、もはや義経は、この判官館に住むことの危険を悟り何処ともなく姿を消した。
 それはある海霧の深い朝であった。娘と離別を悲しむ二人の頭上には、哀愁を秘めた鷹の声がまっていた。

昭和五十九年七月

新冠村観光協会

道の駅 み つ い し
■ 町の紹介
 三石町は、北海道の南部に位置し、雄大な太平洋と秀峰日高山脈を望む人口約五千四百人の農漁業中心の町です。
 天明6年(1786年)、阿部屋伝七が三石場所の請負人となって漁業を営んだのが、三石の始まりとされています。
 「三石」の地名は、アイヌ語で「ピットウシ」(小石の多い土地)という意味から転化して「みついし」と名づけられました。
 学名「ミツイシコンブ」の産地であり、大正7年札幌市で開催された開基50周年博覧会で、北海道長官より表彰され、宮内庁御用達となり、現在では広く庶民に愛用されております。
 「えぞ人が彩るやひろめの世にひろく、その名きこえし三石の浜」

(横山由清・幕末の国学者)

■ 道の駅について
 道の駅「みついし」は、建設省道路局長により北海道で18番目の「道の駅」として登録されたものです。(平成7年4月11日登録)
 「道の駅」は、一般道路で安心して利用できる道路利用者のための休憩施設で、休憩・情報発信・地域連携の3つの機能を併せ持つ個性豊かな賑わいの場として、快適で質の高いサービスを提供するところです。
 道の駅「みついし」は、海水浴も楽しめるオートキャンプ場として多くのキャンパーで賑わいます。
 館内にはレストランやロビーがあり旅の疲れを癒す場として最適です。

2016年6月14日 実習

シュンベツ川 (Syunbetsugawa River)
二級河川静内川水系
川の名の由来
原名はShum-pet「西・川。Shum-un-pet (西・の・川)ともいう」と、Menash-pet「東・川」であった。

|☆| 北海道

大雪山 (Mounts Daisetsu)


黒岳小屋
1991: 旧小屋 → 新小屋移転

日高 (Hidaka)


崕山

夕張山脈主峰群に含まれ標高1066 m (芦別市南部)
石灰岩

固有種進化

1999- 入山制限: モニター登山のみ (過剰利用回避)

アポイ岳 (Mount Apoi)


標高 810.5 m
幌満橄欖岩 (Horoman peridotite)
2008 日本ジオパーク
2015 世界ジオパーク (アポイ岳ジオパーク)

なぜ低山に

ここだけの高山植物が咲くの?

「低山なのに高山植物」そして「ここにしか咲かない花の豊富さ」
この2つがアポイ岳の最大の魅力であり最大の不思議です。
この不思議な現象には、3つの理由があるといわれています。
  1. かんらん岩に多く
    含まれる酸化マグ
    ネシウムやニッケ
    ルが阻害の原因
    なのだ!

    かんらん岩
    アポイ岳をつくる「かんらん岩」という岩石からつくられた土壌には、植物の生育を阻害する成分が多く含まれています。
    また、かんらん岩は削られにくく土壌の堆積には時間がかかるうえ、できた土壌も雨風で移動しやすいので、アポイ岳の土壌は薄く、乾燥しやすく、栄養にも乏しいのです。
  2. 気象
    アポイ岳は太平洋沿岸から3 kmほどしか離れていないので、夏には山全体が海霧に覆われることも珍しくありません。
    霧は日光を遮り、気温を低下させるため、アポイ岳の夏は高山のように涼しいのです。また、降雪量が少ない上に強風にさらされるアポイ岳では積雪量が少なく、地温が低下します。
    こうした気象条件が、アポイ岳の環境を高山に似たものにしています。
  3. 地史
    アポイ岳は誕生以来ずっと陸地であり続けているため、誕生当時の植物群を保護してきました。さらに、氷期に陸続きとなった大陸から日本へ南下してきた北方系の植物は、温暖な間氷期にアポイ岳などの山に逃げ込みました。こうしてアポイ岳に残ったり避難した植物が、かんらん岩の特殊な土壌に適応していく過程で独自の進化を遂げ、ここにしかない固有の植物になったのです。
このように、かんらん岩、気象および地史という3つの要因が複雑に重なり合い、標高810 mのアポイ岳にここにしかない高山植物を咲かせているのです。

Geosie B4

はんれい岩質とかんがん岩の互層

6-7合目

アポイ岳では、この辺りで森林限界を超えハイマツ帯となります。
看板奥に水平な層の露頭が見えますが、これは、硬く飛び出ているはんれい岩質の層と、くぼんだ褐色のかんらん岩の層が交互に重なってできたものです。アポイ岳を形づくっている幌満かんらん岩体は、多彩なかんらん岩と少量のはんれい岩質の苦鉄質岩がみごとな層状構造をつくっています。

アポイジオパーク

1884 札幌農学校・宮部金吾(後同大教授) アポイ岳山麓の様似山道を踏査し、サマニカラマツやミヤマナナカマドなど多くの植物採取
1892 北海道大学・徳渕永次郎 ヒダカトウヒレン・ヒダカイワザクラ発見
1893 フランス人宣教師・フォーリー エゾノジャニンジン・モミジバショウマ(サルルショウマ)発見
1912 北海道大学・近藤金吾 エゾコウゾリナ発見
1917 様似町冬島小学校校長・対馬正雄 ヒダカソウ発見
1922 北海道大学・石田文三郎 ミヤマハンモドキ発見
1927-1928 北海道大学・舘脇操(後同大名誉教授)が現地調査実施 84科268属423種14変種の植物目録
1928 内務省委嘱を受けた東京大学・中井猛之進(後同大教授) 天然記念物指定のためにアポイ山塊調査し、1930年「日高国様似郡アポイ山の植物報告書」発表、舘脇植物目録に180余種追加
1933 東京大学・原寛(後に同大教授) アポイ山塊を含む日高山脈南部の植物相調査し、翌1934-1939にかけて発表
1939 アポイ岳高山植物群落が国天然記念物に指定
1953 アポイ岳高山植物群落が国特別天然記念物に指定

逆転した垂直分布

アポイ岳に登ると、7合目付近で森林限界を超え視界が開けます。しかし、頂上はほとんど眺望がきかないダケカンバの森の中。これもアポイ岳の謎の1つです。通常、山の植生は、下から上に向かって「広葉樹林帯」→「針葉樹林帯」→「ダケカンバ帯」と進み、ここで森林限界を超えて「ハイマツ帯」となります。しかし、アポイ岳では植生の垂直分布が逆転し、ハイマツ帯の上にダケカンバ帯があるのです。

ダケカンバ帯 9合目_____ハイマツ帯
ハイマツ帯 7合目_____ダケカンバ帯
キタゴヨウ林 3合目_______針葉樹林
針広混交林____________広葉樹林
●アポイ岳の植生● vs ○通常の高山の植生○


• 登山口付近に

ポンサヌシベツ川砂防(流路工)工事
"水と緑"の砂防モデル事業

■ 計画の概要
ポンサヌシベツ川は自然に恵まれた川ですが流れが急なため、大雨が降ると大量の土砂や石が水に混じって流れ出し被害を与えることがあります。それを防ぐために"砂防"事業が行われており、その中のひとつにこの流路工計画があります。護岸は自然石を利用して緩やかな傾斜や階段状にします。また、落差工を利用してふちを造り川に入りやすくします。このように多くの人が安心して利用できる環境づくりを行っています

室蘭土木現業所 浦川出張所

• 登山口付近に
山火事注意 王子製紙社有林」の大きな看板

特定植物群落調査表


調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 59 地図番号 79 1/5万地形図 広尾
件名 広尾トドマツ林 選定基準 A
位置 ビタタヌンケ川流域
所在市町村 広尾郡 広尾町
標高 50-300 m
面積 5.5 ha
内容
 道東地方と道央地方の接点にあり、広尾郡広尾町ビタタヌンケ。太平洋岸からビタタヌンケ川上流へ直線距離で約700 m上った。尾根筋から斜面中腹にかけての標高40-105 mに位置する。
 広尾トドマツ林は、十勝南部、日高南部に珍しく純林状を呈する天然生林である。
 樹高20-24 m、胸高直径60-75 cmに達するトドマツが優占するほか、ホオノキ、アサダ、アカシデ、シナノキ、ミズナラなどの広葉樹も多少混生する。
 林床は、クマイザサが密生し、他にみるべきものはない。
保護の現状

自然観察教育林
(広尾トドマツ林は、帯広営林局(支局)により「音調律トドマツ天然生林」という名称で保護林に指定され更に昭和48年「トドマツ自然観察教育林」に指定されている。近年ビタタヌンケ川を挟んだ対岸広葉樹林は管轄する浦河林務署により、広く伐採され、この影響も若干懸念される。)

保護管理に関する技術的所見

 前述のように十勝、日高南部の貴重な針葉樹林純林であり、古くから保護されてきたが今後とも、できるだけ人為が加えられることなく、現状のまま自然状態を維持されることが望まれる。

資料の種類 現地調査

調査者所属 北大環境科学研究科
調査者氏名 伊藤浩司 春木雅寛

対照番号 59 件名 広尾トドマツ林
調査地 広尾郡広尾町ビタタヌンケ
地形 斜面 中
土壌 褐森
風当 中 日当 陽 土湿 適
図幅 (1:5万) 庶野 上左
海抜 90 m 方位 N314°E
面積 5 × 30 m²
出現種数 18
(階層) (優占種) (高さ m) (植被率 %) (胸径 cm) (種数)
I 高木層 トドマツ 17-24
II 亜高木層 トドマツ 8-13
III 低木層 トドマツ 7.4-7.8
IV 草本層 クマイザサ
V コケ層
(群落名) トドマツ群落
1978年10月24日 伊藤浩司 春木雅寛
S D·S V SPP.
I 種数1
5·5 トドマツ (Abies sachalinensis)
II 種数1
1·2 トドマツ
III 種数5
1·1 トドマツ
+·1 ホオノキ
+·1 コシアブラ
+·1 ハシドイ
+·1 ヤマウルシ
IV 種数14
2·2 トドマツ
1·1 アオダモ
+·1 ナナカマド
+·1 エゾイタヤ
+·1 ハシドイ
+·1 ヒロハツリバナ
+·1 キタコブシ
+·1 コシアブラ
+·1 ヤマモミジ
+·1 ミズナラ
+·1 アズキナシ
+·1 ホオノキ
4·4 クマイザサ
+·1 オシダ
L
3·3 イワガラミ
1·1 ツタウルシ
+·1 ツルウメモドキ

59. 広尾トドマツ林

AS

(全部トドマツ)

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 60 地図番号 79 1/5万地形図 幌泉
件名 幌満岳蛇紋岩植生 選定基準 B
位置 幌満岳中腹
所在市町村 様似郡 様似町
標高 100-500 m
面積 371.7 ha
内容
 道央地方様似郡幌満の北東幌満岳(685.4 m)の標高100-500 mに位置する。
保護の現状

襟裳道立自然公園 (特別地域)
天然記念物 (国指定)

調査者所属 北大環境科学研究科
調査者氏名 伊藤浩司

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 61 地図番号 96 1/5万地形図 幌泉
件名 アポイ岳トドマツ林 選定基準 A
位置 アポイ岳南西斜面
所在市町村 様似郡 様似町
標高 100-600 m
内容
 アオトドマツの自然林はアポイ岳南面および西面とポンサヌシベツ沢上流にみる。アオトドマツを主とする景観が発達しているが、その中には、アカトドマツ、アカエゾマツあるいはゴヨウマツを混生する。ゴヨウマツは殊に尾根筋の土壌の薄い部分に多い。しかしまた一方ダケカンバをはじめ、ミズナラ、ホオノキ、ナナカマド、エゾヤマザクラ、コシアブラ、ハリギリなどの広葉樹も標高が低下するにつれて多く混生するようになる。林床にはエゾシャクナゲ、コヨウラクツツジ、ハナヒリノキ、ミヤマホツツジなどシャクナゲ科をみる。
保護の現状

襟裳道立自然公園 (特別地域)

資料の種類 文献

舘脇操 (1928) 日高アポイヌプリ植物. 北大農演習林報告 5: 5-7

調査者所属 北大環境科学研究科
調査者氏名 伊藤浩司

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 62 地図番号 96 1/5万地形図 幌泉
件名 アポイ岳蛇紋岩焼成 選定基準 B
位置 アポイ岳頂上付近
所在市町村 様似郡 様似町
標高 300-958 m
面積 379.9 ha
内容
 アポイ岳は標高810 mにすぎない山であるが、基質が超塩基性岩である蛇紋岩からなっているので、蛇紋岩変形植物に富んだ植物群系がみられる。これらの特徴の1つはハイマツ群落の垂直分布が400 m迄下降していることであり、今1つはアポイ岳山頂より北方山稜、西稜北面、および南陵部、600^700 mの間に蛇紋岩変形植物に富む低木群落がみられることである。これらの低木群落はハイマツ群落の他、ダケカンバ、アポイカンバ群落、ミヤマハンノキ、ミヤマハンモドキ群落やミネザクラ群落などがあり、アポイカンバ群落やミヤマハンモドキ群落は特記すべき群落である。
保護の現状

比較的良く保護されている。
襟裳道立自然公園 (特別地域)
特別天然記念物 (国指定)

資料の種類 現地調査
__________文献

舘脇操 (1925) 日高様似アポイヌプリ植物. 北大農演習林研報 5: 1-86.
中井猛之進 (1930) 日高国様似郡アポイ山の植物調査報告. 内務省

調査者所属 北大環境科学研究科
調査者氏名 伊藤浩司 春木雅寛

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 61 地図番号 128他 1/5万地形図 幌尻岳他

94: 上豊似, 95: 楽古岳, 109: 御影, 110: 札内岳, 111: 札内川上流, 112: 神威岳, 127: 千栄, 128: 幌尻岳, 129: イドンナップ岳

件名 日高山脈高山帯 選定基準 D
位置 幌尻岳カール-戸蔦別岳尾根
所在市町村 帯広市(他11町村)

日高町, 清水町, 芽室町, 平取町, 新冠町, 中札内村, 静内町, 大樹町, 浦河町, 広尾町, 様似町

標高 1000-2050 m
面積 70000
内容
 日高山脈の高山帯植物群落は原始性が高く、その全体像は未だ明らかにされていない。これ迄得られた概括的な知識からは、(1) ハイマツ-コケモモ群落の広大な発達、(2) カール地形に関連した湿性雪田植生の存在、(3) ヒースあるいは岩礫植生のような乾生植生の発達が知られている。大雪山の高山帯植生に比べ、特殊な植物群落に富んでいるとは言い難いがヒダカミネヤナギ、エゾタカネツメクサ、カムイコザクラ、フタマタタンポポ、カムイビランジ、ヒダカゲンゲなど貴重性の高いあるいは日高固有の植物種を含んだ群落がみられる。
 また山地帯では一般にダケカンバ群落の発達が著しいが、幌尻岳、戸蔦別岳では1,400 m附近迄エゾマツ、トドマツ群落がみられる。
保護の現状

保護についての法的規制はなされてないが、現状では比較的良好である。しかし、交通期間の発達、林道の開発に伴い保護の将来性に対して危機を生じつつある。

保護管理に関する技術的所見

幌尻岳のように交通機関の発達により登山客が増加することが予想されるような箇所では監視制度を強化する必要があろう。

文献 なし

調査者氏名 佐藤 謙

調査年度 1978 都道府県 北海道
対照番号 64 地図番号 127, 109 1/5万地形図 千栄, 御影
件名 日高沙流川上流針葉樹林 選定基準 A
所在市町村 沙流郡 日高町
標高 800-1300 m
面積 743.3 ha
内容
 道央地方沙流郡日高町千栄の沙流川上流、日勝峠西側、標高800-1300 mに位置する。
 日高沙流川上流針葉樹林はエゾマツ、トドマツを主体とし群落型をみると、トドマツ-クマイザサ群落、エゾマツ・トドマツ-ササ群落、エゾマツ-トドマツ-クマイザサ群落、エゾマツ-クマイザサ群落、トドマツ・ナナカマド・ダケカンバ-クマイザサ群落、エゾマツ・ダケカンバ-ササ群落があげられ豊富な群落相がみられる。
 同時に沢筋にはクマイザサあるいはヨブスマソウなどの高茎草本を林床に有するケヤマハンノキ林が成立し、他方尾根筋にはイワノガリヤス、チシマザサ、ハイマツなどを林床優占種として有するダケカンバ林がみられる。
保護の現状

天然記念物 (国指定)

保護管理に関する技術的所見

日高沙流川上流針葉樹林は針葉樹林の少なくなった日高山脈一帯では貴重な森林であり、又、日高と十勝を結ぶ国道沿いに成立しており景観的にも重要である。
現状のまま自然状態の長く維持されることが望まれる。

資料の種類 現地調査

調査者所属 北大環境科学研究科
調査者氏名 伊藤浩司

対照番号 64 件名 日高沙流川上流針葉樹林
調査地 日高町千栄
地形 谷
風当 強 日当 中陰 土湿 湿
図幅 (1:5万)御影 上左 千栄 上右
海抜 840 m 方位 N
面積 10 × 30 m²
出現種数 25
(階層) (優占種) (高さ m) (植被率 %) (胸径 cm) (種数)
I 高木層 18-25 m 95% 26-52 4
II 亜高木層 6-10 20% 10-16 3
IV 草本層 0.3-1.3 75% 22
(群落名) エゾマツ・トドマツ-クマイザサ群落
1967年8月23日 伊藤浩司
S D·S V SPP.
I
4·4 エゾマツ
4·4 トドマツ
1·1 ダケカンバ
1·1 シナノキ
II
2·2 エゾマツ
2·2 トドマツ
1·1 ダケカンバ IV
2·2 クマイザサ
+·1 ゴンゲンスゲ
+·1 コミヤマカタバミ
+·1 クルマバツクバネソウ
+·1 エゾノヨツバムグラ
+·1 ミヤマタニタデ
+·1 オシャクジデンダ
+·1 サカゲイノデ
+·1 シラネワラビ
+·1 ミヤマワラビ
+·1 ミヤマセンキウ
+·1 ズダヤクシュ
+·1 ヤブニンジン
+·1 アカミノルイヨウショウマ
+·1 タニギキョウ
+·1 ミヤマスミレ
+·1 エンレイソウ
+·1 トドマツ
+·1 ナナカマド
+·1 ミネカエデ
+·1 オガラバナ
+·1 オオバスノキ
対照番号 64 件名 日高沙流川上流針葉樹林
調査地 日高町千栄
図幅 (1:5万)御影 上左 千栄 上右
海抜 890 m 方位 N
面積 20 × 20 m²
(階層) (優占種) (高さ m) (植被率 %) (胸径 cm) (種数)
I 高木層 16-22 m 80% 24-42 4
II 亜高木層 6-10 20% 10-16 1
III 低木層 2-4 10% 3-4 IV 草本層 0.3-2 75% 15
(群落名) トドマツ-クマイザサ群落
1967年8月23日 伊藤浩司
S D·S V SPP.
I
4·4 トドマツ
1·1 エゾマツ
1·1 ダケカンバ II
2·2 トドマツ
IV
4·4 クマイザサ
3·3 ゴンゲンスゲ
+·1 ズダヤクシュ
+·1 ミヤマタニタデ
+·1 オクエゾサイシン
+·1 コミヤマカタバミ
+·1 エゾノヨツバムグラ
+·1 タニギキョウ
+·1 シラネワラビ
+·1 ミヤマワラビ
+·1 エゾマツ
+·1 トドマツ
+·1 エゾニワトコ
+·1 エゾイチゴ

札幌 (Sapporo)


年平均気温: 7.8°C
月平均気温最低: 1月に-5.1°C
日最低気温月平均: 1月に-9.5°C

→ 平均気温8.2°Cの函館より温量指数は高い
1年の5月間は最低気温0°C以下となり積雪がある
→ 植物は寒さから保護されることが南方系植物が多い理由

道花: スズラン
道木: ライラック
道鳥: カッコウ

地形


札幌周辺の地形

地形上4地域に区分: (1)北西部手稲山-南西空沼岳に達する西部山岳地帯、(2)南-南東へかけなだらかな起伏をみせる西岡・月寒丘陵、(3)山鼻の藻岩橋付近を頂点とし北西-北東へ拡がる豊平川扇状地、(4)その北の石狩海岸まで続く低地湿原
数千万年前
札幌付近 = 海 → 海底火山活動 = 火山岩・火山砕屑岩や泥岩等堆積 → 西部山岳地帯基盤形成 → 上昇沈下が何回か起こり陸地化海域化が繰り返された
数100万年前
地層隆起し陸化
200万年前
各地から溶岩噴出し古い地形を覆い溶岩台地を作る。手稲山、砥石山、朝里岳、余市岳、無意根山、札幌岳、空沼岳等の山々が、1000-1400 mと同じ高さに揃うのは、この時の火山活動の産物なため。この溶岩台地形成に伴いできた古豊平川は、台地を削り現在の山地を作る 八剣山
3-4万年前
支笏大噴火により火山噴出物が支笏北東南地域を広く厚く覆い出来たのが西岡・月寒丘陵で、一部は火山灰が再び融けて固まり溶結凝灰岩を作った(= 石山札幌軟石)。多量の噴出物を放出した支笏は陥没しカルデラを作り、古支笏湖ができる。その後地殻の割目に沿ってフップシ岳、恵庭岳、樽前山の火山が噴出し現支笏湖になった。その頃まで古い石狩川は石狩低地帯を通り太平洋に流れていたが、支笏火山噴出物により千歳付近でせき止められ大きな湿原を作る。やがて流路を日本海へ変えるが、寒冷気候とあいまって札幌北部東部低地帯に湿原や泥炭地を作る原因となる。
 札幌西部山地を削った豊平川は、平野にでて大きな扇状地を作った。豊平川は、始め石山付近から真駒内方面へ流れ、現在の澄川・平岸に古い扇状地を作ったが、やがて流路を今のように変え古い扇状地(平岸面)より低い札幌面を作り、その上に札幌市が建設された。この扇状地北端は現国鉄線路付近で、多くの泉(メム)があり浄水がわき出していたが、市街地で地下水を多量にくみ上げるため、殆ど枯れた
Nishioka Park
図. 札幌周辺地形

西岡水源池

明治末、月寒連隊水源として月寒川を人工的にせき止め作られた。その後市水道普及まで市民水源として利用されたが、現在、公園となり市民の憩いの場となる。水源池周辺は支笏火山噴出物で形成された丘陵で、火山灰地にも強いミズナラなどの落葉広葉樹林だが、その中に明治の植林と思われるトドマツやドイツトウヒが混じり、小高い丘には最近の植林であるカラマツ林もある。
 月寒川をせき止めた水源池奥にヨシ湿原が拡がり、その中の木道をゆくと、湿原中にヤナギ類、続いてハンノキが増え、周辺からササも侵入し湿原が森林へ移り変わる様子が分かる。森では林床は殆どクマイザサで、間を流れる月寒川は川原を作ることなく、静かに蛇行してゆく。水辺にはトクサ等もみられる。
トクサは、茎に硬い珪酸質の筋があり物を磨くのに用いた。スギナ(ツクシ)と同属のシダ植物で緑色茎の上に直接胞子嚢(土筆ンボウ)がつく。ツクシの胞子体は胞子を出すと枯れ、別の所から緑色のスギナが出る。いずれも節があり葉は極小さい。トクサ類はシダ植物であるヒカゲノカズラ類等と共に3億年昔の古生代石炭紀に繁茂し大森林を作った。ロボク(トクサ類)やリンボク・フウインボク(ヒカゲノカズラ類)等の生き残りで、今は種子植物の木陰で生きている。生殖に水が必要なため、水辺でしか生きていけない
主な樹種
ミズナラ、シラカンバ、シナノキ(オオバボダイジュ)、エゾイタヤ、ハウチワカエデ、ヤマモミジ、キタコブシ、ホオノキ、エンジュ、ハルニレ、センノキ、オニグルミ、ヤチダモ、ハンノキ、ヤナギ類

藻岩山 [ 特徴 | 森林 | 植物 ]

藻岩山 (Mount Moiwa)


札幌市南区(43°01'05''N, 141°19'31.9''E, 標高 531 m)
1960: 藻岩山スキー場 第1・第2リフト営業開始 (露崎 1992) → スキー場 (skislopes in Hokkaido)

特徴

原始林の名 → 厳密には原始林ではない

松浦武四郎「シリベシ日誌」安政5(1858).2.11(旧暦)

「川の西岸の方に、針葉樹に覆われた小山があるがこの山がインカルシヘ(藻岩山)で ...」
→ 明治始頃まで、エゾマツ・トドマツの多い混交林

乱伐害に気づき開拓使は、自然風致を損なうとし伐採禁止

大正4 (1915): 原生天然保存林
大正10(1921): 国天然記念物指定

フロラ(flora)の特徴

→ 北海道 (Hokkaido) 全体の約1/2の木本種がみられる
  1. 温帯北部渓谷沿いの代表的森林(カツラ林)がよく発達した落葉広葉樹林
  2. 南方系要素をもつ森林だが、北方系亜寒帯林を作るエゾマツ、トドマツ等も混じる
  3. 南方系・北方系両要素が混じり樹種が豊富
道内と藻岩山に見られる植物の種数 [藻岩/道内]

高木 = 41/78, 低木 = 54/114, ツル植物 = 12/17, 計 = 107/209

森林

分布
  1. ロープウエイ終点-山頂:
    ダケカンバ二次林。林床クマイザサ。藻岩山南西斜面は全体として山火により原生林なく、草地・カンバ類二次林、トドマツやカラマツ人工林等となる
  2. 山頂-北側登山道、馬背尾根筋:
    頂上下アズキナシ、アオダモもみられるが、シナノキ、ミズナラ、エゾイタヤが主の林で、林床クマイザサ。ケヤマハンノキ、オヒョウ、ベニイタヤ、ハリギリ、ウダイカンバ等もみられる
  3. 馬背-北斜面、谷筋:
    尾根筋と樹種変わり、オヒョウ、オニグルミ中心に、カツラ、ヤチダモ、ウダイカンバ目立ち、エゾマツ、トドマツも混じる。林床クマイザサ
  4. 山裾:
    発達したカツラ林にハルニレ、エゾイタヤ等混じる。林床にクマイザサの他にハイイヌガヤ。森林周辺部の明所にシラカンバ表われる
. 藻岩山で見られる代表的な種子植物
高木
マツ科: エゾマツ・トドマツ
クルミ科: オニグルミ
カバノキ科: ダケカンバ・ウダイカンバ・シラカンバ・ケヤマハンノキ・ハンノキ・アサダ
ブナ科: カシワ・ミズナラ・コナラ
ニレ科: ハルニレ・オヒョウ
クワ科: ヤマグワ
カツラ科: カツラ
モクレン科: キタコプシ・ホオノキ
バラ科: エゾヤマザクラ・シウリザクラ・エゾノウワミズザクラ・
アズキナシ・ナナカマド
マメ科: イヌエンジュ
カエデ科: ハウチワカェデ・ヤマモミジ・エゾイタヤ・ベニイタヤ・オガラパナ
シナノキ科: シナノキ・オオバボダイジュ・モイワボダイジュ
ウコギ科: ハリギリ
ミズキ科: ミズキ
モクセイ科: アオダモ・ヤチダモ
春の花
センリョウ科: ヒトリシズカ
キンポウゲ科: ニリンソウ・アヅマイチゲ・キクザキイチゲ・ヒメイチゲ・フクジュソウ・エゾノリュウキンカ・シラネアオイ
メギ科: サンカヨウ
ケシ科: エゾエンゴサク・エゾキケマン・クサノオウ
アブラナ科: モイワナズナ・ヒロバコンロンソウ
ユキノシタ科: ネコノメソウ
バラ科: キジムシロ・ツルキジムシロ・ミツバツチグリ
スミレ科: タチツボスミレ
シソ科: オドリコソウ
アカネ科: クルマバソウ
サトイモ科: コウライテンナンショウ
ユリ科: ホウチヤクソウ・チゴユリ・エンレイソウ・オオバナエンレイソウ・ユキザサ・キバナノアマナ・マイヅルソウ・ツクバネソウ・クルマパツクバネソウ・オオアマドコロ・カタクリ
ラン科: ギンラン・コケイラン
ジンチョウゲ科: ナニワズ
ツゲ科: フッキソウ

札幌の公園


道庁

大通公園: 中央公園/道路公園
丸山公園、中島公園: 近隣公園
美香保公園、月寒公園、農試公園: 近隣公園/小公園
真駒内公園: 運動公園
野幌森林公園: 市外公園
北大植物園: 動物園、植物園 + 北大キャンパス、道庁等も公園機能を果たす

 札幌の1人あたりの公園面積は、他大都市と比べ比較的広いが、市域面積広く対面積率小さく、都心に公園少ない。1人あたり並木本数でも札幌市は他都市と比べてかなり多いが、小径木多く貧弱。しかし、冬期間の積雪除雪問題があり一概に大きいものが良いと言えない。札幌市は近いうち1人あたり公園面積を欧米大都市並みにする計画あるが、問題は都心部分における公園設置

フッター